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エスティマ GSR50 リフレッシュプラン。 乗り心地の悪い愛車を新車時に戻そう!!

弊社がお勧めしている(リフレッシュプラン)は大変好評をいただいており、ありがとうございます。  また今の時代にはマッチした整備提案だと自負しています。





先日に作業を終えて納車したエスティマユーザーさんから、納車当日の夜にレビューメールをいただきました。



この度は大変お世話になり、ありがとうございました。
今までは走行距離が10万キロ前後になると次の車に乗り換えていたのですが、今回初めて、足回り中心にリフレッシュを実施していただくことにしました。
どのような乗り心地になっているかドキドキしながらハンドルを握りましたが、その結果は予想を超えるものでした。
走り始めて交差点を一つ曲がるだけで、車がシャキッとしていること、そして車が軽くなったかのように真っ直ぐ進む感覚が伝わってきました。途中で嫁に運転を代わりましたが、嫁もびっくりして「新車みたい」と感激していました。
これで20万キロ超も期待できます。本当にありがとうございました。



ウクライナ侵攻・コロナのロックダウン・慢性的な半導体不足での新車製造の遅延は少なくとも1年以上は続くでしょう。




最近は新車を注文しても1年待ちは当たり前で、中古車を探しても割高でタマ薄。

それならばと(愛車をリフレッシュ整備でまだまだ使用する)というのは合理的な考えだと思います。





大阪府からはトヨタ エスティマ GSR50 走行距離12万キロ

愛車を新車時に近づける提案型整備(リフレッシュプラン)の依頼で入庫しました。  http://minato-motors.com/refresh/




相談内容・改善点
・新車から10万キロ以上走行し、高速カーブでシャキッとしなくなった。

・長距離移動でもカチッとした乗り心地に戻してほしい。

・エスティマに替わる次の車種が見当たらず、愛着もあるのでまだまだ使用したい。


入庫していただいて問診をします。  メールでの相談内容を詳しくお聞きし、整備の方向性を説明します。


代車をお貸しして、早速エスティマを試運転をしました。


・ミニバン特有の劣化時に出やすいフラフラ感や、段差でのショック収まりの悪さ。
・ブレーキフィーリングの低下。
・エンジンアイドリング時の微振動。

これらも試運転で気になりました。




排気ガスやバッテリー充電状態などをチェックし、事前ホイールアライメント測定でサスペンションの数値を確認します。

フロント数値はやや乱れ程度ですが、リア左のトゥが過大になりスラスト角も修正が必要ですね。



このあたりは予定しているサスペンション整備で改善するでしょう。


オイル漏れ等もなく、車両コンディションは見た感じ良好。
ディーラーさんにて点検すれば(まったく問題なし!!)と言われるでしょう。


ですが乗り心地は悪く、ブレーキフィーリングも悪い。



点検をしておススメの整備プランを御見積し提案。  ユーザーさんに作業内容を説明して、OKがもらえたので作業を始めます。


定番のリアアクスルビームのブッシュ劣化。


トヨタミニバンの急所ですね。
アクスルビームを車体から外して、ブッシュ交換をします。



位置決めをしてSSTと工具を駆使し、左右のブッシュを交換しました。


恐らくディーラーさんならビームASSYでの交換になると思います。
ちょっとヤル気のある整備工場なら、ブッシュの交換ぐらいは出来るでしょう。


ですがブッシュを交換して終わりでは、本来の性能には戻りません。なぜならビーム自体が経年劣化で歪んでいるから・・・。


事前ホイールアライメントを測定しているのは、ビームの歪みを事前に確認しているのです。




歪みを無視してブッシュだけ交換しても意味ないですよね。

ビームの歪み自体は戻せないので、対策としてハブとビームの間にSPC社のリアシムを装着し修正します。


6種類あるシムから最適な数値になるように、計算して装着組み立てしました。


これでリアのホイールアライメント数値がどうなるかは??最後に説明しますね。



フロントのサスペンションやブレーキ類もバラバラに分解。


これらも消耗して性能が低下している部品は交換します。



新車時にオプションで装着したTRDスポルティーボで、もう一度ショックアブソーバーを新品交換しました。

再利用はスプリングのみでそれ以外の部品は全交換です。

フロントロアアームとハブベアリング、ボールジョイントも交換しました。




サスペンションが外れているうちにサブフレームを降ろします。


そしてガタで異音が出やすいステアリングラックASSYを予防整備として交換します。

意外と50系エスティマのラックASSYは安価なので、サスペンション整備と同時なら重複工賃分が安くなりますよ~。


