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職業車病って言うんですかね?  ウインカー点かず病。

警備会社様のトラック修理。
ウインカー、ハザードが点かない

日産アトラス トラック 12V(ボルト)車

 

 

 

先週もウインカー不良のミニキャブを修理し
今回も同じような故障です。

 

 

 
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モデル型式が適合する配線図は手元に無く、
良く似た年式のアトラストラックの配線図を参考にします。

 

 

 

 

ハザードとウインカーが同時にダメなので
配線図を見る限り、フラッシャユニット と オンリレー が怪しいです。

 

 

 

 

 

 

ユニット&リレー取付場所を探すため
簡素な配置図を見てみますが
図がアバウトすぎて場所を特定出来ません。

 

 

 

を頼りに探しましょうか。

 

 

 
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ハザードの作動音
ウインカーのも故障しているので
出ないのですが。

 

 

 

 

ウインカーのレバーを動かした瞬間だけ
微かに音が聞こえます。

 

 

 

 

何回もレバーを動かして場所を特定。

 
ブレーキペダルの奥にフラッシャユニットが有りました。

 

 

 

 

 

 

 
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フラッシャユニットのカバーを開けて
中身を見ると焼けていますね。

 

 

 

 

 

この車両は道路で規制警備をする時に
何日間、何時間もハザードランプを点滅させるので
壊れるのでしょう。

 

 

職業車病みたいなものですね。

 

 

 

 

 

 

 

念のためにオンリレーも確認したい所ですが
場所が分からず探せません。

 

 

 

 

配線図にある配線カラーも実車と違うので
配線不良の点検は出来ず。

 

 

 

 

時間も無く、部品が安いので
とりあえずフラッシャユニットの注文しました。

 

 

 

 
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リレーも到着し取付。

 

 

正常にハザード、ウインカーを作動し
完治しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

配線図が正しければ
リレーの動きから フラッシャユニット以外の原因

考えられないのですが
新品部品を使うまでチョット不安でした。

 

高価な部品だと診断ミスは出来ないですからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

故障診断時には配線図などの
資料を頼りにするのですが

 

 

稀に入庫するトラック12V車の場合
24V車と違い台数が少なく

 

 

 

 

 

24V車の資料の片隅にある場合が多いので
探しにくくて困るんですよね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

ありふれたセンサー不良診断。  でもね、簡単に信じちゃダメですよ。

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トヨタ イプサムの
エンジン警告灯が点灯したので

見て欲しいと依頼がありました。

 

 

 

 

 

 

エンジン関係に異常があると
警告灯が点灯するのですが

緊急性のある場合 と  そうではない場合があります。

 

 

 

 

ですが

 

 

 

どちらでも点灯していて、
あまり気持ちの良い物でもないので

早速入庫して頂きました。

 

 

 

 

 

 

 
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スキャンツール 『G-SCAN』 インターサポート社

こちらを車両に接続し
エラーコードを読み出しますね。

 

 

 

 

 

 

『 P0155 O2センサーヒーター系統 B2S1 

 
文字通りO2センサーのヒーター部(バンク2 触媒前側)
の異常コードなのですが

 

 

 

 

系統 と書かれているので

センサーのヒータ部か?
カプラーなのか?
そこまでの配線不良か?

 

 

 

これらを見極めないといけませんね。

 

 

 

 

 

 

 

安易に異常コードを信じてはいけないですよ~。

 

 

 

 

 

 

 
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診断した結果は
電気配線図の赤線部が断線していましたので

センサー内のヒーター部不良で間違いないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

交換する為にレンチをかけて
緩めてみると手応えがオカシイ

 

 

 

センサーのねじが固着してガジッてますね~。

 

 

 

 

 

 

 
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ネジ山をタップで切り直し
再生できれば良いのですが。

最悪の場合はEXマニホールド交換か。

 

 

 

 

 

 

 
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比較的作業スペースもあり
キレイにタップを立てれたので
何とか再生出来そうです。

 

 

 

 

 

エンジンルームの
奥の方にセンサーがあれば
結構手こずったかも知れませんね。

 

後はセンサーを取り付けて
異常コードを消せば作業は完了。

 

 

 

 

 

 

 

 

2トリップ(2回始動する)して
再点灯しなければ完治しましたね。

 

ごくごくありふれたO2センサー異常の診断工程です。

 

 

 

 

 

 

異常コード(エラーコード)を信じて
スグにセンサー交換はダメですよ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は簡単な事例でしたが
高度な故障診断になると

エラーコードはあくまでも参考程度

 

 

 

 

システムを理解して調べていかないと
全然関係の無さそうな所が原因で
思わぬ異常コードが出てきますからね~。

 

 

 

 

レクサス GS350  ATF交換    NUTEC ZZ51改に入れ替えますよ。

東京都からお越し頂きました。

レクサス GS350 GRS191
89000km走行

 

 

 

 

 

 

完全圧送式ATF交換の依頼です。

 

 

 

今回は帰省ついでに、ご来店して頂きました。

 

 

 

 

 

 
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今回使用するATFは  『 NUTEC ZZ51改 』

エステル系100%化学合成ATF

 

