音の発生源。 音が見える機械は無いですかね?
エンジンから異音がする
ニッサン リバティー 15万キロ
アイドリング時にカラカラ音がするので
聴診器代わりの長いドライバーを
音の鳴りそうな所へ当てていきますね。
音の発生源はオルタネーター or ウォーターポンプ。
共に音の大きさはほぼ同じ。
音での判別が付かないのでベルトを外し
手でプーリーを回しても、特に違和感は無し。
(スムーズに回り引っ掛かりも無しでした。)
どちらかのベアリングが悪いのは確定しているのですが
両方ともが同じ取付ハウジングに固定されている為
発生源から音が伝わり、特定できない状況です。
ウォーターポンプは分解できないので
簡単に分解できる
オルタネーターのリアカバー外して
リア側のベアリングを回すと少しガタ付き程度で微妙な感じ。
(コレぐらいでアノ音が出るのかなぁ~?)
両方ともを見込み判断で交換する訳にもいかず
再度組み立ててエンジンに装着し
もう一度『音の発生源』を探すことに。
アクセルのオンオフなど何をしても
特定できず諦め掛けていましたが
エンジンを切った直後に違う異音に気が付きました。
エンジンが止めると
ベルトも止まり
オルタネーターやウォーターポンプも止まるのですが
何度繰り返しても
全停止時から2秒ほど
カラカラと音が聞こえます。
これで音の発生源はオルタネーター
ワンウェイクラッチ付きプーリーに特定出来ました。
赤い矢印のプーリーは正回転では直結固定し
逆回転で回すと空周りする機構が内蔵されています。
(ニッサンではサーペンタイン式ベルト使用時に多く使用されていますね。)
エンジンオフをするとオルタのプーリーは
ベルトが掛かっているので止まるのですが
ワンワイクラッチが有るために
オルタネーター内のローターは慣性で
少しの間は回転しています。
ワンウェイクラッチ内の
ベアリングが消耗していたので
音が発生していたのでしょう。
(正回転時も完全に固着出来ずに、ズレていたのでしょうかね。)
プーリーだけの交換も可能ですが
リアベアリングのガタや走行距離、
金額面も考慮してリビルト品に交換することになりました。
異音発生の故障診断は
スグに特定出来る場合も多いですが
判断材料が少なて、なかなか断定が難しい場合もあり難しいです。
今回は当初から『オルタネーターだろう』と予想はしていましたが
特定するのに少し時間が掛かったな~と思います。