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大阪府 ハイエースKDH206 リフレッシュプラン前編。   乗り換えるのも一手。リフレッシュ整備をするのも一手。

本日もミナト自動車ブログ(日々是好日)にお越しいただきありがとうございます。

最近よく聞くのが(ハイエースの新車が買えない)(納期が長くて受注ストップ)(その影響で中古車価格が高騰)となっている200系ハイエース。




ハイエースはプライベート使用・仕事使用・キャンピングカー使用が主でしょう。

・バイクや釣りなど遊び道具満載のトランポカー
・仕事道具満載のビジネス仕事車両
・内装を改造したキャンピングカー

代わりになる車両がなくハイエース一択の方も多く、今の愛車を長く使用したいと思うユーザーさんが多いですね。



ハイエースは買い替えが出来そうで、案外出来ない車種になっているのが現状。

では長く良い状態でハイエースを使用するには?という答えとして、今回のブログをお楽しみください。





大阪府から入庫したのはトヨタ ハイエースKDH206 平成28年式 走行距離20万キロ

車両全体をリフレッシュ整備する(リフレッシュプラン)のご依頼です。


メールからの相談内容
・エンジンパワーダウン、加速時の白煙が気になる。
・走行距離30万キロ以上は使用したい。
https://minato-motors.com/blog/?p=42010このブログ3部作と同等の整備がしたい。

・平日は通勤に使用し、休日は趣味でトレーラー牽引と200kgぐらいの道具を積載する

何回かメールを交換し予約完了。
数か月後の予約日に入庫してもらいました。




(リフレッシュプランは常時予約が埋まっています。)
(慢性的に数か月待ちの状態ですのでお早めに)


問診をして不具合・改善箇所をお聞きして、整備の方向性を説明。
代車をお貸ししてお預かり。


試運転をしてから事前ホイールアライメント測定。
サスペンションの状態を確認します。


数か月前にタイヤの片減りが気になり、ホイールアライメント調整をしたそうです。 その時に(少し調整した)と報告されたようですが、どこを調整したのかな??



今回バシッと整備して調整したいと思います。

スキャンツールでダイアグコードやデータモニター数値をチェック。

燃費や加速が悪い・白煙・黒煙などが出る原因を、リアルなデータ数値を読み込み探っていく。



スピードメーターに現れる(DPF警告灯 点灯!!)=(DPFが悪い)ではありません。  (DPF関係のセンサー・アクチュエーター等の数値が悪い)だけで、DPFではなくエンジン関係が悪い可能性もあります。


安易にDPFを交換して(DPF警告灯点灯が解消されない!!)なら、そらそうよと。


・バッテリーへの発電・充電状態をチェック。
・リフトアップしタイヤを外してエンジンや足回り下回りを点検。


おすすめの整備プランを御見積して提案。
予約時には今回の整備に掛けられる(整備予算)をお聞きしています。
それが分からないと提案する整備範囲が変ってくるのですね。



各車種によって(整備予算の下限)をお伝えしています。
ノアヴォクシー等とレクサスLS・RXでは部品価格が違うのでご了承ください。




整備プランの御見積を提案し、点検結果と作業内容を説明。


ご相談してサスペンション・ブレーキ関係など足回り下回りは、もちろんフルリフレッシュ整備する事になりました。





1KDディーゼルエンジンは整備する箇所が多数。
・左側 インテーク・EGRの煤を除去。
・前側 W/P Tベルト カム/クランクシール テンショナーベアリング類
・右側 サーモスタッドASSY オルタネータークラッチプーリー
・後側 DPF燃焼用アディショナルインジェクター分解洗浄
・上部 ヘッドカバーガスケットからのオイル漏れ

