整備記録が無い車両。 リフレッシュプランで診断中。
兵庫県神戸市からお越し頂きました。
H20年式 スバル ステラ RN1 14万キロ
1ヶ月前に弊社でCVTフルードの圧送式交換を実施し
その時カーメンテナンスについてご相談がありました。
年間走行距離が3万キロを超えるそうで
今までの整備暦や今後の整備予定など
を見直す為に点検整備を依頼されました。
14万キロ走行しているので
相応の整備はしているはずですが
記録簿等の整備履歴が全く無い状態です。
問診と試運転、
法令24ヶ月点検と独自の視点で
チェックしていきますね。
点検診断して整備プランを制作し
御見積をしてオーナー様に提案します。
予算や今後の走行距離などを考慮して
了承の上、作業が進められて行くんですよね~。
試運転をして暖機後、
まずは排気ガステストから。
HCの数値がやや出ていますね。
この年式ならばCO・HC共にゼロが理想ですよ。
HCが出るのは燃料が燃え切れていない証拠。 パワーロスになりますね。
装着されていた片極イリジウムプラグ
電極が消耗してエグレていますね。
デンソー イリジウムタフ(両極イリジウム)に交換し
エアエレメントも交換します。
ISCV (アイドルスピードコントロールバルブ)
簡単に言うと、アイドル時の空気量を微調整するバルブです。
カーボンの蓄積で空気の流れに弊害が出ますので
脱着して清掃してあげますね。
やや悪かった燃焼状態が
Goodな状態になりました~。
これでダメなら次のステップに進み
もっと深く診断していきます。
今回はそこまでしなくてもよさそうですね。
リアブレーキのライニングシュー交換と
ブレーキフルードの交換です。
同時にリアブレーキ調整をバッチシしてあげると
本来の制動力が戻ります。
逆にしないとフロントパッドが
異様に減るので 危険ですよ~。
サイドブレーキの引きしろが大きい場合は
一度リアブレーキの確認をオススメします。
エンジン冷却水のリザーバータンクが空ッポですね。
漏れているのか?
もともと入れる量が少なかったのか?
テスターで圧をかけて漏れチェック。
漏れは無いので
ラジエターリフレッシャーで
クーラント洗浄&再生交換。
http://minato-motors.com/blog/blog-entry-166.html
レベルも合わして様子見ですね。
走行時の音が異様に大きいので調べてみると
左前と左後ろのハブベアリングがダメでした。
フリーな状態で手で回せば
ゴロゴロ~と鈍い音。
ベアリング交換時に
ドライブシャフトのスプライン固着で手こずりました。
冬に凍結防止剤を撒く地域だと
いろんな所が錆びてきますよね。
このような機械的な損傷や劣化と
デジタル的なスキャンツールでのW診断。
両方からのアプローチで点検整備をしています。
時間は掛かるのですが
こういうスタイルでしているので
若干お預かりしている期間が長めなります。
そこはもうスイマセン どうぞお許しください。
提案させて頂いた内容の
全てを実施した訳では無いのですが
オーナー様には未実施分のアドバイスもしましたので
次回の整備に役立つと思います。
中古車で整備暦が分からない。
過走行だが、まだまだ乗りたい。
そんな時はぜひミナト自動車にご相談ください。
予算に合わせたリフレッシュプランを
提案できると思いますよ~。