大阪府 ハイエースKDH206 リフレッシュプラン後編
大阪府から入庫したハイエースKDH206 H28年式 走行距離20万キロ
(10年10万キロ走行した愛車を、もう一度新車時に近づける)
リフレッシュプランの整備を紹介しています。
前々回ブログで入庫からエンジンを降ろして整備。
https://minato-motors.com/blog/?p=43234 前編
前回ブログではフロントサスペンションやブレーキなどの足回り下回り整備。
https://minato-motors.com/blog/?p=43308 中編
今回後編ブログではRサスペンションやマルチサーブ等の整備を紹介しますね。






・リーフスプリングブッシュ全数交換。
前後のブッシュとシャックルブッシュを交換しました。
車上でリーフのブッシュをSSTで交換。
リーフスプリングを外して油圧プレスでブッシュ交換。
個人的にはリーフスプリングを外す後者のやり方の方が早いような気がします。


・Rアクスルシャフトのベアリング交換。
ベアリングとオイルシールを交換しますが、長いシャフトの奥に装着されているので、SSTと治具が必要です。
比較的ハイエース系のシャフトベアリング交換はまだ簡単で、ランクル系の分厚いベアリング交換となると難易度が上がります。
ハイエースは10トンの油圧でOKですが、ランクル系は15トンは必要かな。





馴れた作業なのでサクサク進めていきます。
最後にABSピックアップローターの位置を測定し、ホーシングにはオイルシールを正確に打ち込みます。
これをミスるとオイル漏れの原因になりますよ~。







・ブレーキシリンダ カップキット交換
・ライニングシュー交換
・リアドラム研磨(外注)
ブレーキシリンダをO/Hしてブレーキライニングシューを交換。
ドラム研磨は弊社では出来ないので、外注しています。
シュー組立時にグリスアップ。 シュークリアランス調整をして、パーキングブレーキも引き代調整。
ブレーキの効きが悪いハイエースは、大体がリアブレーキの整備不足。
リアブレーキを整備すれば、本来の制動力に戻ります。


並行してブレーキフルード交換でエア抜き作業も実施。
これでフロント・リアのサスペンションやブレーキ・ハブ・シャフトなどの整備がとりあえず完了。
1G締付・車高調整・ホイールアライメント調整は後程。




・前後デフとトランスファのギアオイル交換。
トレーラーを牽引するので全化学合成ギアオイル ニューテックNC-70 (エステル系)LSD対応を使用しました。




・ラジエターリフレッシャーでLLCを圧送式交換。
全量LLCを圧送式で全量交換し、最後にエア抜き作業とLLC再生強化剤注入します。
ラジエターキャップも忘れずに定期交換しましょう。




・ATFオイルパン洗浄ストレーナー交換一式
液体ガスケット式のオイルパンを剥がして洗浄し、ストレーナーを交換。 完全脱脂をし、液体ガスケットでオイルパンを再装着。

暖機は終了後に、ATFチェンジャー(トルコン太郎)をATに接続。
本命ATFを使用する前に、まずはプレ洗浄。
ニューテックさんに開発していただいたリンシングフルードNC-RFで全量イッキに圧送式交換しますね。





プレ洗浄でここまでキレイになりました。
ビーカーにある排油とクリーナーモニターを比べると、違いが分かりやすいですね。

本命ATFには全化学合成ハイパフォーマンスATF ニューテックZZ51改(エステル系)
・4速ATのハイエースやプラドなどには従来粘度のZZ51改。
・6速ATのハイエースやランドクルーザーには低粘度のNC-65。
超耐久性のニューテックハイパフォーマンスATFをお勧めしています。
インターバル後に、こちらでもう一度全量圧送式交換を行います。






ほぼ完璧に入れ替わりましたね。
ここまでキレイに入れ替われば次回交換推奨距離は5万キロ。
ATFは定期的に交換しましょう。






エアコンガスもリフレッシュ。
年々減少していく冷媒ガスを全量回収し再生。
配管内も真空引きをしてから規定重量で高速液化充填。
エアコンガスは多すぎても少なすぎてもNGですよ~。

・マルチサーブでインジェクター洗浄
燃料タンクからの配管を切り離し、エンジンにマルチサーブを接続。
中編ブログでアディショナルインジェクターを洗浄し回収した(ディーゼルシステムパージ)をエンジンインジェクター洗浄に使用します。





75分間掛けてゆっくり確実に、燃料ラインの内部洗浄。
サプライポンプ・コモンレール・インジェクター・燃焼室をキレイにしますね。


DPFもマルチサーブでシステム洗浄。
(DPFクリーナー・DPFフラッシュ)2種類のケミカル剤を使用して、DPFを洗浄します。





1液目DPFクリーナーで洗浄後に、2液目DPFフラッシュを投入。
エンジン回転数を上昇させ、DPF温度を上昇させ活性化。



マフラーから大量の白煙・廃液・異臭が猛烈に排出します。
それらを弊社が開発した(廃液・異臭回収装置)で処理。
一部クリアパイプを使用して、廃液の色・汚れ具合を確認しています。

納車時にはアフターケミカルを手渡ししています。
後日燃料タンクに投入してください。

最後に車高調整と1G締付をして、ホイールアライメント調整を行います。
アライメントリフトでリフトアップ。
4輪が接地した状態で1G締付でサスペンションブッシュを本締め。



同時に車高調整を実施。
ハイエースはフロントのみ車高調整機構がありますので、基準値と測定値からベストなフロント車高を調整します。


1G締付作業と車高調整をすれば、リフトダウンし軽く試運転。
サスペンションブッシュ等を馴染ませます。
そこからホイールアライメント調整を実施しました。




調整前はバラバラな数値。
車体下に潜り込んで、カムアジャストボルトを回して整えていきます。



最終的にはこんな感じで調整しました。
フロントはキレイに整いましたね。
リアは調整機構が無いのですが、スラスト角に合わせてステアリングセンターを微調整しました。
これで真っすぐキレイに走るハイエースになったと思います。

最後は試運転。
いつものテストコースで確認作業。
・直進安定性
・サスペンション・ブレーキの動き
・異音、振動、加速、減速
時間を掛けてチェックをします。

その後に再リフトアップ。
エンジンルームや足回り下回りを何度も再確認。
漏れや締め忘れ・ガタなどが無いかを入念に確認し、納車日に備えますね~。

納車時には約1時間ぐらいはお時間を頂戴します。
整備した箇所は全てデジカメで撮影していますので、画像枚数は300枚ほど。
それを見ながら作業結果を説明しています。
今後のメンテナンス方法などもアドバイスしており、不明な点がありましたらドンドン質問してくださいね~。

3部に分けて紹介したハイエースKDH206のリフレッシュプラン。
リフレッシュプランのコンセプトは(10年10万キロ走行した愛車を、もう一度新車時の状態に近づける整備提案)です。
エンジン・サスペンションなどの改造車でノーマル純正状態ではない車両は、お引き受けする事が出来ません。 (内装・外装は公認であれば問題なく、キャンピングカーもOK)
リフレッシュプランの相談・依頼は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。
○○年○○月の△△△のブログは総額でいくらしましたか??と問い合わせていただけるとお答え出来ますよ。 整備予算の参考にしてください。
https://minato-motors.com/blog/?cat=12
あまり古いブログは参考にならないので、新しいブログを参考に。
(整備内容も年々進化していますので~。)
それではHAPPY CAR LIFE!!