ドライブシャフトのオーバーホール。


内部ベアリング等が破損する前に劣化したグリスとブーツをリフレッシュ。
そうすればまだまだ使えますよ~。


壊れてからリビルトドライブシャフトに交換する選択肢もありますが、弊社では壊れる前に純正ブーツグリスKITでのリフレッシュを推奨しています。

純正ブーツグリスKITの方がブーツの品質や耐久性が違いますから。




ブレーキもリフレッシュ整備

・ディスクローターは研磨機で再生し耐熱塗装。
・キャリパーは洗浄後にシール・ダストブーツ類を交換。
・ブレーキパッドはWAKO’S BPRグリスで組立。

こうすると異音もなく、ブレーキフィーリングが元に戻り、乗りやすい車両になりますね。



スパークプラグとウォーターポンプ交換を行います。


エスティマの3.5Lエンジン搭載車はエンジンルームが狭いので、ガーニッシュやワイパーモーター等を外して、作業スペースを確保します。



スロットルやサージタンクを分解し、スパークプラグはNGK高性能プレミアムRXプラグで交換しました。

プラグや吸気系を整備している時に(エンジンマウント左)(スロットルボディ清掃初期化)も行います。


スペースがあると作業がしやすいですからね。



狭いエンジンルームに巨大なV6エンジンが横置き。


ウオーターポンプ交換の工数は14で、メーカー指示通りに交換すれば14時間の作業工程。

そんな事をしなくても工夫すれば、もっと簡単に交換が可能です。



サクサク交換して組立しますが、2か所ほどボルトに漏れ止め処置をしないと、後日冷却水が漏れてきますからね。


また同時に交換した方が良いのは(サーモスタッド)(エンジンマウント右)(オルタネーターワンウェイクラッチプーリー)などなど。



同時に施工すると重複工賃が安くなります。



LLCを圧送式交換で冷却ラインをリフレッシュ。


ラジエターリフレッシャーでLLCを全量圧送式交換します。


ATFも全量圧送式交換。

オイルパン洗浄ストレーナー交換をしてから、ニューテックNC-RFでプレ洗浄し、本命ATFにはニューテック史上最高峰のATF(NC-65)で全量交換。


フルードクーラーを洗浄して規定温度でフルードレベル調整。


ブレーキフルードを交換してタイヤを装着し、整備リフトからアライメントリフトに移動します。




フロント・リアともにサスペンションアームブッシュの(1G締付)を行います。


4輪が接地した状態でブッシュを固定するボルトナットを緩めます。それでブッシュの無駄なテンションが解放されます。

そこからボルトナットを本締めすれば(1G締付)が完了。


1G締付をしないと交換したブッシュが早期に劣化しますからね。
また未実施だと乗り心地も悪くなりますよ~。


1G締付後に軽く試運転をして、サスペンションを馴染ませます。


そこからホイールアライメントを調整しますね。

・ハンター社ホイールアライメントテスター
・イヤサカ ビシャモン マルチアライメントリフト


組み立て後スグの状態だとこんな数値でした。


車体下から微調整して数値を整えていきます。


最終的にはこんな感じになりました。


懸念箇所だった左リアの過大なトゥインはリアシムの装着で修正され、スラスト角も改善しましたね。


リアアクスルビームのブッシュだけ交換しても意味はなく、ブッシュの劣化とビームの歪みを修正しなければ新車時の走行性能は戻らない。



ここまでエスティマ50系の整備出来る整備工場は、全国で探しても恐らく数件でしょう。




最後に試運転をして、何度もチェックを繰り返し納車となりました。



・ここがこんな感じになってましたよ。
・ここに隙間が空いていますよね。これダメですよね~
・この部品を交換すると、こんな感じになるんですよ~。

デジカメで撮影した画像が約200枚ほど残りますので、納車時には作業内容を画像を見ながら詳しく解説しています。



また必要な方には整備記録用にコピーをお渡ししていますよ。





こんな感じで整備を終えて、冒頭のレビューメールが届きました。


走り出した瞬間から違いが判るののは、それだけ部品が劣化していたからです。

ですが(組み立て方が悪い)(間違った方法で作業した)などがあると、効果は半減してしまうでしょう。


またリフレッシュ整備に必要な予算を少なく見積もると、中途半端な整備になり満足度が下がる。



10年10万キロ以上走行した車両をもう一度新車時に近づける整備を希望される方はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。



リフレッシュプラン予約から納車までの流れをブログにまとめました。
宜しければ覗いてみてください。
http://minato-motors.com/blog/?p=31370


それではHAPPY CAR LIFE!!


