マツダSKY-D 2.2D DSCの近況報告。 貴重なレビューも頂きました~。
ここ数週間に入庫したマツダ スカイアクティブ2.2D
全国各地からお越し頂きありがとうございます。
弊社ではすでに定番整備となった
DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
のご依頼です。
入庫車両を全て紹介は出来ないのですが
少しだけご紹介したいと思います~。
愛知県 CX-5 KE2AW
走行距離75000km
インテークマニホールドを分解
吸気シャッターバルブと
インテークマニホールドの間
シリンダーヘッドのインテークポートやバルブ
煤が溜まり過ぎてピントが合わないですね。
山口県ナンバーのアテンザ GJ2FP
走行距離 75000km
同時依頼のATF圧送式交換
for NUTEC NC-65 (全化学合成ATF)
大阪府堺市からはアクセラ
BM2FS 走行距離35000km
石川県金沢市からはアテンザ
GJ2FP 走行距離80000km
千葉県習志野ナンバーはアテンザW
GJ2FW 走行距離55000km
使用状況や走行距離などにより、
EGRからの煤蓄積は量・箇所ともに変化。
オイルっ気が有りのベッタベタ。
乾いてサラサラのモッコモコ。
蓄積が多い車両もあれば
少ない車両もあります。
・吸気シャッターバルブと
インテークマニホールド周辺に溜まる場合。
・エンジン側インテークポートやバルブ周辺に溜まる場合。
・もしくは両方とも煤が蓄積する場合。
イロイロなパターンがあるようです。
マスカーで完全防備し
ドライアイス洗浄機で完全除去。
DSC用に開発した数種類の特殊ノズルを使用して
強固で大量の煤蓄積を剥離させます。
ドライアイス3mmペレットを
圧縮空気で高速噴射。
熱収縮と昇華爆発力。
母材金属を傷付けず、
付着物を剥離させます。
いい感じに直撃させないと
キレイには剥離しないのですよ~。
ポートの先にあるインテークバルブ。
傘部に固着するカーボンはもちろんDSCで除去しました。
インテークマニホールドや
電子制御吸気シャッターバルブ等もDSCで洗浄します。
再利用不可なのはガスケットのみ。
インテークマニホールドと
吸気シャッターバルブをパカッとはずすと、
大量の煤が溜まっているのですが・・・。
決して無闇に分解しないでくださいね。
あとみんカラ等で話題の
吸気圧センサーの掃除も・・・。
クラックが入り煤固着の結束が緩むと、
何かの拍子に塊が剥がれる可能性がありますよ。
コレがインテークバルブに挟まれば・・・・。
圧縮が低下しエンストするでしょう。
静岡県浜松ナンバーのアクセラ
BM2FS 55000km MT車
DSCの依頼での入庫です。
実はこの車両は定期的にサーキット走行をされており、
煤の存在が気になるという事で入庫されました。
レッドゾーンまでのブン回しでは
やはり煤の蓄積は防げないようですね。
普段は市街地走行もあるので、
ある程度は仕方がないのでしょう。
DSC と MTギアオイル交換。
NUTEC ニューテックNC-70 75W90
全化学合成ギアオイル
DSC後にメールにてレビューを頂きました。
一般走行では
・DPF再生距離が伸びた。
・アクセルレスポンスが良くなった。
・ブーストの立ち上がりがスムーズになった。
・エンジン音が多少変わった。(静かになった感じではない。)
サーキット走行では
・フルスロットル時にハイブーストでECUが補正出来ずエラーになる事があったが、DSC後にはそれが無くなった。
ディーラーさんでの説明では吸気がスムーズになり演算処理が減ったのでエラーの発生がしなくなったのでは??との事です。
・一般道同様にレスポンスが向上しているため、
コーナーからの脱出加速がとてもスムーズになった。
・サーキット走行でのDPF再生距離に変化無し。
DSCの結果には非常に満足して頂けたようで、
また距離が増えれば再度依頼して頂けるようです。
このように貴重なレビューを頂けると非常に助かります。
(MT車 でこのような結果なら、機械任せのAT車ならより鮮明に違いがでるでしょうね。)
私は日常的にSKY-Dには乗っていないので、
作業前後の数分の試運転では正直分からない。
逆に愛車のコンディションを把握しているユーザーには、
スグに分かってしまうのでしょうね。
上記画像は吸気シャッターバルブを全開にした様子です。
どう見ても30%は新気経路が狭くなっていますよね。
これで全開にアクセルオンしても
空気経路は70%しか開けないです。
注意
吸気シャッターバルブは
空気流入量の調整バルブではありません。
過給新気とEGRの流量を制御するバルブです。
ガソリン車のスロットルバルブとは少し役目が違います。
仮に全開に開いたとしても、
その先がこれでは過給新気は入らない。
しかし別経路から流入するEGRは
経路自体は詰まらないため、
ECUの想定以上にシリンダーへ流入します。
簡単に言えば加速などの流量変化がある度に
ECUが分からないところで、
新気(O2)とEGR(CO2)のバランスが崩れるのです。
経路が狭くなり流速は早くなっても
シリンダーへの流入量は低下する。
ディーゼルなんて空気を吸ってナンボのエンジンですから、
吸えなくなれば・・・・ですよね。
トヨタ資料引用
・空気の薄い山岳地。
・極寒や灼熱の過酷な地域。
・燃料の質が悪い途上国。
世界中で販売されるトヨタの新型GD系ディーゼルエンジン。
流速を早くしスワール渦での攪拌よりも
吸気ポートをストレートにして、
空気充填率の向上を優先したそうですよ。
新車購入時に感じた
あのパワフルな加速は健在ですか?
経年劣化で鈍っていませんか?
ドライアイスペレットを使用し、
エンジンにノーダメージで煤除去作業。
DSCは弊社オリジナル作業で、
これが出来るのは今のところ弊社のみだと思います。
DSCのご依頼ご相談は
HP(お問い合わせフォーム)から
どうぞお願いしますね~。
Happy Car Life!!