14万キロのロードスター 予算に合わせたリフレッシュ。
堺市からお問い合わせ頂きました。
H11 NB8C ロードスター
走行距離は14万キロ。
数ヶ月前に中古購入し、まだまだ乗れるよう
トータル的なリフレッシュをご希望されました。
(通常使用で特に気になる点はないそうです。)
『一体どこが悪いのか?』
『過去の整備状況が分からない』
このような悩みを解決する為には
ミナト自動車の24ヶ月点検 と 独自の視点から整備プランを提案し、
予算に合わせてオーナー様と相談しながら作業を進める
『提案型車両整備 リフレッシュプラン』がオススメです。
まずは点検作業から車両診断していきますね。
エンジン診断の基本 『排気ガステスト』
テスターで入庫時の
エンジンコンディションをザックリ把握します。
CO 0.43 %
HC 126 ppm
車検には合格しますが
けっして良い状態ではない数値ですね。
アイドリング時の排気ガスも、かなり臭いです。
燃料噴射時間も多いような気がしますね。
エアエレメント、スパークプラグは問題なし。
スロットルボディとISCVを清掃。
カーボンの蓄積を除去し、空気の流れや調整をスムーズになりますよ~。
※排気ガスの最終的な診断結果はO2センサーのヒーター部不良と判明しましたが
予算を考慮した結果、今回は保留にしました。
※次回車検時にもう一度チェックしましょう。
ラジエターの樹脂製アッパータンクが
長年の熱劣化により変色しています。
こうなると強度が落ちて、
走行中に破裂しオーバーヒートする
可能性がありますので交換します。
折角ラジエターを外したので
夏場のエアコンの冷えが良くなるように
ラジエターとコンデンサーの間を
スポンジスペーサーで埋めますね。
少しは冷却効率が上がるでしょう。
10万キロ時にタイミングベルトの交換暦が有るのですが、
カム&クランクシールからのオイル漏れがありました。
精神衛生上、あまり良くないのでこちらも交換していきますね。
試運転時の走行音がうるさいのは
ハブベアリングの劣化でした。
ハブが回るようフリーにして
手で回せばゴロゴロ~と音がします。
(正常な場合は無音で回ります。)
昔みたいにタイヤを揺すってのガタ点検は
今の大型圧入ハブベアリングでは分かりづらくて大変です。
試運転でも他の機械ノイズと共振して、
判定に時間が掛かるんですね~。
Fr右ハブベアリングのみがダメなんですが
単体部品供給が無い為、ASSYでの交換です。
すこし割高になりますね。
低年式車の不具合箇所 ベスト5 に上げられる (弊社勝手に調べ)
『ダストブーツ割れ』
サスペンションのボールジョイント部は
滑らかな動きが要求されるので
グリスを充填しブーツでカバーをしています。
年数が経つとゴム製のブーツが割れて、
雨水などが混入し錆びてガタが出てきますよ。
酷くなるとジョイント部が抜けて
走行不能になりますので非常に危険です。
見つけ次第、交換しましょう。
スキャンツール (G-SCAN)には
旧車にも対応するメーカー別アダプターがあるんですよ~。
このように点検診断して
お見積を制作し、提案させて頂いています。
オーナー様と予算や整備プランを
相談しながら決めていくんですね。
ミナト自動車の『提案型点検整備』は
現在の使用状況や過去の交換暦。
予算や今後の予定などを考慮して
プランニングしていきますのでご安心ください。
特に中古車購入など
過去と現在の整備状況が分からない車両には
非常に効果的な事だと思いますよ~。