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マルチサーブ(インジェクター・DPF)洗浄システム。 クリーンディーゼルのウイークポイントは吸気系の煤蓄積だけじゃない!! 

本日はミナト自動車ブログ 日々是好日に、お越しいただきありがとうございます。



今回ブログで紹介するのはスカイアクティブDやハイエースなどの、クリーンディーゼルへの新しいメンテナンスサービスのご案内です。




スカイアクティブ・ディーゼル2.2D、1.5Dのインテークに煤が蓄積し、エンジン性能が低下するのは、弊社のブログを見ていただいている方ならご存じだと思います。

http://minato-motors.com/blog/?cat=192

上記ブログのようにドライアイス洗浄機を用いたDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)で大量に固着した煤は全て除去し、性能改善を行っています。


6年前からDSCを自社開発してリリースし、全国各地からSKY-D車が続々と入庫し、今では数百台~千台ほどの作業実績がありますよ。




SKY-Dを含めた各社クリーンディーゼルは正常な燃焼状態が継続するほど、長く快適に故障もなく使用が出来ます。 20万キロ以上大きな故障もなく走り続ける、弊社DSCユーザーさんも多くいますからね。





クリーンディーゼルで最も燃費やパフォーマンスに大きく影響し、経年劣化が分かるはこの3つでしょう。

1・インテーク系統の煤蓄積による吸気充填率の低下。
2・インジェクター内部スラッジによる汚れとノズル先端の煤汚れ。
3・DPF再生頻度が早くなる、再生距離が短くなる。


インテークの煤はDSCで完全にクリア出来るので、特に心配する事はありません。問題は(2・インジェクターの汚れ)と(3・DPFの再生頻度が早い)でしょう。

そして今までの弊社では2・3の高度なメンテナンス提案が不十分でした。


DSCだけでは足りなかった部分の整備メニューを、新しい機器を導入しDSCのオプション整備としてリリースしました。



マルチサーブ インジェクター洗浄システム
マルチサーブ DPF洗浄システム

この2つサービスメニューをDSCの新しいオプション整備として、実は数か月前から密かに実施していました。


リピートDSCユーザーの方に声を掛けて、数台程サンプル作業をしてデータを収集。

期待通りの結果が出たので少し前からDSC予約時に案内をし、マルチサーブを順次実施してきました。




ディーゼル普及率が高い欧州では、ディーゼルの煤(PM)によるエンジン不調を解消する整備が進んでいます。

その欧州や日本で販売されているディーゼルE/G専用機器を調べ上げて、期待出来そうなシステムを販売する数社にデモを依頼しました。

そこで一番効果が高く、説明・原理が理に適っていると思ったのがマルチサーブだったのです。



マルチサーブの機器やケミカル剤の性能はピカイチなんですが、ネックは導入費用でなかなかの金額でした。 (デモした中では飛び抜けて高額。)





マルチサーブ(インジェクター洗浄システム)
・インジェクターのスラッジによる内部の汚れとノズル先端の煤蓄積の解消。




クリーンディーゼルは燃料噴射ポンプで軽油を圧縮し、高圧にしてインジェクターから噴霧しています。

燃料を高圧にすると燃料温度が上昇し、僅かですがスラッジが発生。

それがコモンレールやデリバリーパイプ、インジェクター等の軽油が流れる経路に少しずつ汚れが蓄積。    またリターンした燃料はフューエルエレメントでろ過するので、スラッジでフィルターが真っ黒になります。






このスラッジ発生で内部経路に蓄積する事はメーカーも承知しているので、ECUの学習値を補正し、各気筒毎に噴射時間を増減し制御しています。(燃料噴射量補正)




しかしそれも限度があり、いずれインジェクター補正値が追い付かず気筒間のバランスが乱れ、エンジン不調が表面化。(振動増加、加速低下、PM増加)



また燃焼室に突き刺さるインジェクターノズルの先端は、燃焼時に発生する煤で、汚れてきます。
汚れが蓄積すれば燃料噴霧パターンが乱れて、空気との撹拌率が低下し、煤がさらに発生しやすくなります。(PM増加、燃費低下)