京都府・滋賀県からデミオ、CX-3。 インテークの煤堆積はDSCで完全除去。  ドライアイスと○○○で完全除去します。

京都府からはのCX-3 DK5AW
滋賀県からはマツダデミオ DJ5FS

どちらもマツダスカイアクティブ1.5D搭載のディーゼル車です。



今回はDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)のご依頼をいただきました。

どちらもエンジン不調でDSCのご相談を受けました。
予約入庫してもらいエンジン吸気系を分解していきます。


まずは京都府のCX-3から分解しますね。

エンジンシリンダヘッドの吸気ポートは半分ほど煤が堆積し、樹脂製インテークマニホールドの出口も同様に煤堆積。   これでは過給新気はスムーズに燃焼室には導入されないですよね。









次は滋賀県のデミオを分解しますね。

こちらも同じく煤堆積。

これでは本来のスカイアクティブ-Dの性能は発揮できないと思いますよ~。



京都府CX-3の外したインテークマニホールドがいつもより重たいので、バネ秤で計量しました。 ざっと4.7kg。


(測定時には水冷インタークーラー内の冷却水はエアブローで全排出しています。)


インテークマニホールドから水冷インタークーラーを分解。

マニホールド内はズッシリと煤が堆積し、インタークーラーのフィンにも乳化したブローバイオイルがベットリ付着していました。

だからいつもより重たかったんですよね。


厚み10㎝ほどのインタークーラーのフィンを通過して、過給された新気を冷却しエンジン燃焼室に導入されます。



表面だけではなく、10cm幅の奥まで乳化したオイルが溜まっていました。
画像のようにズッシリと乳化したオイルがフィン内部まで詰まってしまうと、冷却水による熱交換は出来ません。



またフィン内部に新気が通過出来ず、インタークーラーの周りを新気が無理やり通過するので、吸気抵抗が過大に掛かります。




滋賀県デミオは乳化したオイルで詰まっていませんが、EGRの煤でフィンが詰まっていました。

こちらも同様に新気が冷却出来ないので、燃焼室への吸気充填率は低下するでしょう。



何度もブログでアナウンスしていますが(ディーゼルなんて空気を吸ってナンボのエンジン)ですから、空気を吸えないエンジンは新車時の性能を発揮出来ないのです。










じゃあ全てのスカイアクティブ-1.5Dがこのように煤堆積をするのか??
答えはノー。

一部ですがそうならない個体もあります。


上記の画像は12万キロ走行したデミオDJ5FS
京都府CX-3、滋賀県デミオのように煤堆積やインタークーラー詰まり等はそこまで酷くないですよね。



原因は掴めていませんが(乗り方)(メンテナンス)(使用環境)の違いで、走行距離が伸びても煤堆積していない車両も確認しています。




この煤堆積どうするの??完全除去出来るの??


ミナト自動車が開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)なら、『エンジンにノーダメージで短時間で完璧に』除去可能。

全て洗浄にて回復させ、再利用不可がガスケットのみ。(破損は別です。)




DSC施工車両の一部ですがブログに公開しています。
http://minato-motors.com/blog/?cat=169








DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)は唯一無二のオリジナル整備。(YouTubeで公開中)


・圧縮空気でドライアイス粒を高速噴射。
・熱収縮と昇華爆発力で付着物を剥離。

元々はトヨタレクサスのガソリン直噴エンジンに堆積するカーボン除去用にDSCを開発しました。





軽くワンショットすると、こんな感じで煤が剥離します。

自社開発の特殊DSCノズルと特殊専用アダプターは数種類ずつありますので、それらを使い分けて複雑な構造のポート内を完全洗浄していきますよ~。



全4気筒8ポート全て除去完了。

奥にあるインテークバルブのシャフト裏や傘部に固着した煤も、全て除去していますよ~。





ベットリと溜まっていたオイルもフィンの内部まで完全除去。

フィン内部まで洗浄するのは非常に大変で、ドライアイス洗浄機や温水スチーム洗浄ではフィンが破損してしまいます。 

柔らかいフィンを破損させずに、内部まで洗浄し完全脱脂するのには秘密の装置で短時間に除去していますよ。




またインテークマニホールド内に堆積した煤も無くなりました。



これで組み立てて重さを測ってみましょう。

同じ条件で洗浄後の重さは3.7㎏。

洗浄前は4.7㎏ですから約1㎏ほど煤や乳化したオイルが溜まっていた事になりますね。


どれだけインテーク内に煤が堆積していたが、これで分るでしょう。  (エンジンヘッド側の煤は別)

