1泊預かり作業で埼玉から。 レクサスIS250 ATF交換とDSCとその他などなど。
埼玉県越谷市からお越し頂きました。
レクサス IS250 GSE20
走行距離52000km
ATF完全圧送式交換 for NUTEC NC-65
DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
デフオイル交換 for NUTEC NC-70
その他オプション整備などなど。
1泊お預かり作業のフルセットメニュー。
大阪観光ついでに来店して頂きました。
まずはDSCから始めますね。
レクサス・トヨタ GRエンジンの
『インテークバルブに蓄積する大量のカーボン』
http://minato-motors.com/blog/?p=5905
直噴エンジン特有の症状ですね。
ちなみに
ここ数年にリリースされた
新型ガソリンエンジンは、ほぼ直噴エンジンです。
トヨタ 8AR-FTS
ニッサン HR12DDR
マツダ P3-VPS などなど。
(vw・アウディ・プジョー・BMWミニなども)
高出力 と 省燃費 を両立できるのがメリットで
その逆に存在するデメリットが このカーボン蓄積。
燃焼室から15cmほど上流のスワールCバルブも
カーボンの吹き返しで真っ黒ですね。
走行距離5万キロで
どれぐらいのカーボンが蓄積しているか?
見てみましょうか。
もう既にかなりの量が
蓄積していますね。
これが段々大きくなり
ガチガチに固着していきます。
そうなると手作業で完全除去は
ほぼ無理でしょう。 (O/H以外)
わずかなカーボン片を残すと、
バルブシートに噛み込んで
圧縮不良の原因になりますからね。
グリーンテック社 ドライアイスパワー
不可能を可能にした次世代洗浄機。
http://www.greentech-japan.co.jp/hokotate/
ドライアイス洗浄機で
エンジンに一切のダメージを与える事なく、
短時間でカーボンを除去しますね。
話はそれますが・・・。
ドライアイス洗浄機を導入し、
活用している自動車整備工場は
おそらく日本で弊社だけだと思います。 (レストア業は別)
理由は簡単。
使える用途がすご~くに限られるのに、
洗浄機自体が非常に高額。 (HV車買えるぐらい)
大容量の高圧コンプレッサーがないと
本気の洗浄パワーが出ない。 (エアー大食い)
わざわざ
オイルパンに付いた液体ガスケットを・・・。
車体下回りの錆や汚れを・・・。
オイル漏れでベトベトな汚れを・・・。
剥離する為にドライアイスを使う必要が無い。
エンジンの内部以外は、
サンドブラスト・高温水圧洗浄機で間に合うしね~。
しかもドライアイスは保存が利かないし、結構高価。
物好きな整備工場しか導入しないよね。コレは。
閑話休題。
柔らかいドライアイス3mmペレットを
圧縮空気で高速噴射。
バルブに直撃すると
熱収縮 と 昇華爆発力で
カーボンが剥離。
サンドブラストのような
衝撃と研磨ではないので、
硬い金属・ゴムシール等は、
もちろんノーダメージです。
ペレットが当たれば、
一瞬で吹き飛びますが・・・。
ポート奥にあるので、
簡単には当たらない・・・。
DSC専用ノズルを いい感じに操作して、
カーボンに直撃させますね。
だいぶん慣れましたよ~。
6気筒12ポートを
数回に分けてキレイになるまで
(工場内に響き渡る爆音)
繰り返しショットしますね。
バルブの傘部・シャフト部
ポート内壁に付いたカーボンを
キレイに除去出来ました。
スワールCバルブもキレイにして、
ガスケット類も全て交換。
スロットルも清掃しますね。
オーダーのあったスパークプラグも交換しました。
ここで一度DSC作業を止めて、
次に移ります。
スケジュール通りに進めないと、
明日の納車に間に合わない・・・・。
ATF交換を行います~。
ATオイルパンを脱着洗浄
ストレーナーも交換。
ガスケットも交換し、
元に戻しますね。
ATFを補充してエンジンを掛けて暖機 し、
アイシンAFWプラスでプレ洗浄。
もちろん全量圧送式ですよ~。
ココまでキレイにしてから
ニューテックNUTEC 最高峰ATF
『NC-65』で再圧送式交換します。
微粒化され強靭な油膜性能で、
ローフリクション ・ ハイパフォーマンス。
もともと8速以上の多段ATや
高い極圧性が要求されるDCTなどに
開発されたNC-65。 (市販品では最強でしょう。)
ZZ51改以上をご希望の方は
どうぞご指名くださいね。
これで95%以上は
NC-65に交換できたと思います。
NC-65は
ストリート走行レベルの酷使度では、
そんな簡単には劣化しませんよ~。
結果ロングライフ化になり、
次回推奨交換時期は5万キロ以上。
埼玉から頻繁に大阪へは来られないので、
今回はNC-65を指名されました。
デフオイルもNUTECギアオイル。
NUTECエントリーモデル ZZ-31ギアオイルの
もうワンランク上になるNC-70。
エステル基油をさらに多く使用した
全化学合成ギアオイル。
もう当分は交換する必要はないかと思いますよ~。
オプション整備 の4点は
・LLC圧送式交換
・カーエアコンリフレッシュα
・WAKO’S RECS
・エンジンオイル O/E 交換
ラジエターリフレッシャーの圧送式で
冷却ラインすべてのLLCを交換。
LLC強化再生剤で
スーパーLLC同等性能に回復。
カーエアコンリフレッシュαで
エアコン冷媒ガスのリフレッシュ。
エアコン整備機器 デンゲン社
エコマックスjr
全自動冷媒回収再生充填装置
規定量430gに対して、
回収できたガスが270g。
160gほど不足していた事になります。
10分間の真空引き後に、
規定量を重量管理で液化充填。
NUTEC AC添加剤 NC-200も同時注入。
最後にエンジンオイル・O/E交換と
WAKO’S RECSをして、
初期学習の為、
試運転と初期化を繰り返します。
インテークバルブのカーボンをイッキに除去すると、
学習値からの修正が出来ず、
アイドリングがなかなか安定しません。
実走行しては学習値をリセットし、
数回繰り返すと安定してきます。
スロットルボディの清掃ぐらいなら、
1回でスグに学習完了するのですが・・・。
インテークバルブのカーボン除去の場合、
イッキに吸気流入量が変わるので
時間が掛かるのだと思う。
(なぜだろう?TCCSに詳しい方!教えて~。)
そんなわけで作業は順調に進み、
翌日お昼過ぎの納車となりました~。
ありがとうございました。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
関西近郊からだけではなく、
中部・関東やそれ以外の地域から
日帰り・一泊作業の依頼が多いですね。
ありがとうございます。
全工程は一人でしています。 (相方は別作業中)
納車時間が決まっているので、
ノンストップで作業を進行。
作業してチェック。
作業してチェック。
ミスは許されないですからね。
そこに問い合わせ電話が数件。
多い時には10件以上。
その度に作業が中断。 (おぅ~時間がぁ~!!)
スイマセン、お手数ですが
お問い合わせはメールでお願いしてます。
3日以内には必ず返信していますので、
どうか御理解の程を。