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和歌山県からトヨタ ハイエースKDH201 白煙・黒煙がマフラーから。マルチサーブでシステム洗浄。後編。

和歌山県からお越しいただいたのはハイエースKDH201 平成22年 走行距離20万キロ


エンジン不調でマフラーから白煙・黒煙が出るハイエースを、マルチサーブ洗浄システムで作業をしています。



前回ブログではインテーク系に堆積する煤をマルチサーブで洗浄しました。
https://minato-motors.com/blog/?p=40891



ハイエースディーゼルのエンジン不調は、空気が流れる上流インテークからクリアしインジェクター・DPF(DPR)と下流に。

(流れを理解し、順番に施工しないと、故障原因には辿り着きにくい。)




今回ブログでは引き続きマルチサーブのインジェクター洗浄システム・DPF洗浄システムを紹介します。




燃料噴射装置のインジェクター洗浄システムを行います。


ボタンを押して画面の指示通りに作業をしますね。



フューエルサプライポンプに繋がるIN・OUTホースにマルチサーブを接続。
(燃料タンクの軽油は使いません。)

エンジンに(ディーゼルシステムパージ)を直接送り込み、エンジンを掛けながら約75分間ゆっくりシステム洗浄します。




安価なDIYケミカルは小容量ですが、マルチサーブのケミカル剤は大容量の1000ml。



時々エンジン回転数を操作しながら、約75分ぐらいで終了。
次は(ディーゼルターボサーブ1000ml)でターボフィン洗浄に移行。



こちらも約70分ほどで作業は完了。




オプション整備(燃料フィルター)(エアエレメント)も交換しました。
フィルター類は汚れ満杯になる前に定期交換しましょう。



最後にDPF洗浄システム。

DPFに繋がるパイプにマルチサーブのホースを接続。

DPF洗浄には2種類のケミカル剤を使用します。


まずは1液目の(DPFクリーナー1000ml)を投入。

次は2液目(DPFフラッシュ1000ml)を投入。

エンジン回転数を上げてDPFの温度上昇。
ケミカル効果を促進させる。



マフラーから廃液が大量に排出されますので、これを回収装置でキャッチ。
途中に確認用のクリアーパイプを付けているので、これで廃液の色を確認します。



今回は灰色に茶色がかった廃液でした。

マルチサーブの作業中は排気ガスが猛烈に臭い。
(工場内で作業をすれば、ヤバい状態。)

DPF洗浄では、泡まみれの廃液がマフラーからドバドバ出ます。
(それが塗装に付くと宜しくない。)


またDPFを強制燃焼すると廃液+異臭+白煙が大量に出ます。
(ボヤ火事か??と思うぐらい)




弊社では廃液・異臭・白煙を近隣にまき散らす事は、プロの仕事としてNG。
排気回収システムを自社開発し作業をしています。
(マツダSKY-D・三菱デリカD-5・ハイエースディーゼル用の3種類)



ディーゼル用排気回収システムを自社開発し使用している整備工場は、おそらく日本中探しても弊社ぐらいでしょう。




そこからDPF強制燃焼を実施。


猛烈な白煙がより一層出てきます。
でも回収システムがあれば、余裕で対応可能。


リフトダウンして試運転。
帰ってきてからスキャンツールでライブデータを確認。



10個以上のライブデータ数値をチェックし、クリア出来たので作業が完了。




2部に分けて紹介したハイエースディーゼルへのマルチサーブ洗浄システム。

ブログで紹介した内容は全作業の70%ぐらいです。
残りの30%は企業秘密でお見せする事は出来ません。



・マルチサーブさえあれば、ハイエースディーゼルの不具合が治る?
・煤さえ取れば、調子が良くなるのでは??


そうならないのがクリーンディーゼル整備の難しさ。
数百台施工し続けないと、なかなか見極めが大変なんですよね~。


・地元ディーラーにて相談したけど、イマイチ乗り気じゃない。
やんわり新車カタログと見積書が出てくる。


・新車への乗り換えを検討しているが、そもそも新車がオーダーストップ。
もしくは納期の長期化。

・中古車も検討したけど、新車が無いので中古車の価格高騰。


仕事で使う(働くハイエース)の場合は、乗り換えよりもメンテナンスへ。
最近はこんな事情があり、相談件数が多いですね。



ハイエースディーゼルのマルチサーブ洗浄システムを希望の方は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。



(エンジン警告灯が点灯しています!)
(DPFも警告灯がチカチカしている。)
それでは状態が分からないので警告灯の内訳(ダイアグコード)をお知らせいただけると助かります。


エンジン・DPF警告灯が点灯している場合は、その内訳も教えてください。
ダイアグコードは(Pから始まる数字)で、地元整備工場等のスキャンツールを繋げれば分かりますよ~。




それではHAPPY CAR LIFE!!

2025年6月7日

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