元の状態に組み立てますね。


回収したLLCを戻してエア抜き作業。ラジエターキャップも交換します。




DSCは煤を除去しただけの作業ではありません。


各学習値や燃料噴射量再学習などはもちろんですが、非公開のマル秘作業も同時に実施しています。  それによって新車時の吸気効率・燃焼効率・パフォーマンスに回復させているのですよ~。

そしてDSC作業だけでは不足している整備などもアドバイスしています。


それらを全て含めたのがDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)なのです。


ドライアイス洗浄機で煤を取るだけの整備ではないのですよ。(それだけならディーラーさんでもマネ出来るでしょうが、そうじゃないから唯一無二なんですね。)



DSC作業はユーザーさんでも完全非公開で見学不可。
見せる事が出来るのはブログに載せている画像のみ。

(企業秘密が多すぎるので、ご理解のほど宜しくお願い致します。)


その代わりに作業中の様子はデジカメでバンバン撮影しますので、納車時に画像をお見せして内容を説明しています。   また画像が必要な方にはコピーをお渡ししています。





京都府CX-3 滋賀県デミオの2台共に無事納車完了。


朝9時半入庫の翌日午前中納車になります。

特急お急ぎ日帰り作業を希望される場合は当日19時頃の納車も可能ですよ。          (ただし気温が40℃近い夏季は、体力的にキツイので日帰りは不可にする場合があります。)




DSCのご予約や御見積はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

御見積と同時にマルチサーブによるDPF洗浄やインジェクター洗浄等のオプション整備もご案内していますよ。http://minato-motors.com/blog/?p=29071


新車時に感じたトルクフルな加速は、今もありますか??
DSCで新車時の性能を取り戻しましょう!!

それではHAPPY CAR LIFE!!









徳島県からハイエースTRH214       ニューテックNC-65でATF完全圧送式交換。カーエアコンリフレッシュαもおススメしています!!

徳島県から来店されたのはハイエース TRH214 走行距離11万キロ

ATF完全圧送式交換の依頼です。


最近は徳島・香川・愛媛・高知の四国4県からのATF交換依頼は結構多いですね。コロナも収束し大阪観光と一緒に来店していただいています。

前回はデミオのATF交換をご依頼いただきましたが、今回はもう一台の愛車ハイエースでもATF交換をリピート予約していただきました。


問診をして試運転。

リフトアップしてATFチェックをしてから、オイルパンを外しますね。

ATFのコンディションは良好。

オイルパンを洗浄して、磁石に吸着した鉄粉を除去しストレーナーも交換します。

ATケース側の古い液体ガスケットを除去してから、完全脱脂。
オイルパンに液体ガスケットを塗ってから、ATケースに装着します。



ちなみに弊社が採用している液体ガスケットは某国からの直輸入品。作業性が良く高性能で高耐久性の特殊液体ガスケットを使用しています。
(これを使うと仕事が早い早い!!)

ATFを補充して完全暖機。

ATFチェンジャー(トルコン太郎)を接続し、まずはプレ洗浄を行います。

使用するプレ洗浄用フルードはニューテックNUTEC (NC-RF リンシングフルード)で全量イッキに圧送式交換しますね。


NC-RFについてはこちらのリンクで。
http://minato-motors.com/blog/?p=17434 

プレ洗浄が終わりました。

・左奥が新油モニターのNC-RF
・中央ビーカーがATFチェックで回収した廃油
・右手前クリーナーモニターがプレ洗浄後のATF


そこそこキレイになりましたね。


本命に使用するのがニューテックNUTEC(NC-65)

