奈良県 CX-5 H27年8月 KE2AW 9万2千㎞ 警告灯が点灯 コ-ドP2463 DPF過堆積 後編 マルチサーブでDPF・インジェクター洗浄も!!

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。

今回ご紹介するのは、前回ブログでご紹介した奈良県からお越しの
マツダ CX-5 KE2AW H27年式 走行距離9万4千キロ
DPFチェックランプ点灯で入庫したお車です。不具合の詳細は、下記の前編で紹介しています。
前編でDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
http://minato-motors.com/blog/?p=
DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)により、インテーク系は完璧に洗浄できました。
本編では、DSCだけではカバーしきれない部分について、マルチサーブを用いたトータルメンテナンスの様子をご紹介していきます。
まず最初にマルチサーブを用いて、インジェクターの洗浄を施工します。


フューエルサプライポンプのホースを切り離し、マルチサーブのIN・OUTホースをフューエルラインへ直接接続。
準備が整いましたので〈フューエルシステム〉を選択し、液晶パネルのガイドに従って施工を進めていきます。

フューエルシステムを選択


約1リットルのマルチサーブ専用フューエルシステム洗浄剤「DIESEL SYSTEM PURGE」を本体タンクに投入します。
この洗浄剤はディーゼル専用として、マルチサーブ用に開発・設計された専用品です。
当然ながら一般市販はされておらず、マルチサーブ導入店のみで取り扱いが可能なプロショップ専売品となります。
高性能である反面、欧州(ベルギー)からの輸入品のため非常に高価な洗浄剤です。


ディーゼルシステムパージは、燃料タンクに希釈して使用する一般的な市販品とは全く異なります。
この洗浄剤そのものを燃料として使用し、エンジンをアイドリング状態でインジェクターから直接噴射しながら燃焼・洗浄を行います。
数%程度に希釈して使用する市販品とは濃度が大きく異なり、100%洗浄剤でクリーニングを実施するのが特徴です。
約70分間の施工時間をかけることで、非常に高い洗浄効果を発揮します。

洗浄レベル【強力洗浄】、燃料圧力【0.5bar】、洗浄時間70分にセット。準備完了、スタートです。
エンジン回転を約1000rpmに維持しながら、70分間のクリーニングを実施します。フューエルライン内部をゆっくりと確実に洗浄していきます。

クリーンディーゼルエンジンに採用されているコモンレール内部の圧力は約2000bar(200MPa)に達し、燃料は高圧・高温状態となるため、ごく微量ながらスラッジが発生します。
(フューエルフィルターの濾紙が黒く汚れるのは主にこれが原因です。)
フィルターで捕捉しきれない微細なスラッジは、わずかではありますがインジェクターやコモンレール、サプライポンプなどフューエルライン内部に付着していきます。

インジェクター先端のニードル部は非常にデリケートで、わずかな汚れでも噴射状態に影響が出ます。
軽度なバラつきであればECUが噴射時間を調整して補正しますが、その制御にも限界があります。
本来は4気筒すべてが均一に噴射されている状態が理想であり、高精度で高価なインジェクターを良好な状態に保つためにも、早めのフューエルライン洗浄が重要です。

70分のクリーニングが完了し、フューエルシステム洗浄は無事終了。
続いてDPF洗浄システムへシフトします。それでは「マルチサーブ DPF洗浄システム」スタートです。

配管準備が整いましたので、本体液晶パネルの指示に従って作業を進め、マルチサーブの〈エキゾースト〉を選択します。


DPFを十分に冷却した後、内部へ通じる配管にDPF洗浄用ホースを接続します。
(※高温状態のまま洗浄剤を投入すると、フィルターを損傷する恐れがあるため)。


約1リットルの マルチサーブ DPF洗浄剤
『DIESEL DPF CLEANER』本体タンクに投入。


この洗浄剤もディーゼル専用で、マルチサーブ用に開発・設計された専用品です。
一般には市販されておらず、マルチサーブ導入店のみで取り扱いが可能なプロショップ専売品となります。
高い洗浄性能を持つ一方で、欧州(ベルギー)からの輸入品のため非常に高価な洗浄剤です。ディーゼル専用で、マルチサーブ用に開発設計された商品です。

ディーゼル DPFを選択

強力洗浄を選択

強力洗浄スタート!!
市販のスプレー缶で噴霧する簡易的な方法とは異なり、液体状の「DIESEL DPF CLEANER」をDPF内部へゆっくりとダイレクトに注入していきます。
この点が市販品との大きな違いであり、確実にフィルター内部へアプローチできるセールスポイントです。