純正ATFより数段上のスペックで
ハイパフォーマンスATFになります。

 

 

 

 

 

 

 

非常に小さな分子構造の為、フリクションロスが軽減し
フィーリング、燃費、パワー全ての面で
高性能を発揮するんですよ~。

 

 

 

 

もちろんロングライフの耐久性
ハイパワー車にはオススメです。

 

 

 

 

 

 
無題

 

 

 

過去のATF交換暦は無いとの事で
試運転とATFチェックで交換が可能か判断します。

 

 

 

ノーチェックではダメですよ~。

 

 

 

 

 

 
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このGS350に搭載されるATミッションは
レベルゲージも外部冷却フルードホースもありません。

 

 

 

 

ミナト自動車ではレクサス専用アタッチメントを製作し

交換効率の高い 『トルコン太郎』 で
圧送式交換出来るようにしています。

 

 

 

 

 

 

 
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スキャンツールを接続し
入庫時のATF油温は90度。

熱くて触れないので少し冷やしてから
アタッチメントを接続します。

 

 

 

 

 

 

 

ミッションにはノーダメージ
接続しますのでご安心くださいね~。

 

 

 

 

 

 

 
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高価なZZ51改で圧送式交換する前に
純正同等油のアイシン AFWプラスで プレ洗浄 がオススメ。

 

 

 

 

 
洗浄工程からZZ51改を使用すると
かなりの金額になりますので
この方法を採用しています。

 

 

 

 

 

 
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規定容量の9Lでここまでキレイになりました。

 

 

 
交換効率の高い圧送式交換でコレぐらいですから
ドレンアウト式のATF交換ではなかなかキレイになりません。

 

 

 

 

モニター内の金属フィルター
微妙に透けて見えれば
プレ洗浄は終了です。

 

 

 

 

 

 
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本命のNUTEC ZZ51改を
9L使用して再度圧送式交換します。

 

 

 

 

 

 

 
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これで完全にATFが入れ替わりましたね。
(奥に見えるのが新油モニターです。)

 

 

 

AT内部が汚れていると
新油を入れても汚れが移り、濁ってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまでキレイに入れ替われば
当然内部もキレイになっているのは
想像出来ると思います。

 

 

 

 

最初に抜き取った廃油と比べると
違いが分かりやすいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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オーナー様とお話すると
地元ディーラーではATF交換は出来ないと
やんわり拒否されたようですね。

 

 

 

 

 

 

 

トヨタならクラウン、マジェスタ、マークX。

 

 

レクサスならFR系全車。

 

 

これらは非常にATF交換は難しく、
フルードレベル調整もシビアになります。
(技術的、知識的の両方で)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミナト自動車では上記の車種も対応可能です。

日帰りで交換作業が完了しますので
近畿圏内はもちろん関東、四国九州から
来て頂いているんですよ。          ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

土日祝も営業していますので
ぜひホームページの 『お問い合わせフォーム』から
ご相談くださいね~。

 

 

よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

アナログ整備とデジタル整備。  十数年後の油汚れ。

自動車の多重通信システム化      (部品や各センサーの通信ネットワーク)
のスピードは、一般の方が想像されている以上に進んでいます。

 

 

 

専門的に言えば CAN通信システム。

 

 

 

 

 

 

最新のハイブリッド車や超低燃費車両などは
コンピューター(ECU)が大量に搭載されて
各部品を制御し、きめ細かく高速に信号をデータ通信

 

 

 

 

 

アナログからデジタルに
自動車整備技術も変わりつつある今日この頃です。

 

 

 

 

 

 

 
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三菱 ミニキャブバン   H16年式

『 ウインカーが点かない  と修理を依頼されました。

 

 

 

 

 

 

調べていくとウインカーランプが左右両方とも点灯せず
壊れているようです。

 

 

 

ヘッドランプやハザードランプは問題なく作動し、
メーター内の指示灯もOK。

球切れではなさそうですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインカー&ワイパーレバーから調べてみると

スモールランプ
テールランプ
ワイパー&ウォッシャー

も動かない事に気が付きました。

 

 

 

 

 

 

 

 
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サーキットテスターとオシロスコープを使い調べてみると、
レバー操作では指示信号を発信はOK。

 

 

 

ミニキャブの定番故障部品の
ETACS-ECU が怪しいですね。

 

 

ETACS-ECUとは
ボディ系統制御コンピューターで良く壊れます。    ていうか壊れすぎ。

 

 

 

 

 

 

 

 

内部の部品一つ交換のお値段ではなく、
ECU-Assyでの全交換なので部品代も安くはないんですよね~。

 

 

 

 

 

 

 

 
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今回は過去の事例も多数あり、部品交換をして作業完了しましたが
軽トラ&バンなどのボディ系統までECU化するの? と思います。

(まぁ生産効率から軽バンだけしない訳にはいかないのでしょう。 部品共用化をしてますしね。)

 

 

 

 

 

 

 

 

気になるので ミニキャブの
整備マニュアルと電気配線図を 少し観察。

 

 

 

 

エンジンやATミッションはもちろんですが
ABS、エアバック、コラムスイッチにパワーウインドウ。

 

