大阪市からハイエースKDH201。 エンジン警告灯点灯から煤除去!! インジェクター&DPF洗浄システム。
前回ブログで紹介した大阪市 ハイエースKDH201 平成20年式のマルチサーブ インテーク洗浄システムの続きです。
某アウトドア用品メーカー様から依頼をうけました。
エンジン警告灯点灯や加速不良・アイドリング不安定の状態が続き、弊社に入庫していただきました。
インテークマニホールドを外すと大量の煤が堆積していましたので、煤除去後にマルチサーブでシステム洗浄しました。 http://minato-motors.com/blog/?p=36628
今回のブログではマルチサーブ インジェクター・ターボ洗浄システムとDPF洗浄システムを紹介します。
高額部品のインジェクターやDPFをメンテナンスは、クリーンディーゼルでは必須整備なんですよね。
従来型ディーゼルとクリーンディーゼルの大きな違いは、積極的かつ大容量のEGR制御と超高圧燃料噴射のコモンレール式インジェクター搭載だと思っています。
EGRを採用するデメリット・メンテナンス方法は前回ブログでお伝えしましたね。
今回はコモンレール式インジェクターのデメリット・メンテナンス方法を紹介します。
噴射ポンプで軽油を高温高圧にすると、どうしても微細な黒い汚れが発生します。 (フューエルフィルターの濾過紙が黒く汚れてくるのは、これが原因。)
この汚れはフューエルサプライポンプ・コモンレール・デリバリーパイプ・インジェクターの燃料が流れるライン内にも少しずつ付着します。
この微細な汚れをマルチサーブの専用ケミカルで洗浄するのが、インジェクター洗浄システム。
ディーゼルシステムパージ1000mlをマルチサーブに投入しました。
フューエルサプライポンプのIN・OUTホースにマルチサーブを接続。
これでエンジンを始動し、燃料ラインにケミカルを注入しながら内部を強力洗浄。
インジェクターのニードル部や噴霧口は汚れが溜まると、エンジンパフォーマンスに影響しますよ~。
時々回転数を調整しながら、約70分でフューエルラインの洗浄工程が終了。
引き続きターボフィンに付着するカーボン除去も行います。
ディーゼルターボサーブ1000mlをマルチサーブに投入。
こちらも同様にエンジンを掛けながら洗浄工程を行います。
強力洗浄で約70分で洗浄工程は終わりました。
次はDPF洗浄システムに移行します。
マルチサーブのホースをDPFに繋がるパイプに接続。
DPFの洗浄システムでは2種類のケミカルを使用。
まずは1液目のディーゼルDPFクリーナーをマルチサーブに投入。
DPFにケミカルを注入して15分。
そしてエンジン始動して5分間。
DPFの温度を少しづつ上昇させて洗浄力の促進。
次は2液目のDPFフラッシュを投入。
これでDPF内部を洗い流し、汚れを排出しますね。
エンジン回転数を2500rpmまで上昇させ、廃液を排出工程。
廃液を回収するオリジナル装置には目視できるようにクリアパイプを装着しています。 DPFコンディションによって色は変わるのですが、今回は茶色いアワアワ廃液が出てきました。
廃液・異臭が無くなるまで排出作業を行います。
マルチサーブで(インテーク)(インジェクター・ターボ)(DPF)をシステム洗浄しました。
試運転をしてECUのライブデータを確認します。
全チェック項目で数値が改善。
インジェクターの噴射量のバラツキも均一化し、アイドリングの燃料噴射量も少なくなりました。
ブログでは非公開の作業や部品交換も行い、無事納車。
インジェクターやDPFの部品価格は高額です。
にも拘らずメンテナンス方法が周知されていない。
部品が壊れてからメンテナンスは部品交換しかないので費用が嵩む。
そうなる前に適切なメンテナンスをするのは、自動車整備の基本で結果的には経済的。
ハイエースのインテーク煤除去やマルチサーブでのシステム洗浄を希望される方は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしております。 http://minato-motors.com/contact/
それではHAPPY CAR LIFE!!