1. TOP
  2. ミナトBLOG

デリカD-5 リフレッシュプラン後編。LLCとATFの圧送式交換。マルチサーブでディーゼル インジェクター&DPFをシステム洗浄!!

前回ブログから紹介しているデリカD-5 CV1W ディーゼル 4WD 走行距離12万キロのリフレッシュプラン。

サスペンション・ハブ・ブレーキ等の足回り下回りの整備は終えました。


今回のブログではエンジン・AT等の整備とマルチサーブでのインジェクター&DPF洗浄を紹介しますね。



エンジンマウント全数交換。
簡単そうに見えて地味に時間の掛かる作業です。

狭いので周辺部品を外して、知恵の輪状に隙間から引き抜きます。


ちなみにエンジンマウントもサスペンション同様に1G締付が必要です。


・デリカD-5の場合、まずは左右のエンジンマウントを交換して本締め。
・その後に前後のマウントを交換。

エンジンの自重が左右のマウントに乗っかった状態で前後のマウントを本締めするのが正解。

ラジエーターリフレッシャーでLLC圧送式交換。

冷却ラインに流れるLLCに含まれる浮遊物の汚れを、この装置でろ過循環回収します。


40分ほど時間をエンジンを掛けて循環濾過し、最後にLLC再生強化剤で防錆・消泡性能を強化しました。



ATFも圧送式で交換します。

CV1Wは6速ATでオイルパンが無い構造。
まずはミッション下部からATFを排出し、抜けた分だけ新油を補充。

そこからATFチェンジャーに接続して、まずはプレ洗浄を行います。

プレ洗浄をしてここまでキレイになりました。

・左奥が新油モニター
・中央ビーカーが作業前の廃油
・右手前のクリーナーモニターはプレ洗浄後のATF


15分ほどインターバルをおいて、今度は本命ATFのアイシンAFW+で再交換しますね。


完璧に入れ替わりましたね。
ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は約4万キロです。

最後に規定温度でレベル調整を行いました。




フューエルフィルター交換。
インテークエアダクト交換

ATが滑る?アクセルと加速に違和感??
エンジン吸気経路を調べてみるとエアダクトパイプが破損していました。

エンジンルーム奥にあるので、なかなか見つけづらいんですよね。



エア経路に割れがあると、エア吸いを起こしエンジンの調子が悪くなりますよね。


トランスファ/リアデフオイル交換。

ガルフ プロガード75W90 部分化学合成ギアオイル

ディーゼルエンジンにはマルチサーブ。

・インジェクター洗浄システム
・DPF洗浄システム

マツダスカイアクティブDやトヨタ系ディーゼルエンジンには多く施工してきましたが、三菱デリカD-5のディーゼルにもマルチサーブが対応しました。
http://minato-motors.com/blog/?p=29071


・エアクリケースを外して燃料ラインを切り離し。
・エンジン側のラインにマルチサーブのホースを接続。
・エアクリケースを戻して準備完了。


マルチサーブ専用ケミカル(ディーゼルシステムパージ)をマルチサーブに投入。   これでサプライポンプ・コモンレール・インジェクター・燃焼室をシステム洗浄します。




約60分ぐらいかけてマルチサーブからケミカルを送り続け、エンジンを動かしながらの洗浄工程。


作業完了すれば燃料噴射量補正もスキャンツールで行います。

次はDPFシステム洗浄。
DPFに繋がるパイプにマルチサーブを接続。



まずは1液目の(DPFクリーナー)をマルチサーブに投入。

ゆっくり確実に洗浄していきます。


エンジンを始動して5分間。
排気温度を上げていきますね。

2液目(DPFフラッシュ)投入。

その後エンジン回転数を上昇させて、DPF温度を上昇。
洗浄効果を促進させます。


最後にDPF内にある廃液を強制排出します。

猛烈な白煙と異臭が排出されるので、オリジナルの排煙回収装置を使用して作業をしています。

回収装置のクリアパイプを覗くと、茶色い廃液がドロドロ出てきました。

無くなるまで排出作業を繰り返し、白煙や異臭が出なくなれば完了。
各学習値をリセットして再学習させますね。



前回ブログでサスペンション整備を行いましたので、アライメントリフトで(1G締付)を実施。

サスペンション整備時に掛かる無駄なブッシュテンションを開放し、1G状態でブッシュボルトを本締めしました。

文章で1G締付を説明すると難しく感じるので、ググっていただければいろんな動画で解説してくれますよ~。


そこから軽く試運転をしてサスペンションを馴染ませて、ホイールアライメント調整を行います。

ハンター社最新鋭ホイールアライメントテスター(WA470ホークアイ)
イヤサカ社ビシャモンマルチアライメントリフト

高剛性リフトと高性能アライメントテスターで瞬時にアライメント数値を演算。

ホイールアライメント調整を行いました。



カーエアコンリフレッシュαでエアコンガスの冷媒をリフレッシュ。

このデリカD-5は210gほど冷媒ガスが少なかったようです。
年々減少する冷媒ガスは定期的にリチャージしてエアコンをメンテナンスしましょう。





最後に試運転を繰り返し、無事納車となりました。

納車時には撮影した200枚ほどの画像を見ながら作業説明をし、画像データもDVDにコピーしてお渡ししています。
また今後の整備アドバイスもさせていただきました。



ミナト自動車 ○○様
お世話になります。
車は非常に快調で、今までおかしいと感じていた部分は本来の機能を取り戻したように生き生きと動いてくれます。
もっと早くにミナト自動車様に出会っていればとおもいます。
ありがとうございました。



数日後にメールにてレビューをいただきました。
長く良い状態でドライブを楽しんでください。

その状態が本来のデリカD-5です。 
劣化した愛車の状態は意外と気が付かないので、リフレッシュプラン後にドライブするとその違いに驚く方が多いですね。



リフレッシュプランのご相談・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。http://minato-motors.com/contact/

またデリカD-5・CV1Wへのマルチサーブ(インジェクター/DPF洗浄)を希望される方もお問い合わせフォームからお願いします。




リフレッシュプランの予算を知りたい方は(何年何月の○○○の整備総額はおいくらですか?)と聞いていただけるとお答え出来ますよ~。

リフレッシュプラン実施事例の一部ですが、ブログに公開していますので宜しければ覗いてみてくださいね。http://minato-motors.com/blog/?cat=12



それではHAPPY CAR LIFE!!





2024年10月13日

このページのトップへ