高知県から三菱デリカD-5 CV5W リフレッシュプラン 前編。 冷却水漏れは要注意。
高知県からお越しいただいたのは三菱デリカD-5 CV5W ガソリン車4WD
平成22年式 走行距離16万キロ
提案型整備(リフレッシュプラン)のご依頼です。
10年10万キロ以上走行した愛車をもう一度新車時のコンディションに近づける為の整備を提案しています。
無計画に・バラバラに車両整備をしても、費用が掛かるだけでいつまで経ってもコンディションが回復しない。
ある時期にある程度まとめた整備を費用を掛けて一気に行なわないと、自動車のコンディションは、なかなか回復しないのですよ~。
このように弊社ではリフレッシュプランの必要性をアナウンスしています。

相談内容
・友人から譲り受けたデリカD-5 これから安心して使用したいのでリフレッシュプランを希望。
・セカンドカーなので、お預かり期間は1か月でも大丈夫。
現状の不具合 不満点
・ハンドルが重いような気がする。
・乗り心地がフワフワする。
リフレッシュプランでは無償代車も用意しており、お預かり期間は整備予算にもよりますが、2週間預かりが多いですね。
不具合・不満点から見ると(デリカD-5 CV5W特有の劣化)と(今後に備えた予防整備)が今回の車両に行う整備内容かな?とメール相談時に思いました。

予約入庫してもらい、問診をします。
メールでは分からない不具合点や希望整備・整備の方向性などをお話ししています。
今回は代車は不要と言う事で、電車にてお帰りになりました。
早速試運転をして、事前ホイールアライメント測定。




ガソリンエンジン整備の基本 排気ガステスト
燃焼状態を確認します。
バッテリー・オルタネーターの充電発電状態をチェック。
どちらも良好ですね。




整備リフトでリフトアップ。
タイヤを外して足回り・下回りを点検。
エンジンルーム内も点検します。




エンジン下回りをチェック。
フロントバンパー下部にLLC漏れ有り。



デリカD-5特有の故障 ラジエタータンクからのLLC漏れ。
問診時にエンジンルーム内をチェック。
LLCリザーバータンクの液面がLOWを下回っていました。
ラジエターキャップを開けてLLCの状態をチェックし、エンジンオーバーヒートの予兆が無いかを確認。
エンジンにダメージは無かったので、まずは冷却系統の整備をします。







・ラジエターASSY
・ラジエターホース/キャップ類
・サーモスタッド
・ウォーターポンプなど
冷却系統に不具合があると、エンジンがオーバーヒートしますよ~。
そうなると高額なエンジン交換になるので要注意。




ラジエターやウォーターポンプを交換後に、LLC圧送式交換。
ラジエターやエンジンやヒーターコアのLLCを脈動圧送で全量交換。
最後にLLC再生強化剤注入をして、エア抜き作業。

ガソリンエンジンからの微振動。
信号待ちなどで気になりますよね。
エンジンマウント全数交換をしました。
右側と前側は比較的交換は簡単。
ですが左側と後側の交換作業は少し大変ですよ~。




エンジン回転数を微調整する電子制御スロットルボディの清掃初期化。
アイドリングが安定しない場合は定期的な清掃と初期化が必要。
WAKO’S スロットルバルブクリーナーで清掃しました。


スパークプラグも全数交換。
NGK最強のスパークプラグ プレミアムRXで交換しました。
激細の電極で高温の燃焼核を形成し、燃焼効率を高めます。
なおかつ長寿命の高性能スパークプラグ。




カーエアコンリフレッシュαでエアコン冷媒ガスをリフレッシュ。
ニューテックNC-200コンプブーストを注入でコンプレッサーオイルを強化。
・冷媒ガスを回収し、重量測定。
・配管内を真空引きし、空気/水分を排出除去。
・規定冷媒ガス量を重量管理で高速充填。
・NC-200でコンプレッサーオイルも同時注入。
これらを全自動で行うのがデンゲン社エコマックスjr。
年々減少する冷媒ガスは定期的な整備は必要ですよ~。




結果的には規定充填量780gに対して、回収できたガスは550g。
230gほど冷媒ガスが少なかったようです。
冷媒ガスは多くても少なくてもNGなんですよね~。

次回ブログ後編でも引き続きデリカD-5のリフレッシュプランを紹介します。
・サスペンションやドライブシャフト
・ブレーキやハブベアリング
・マルチサーブでインジェクター洗浄システム
・ホイールアライメント調整
などを紹介しますね。
それではお楽しみに~。
HAPPY CAR LIFE!!