ニューテック史上最高峰のハイパフォーマンスATF

極薄で強靭な油膜性能は市販ATFでは最強レベル。
ローフリクション・ハイパフォーマンス。
全化学合成(エステル系基油)を使用した高い耐久性。



みんカラ等のSNSで絶賛されているNC-65の説明は、ここではもう不要でしょう。  弊社でもリピート率がダントツですね。



こちらでもう一度圧送式交換をしますね。


ほぼ完璧に入れ替わりましたね。


この後にATFクーラーを洗浄して、フルードレベル調整を行いました。




カーエアコンリフレッシュαで、エアコンの冷媒ガスをリフレッシュします。


高性能コンプレッサーオイルのNUTEC NC-200コンプブーストをエコマックスjrにセットして、冷媒ガス配管の低圧・高圧側にホースを接続。

規定充填量をセットして約20分ほどで作業が完了します。

・冷媒ガスを全量回収し、ろ過再生。
・回収したガス重量を測定。
・回収後に配管内を真空引きし、水分と空気を除去。
・10分間の真空引き後に、ろ過再生した冷媒ガスを液化充填。
・重量計で充填量を精密管理。

これを全自動で行うのがデンゲン社謹製エコマックスjr。


結果的には700gの規定充填量に対して、回収できたガス量は570g。
(作業前は約130g少なかったようです。)

10分間の真空引き後に700gの再生冷媒ガスをチャージし、同時にNC200コンプブーストでコンプレッサーオイルを強化しました。




最後に試運転をして納車となりした。

朝9時半に入庫していただいて、当日夕方17時頃の納車になります。


作業中は見学不可ですが、その代わりに作業時の様子はバンバン撮影しています。

納車時にはデジカメで撮影した画像を見ながら、作業内容を説明させていただいています。また画像が必要な方にはコピーをお渡ししています。


大阪府堺市にあるミナト自動車は世界遺産(仁徳稜古墳)のすぐ横。


徒歩2分でJR阪和線(百舌鳥もず)駅がありますので、ミナミ・キタ・天王寺には30分ほどで到着します。

代車もお貸ししていますので、高速を使えばUSJまでは30分で行けますよ~。
ATF交換で愛車を預けている間は、ぜひ大阪観光を楽しんでください!!



ATF圧送式交換の御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。  それではHAPPY CAR LIFE!!





DSC・ATF完全圧送式交換・マルチサーブ インジェクター・DPF洗浄システム。マツダSKY-Dの定番整備を紹介しますね~。

DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)は弊社オリジナルの特殊整備で、今月も全国各地からDSC作業の依頼で入庫していただきありがとうございます。




先日の北海道と沖縄から(近くにDSCをしてくれる提携工場はありませんか??流石に大阪までは遠いので・・・。)と問い合わせがありました。

残念ながらDSCの提携工場は国内には存在せず、弊社のみ施工可能になりますとお答えさせていただきました。



DSCはただ単に(市販のドライアイス洗浄機でインテークを洗浄しているだけの整備)ではなく、それ以外の技術がコアです。

コアであるそれ以外の技術作業や工具設備はブログでも非公開にし、作業中は見学不可にしているんですよ~。




どの業界もパクリが多いですが、最近酷いな~と思うのが(自動車整備工具業界) 今まで分解しずらかった箇所を簡単に分解できるSST工具が発売されると、数年後には全く同じような工具が半値以下で流通する。


これじゃ~ゼロからイチの画期的な製品や技術を、生み出そうとは思わなくなりますよね。



DSCはコアの部分を企業秘密にしていますが、例え公開したとしても多額の設備投資と検証時間や工具製造が必要になるので、恐らく真似は出来ないんじゃないかな~。



福岡県からお越しいただいたのはマツダ アテンザ GJ2FP 走行距離14万キロ。

・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
・インタークーラー洗浄
・水冷EGRクーラー洗浄
・マルチサーブ インジェクター洗浄
・マルチサーブ DPF洗浄
・フューエルエレメント交換
・ATF完全圧送式交換

1泊2日のお預かりで作業をさせていただきました。

朝9時半に入庫してもらい作業を始めます。



スキャンツールを接続しECUのライブデータとエラーコードをチェック。


問診をし試運転をしてから作業を始めますね。


インテークマニホールドと水冷EGRクーラーを分解。


内部をチェックしますね。


エンジンシリンダヘッド側のインテークポートは煤で経路が狭くなり、バルブのシャフトや傘部にも煤が堆積。

水冷EGRクーラーの内部フィンは約半分が塞がっていました。


しかも手前だけではなくフィンの奥まで。


インテークマニホールドと吸気シャッターバルブは定番の煤堆積。


これだけ煤堆積していると作業者としてはワクワクします。
張り合いが出ますね!!


