奈良県からマツダCX-5 リフレッシュプラン 前編。ガソリン直噴エンジンにドライアイス洗浄!!
奈良県からお越しいただいたのはマツダCX-5 KE5FW ガソリン車 走行距離10万キロ
車両全体をリフレッシュ整備する(リフレッシュプラン)のご依頼で予約入庫しました。

弊社が提案しているリフレッシュプラン。
コンセプトは(10年10万キロ以上走行した車両を、ある程度の予算を掛けてもう一度新車時のコンディションに近づける整備の提案)
主にエンジン・AT・サスペンション・ブレーキなど動力系・駆動系・制動系などを中心に整備しています。 (外装内装は専門外なので不可)

リフレッシュプランを始めて早15年。
累計何百台の車両をリフレッシュプランで整備してきました。
膨大な整備データと各車両用の専門工具(SST)
データと工具・設備が無いとリフレッシュプラン同様の作業を行うのは難しいでしょう。
おかげさまでリフレッシュプランの予約は常時埋まっており、基本的には2か月~5か月ほどお待ちいただく事が多いです。
(来月にリフレッシュプランを依頼したいです!!)とメールをいただいても、ほぼ満杯の為に数か月はお待ちいただく事になりますので、余裕を持って計画的にご相談をいただけると幸いです。

過去のリフレッシュプラン事例の一部ですが宜しければを覗いてくださいね。https://minato-motors.com/blog/?cat=12
(○○年○○月の△△△のブログは総額でいくら掛かりましたか?)と問い合わせいただけるとお答え出来ます。 整備予算の参考にしてくださいね。

入庫してから問診。
メール相談時の内容から、もう少し詳しく聞いていきますね。
・試運転をして事前ホイールアライメント測定。
・排気ガステスト・バッテリー充電テスト。
・リフトアップして全体を点検。
リフレッシュプラン受付時にお聞きしているのは、
・車両現状の不具合や不満点
・お預かり出来る期間
・今回のリフレッシュ整備に掛けれる予算
整備予算は車種別に下限価格を設定しています。
あまりにも少なすぎる整備予算では、ブログのようなリフレッシュプランを実行するのは難しい。
希望整備と予算とのミスマッチを防ぐために、受付時には3つの質問をさせていただいています。









点検をして整備プラン見積を制作し提案。
メールで御見積書を送信し、作業内容をTELにて説明。
相談しながら整備内容を決めて、OKが出れば作業を始めます。





エンジンヘッドカバーガスケット交換
スパークプラグ交換。
スパークプラグはNGK最強の高性能長寿命スパークプラグ(プレミアムRX)を使用しました。



インテークマニホールドを外してインテークバルブ傘部の状態を確認。
ガソリン直噴エンジンのウィークポイントのインテークポート内は煤だらけになっていました。
ディーゼルのインテークにも煤が堆積しますが、ガソリン直噴も原因は異なりますがインテークバルブ周辺にカーボン(煤)が堆積するのです。



細長い筒状のインテークポート。
その最深部にあるインテークバルブ。
強固に固着したカーボンを手作業での完全除去は難しい。
弊社ではドライアイス洗浄機を用いて、DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)を施工して煤を完全除去します。


DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)のPR動画も公開しています。



・ドライアイスを圧縮空気で高速噴射。
・熱収縮と昇華爆発力で固着した煤を剥離。
・母材金属にダメージを残さず、短時間で完璧に除去可能。
テストショットをすると、ドライアイスペレットが直撃した箇所だけキレイになりましたね。
それではドライアイス洗浄でポート内を完全除去します。






4気筒8ポート全て除去完了。
吸気流とガソリンを短時間で撹拌し、点火燃焼させる直噴エンジン。
気流をコントロールし撹拌効率を高めて、空気とガソリンを混合気に変える。
重要なのはインテークポートとバルブ傘部。
ここが煤で形状が変ると、効果的な撹拌が出来ないので燃焼ミスが増えるのです。
定期的に吸気系をリフレッシュしましょう。





インテークマニホールドを新品ガスケットで組立。
スロットルボディ清掃初期化をしました。
また劣化している液体封入式エンジンマウント右側のみ交換。
これでエンジンフケ上りも向上し、アイドリング時の微振動も解消されるでしょう。


エンジン冷却水LLCをラジエターリフレッシャーで圧送式交換。
エンジン・ヒーター・ラジエターのLLCを全量交換してリフレッシュ。
最後にエア抜き作業とLLC再生強化剤注入で防錆消泡性能を強化します。
冷却水LLCも定期的な洗浄と交換は必要ですよ~。





マルチサーブ インジェクター洗浄システム。
インジェクションシステムパージを使用して、燃料系統をケミカル洗浄。



燃料タンクからのフューエルラインを切り離し、マルチサーブのホースを接続。
インジェクションシステムパージをエンジンに送り込み、インジェクターの噴霧口や燃焼室のカーボンや汚れをシステム洗浄します。
エンジンを掛けながら60分間。
ゆっくり確実に内部洗浄しますね。


納車時にはマルチサーブ アフターケミカル(エクストリームクリーナ)1本を手渡ししています。
後日燃料タンクに注入し、遅効的に燃料系を洗浄します。

カーエアコンリフレッシュαでエアコン冷媒をリフレッシュ。
年々減少する冷媒ガスを回収し再生。
真空引き後に規定充填量の冷媒ガスをリチャージ。





規定充填量490gに対して、回収できたガスが270g。
結果的には220gほどガス量が足らなかったようですね。
ガス量が少ない状態でのAC使用は、冷えも悪いですがコンプレッサーの負荷も大きい。 また燃費も悪くなります。
定期的にエアコンガスも点検しましょう。

CX-5 リフレッシュプランの前半が終了。
次回後半ブログでサスペンション・ブレーキ・ATFなどの作業を紹介しますね。
引き続き宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!











