東京都 CX-5 KE系ガソリン車 リフレッシュプラン。直噴ガソリン車も煤は溜まりますよ~。 ATFを完全圧送式交換!!
前回ブログで紹介した東京都から依頼をされたマツダCX-5 KE5AW ガソリン車のリフレッシュプラン。
サスペンションやブレーキなどの足回り下回りの整備を紹介しましたね。
http://minato-motors.com/blog/?p=36465
今回のブログでガソリンエンジンのインテークに堆積する(カーボン除去)やATF交換等を紹介します。
マツダCX-5のスカイアクティブDのインテークに煤(カーボン)が堆積するのは皆さんご存じですが、直噴ガソリンエンジンもインテークバルブ傘部にカーボンが堆積します。
まず樹脂製インテークマニホールドを分解しますね。
4気筒エンジンの8個のインテークポートを覗いてみましょう。
インテークバルブ傘部には分厚くカーボンが固着しており、ポート内径には2mm程の厚みでカーボンがベッチョリ付着。
細い穴の奥にカーボンが堆積しているので手作業での除去はほぼ不可能。
弊社が開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)で、インテークバルブのカーボンを完全除去します。
DSC専用ノズルを装着して、軽くワンショットしました。
ドライアイスの粒が直撃した箇所だけキレイになりましたね。
全てがキレイになるように、ノズルとアダプターを組み替えて洗浄作業をしていきます。
ポート手前から最深部のバルブまで全てキレイに洗浄が出来ました。
こうなるとエンジン設計時に想定した渦気流(タンブル)が燃焼室で形成され、ガソリンと空気が撹拌し完全な混合気に点火燃焼が出来ます。
つまり噴射したガソリンを無駄なくパワーに変換が出来るのですね。
少しずつの未燃焼が(燃費の悪化)や(加速レスポンスの低下)に繋がるので、地味ですが重要な整備なんですよ。
樹脂製インテークマニホールドは洗浄して、ガスケットを交換し組立。
スロットルボディを清掃して初期化します。
ヘッドカバーのオイルシールからオイル漏れ。
スパークプラグも同時に交換します。(NGKプレミアムRX)
エンジンマウント全数交換。
左右のエンジンマウントは重いエンジンやATを支えているので、結構劣化してました。
エンジン冷却水はラジエターリフレッシャーで圧送式交換。
この装置でLLCを全量交換しています。
LLCは右側のホースから回収中で、色が薄いですよね。
着色料が劣化するほどなので、長い間未交換だったと思います。
サーモスタッドが全開になるまでエンジンを掛けながら圧送式交換。
徐々に左右のホースの色が同じになってきました。
最後にエア抜き作業とLLC再生強化剤を投入。
劣化しやすいラジエターキャップも交換しました。
ATFも交換します。
まずはオイルパンを脱着して洗浄し、ストレーナーも交換しますね。
オイルパンを組付けてATFを補充し完全暖機。
そこから専用アダプターをATに装着して圧送式交換の準備が出来ました。
それではプレ洗浄を行います。
使用するプレ洗浄フルードはニューテックNC-RFリンシングフルード。
ニューテックさんに依頼してNC-RFを開発してもらいました。
NC-RFでプレ洗浄すると、ここまでキレイになりました。
キレイになれば本命ATFでもう一度圧送式交換を行います。
本命に使用するATFはニューテック最高峰ATF(NC-65)
全化学合成ハイパフォーマンスATF
恐らく市販ATFでは最強スペックのATF。
極薄で強靭な油膜性能はローフリクション・ハイパフォーマンス。
純正ATFではここまでコストを掛ける事が出来ないレベルの油膜性能で、超ロングライフに使用が出来ます。
完璧に入れ替わりましたね。
ここまでキレイに入れ替われば次回交換推奨距離は約6万キロ以上。
長く高い油膜性能が長期に維持しますよ~。
最後にフルードクーラーを洗浄して、規定温度でレベル調整を行いました。
2部に分けて紹介したCX-5 ガソリン車のリフレッシュプラン。
無事納車となりました。
これで当分の間は新車時に近い状態で快適なドライブが出来ると思います。
また主要箇所の整備を終えたので、定期的なエンジンオイル交換以外はノーメンテになるでしょう。
10年10万キロ以上走行した車両には、無計画でバラバラな整備をしても車両コンディションは良くなりません。
ある程度まとめた整備予算で一気に実施した方が、結果的には満足度も高く経済的なんですよね。
無駄で意味のない整備は止めましょうというのが、リフレッシュプランで伝えたい事なんですよ。
リフレッシュプラン・DSC・ATF交換・マルチサーブの依頼で予約状況が混雑しご迷惑をお掛けしていますが、1台ずつ確実な整備をしていますのでお許しください。
リフレッシュプラン等のご相談・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。
(○○年○○月の△△△の整備はいくら掛かりましたか?)と聞いていただけるとお答え出来ます。 整備予算の参考にしてくださいね。
それではHAPPY CAR LIFE!!