飛散する煤からボディを守るために完全防備のマスキングをします。


画像のマスキング風景はまだ未完成です。ここから完璧なマスキングに仕上げますよ~。



ドライアイス洗浄機にドライアイス3mmペレットを投入。

・ペレットを圧縮空気で高速噴射
・熱収縮と昇華爆発力で付着物を除去

(エンジンにノーダメージで短時間に完璧に)


軽くワンショットしました。
ペレットが直撃した箇所だけキレイになりましたね。



数種類ある弊社が開発した特殊ノズルとアダプターを使い分けて、複雑な形状のポート内を完全洗浄。

もちろん燃焼室には煤が入らないように、圧縮上死点にセットしてショットしています。

母材金属を傷つけずに完璧にキレイになりましたね。







吸気やEGR経路に堆積物があると、吸気効率が低下するのでエンジンパフォーマンスは下がります。

ディーゼルなんて空気吸ってナンボのエンジンですから、それが良くないとダメなんですよね。

新しい純正ガスケットで再組立て。

インタークーラー内部も洗浄し、溜まっていたオイルを除去しました。




熱劣化で破損しているカプラーも修復します。
破損し無理やりタイラップ等で縛り付けている車両をよく見ますが、弊社ではそんな事はせずに修復しています。

そのためには常にこれらの部品類をストックしておく必要があるのですよ。


1泊2日のお預かりで時間が無いので、スグに次の作業に移りますね。



マルチサーブでインジェクターとDPFをシステム洗浄します。
http://minato-motors.com/blog/?p=29071

ディーゼル車の比率が多い欧州から導入したマルチサーブ。
専用のケミカル剤で注入洗浄しますね。


まずはインジェクターやサプライポンプ、デリバリーパイプ等の内部洗浄。

作業時間は60分強でケミカル剤の効果でゆっくり汚れを除去します。

次はDPFもシステム洗浄。


2種類あるDPF専用のケミカル剤注入はマルチサーブの指示通りに作業を進めます。

1液目のDPFクリーナー投入。








次に2液目のDPFフラッシュを投入。

これでマルチサーブのインジェクターとDPFの洗浄作業は終わりました。

実際はここからが大変なんです。
マフラーから廃液と猛烈な白煙と異臭が出てくるので、時間の掛かる廃液白煙排出作業を行いますね。



排煙回収装置を使用して、効率よく後処理をしていきます。


最後に各学習値の初期化や再学習をし、マル秘作業をゴニョゴニョして次の工程に移る。

ATF交換をする前にATFチャック。


そこからオイルパンを脱着洗浄し、ストレーナーも交換しました。



オイルパンとATケース側も完全脱脂し、液体ガスケットで装着。

弊社が採用している特殊液体ガスケットは某国からの直輸入品。今回の円安と流通網のコロナ混乱で入手に手間が掛かるようになりました。


でもたっぷりストックしているので当分は大丈夫でしょう。


オイルパンを組み立ててATFを補充し、完全暖機。

そこから密封式ATにアダプターを装着して、ATFチェンジャー(トルコン太郎)と接続します。



まずはプレ洗浄。
ニューテックNC-RFで全量イッキにに圧送式交換しますね。


プレ洗浄が終わりました。この時点でかなりキレイになりましたね。



15分間のアイドリングタイム後に、本命ATFでもう一度交換しますね。


本命に使用するATFはニューテックNUTEC 『NC-65』 全化学合成ハイパフォーマンスATF(エステル系)



市販ATFでは最強レベルの油膜性能。
極薄で強靭な油膜は高温高圧高回転時でも安定した性能を発揮。
ローフリクション・ハイパフォーマンス。

高トルクを発揮するSKY-Dには、相応のATFは必要でしょう。


完璧に入れ替わりましたね。
ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は約6万キロ。


ガンガンぶん回しても大丈夫ですよ~。ストリート走行レベルではなかなか劣化しませんよ~。


ATFクーラーを洗浄して、規定温度でレベル調整を行いました。


最後に試運転をして予定通りに納車となりました。
朝9時半で翌日17時頃の納車になります。

納車時にはマルチサーブのアフターケミカルを手渡ししています。
こちらは燃料給油時にタンクに投入してくださいね。






作業は非公開にしていますが、それ以外は作業中の画像はなるべく多く撮影しています。


それらの画像は納車時に見ながら作業内容を説明し、必要な方には画像のコピーをお渡ししています。




だいた今回ぐらいの作業内容なら200枚ほどは画像を残していますよ~。
整備記録として保管してくださいね。

本日もミナト自動車ブログ日々是好日にお越しいただきありがとうございます。



DSC・ATF完全圧送式交換・マルチサーブの御見積ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

それではHAPPY CAR LIFE!!



