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音の発生源。  音が見える機械は無いですかね?

エンジンから異音がする
ニッサン リバティー 15万キロ

 

 

 

 
アイドリング時にカラカラ音がするので

聴診器代わりの長いドライバー
音の鳴りそうな所へ当てていきますね。

 

 

 

 

 

 

音の発生源はオルタネーター or ウォーターポンプ
共に音の大きさはほぼ同じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音での判別が付かないのでベルトを外し
手でプーリーを回しても、特に違和感は無し。

(スムーズに回り引っ掛かりも無しでした。)

 

 

 

 

 

 

 
s-RIMG5441.jpg

 

 

 

 
どちらかのベアリングが悪いのは確定しているのですが

両方ともが同じ取付ハウジングに固定されている為
発生源から音が伝わり、特定できない状況です。

 

 

 

 

 

 

ウォーターポンプは分解できないので

 

簡単に分解できる
オルタネーターのリアカバー外して
リア側のベアリングを回すと少しガタ付き程度で微妙な感じ。

 

 

 

(コレぐらいでアノ音が出るのかなぁ~?)

 

 

 

 

 

 

 
s-___20130519151220.jpg

 

 

 

 

両方ともを見込み判断で交換する訳にもいかず
再度組み立ててエンジンに装着し

もう一度音の発生源を探すことに。

 

 

 

 

 

 

アクセルのオンオフなど何をしても
特定できず諦め掛けていましたが

エンジンを切った直後に違う異音に気が付きました。

 

 

 

 

 

 

 

エンジンが止めると

ベルトも止まり

オルタネーターやウォーターポンプも止まるのですが

 

 

 

 

 

 

何度繰り返しても

全停止時から2秒ほど
カラカラと音が聞こえます。

 

 

 

 

 

 

 
s-RIMG5438.jpg

 

 

 

 

これで音の発生源はオルタネーター
ワンウェイクラッチ付きプーリーに特定出来ました。

 

 

 

 

 

 

赤い矢印のプーリーは正回転では直結固定し
逆回転で回すと空周りする機構が内蔵されています。

(ニッサンではサーペンタイン式ベルト使用時に多く使用されていますね。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンジンオフをするとオルタのプーリーは
ベルトが掛かっているので止まるのですが

ワンワイクラッチが有るために
オルタネーター内のローターは慣性で
少しの間は回転しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワンウェイクラッチ内の
ベアリングが消耗していたので

音が発生していたのでしょう。

(正回転時も完全に固着出来ずに、ズレていたのでしょうかね。)

 

 

 

 

 

 

プーリーだけの交換も可能ですが
リアベアリングのガタ走行距離

金額面も考慮してリビルト品に交換することになりました。

 

 

 

 

 

 

 

異音発生の故障診断は
スグに特定出来る場合も多いですが
判断材料が少なて、なかなか断定が難しい場合もあり難しいです。

 

 

 

 

 

 

今回は当初から『オルタネーターだろう』と予想はしていましたが
特定するのに少し時間が掛かったな~と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013年5月16日

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