ありふれたセンサー不良診断。 でもね、簡単に信じちゃダメですよ。
トヨタ イプサムの
エンジン警告灯が点灯したので
見て欲しいと依頼がありました。
エンジン関係に異常があると
警告灯が点灯するのですが
緊急性のある場合 と そうではない場合があります。
ですが
どちらでも点灯していて、
あまり気持ちの良い物でもないので
早速入庫して頂きました。
スキャンツール 『G-SCAN』 インターサポート社
こちらを車両に接続し
エラーコードを読み出しますね。
『 P0155 O2センサーヒーター系統 B2S1 』
文字通りO2センサーのヒーター部(バンク2 触媒前側)
の異常コードなのですが
系統 と書かれているので
センサーのヒータ部か?
カプラーなのか?
そこまでの配線不良か?
これらを見極めないといけませんね。
安易に異常コードを信じてはいけないですよ~。
診断した結果は
電気配線図の赤線部が断線していましたので
センサー内のヒーター部不良で間違いないでしょう。
交換する為にレンチをかけて
緩めてみると手応えがオカシイ。
センサーのねじが固着してガジッてますね~。
ネジ山をタップで切り直し
再生できれば良いのですが。
最悪の場合はEXマニホールド交換か。
比較的作業スペースもあり
キレイにタップを立てれたので
何とか再生出来そうです。
エンジンルームの
奥の方にセンサーがあれば
結構手こずったかも知れませんね。
後はセンサーを取り付けて
異常コードを消せば作業は完了。
2トリップ(2回始動する)して
再点灯しなければ完治しましたね。
ごくごくありふれたO2センサー異常の診断工程です。
異常コード(エラーコード)を信じて
スグにセンサー交換はダメですよ~。
今回は簡単な事例でしたが
高度な故障診断になると
エラーコードはあくまでも参考程度。
システムを理解して調べていかないと
全然関係の無さそうな所が原因で
思わぬ異常コードが出てきますからね~。