レクサスIS250 ATF完全圧送式交換とDSC。玉石混交からの見極め方。

大阪府堺市から来店されたのはレクサスIS250 GSE20 走行距離10万キロ

ATF完全圧送式交換とDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)の依頼をいただきました。

入庫日を決めて予約入庫してもらいました~。


令和になって4年目ですが未だに(ATF交換は必要か?不要か?)の問いがありますが、答えは(必要です。)


ATFは使用すれば劣化します。それはどのオイル・フルードでも同じ。ただ交換サイクルが違うだけ。

オイルやフルードが酸化するとゴムシールを痛めて、オイル漏れの原因になります。

またATケースとオイルパンの間にあるガスケット。これも年数が経過すると硬化し密着不良からオイル漏れになる。 そうするとフルードの量が減り、ATの不具合が発生しだします。

劣化し潤滑性能が低下すれば、機械摩耗もするし密着摺動も低下するでしょう。




適切な作業で最適な機器を使用すれば、故障もなくほぼ完全にATFは交換出来るんですけどね。

それでも世間では(ATF交換をすると壊れる or しなくてもよい)となるのは、先ほどとは矛盾するがある意味で正解になりつつあるのが現状。

残念ながら最近巷のATF交換事情は雲行きが怪しいですね。



(他社でATF交換したけど不具合が発生したんですけど・・・。)
(中古車購入時から違和感があり、どうもフィーリングが悪い。)

こんなメール相談が近年増えてきて、弊社でATF交換を依頼されるのが増えています。


(正しい交換方法で確実な手順で行えば、過走行車のATF交換でも問題ありません。)と長年かけてアナウンスしていましたが、どうやら一部の業者のせいで(やっぱりATF交換はギャンブルなんだ)となっていく流れになりそうですね。



ATF交換を依頼するなら実績もそうですが、(その整備工場がATF交換以外の整備をどのようにしているか?)を見た方が良いかと思います。  信頼できる整備工場なら、その他の整備も相応にレベルが高いと思いますので。





それでは作業を始めますね。
入庫していただいて問診をし、試運転を行います。


そこからATFの状態をチェックし、問題が無ければオイルパン外しますね。





オイルパンを洗浄し磁石に付着した鉄粉を除去し、ストレーナーも同時交換します。



オイルパンには新しいガスケットを使用して、ATに装着。



・レクサスIS GS LS
・トヨタ クラウン マークⅡ
のATF交換依頼は非常に多いので、ガスケットとストレーナーは常時在庫しています。


ATF交換に関しては日本全国から依頼をいただいているので、消耗交換部品の在庫切れを無くすために常にストックしています。
http://minato-motors.com/blog/?cat=8