マルチサーブ インジェクター洗浄システムはインジェクターの汚れが限度値になる前に、内部の経路をクリーニングするサービスメニューです。





フューエルポンプのホースにマルチサーブを接続。

ディーゼルフューエルライン専用洗浄剤(ディーゼル・システム・パージ)をマルチサーブに投入。

噴射ポンプ、デリバリーパイプ、コモンレールインジェクター内部をエンジンを掛けながらケミカル剤の効果でクリーニングします。

世界中に販売されているマルチサーブの最新バージョンは、液晶画面が各国の言語に対応しています。


だいたいこの手の海外整備機器は日本語化はしていないのが通例ですが、マルチサーブはその辺りは抜かりナシのようですね。



液晶パネルと操作して、(強力洗浄)を選択しスタート。

約60分ほどエンジンを掛けながら、時間を掛けてフューエルラインをクリーニングしていきます。




Dシステムパージ洗浄剤の容量は1000ml。
このケミカルとマルチサーブで強力に洗浄します。


ちなみにこのシステムパージ1本のお値段も非常に高額。
欧州でも市販はされておらず、マルチサーブを導入しているプロショップのみに販売供給されています。


作業中はエンジン回転数を1000~2500rpmの間で時々可変させて、万遍なくゆっくりインジェクター等のフューエルラインを洗浄。



クリーンディーゼルのインジェクターが故障すると選択肢としては、(新品・リビルト品への交換)になるのですが、インジェクターは全数交換が基本なので、悪くなった1本だけ交換するものではないのです。

また通常のコモンレール式インジェクターはリビルト品がありますが、SKY-Dに使用されている最新ピエゾ式インジェクターは純正以外でのリビルト品は無く、恐らくリビルト品があったとしても高額になるでしょうね。

4本全数交換すると部品代・交換工賃で多額の出費が必要です。



そうなる前に今装着されているインジェクターを、良い状態で長く使用する事が(燃費改善、PM軽減、加速トルク改善)と新車時に近づく予防整備だと思いますよ。


デモ時に(御社の機器はどのような整備工場に販売してきたの??)と聞くと全社同じ回答。



このようなディーゼル用のインジェクターやDPFの洗浄機器を導入しているのは、トラックを大量に保有し自社整備工場がある会社か、トラックを中心に扱っている大規模整備工場がほとんど。

乗用車メインの整備工場はディーゼルを扱う台数も少ないし、導入費用を回収出来ないので、あまりこの手のサービスメニューはポピュラーではないのですね。




ミナト自動車はマツダSKY-Dやハイエース・ランクルプラドのディーゼルなどが頻繁に入庫するので、導入費用よりも効果を優先して選びました。




それではインジェクターの洗浄結果は後ほど紹介しますね~。







マルチサーブ DPF洗浄システム
DPFを車両から外さずにマルチサーブで洗浄します。


(ディーゼル・DPF・クリーナー DDC1)
(ディーゼル・DPF・フラッシュ DDF2)
この2液を順番に使用します。


DPF差圧センサーのパイプにマルチサーブのホースを接続。
まずは1液目の(DDC1)をマルチサーブに投入します。



DDC1を投入して(DPF洗浄)を選択し、(強力洗浄)を選択して作業スタート。

作業は全て液晶の指示通りに進みます。


インターバルのカウントダウンが経過し、エンジン始動。

そして2液目のDDF2をマルチサーブに投入。

エンジンを少し暖機しつつ、エンジン回転数をセット維持します。






DPFの故障や再生頻度低下で新品・リビルト品へのDPF交換という選択肢。

予算が潤沢にある方は良いのですが、そもそも50万~100万キロ走行するトラックなら理解出来るが、10万~20万キロぐらいの走行距離が多い乗用車レベルで、DPFを交換しないといけないのはどうなんでしょうかね?


再生頻度が短くなりDPFが悪いと判断して、DPFだけ交換して解決するのでしょうか? 

