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レクサスIS250 ガソリン直噴エンジンのインテーク系カーボン堆積!!  DSCドライアイス洗浄で完全除去!

本日もミナト自動車ブログ日々是好日に、お越ししただきありがとうございます。



弊社では7年前からトヨタ・レクサスの直噴エンジンはインテークバルブ周辺にカーボン(煤)が堆積して、(エンジンパフォーマンスが低下しますよ~)とアナウンスしてきました。



直噴エンジンのインテーク系のカーボン堆積はどのメーカーにもあるのですが、その中でもトヨタレクサスのGR系直噴エンジンはカーボン堆積の除去が難しいのです。



その強固に固着したカーボン(煤)をドライアイスを用いて完全除去するのが、弊社が独自開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)。
http://minato-motors.com/dsc/



大阪府からお越しいただいたのはレクサスIS250 GSE20 走行距離12万キロ
4GR-FSEエンジン搭載

数か月前にATF完全圧送式交換をご利用いただいて、今回はDSCの依頼で予約入庫してもらいました。    ありがとうございます。



軽く試運転をしてから作業を始めます。


インテーク系の部品を順番に外します。

・スロットルボディ
・樹脂製サージタンク
・インテークマニホールド

そうすると12個のインテークポートが見えてきました。
内部の様子を観察しますね。


インテークバルブ傘部には固着したカーボンが大量に堆積。

またインテークポート内径にも約1mmほどの厚みで、全周にわたりカーボンが固着。


ポートは深さ15㎝・直径4㎝ほどの深い穴なので、手作業で奥底に固着したカーボンを除去するのは難しいでしょう。




そこで7年前に弊社が開発したのがDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)


ドライアイスの特性を用いたドライアイス洗浄機を導入し、専用のノズルとアダプターを自社開発して、(エンジンにノーダメージで、短時間に完璧に)カーボン除去が出来るようになりました。





DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)は唯一無二。

おかげさまでガソリン直噴・従来型ディーゼル・クリーンディーゼル等のDSC作業台数は累計1千台を軽く超えていますよ~。


飛散するカーボンがボディに付着しないように完全防備のマスキング。
(3M社製の高性能マスカーを使用しています。)



ドライアイス3mmペレットをドライアイス洗浄機に投入。

・圧縮空気で高速噴射
・熱収縮と昇華爆発力で付着物を母材から剥離

-78℃のドライアイス粒が付着物に高速衝突し、個体から気体に一瞬で昇華します。

ドライアイスは個体から気体に昇華すると、体積膨張率は750倍に膨れ上がります。



つまり金属とカーボンの隙間にドライアイスが高速で侵入すると、そこで750倍に急激膨張するのでちょっとした爆発が起きるのですね。   そしてそれが連続するのです。

ドライアイス洗浄機に弊社が独自開発したDSCノズルとアダプターを装着し、軽くワンショットの試し打ちをしますね。



ドライアイスペレットが直撃した部分だけ、キレイに剥離しましたね。



複数あるノズルとアダプターを組み替えながら、ポート内を完全洗浄していきます。


6気筒12ポート全てキレイに洗浄完了。


ここまで完璧にキレイに出来るのはDSCだから。  時間の掛かるオーバーホ-ル以外で手作業の作業ではこのクォリティーまで仕上げるのは困難でしょうね。 




作業はクランクを回して圧縮上死点にセットし、バルブ全閉にして洗浄をしています。 エンジンには全くダメージが残らないのでご安心ください。

スワールコントロールバルブのカーボンもドライアイス洗浄できれいになりました。

サージタンク内のカーボンを洗い流して、新品ガスケットで組み立てます。

スロットルボディも清掃し初期化再学習を行います。


エンジンを始動し軽く試運転をして無事納車となりました。



ガソリン直噴エンジンはガソリン噴射から点火燃焼までの時間が非常に短い。



シリンダー内で空気が撹拌され、気化したガソリンとが混ざり合い『混合気』になってからの点火燃焼が理想的。


ですが実走行時には混ざり合う時間が短いので、ガソリンが気化する前に点火燃焼が始まります。


超微粒子で噴霧されたガソリン粒がまだ液体のままの状態で高温で焼かれると、黒い粒(カーボン粒子)になるのですね。


それがオーバーラップ時にインテークバルブ等に付着し、燃焼熱とブローバイオイルで焼き固められるのです。


ガソリンが燃焼せず黒い煤になると言う事は、パワーに変換されていないのでガソリンの無駄です。 当然燃費は悪くなります。


インテークバルブに吸気流を邪魔するカーボン堆積があると、燃焼室で理想的なスワール・タンブルの吸気渦が形成されず、さらに空気とガソリンの混合が低下します。  (余計にカーボンが発生する。高回転までフケ上がりが鈍い。)


カーボンを堆積させた状態で走行しても、メリットなんて何もないのです。

・トヨタ・レクサス GR系ガソリン直噴
・ニッサン VQ系ガソリン直噴
・マツダ L3系・VP系ガソリン直噴
・スバル 一部のガソリン直噴
などにDSCは対応しています。

DSCのご依頼はHPお問い合わせフォームからお待ちしていますね。
それではHAPPY CAR LIFE!!



2022年12月12日

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