ATF交換・マルチサーブ等の整備も希望。



ここまでするなら車両からエンジンを降ろした方が話が早い。
・エンジンを降ろす=工賃アップ
・エンジンが下りた状態でエンジン整備は容易=工賃ダウン

工賃的にはプラスマイナスゼロな感じになるので、(エンジンは降ろしますね!)とお伝えして作業を始めました。




まずはエンジンを降ろす事から始めましょうか。



Frサスペンションを分解し、ハーネス・ホース類も切り離し。
車両からエンジンをゆっくり降ろします。


エンジン・ATトランスファ・デフなどを一体で降ろすので、1000kg昇降可能の電動テーブルリフト使用。

テーブルリフトには耐荷重キャスターを装着していますので、車両下からコロコロと移動。


今から赤矢印の奥に隠れているインテークマニホールドを外します。


ホース・パイプ・各バルブ・スイッチ/センサー・エアダクト・EGR
ぐちゃぐちゃに絡み合っているように見える各部品を分解していきますね。

いつもは車上整備の狭いエンジンルームから作業をしているので、丸見えの今なら整備性もよく楽勝ですね


2分割インテークマニホールドが見えてきたので、パカッと開けます。

1気筒目の煤堆積が多いですね。


ポート内径が煤堆積で狭くなり、バルブ傘部にも煤が固着。

現在のコモンレール式クリーンディーゼルは空気とEGR(CO2)と燃料のバランスを最適にする事によって性能を発揮しています。


それが崩れると本来の性能は発揮出来ず、燃焼状態悪化で故障トラブルを招く。

吸気系統にはどうしてもEGRの煤が流入するので、定期的なクリーニングは必要なんですよね。



通常ハイエース煤除去の場合は、エンジンは降ろさず車上整備をしマルチサーブでインテークをクリーニングしています。


今回はリフレッシュプランでサスペンションやエンジン整備も行うので、エンジンを降ろしDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)でエンジンポート内をクリーニングします。


1番圧縮上死点にセットして、簡単なマスキング。
ドライアイス洗浄機にドライアイス3mmペレットを投入。


DSC専用ノズルとアダプターをセットして、まずは軽くワンショット。


爆音と共にドライアイス洗浄機からペレットが噴射。

・圧縮空気でドライアイスを高速噴射
・熱収縮と昇華爆発力で付着物除去

柔らかいドライアイスの使用で、金属母材へのダメージはゼロ。
硬いメディアやクルミなどと違い、ドライアイスは昇華するので残留はゼロ。



YouTubeで動画公開中



10年以上前から施工しているDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)

ガソリン直噴エンジン・マツダや三菱のクリーンディーゼルへのカーボンクリーニングに対応。



ハイエースはキャブオーバーでキャビン下にエンジンがあり、DSCが出来ません。(今回のように降ろせば別)

4気筒8ポート全て除去完了。
これで吸気効率が回復し、シリンダ内で最適なタンブル・スワール気流が発生するでしょう。


結果、燃料と空気の撹拌が向上し燃焼効率が上がる。
煤の発生が少なくなり、DPFの負担も減る。



分解したインテーク・EGR系の部品も洗浄完了。

EGRバルブやスワールコントロールバルブは負圧制御。
負圧(バキューム)の力を利用して、ダイアフラムを動かし各バルブを開閉制御。


各バキュームスイッチの作動テストも行って、不良なら交換。

動きが渋く固着気味のバルブ開閉も洗浄でスムーズに。

キレイにした部品を組み立てます。
EGRクーラー内部もキレイになりましたね。


純正ガスケットで組立ました。


エンジン前部と右側のリフレッシュ整備。

・ウォーターポンプ
・サーモスタッド
・タイミングベルト
・カムシール クランクシール
・オルタネーターワンウェイクラッチプーリー
・ベルトテンショナー類


ハイエースで上記の部品を交換するのは、難しくありません。
ただ狭いエンジンルームに頭を突っ込んで作業するのは、体勢的にキツイ。

年々オッサン度が高まると、いろいろキツイんです。
目の前で作業が出来ると楽ですね~。






定番のエンジンヘッドカバーガスケットからのオイル漏れ。

オイル漏れを放置するとサスペンション系ブッシュは耐油ゴムではないので、ブヨブヨになりブッシュが破損しやすいです。



ヘッドカバーガスケット類を全て交換して、セミサーキュラ(半月)プラグも再シーリング。

硬化したブローバイのベンチレーションホースも交換しました。



こんな感じで進行しているハイエースKDH206
前編ブログはここまで。



次回中編ブログではエンジン後部のアディショナルインジェクター洗浄から、マルチサーブ洗浄などを紹介しますね。

引き続き宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!


2026年3月8日

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