エンジン燃焼状態が悪く、その結果PMやアッシュが多く発生し、結果的にDPFに蓄積しダメになったという事もあり得ますよね。


メンテナンス次第で廃車までDPFが使えるなら、それに越した事がないように思えます。




DPF交換以外でお手軽に簡単にメンテが出来る商品ならWAKO’Sのディーゼル2辺りがポピュラーですよね。

でもこの商品のケミカル容量は165mlしかないのです。(残りはアルミ缶の中の大部分は噴射用のガスですから。)









マルチサーブはDDC1/DDF2 各ケミカル容量は1000mlx2本で合計2000ml。
ケミカル容量自体が12倍違いますね。


また欧州でも日本でも一般販売されないマルチサーブプロショップオンリーの取扱商品。


WAKO’Sなどのお手軽商品は安いのでDIYには良いかと思いますが、本格的な洗浄メンテナンスをお求めの方は弊社にどうぞ。





そんな感じでマルチサーブの指示はここで終了。
接続ホース等も外します。




ここからDPFの中にある洗浄剤をPM・アッシュと共に強制排出し、DPFの詰まりを解消します。


真っ黒の廃液と泡がマフラーから排出。

この泡の色でDPFの状態がある程度分かりますよ~。
グレーに近い泡色なら問題ないでしょう。



ここから1時間ぐらいは異臭と大量に出る白煙が無くなるまで、エンジン回転数を上げながらキープします。

異臭と白煙が無くなれば、マルチサーブDPF洗浄システムの作業は完了です。





マルチサーブの(インジェクター)or(DPF)の各洗浄システム作業料金には、アフターケミカル1本分が付随していますので、納車時にケミカルを各1本ずつをお渡ししています。  次の燃料給油時にタンクへ投入してください。


・インジェクター洗浄システムのアフターケミカル
(ディーゼル・エクストリームクリーナー)1本500ml

・DPF洗浄システムのアフターケミカル
(DPFリジェネレーター)1本500ml




マルチサーブで汚れ(PM、アッシュ)の結束を緩めて即効的にクリーニングし、アフターケミカルを燃料タンクに投入して、走行しながらゆっくり遅効的に汚れを落とす。


即効・遅効のWクリーニングで、インジェクターとDPFをより良い状態にリフレッシュするのがマルチサーブ洗浄システムの狙いです。




今回ブログに登場したのはマツダ CX-8 KG2P 走行距離13万キロ
・DSC
・インタークーラー洗浄
・水冷EGRクーラー洗浄
・フューエルエレメント交換
・LLC圧送式交換


上記5点に追加してマルチサーブ洗浄システムを作業しました。
・マルチサーブインジェクター洗浄システム
・マルチサーブDPF洗浄システム


インジェクターの補正値は4気筒ともほぼゼロに近づきましたね。







PM畜堆積量もマルチサーブで、ほぼゼロになりました。







DPF差圧もほぼゼロに近い数値まで改善しました。



マルチサーブの強力な洗浄力で改善しなければ、おそらく他のどのケミカル類でも良くなる事は無いと思いますよ~。

その場合は新品・リビルト品のインジェクターやDPFに交換しかないと思いますね。



DPFが詰まったり破損したりする原因は、エンジンの状態に大きく影響されます。

エンジンオイルの管理が悪ければ、オイル下がり、オイル上がり、ブローバイオイルの過流入などでオイルの燃えカスがDPFにキャッチされ、いずれDPF再生が十分に出来なくなり、再生頻度が増えます。

そうなると短距離で再生が頻発するので、燃費は恐ろしく低下しますし、また燃料の希釈でエンジンオイル粘度も早期に低下し、オイル交換サイクルは早くなる。



またインジェクターのスラッジで噴霧状態の悪化は、必然的に燃焼状態が悪くなる。  当然PMは多く発生し、早期にDPFがPMで許容量に達するでしょう。



・DPF不良で再生が出来ないから、再生頻度が早いのか?
・燃焼状態が悪く煤やアッシュの発生量が多くなり、再生頻度が早いのか?

