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京都府からマツダCX-3 ガソリン直噴エンジンをドライアイス洗浄。 インテークに堆積するカーボン除去。 ATFも完全圧送式交換でリフレッシュ!!

京都府からお越しいただいたのはマツダCX-3 DKEFW 令和1年式 走行距離5万キロ。


リピートのお客様で前回入庫時にはマツダCX-3 DK5FWのスカイアクティブディーゼル。
定番のインテーク系に堆積するディーゼルの煤をドライアイス洗浄のDSCで完全除去しました。



そこから数年経過し車両を乗り換えてCX-3 DKEFWガソリン車を購入したようです。
CX-3ガソリン車のエンジンは直噴エンジンですので、こちらもインテークバルブ傘部にカーボン(煤)が堆積するのは皆さんご存じだと思います。


まずは問診をし試運転。

スキャンツールでライブデータを確認後、エンジンインテーク系の部品を分解していきますね。


インテークマニホールドを外すとエンジンヘッドにあるインテークポート8個の穴が見えてきました。

内部にあるインテークバルブ傘部を確認しますね。



僅か5万キロの走行距離でインテークバルブ傘部にカーボンが大量に堆積。

煤の厚みは2~3mmでしょうか?
望遠レンズのカメラで撮影しているので分かりにくいと思いますが、肉眼で見ると結構酷いですね。


またポート内径にも1mm程の厚みで煤が堆積。


ガソリン直噴エンジンは高効率・高出力に優れたエンジンですが、唯一の欠点はインテークバルブ周辺にカーボン(煤)が堆積しやすく、エンジン性能が低下する事です。


これは東西のメーカー問わず、ガソリン直噴ならば大体同じ。

VW・アウディやトヨタなども同様に直噴エンジンならカーボンが堆積しての弊害が出ています。 (フケ上り不良・燃焼不良など)


残念ながらこの状態でもエンジン警告灯は点灯しないので、気が付かない方も多いです。

その煤堆積を手作業で完全除去するのは、ほぼ不可能。
出来たとしても多くの時間が掛かるか?中途半端で終わるか?のどちらか。


弊社が8年前に開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)なら、日帰り作業で完全除去が出来ます。





・-78℃のドライアイスペレットを圧縮空気で高速噴射。
・熱収縮と昇華爆発力で母材金属を傷つけずに付着物を剥離。


ドライアイス洗浄は大きな産業プラントなどの個別洗浄方法として普及していましたが、自動車整備にこの洗浄方法を用いたのは弊社が世界初でしょう。


当時からトヨタのガソリン直噴の煤堆積が問題でしたが、それを解消するため8年前にDSCを自社開発しました。



おかげさまでガソリン・ディーゼルでのDSC施工台数は数千台になっております。



ドライアイス洗浄機にDSC専用ノズルとアダプターを装着。

ドライアイスペレットを投入し、軽くワンショットしてみました。
ペレットが直撃した部分だけキレイに剥離しましたね。
4気筒8ポートを圧縮上死点にセットしながら、ドライアイス洗浄を行います。


DSCの作業は完全非公開でブログではお見せ出来ません。
企業秘密の部分が多すぎるのでごめんなさい。


ドライアイス洗浄をすると完璧にキレイになりましたね。


(エンジンにノーダメージで短時間で完璧に)
DSCキャッチコピー通りに洗浄が終わりました。


メーカーは多額の開発費でエンジン設計。
インテークバルブ周辺の形状は非常に重要で、いかに空気をシリンダーへ高効率に充填するか?がキーポイント。

空気充填率が低いとエンジン性能を引き出せないのですが、経年劣化でインテークポート周辺がカーボン堆積で形状が変化すると、新車時の性能は発揮できないのですよね。


最新のエンジンはそんなに簡単には壊れない。
ですがカーボン・煤・スラッジなど経年劣化で汚れが堆積すると、少しづつ初期性能が落ちてくるのです。


よって弊社では(いわゆる清掃系整備)の必要性をブログでアナウンスしています。


インテーク部品を元の状態に組み立て。
ガスケット一式は純正新品で交換します。




ここからはオプション整備の紹介です。
エンジン始動をしてから次はLLC圧送式交換。

スーパーLLCは長寿命だと言われていますが、それでも数年でLLCの添加剤は劣化します。


防錆剤・消泡剤などのLLC添加剤が劣化すると、アルミエンジンなら白い粉が冷却ラインに発生します。

これが冷却効率を低下させるのと、ウォーターポンプのシールを痛めてLLC漏れの原因になる。

そうならない為に定期的なLLC圧送式交換をオススメします。





次はATF完全圧送式交換を紹介。

ATF交換をする前にまずはオイルパン洗浄ストレーナー交換一式を実施。



オイルパンを洗浄して磁石の鉄粉を除去。
ストレーナーも交換して再組立て。



排出したATFを補充し、密封式ATにアダプターを接続すれば、圧送式交換の準備は完了。



そしてニューテック謹製プレ洗浄フルード NC-RFで全量圧送式交換をしプレ洗浄をします。

プレ洗浄が終わりました。
この時点でかなりキレイになりましたね。


・左奥が新油NC-RF
・中央ビーカーが廃油ATF
・右クリーナーモニターがプレ洗浄後の状態。


15分間のインターバル後には本命ATFでもう一度圧送式交換を行います。


ニューテック史上最高峰ATF 『NC-65』
全化学合成基油(エステル系)を贅沢に使用したハイパフォーマンスATF


ローフリクション・ハイパフォーマンス
極薄で強靭な油膜性能は純正ATFの数段上のスペック
おそらく市販ATFでは最強レベルの油膜性能



NC-65のレビューは(みんカラ)等のSNSで絶賛されているので、弊社が改めて説明する必要はないでしょう。


どうですか?完璧に入れ替わりましたね。

ここまでキレイに入れ替われば次回交換推奨距離は約6万キロ。
それまでノーメンテで初期の高い性能が長く発揮します。


ATFクーラーを洗浄し、規定温度でレベル調整を行いました。

最後に試運転をして無事納車。

今回は2日間で作業が完了。
京都北部からお越しいただいたので、週末入庫~翌週末引き取りの1週間預かりで作業をさせていただきました。

お預かり期間中は無償代車をお貸ししています。



経年劣化をしている個所を最適な整備方法で解消し、新車時の性能に戻す。


愛車を長く良い状態でドライブされたい方は、DSC・ATF交換・LLC交換などをお勧めしています。


ブログのような整備を希望される方はHP(お問い合わせフォーム)に必要事項を記入していただいて送信してください。

おススメの整備を提案させていただきます。



本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。

どうぞ宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!



2024年10月22日

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