ラジエターファンにも専用のECUがありました。

 

 

 

 

 

 

すべて合わせると10個ほどのECUが使用され
この車両を動かしているようですね。

 

 

 

 

 

 
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トヨタ最新のクラウンやプリウス辺りだと
ECUの数も多く、20個以上は有りそうです。
(機会があれば数えてみようかな~。)

 

 

車体にあるECUがネットワークで繋がり
お互いを監視し、信号をやり取りしています。

 

 

そうなるとエンジンの始動不良の原因が
ドアにあるECU不良で起きる可能性もあるのですよ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これからの自動車故障診断は
電気配線図や解説書などを睨みながら

スキャンツールとテスターなどを駆使
地味な作業に追われるでしょう。

(作業スペースも狭いので、スリムな人は重宝されると思いますよ~。)

 

 

 

 

 

何十年後の自動車整備士は
油の付いたツナギ服ではなく

白衣を着ているかもしれませんね~。

 

 

 

 

 

 

 

整備記録が無い車両。 リフレッシュプランで診断中。

兵庫県神戸市からお越し頂きました。

H20年式 スバル ステラ RN1 14万キロ

 

 

 

 

1ヶ月前に弊社でCVTフルードの圧送式交換を実施し
その時カーメンテナンスについてご相談がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

年間走行距離が3万キロを超えるそうで
今までの整備暦や今後の整備予定など

を見直す為に点検整備を依頼されました。

 

 

 

 

 

 

 

 
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14万キロ走行しているので
相応の整備はしているはずですが
記録簿等の整備履歴が全く無い状態です。

 

 

 

 

問診と試運転、
法令24ヶ月点検と独自の視点で
チェックしていきますね。

 

 

 

 

 

 

 

点検診断して整備プランを制作し
御見積をしてオーナー様に提案します。

 

予算や今後の走行距離などを考慮して
了承の上、作業が進められて行くんですよね~。

 

 

 

 

 

 

 

 
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試運転をして暖機後、
まずは排気ガステストから。

 

 

 

HCの数値がやや出ていますね。

この年式ならばCO・HC共にゼロが理想ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

HCが出るのは燃料が燃え切れていない証拠。  パワーロスになりますね。

 

 

 

 

 

 

 
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装着されていた片極イリジウムプラグ
電極が消耗してエグレていますね。

 

 

 

 

デンソー イリジウムタフ(両極イリジウム)に交換し
エアエレメントも交換します。

 

 

 

 

 

 

 
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ISCV (アイドルスピードコントロールバルブ)
簡単に言うと、アイドル時の空気量を微調整するバルブです。

 

 

 

 

 

カーボンの蓄積で空気の流れに弊害が出ますので
脱着して清掃してあげますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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やや悪かった燃焼状態が
Goodな状態になりました~。

 

 

 

 

 

 

これでダメなら次のステップに進み
もっと深く診断していきます。

 

 

 

 

 
今回はそこまでしなくてもよさそうですね。

 

 

 

 

 

 

 

 
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リアブレーキのライニングシュー交換と
ブレーキフルードの交換です。

 

 

 

 

同時にリアブレーキ調整をバッチシしてあげると
本来の制動力が戻ります。

 

 

逆にしないとフロントパッドが
異様に減るので 危険ですよ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

サイドブレーキの引きしろが大きい場合は
一度リアブレーキの確認をオススメします。

 

 

 

 

 

 

 
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エンジン冷却水のリザーバータンクが空ッポですね。

 

 

 

漏れているのか?
もともと入れる量が少なかったのか?

テスターで圧をかけて漏れチェック。

 

 

 

 

 

 

 

漏れは無いので
ラジエターリフレッシャー
クーラント洗浄&再生交換。
http://minato-motors.com/blog/blog-entry-166.html

 

 

 

 

 

 

 

 

レベルも合わして様子見ですね。

 

 

 

 

 

 

 
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走行時の音が異様に大きいので調べてみると
左前と左後ろのハブベアリングがダメでした。

 

 

 

 

 

 

 

フリーな状態で手で回せば
ゴロゴロ~と鈍い音。

 

 

 

 

 

 

 

 
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ベアリング交換時に
ドライブシャフトのスプライン固着で手こずりました。

 

 

 

 

 

 

冬に凍結防止剤を撒く地域だと
いろんな所が錆びてきますよね。

 

 

 

 

 
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このような機械的な損傷や劣化と
デジタル的なスキャンツールでのW診断

両方からのアプローチで点検整備をしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は掛かるのですが
こういうスタイルでしているので

 

若干お預かりしている期間が長めなります。

そこはもうスイマセン どうぞお許しください。

 

 

 

 

 

 

 

 
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提案させて頂いた内容の
全てを実施した訳では無いのですが

オーナー様には未実施分のアドバイスもしましたので
次回の整備に役立つと思います。

 

 

 

 

 

 

 

中古車で整備暦が分からない。
過走行だが、まだまだ乗りたい。

そんな時はぜひミナト自動車にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

予算に合わせたリフレッシュプラン
提案できると思いますよ~。