密封式ATにアダプターを装着し、ATFチェンジャー(トルコン太郎)を接続。

圧送式交換が出来なかった密封式ATでも、確実にATF交換が出来るようになりました。

もちろんアダプターは自社で製作です。




2013年に世界で初めてトヨタ・レクサス密封式AT用のアダプターを製作し、ATF圧送式交換を実施していた弊社には、全国各地からATF交換の依頼が来ました。

その様子をブログで見た多くの整備工場からは、(そのアダプターを売ってくれ!)と問い合わせが激増。




でも(お売りする事出来ません)とお断りしていました。

正直これぐらいの物を知恵を捻って独自に作れないようでは、(ATF交換なんてしちゃダメでしょう)という考え。



今ではどこかで製作されたアダプターが市販化され、全国にばら撒かれ玉石混交

アダプターの普及は広がったが、正確な技術までは広がらなかったのかな??と思っています。


そういう意味で(ATF交換をするとミッションが壊れる)というのは、お店選びを間違えると現実になるんですよね。




閑話休題

アダプターを装着してトルコン太郎を接続し、まずはプレ洗浄。
プレ洗浄に使用したATFはアイシンAFW+。

IS250のATはアイシン精機製ですからAFW+ならバッチリですね。




左奥の新油に比べるとまだまだ汚れていますが、中央ビーカーの廃油と比べると少しキレイになりましたよね。




このまま15分ほどアイドリングタイム。

このあともう一度全量圧送式交換を行います。




肉眼で見るとこんな感じ。

ほぼ完璧に入れ替わりました。



ATFクーラーを洗浄してから、一度冷却。
そこから規定温度でATFのレベル調整。


この時にスキャンツールからATFの油温を見ながら調整してはダメです。(その方法ではトヨタレクサスの適切なフルードレベル調整は出来ません。)


弊社では正しい手順で確実にフルードレベル調整を行いました。



試運転をして無事納車となりましたが、数日後ユーザーさんからお連絡が・・・。



交換後からは非常にATのシフトフィーリングが向上したので、ブログで見たDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)も追加依頼したいと・・・。



体感していただいてありがとうございます。


そんなわけで後日再入庫してもらいました。


依頼を受けたDSCとスパークプラグ交換を行います。



レクサスIS・GSやトヨタクラウン・マークⅡに搭載されているGR系直噴エンジンはインテークバルブにカーボンが堆積します。

これがエンジン吸気効率が低下し、燃焼状態を悪化させます。



手作業で除去するのはほぼ無理ですが、弊社が開発したDSCなら(エンジンにノーダメージで短時間に完璧に)除去が可能です。




インテークバルブの傘部やシャフトに、カマキリの卵状にカーボンが堆積。


これでは理想的な吸気渦にはならず、ガソリンと空気の撹拌が悪くなり、燃焼状態が悪化します。


カーボンが発生するのは燃料が完全燃焼していないから。  当然パワーダウン・燃費悪化に繋がりますよ~。

カーボン堆積をエンジンをO/Hせずに除去する方法として、世界で初めて実用化したのがDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)

弊社が開発した唯一無二のオリジナル整備。(商標登録取得済み)




ドライアイス洗浄機に弊社が開発した特殊DSCノズルとアダプターを装着し、一気に除去していきますね。


・ドライアイスペレットを圧縮空気で高速噴射
・熱収縮と昇華爆発力

母材金属やシール類を傷付けずに固着したカーボンを完全除去。



車両をマスキングして飛散するカーボンからボディを完全防備。



DSC作業中は完全非公開で工場の扉も閉めてシャットアウト。
いわゆる企業秘密という奴ですね。

ドライアイス洗浄機にペレットを投入し軽くワンショットすれば、強固に固着したカーボン塊が剥離します。

シャフト傘部やシャフト裏までキレイになるように、複数あるノズルとアダプターを組み替えて洗浄していきますね~。




全6気筒12ポート全てキレイに除去完了。

ペレットが燃焼室に入らないように圧縮上死点にセットして作業をしていますよ。


これで本来の吸気渦が発生し、燃焼室内でガソリンが均一に撹拌されるでしょう。

(良い混合気)(良い圧縮)(良い点火)ガソリンエンジンの3要素


DSCをGRエンジンに行うならスパークプラグ交換時期も近いでしょう。
NGK謹製プレミアムRX 高性能スパークプラグで全数交換しました。
https://www.ngk-sparkplugs.jp/ngk/sparkplugs/products/rx/


スパークプラグが劣化した状態で使用し続けると、イグニッションコイルの要求電圧が高まりコイル故障の原因に。

スパークプラグも定期的に交換しましょうね。




樹脂製サージタンクに吹き返したカーボン粒や、スワールコントロールバルブに固着したカーボンも除去しました。


ガスケット類は全て新品に交換し、スロットルボディ清掃初期化を行います。

全ての部品を組み立ててから、エンジン始動で完全暖機。  試運転をしてから無事納車となりました。




エンジンの吹け上がりもスムーズになり、アイドリング時の微振動も解消されましたね。


これで本来のGRエンジンに回復したと思います。まだまだ長く乗れそうですよ~!!




DSCは弊社しか施工が出来ませんが、ATF交換に関してはお店選びは慎重に。


玉石混交を見極めるのは、結局のところ自分自身ですよ。




ATF交換とDSCのご依頼・お見積りはHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。   必要事項を記入して送信していただければお返事をさせていただきます。



それではHAPPY CAR LIFE!!