「DIESEL DPF CLEANER」
投入完了後、約15分かけて洗浄剤をDPF内部のセラミック製多孔質フィルターへゆっくり浸透させていきます。

約15分間の浸透タイム完了。
エンジンスタートさせ、5分間アイドリングで浸透させた、洗浄剤を排気熱で温めて、洗浄効果を高めます。



5分が経過し、洗浄工程が完了しました。
ここからは、内部に残ている『DIESEL DPF CLEANER』や、洗い流された煤を外部に排出するリンシング(ススギ洗い)工程に入ります。


約1リットルの マルチサーブ DPFリンシン剤
『DIESEL DPF FLUSH』本体タンクに投入。



「DIESEL DPF FLUSH」をゆっくり投入し、内部に残った洗浄剤を中和します。これでDPF洗浄の全工程が完了。
仕上げに約5分間エンジンを高回転で回し、煤や廃液をしっかり排出します。
市販品では施工後に煙が出る程度ですが、マルチサーブのDPFシステム洗浄では、除去された汚れを含む廃液がまとまって排出されます。
そのため、事前に適切な回収・養生を行わないと周辺を汚してしまう恐れがあります。


DPF洗浄時には、強い臭気を伴う白煙と、煤を含んだ泡状の廃液がマフラーから排出されます。これらはオリジナルの回収装置により確実に回収しています。
なお、装置の透明配管を流れる廃液の色も確認しており、DPFのコンディションが悪い場合は排出される廃液が黒くなる傾向があります。
近年、洗浄剤を使用した施工で廃液や白煙をそのまま排出しているケースも見受けられますが、周囲への影響を考慮した対応が求められます。
当社は住宅地に位置しているため、廃液や白煙の飛散は近隣環境やお預かりしている車両への影響にも直結します。
そのため、廃液および白煙を効率的に回収できる専用装置を自社で製作し、回収したものは産業廃棄物として適切に処理しています。
(詳細な構造は非公開ですが、高い回収性能を確保しています)。

廃液・異臭が無くなるまで排出作業を行い 作業完了。

回収装置でDPFから排出された廃液を確実にキャッチし、その状態を確認します。
DPFチェックランプが点灯していたこともあり、予想通りかなり汚れが蓄積している状態でした。


「マルチサーブ DPFシステム洗浄」「マルチサーブ フューエルシステム洗浄」の全工程が完了しましたので、スキャンツールを用いてDPFの強制再生(燃焼)及びインジェクターの噴射補正学習を行い、リセットを実施します。
あわせてECUの関連学習値もすべて初期化し、試運転にて異常がないことを確認。
その後、エラーコードおよびライブデータをチェックし、最終確認を行います。






各チェック項目において数値の改善を確認。
DPFの差圧は低下し、インジェクターの噴射量のバラツキも均一化しました。
DPFチェックランプは点灯していましたが、早い段階でご入庫いただいたため、今回は無事回復しています。
このまま走行を続けてしまうと、煤が過剰に蓄積し、洗浄では回復できない状態に至る場合もあります。
チェックランプ点灯時は無理に走行を続けず、早めの対処をおすすめします。

納車時には、作業中の画像をご覧いただきながらご説明を行い、無事にお引き渡し完了となりました。
作業時に撮影した画像はすべて保管しており、リピートでのご依頼時や整備後のトラブル対応の際に、過去の状態やご依頼内容を振り返る資料として活用しています。また、ご希望があれば画像データをDVDにて無料でお渡ししていますので、整備記録としてご活用ください。
当社は1日1台の完全予約制で、全国各地からスカイアクティブDの完全煤除去作業(DSC)のご依頼をいただいています。
http://minato-motors.com/blog/?cat=192
受付から問診、車両チェック、試運転、作業、最終確認、そしてご説明・納車まで、すべての工程を一人のメカニックが一貫して担当します。手間と時間はかかりますが、すべての工程を把握し、責任を持って仕上げるための体制です。
多人数で台数をこなすスタイルとは対極にありますが、その分、一台一台にしっかり向き合い、オリジナリティと技術で選んでいただける整備を目指しています。時間や手間を惜しんで利益だけを追求しても、本当に良い仕事はできません。
・ATF/CVTF交換
http://minato-motors.com/blog/?cat=8
・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
http://minato-motors.com/blog/?cat=169
・マルチサーブ 洗浄システム
http://minato-motors.com/blog/?cat=270
・提案型整備リフレッシュプラン
http://minato-motors.com/blog/?cat=12
弊社はこの4点を中心に作業をお引き受けしていますので、御見積・ご予約のはHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
正しいメンテナンスを行えば、マツダSKY-Dは長く良い状態でお乗りいただけます。
それでは、HAPPY CAR LIFE!!











