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マルチサーブ (インジェクター・DPF洗浄)システム。 クリーンディーゼルのウィークポイントは予防整備で万全に。

この7月からDSCの新オプション整備メニューとしてリリースした、マルチサーブ(インジェクター・DPF)洗浄システム。

http://minato-motors.com/blog/?p=29071
http://minato-motors.com/blog/?p=29134


数か月前からテストを繰り返してデータ収集し、満を持して今月からリリースしたのですが・・・。




いきなり多くの問い合わせがあり、DSCと同時にマルチサーブのご予約をいただきました。

和歌山ナンバー CX-5 KF2P
三河ナンバー アクセラ BM2FS
和泉ナンバー アクセラ BM2FS
その他多数・・・ありがとうございます。



おかげさまで8月のお盆明けまでビッシリと(DSC&マルチサーブやその他オプション整備)の予約が早い段階で埋まってしまいました。  お盆帰省時に来店希望された方にはご迷惑をお掛けしています。

ディーゼル比率が高い欧州では、クリーンディーゼルのメンテナンスが普及しており、同時にそれに対応する整備機器も多く開発されています。



その中でも評価が高いマルチサーブは、日本でもクリーンディーゼルのメンテナンスの必要性をアナウンスする最適な機器となってくれるでしょうね。



フューエル・ターボ・インテーク・DPFの4か所を1台で洗浄が出来るマルチサーブ。


現時点でオプション整備メニューとしてリリースしたのは、インジェクターとDPFの洗浄のみ。



ディーゼルインテークの洗浄システムはまだリリースしていませんが、既に数台ほどテストをしてデータ収集中となっています。  正式にリリースした時はブログにて発表しますね。

(DSCが出来ないエンジン)or(DSC作業がしづらいエンジン)など、クリーンディーゼルのインテーク系に蓄積する煤除去効果をテストしています。

お楽しみに!!

DSCの作業前問診時にマルチサーブの質問があればお答えしています。


よく聞かれるのが(どれぐらい洗浄効果があるのですか?洗浄って必要なんですか?)という質問。   この時にはこんな感じに答えています。



DPFやインジェクターのメンテナンスが、整備市場に存在するのは大きく分けて3つ。

1・新品、リビルト品へのASSY交換
2・専用機器を使用して、DPFやインジェクターに直接ケミカルを注入し、内部を強制的に洗浄する方法。
3・燃料タンクにケミカルを注入し、ゆっくり時間を掛けて内部の汚れを除去する方法。


1・2・3の順に洗浄改善効果は高いのですが、1・2・3の順番から費用と整備時間が掛かり、マルチサーブは2・に該当する整備メニューになります。



1・(新品、リビルト品へのASSY交換)

新品・リビルト洗浄品のインジェクターやDPFに交換すれば、そりゃ一番いいと思いますよ。
(その部分はほぼ新車と同じになるのですから、イイに決まっている。)


でも一体いくらの費用が掛かるのか? 何日時間が掛かるのか?


費用も時間も十分ある方は、新品・リビルト品に交換するのがベストでしょう。



3・(燃料タンクにケミカルを注入し、ゆっくり時間を掛けて内部の汚れを除去する方法。)


燃料タンクにケミカルを注入し、ゆっくりフューエルラインやDPFをクリーニングする方法は、費用は一番安いが洗浄効果は即効的ではない。



どちらか言えばこのような燃料タンク投入型のケミカルは、普段から継続的に使用して、常に良い状態を保つための予防整備的なものだとお伝えしています。


クリーンディーゼルにとってインジェクターやDPFは非常に重要ですから、日頃からのメンテナスは(やった方が絶対良い)と思いますよ。  



2・(専用機器を使用して、DPFやインジェクターに直接ケミカルを注入し、内部を洗浄する方法。)


弊社がマルチサーブを導入したのは、松竹梅で言うなら(竹)のメンテナンスが整備市場ではあまり存在感がないから。


(お手軽メンテ)(新品・リビルト品交換)どちらも極端で、中間に位置するメンテナスがDSCを行っている弊社では以前から必要だと感じていました。




そもそもDPFやインジェクターは廃車まで使うもので、せいぜい走行距離10~20万キロぐらいの乗用車なら、これらの部品は交換するような消耗品ではないと思っています。

50万~100万キロ走る貨物トラックと乗用車では、そもそも過酷度・劣化度が違うのですね。



実際このような洗浄機器を使用した洗浄方法は、トラック整備業界では結構ポピュラーで、インジェクターやDPF交換などの高額修理を抑えるために導入している大手運送会社やトラック整備工場も多いのです。




エンジンオイルの消費やインジェクターの噴霧状態悪化、吸気系の煤蓄積で、DPFにPMとアッシュが蓄積しやすい。


吸気系統に煤が蓄積すれば燃焼状態が悪くなるので、燃焼室にあるインジェクター先端は煤(PM)が付着・蓄積しやすい。


燃料を噴射ポンプで高圧に加圧するとスラッジが僅かに発生し、フューエルラインの内部に付着し、徐々にインジェクターの噴霧状態が悪くなる。





・フューエルラインが汚れて補正値が増加したインジェクター。
・PMやアッシュ蓄積で再生燃焼が上手く出来ないDPF。


マルチサーブを使用すれば、新品・リビルト品同様に内部が完璧にキレイになるか?というと(酷い場合は無理)です。  

機械的な破損や蓄積が酷くドン詰まりは改善しません。


むしろ(そうなる前に洗浄で汚れを除去する)のが、重要だと思います。



マルチサーブ洗浄システムはASSY交換のみの選択肢しか選べなくなる前に、前もって実施しておく予防的メンテナンスの提案。  


多くの車両で実施した結果では各数値は改善され、洗浄効果は十分発揮していますので、導入に踏み切ったという次第です。



・ATのシフトショックが出る前に、適切なATF交換作業。
・エンジンコンディションが低下しないように、定期的なエンジンオイル交換。

どちらも不具合が発生してからでは、修理や処置が出来ないので、基本的にはASSY交換になり高額な費用が掛かる。


インジェクターやDPFもメンテナンスの考え方は一緒。

悪くなる前にマルチサーブで予防整備。
高額な費用が掛かる前に予防整備。



松竹梅の3つのメンテナス方法で(竹)がもっと陽が当たりポピュラーになれば、クリーンディーゼルの故障率が下がり本来の性能を発揮し続けると思っています。



マルチサーブに関しては今後ぞくぞくと入庫するクリーンディーゼル車に施工していきますので、順次ブログにて紹介していきますね~。

それではHAPPY CAR LIFE!!



2021年7月26日

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