京都府からマツダCX-3 エンジン警告灯点灯。エンジンパフォーマンス低下!! 煤除去だけでは改善しませんよ~。
全国各地からマツダSKY-Dのエンジンパフォーマンス低下・警告灯点灯等で、続々と入庫していただいています。
http://minato-motors.com/blog/?p=36094
今回のCX-3オーナーさんも皆さん同様に地元では問題が解決できないとの事で、弊社に相談され入庫する事になりました。
京都府からお越しいただいたのはマツダ CX-3 DK5AW 走行距離8万キロ
・エンジンにパワーが無い。
・負荷が掛かった時だと回転数が上がらず、徐々に悪化している。
・煤が溜まっているような気がする。
・地元ディーラーに相談しても明確な対処の答えが無い。
お問い合わせフォームから相談を受けまして、入庫日を決定し入庫してもらいました。
エンジン警告灯が点灯し、エラーコードも多数記録されていました。
一旦リセットして、もう一度チェック。
その後エンジンライブデータの数値をモニタリング。
・どのセンサーがどのような数値を出しているか?
・こうすればセンサー数値がどのように変化するか?
・ゆっくり動くなのか?リニアに変動するのか?
累計千台以上のマツダSKY-Dに、DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)を施工してきました。
その経験から(不具合の原因になる個所)を探りながら、エンジンコンディションを確認します。
マツダ SKY-Dは煤が溜まる。 であるならば煤さえ除去すればイイんだ!!と誤解されている方が多く感じます。
違います。 このエンジンの不具合は多岐に渡るんですよ。
煤堆積が原因の時もありますが、そうでない場合も多くあります。
煤さえ除去すればオールOKではないのです。
手作業でホジホジ煤を除去しても、全てが改善するわけではない。
重要なのは完璧な煤除去と後処理作業はもちろんですが、エンジンライブデータの数値を読み込む事が大切なのです。
(他社で煤をホジホジしてもらいましたが、コンディションが改善しません)という問い合わせが多すぎるので、注意喚起のために記載しますね。
試運転をしてからエンジンインテーク系を分解し、インテークマニホールドを外しました。
インテークマニホールドに内蔵されている水冷式インタークーラーのフィンは、煤とブローバイオイルで塞がれていました。
これでは吸気抵抗が多く掛かり、ポンピングロスが増大。
その影響はエンジン側のインテークポートにも及びます。
エンジンヘッド側のインテークポート入り口は、そこそこ煤が堆積しています。
酷いのはこの奥にあるインテークバルブ傘部やシャフトでしょう。
インテークポート最奥にあるインテークバルブのシャフト部には分厚い煤が堆積。
ポート内壁にも煤が堆積して、内径が狭くなっていますね。
バルブ傘部はカメラでは見えませんが、内部を観察すると分厚く煤塊が固着しています。
・こうなると吸気経路が狭くなる。
・狭いと吸気時の流速は早くなるが、吸気充填量は逆に少なくなる。
結果的に必要な空気量(EGR含む)がシリンダに充填されず、エンジンパフォーマンスは低下。
走らないので必要以上にアクセルを踏み、更に煤が多く発生し悪循環。
インジェクターやDPFが汚れやすくなり、徐々に性能が低下。
そこにインタークーラーの詰まりでポンピングロスがのしかかる。
悪循環のループから抜け出すには、中途半端な作業をしても意味が無いんです。
弊社が開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
エンジンインテークの洗浄では,唯一無二のオリジナル整備
8年前から施工をし続けて、累計数千台の施工台数となっています。
ドライアイス洗浄機にドライアイスペレットを投入。
DSC専用ノズルとアダプターをセットして、軽くワンショットしてみますね。
ドライアイスが直撃した箇所だけ、母材金属からキレイになりましたね。
複数ある自社開発のDSCノズルとアダプターを組み替えて、複雑な形状のポート内部を洗浄していきいますね。
ポート入口から奥のバルブまで完璧にキレイになりましたね。
作業中は1気筒ずつ圧縮上死点にセットして、バルブは全閉でショットしています。
エンジン燃焼室には煤やドライアイスは侵入しませんので、安心してください。
クランクを回して全4気筒全て洗浄完了。
完璧にキレイになりましたね。
・インタークーラー・吸気シャッターバルブなども洗浄して再生。
・割れやすい樹脂製インテークマニホールドもオプション整備で新品交換。
・詰まっているエアエレメントも交換。
オプション整備の(LLC圧送式交換)
冷却ラインにラジエターリフレッシャーを接続。
ラジエター・エンジン・ヒーターコアのLLCを全量交換します。
エンジン始動し完全暖機でエア抜き作業。
最後にLLC再生強化剤で防錆・消泡性能を強化し、劣化しやすいラジエターキャップも交換しました。
最後に各学習値のリセット&再学習と大切なマル秘作業をゴニョゴニョして、1日目の作業はここで終了。
2日目はマルチサーブでインジェクター洗浄とDPF洗浄を行いますので、その様子は次回ブログで紹介しますね。
それではHAPPY CAR LIFE!!