大元の元凶である(上流のエンジン燃焼状態)が悪ければ、新品リビルトなど(下流のDPF)を交換しても意味ないですよね。 また詰まるし・・・。









DSCでインテークの煤を完全除去して、マルチサーブでインジェクターとDPFをクリーニングしてあげると、SKY-Dなどのクリーンディーゼルは上流・下流ともにより良い状態にメンテナンスが出来きる。


『悪くなる前の予防整備』

弊社ブログで一貫してアナウンスしているのは予防整備の重要性。   (ATF交換・DSC・マルチサーブ・リフレッシュプラン)は全て予防整備的な観点から、整備の提案をさせていただいています。



DSCの依頼時にはオプション整備として(マルチサーブ洗浄システム)をご利用ください。


なお過去に弊社DSCを実施していただいたユーザーさんで、マルチサーブのみのご依頼は別途ご相談くださいね。


DSC・マルチサーブのご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていま
それではHappy Car Life!!


トヨタ クラウン GRS204 D-4Sデュアルインジェクターの直噴はどちらか言えばポート式?? DSCでカーボン除去。

岡山県から来店したのはトヨタ クラウン GRS204 走行距離8万キロ

・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
・ATF完全圧送式交換 for NUTEC
その他オプション整備のご依頼です。




今回のお客様はDSC2回目のリピート来店。
数年前にGRS180系のクラウンでDSCとATF交換を作業させていただきました。


愛車を乗り換えたそうで、前回同様の作業を希望され、お車をお預かりし1泊2日で作業をしますね。

まずはDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)から始めます。


トヨタ・レクサスのFRセダンに搭載されている2GR-FSEは、3.5L V6直噴(D-4S)のデュアルインジェクター(I/J)搭載している高効率・高出力エンジンですね。
(マークX・クラウン・レクサスIS、GSなどに搭載)


トヨタ系の直噴システムは2種類。
インジェクターがシングルの(D-4)とデュアルの(D-4S)。




どちらもガソリン直噴特有のインテークバルブ周辺に蓄積するカーボン(煤)で、性能低下等が現れるので悩ましい所です。


シングルの(D-4)は燃焼室にI/Jがあるので、内部EGRによるカーボンがインテークバルブに付着すると、燃料で洗い流される事が出来ないので下記の画像のように蓄積する一方です。




シングル直噴のカーボン蓄積は燃焼室に入る吸気が乱れて、理想的なタンブル・スワール渦が形成されず燃焼効率が落ちるのが性能低下の主原因。

これはトヨタだけではなく、他の国産車でも直噴なら同じで、輸入車の直噴も同様です。




今回のクラウンGRS204は燃焼室にインジェクターが1本、吸気上流のポートにもインジェクターが1本あるデュアル式のD-4Sなので、どのようになっているかを紹介しますね。

インテークバルブが見えるまで部品を分解します。


ポート奥に見えるインテークバルブを覗いてみますね。

D-4とは違い、吸気の乱れになるような煤塊がバルブにはありませんでした。


そうなんです。

D-4SになるとインテークポートにもI/Jが有るので、そこからバルブに向けてガソリンを噴射しています。

そのおかげでバルブ周辺に付着したカーボンはガソリンによって多少洗い流され、蓄積は少ないのが特徴です。




そうなるとD-4SではDSCによるインテークバルブの洗浄は不要だと思うでしょ??    実はそれは違うのですね。

ドライアイス洗浄機を用いた弊社オリジナル整備のDSCで、
インテークバルブに固着したカーボンを(エンジンにノーダメージ・短時間に完璧に)除去していきます。

http://minato-motors.com/dsc/

6気筒12ポート全て除去完了。
新車時と同じ状態に戻りましたね。



ここからD-4とD-4Sのカーボン蓄積の弊害を説明します。


D-4Sは直噴特有のD-4のような煤蓄積は、さほど問題ではありません。
問題はポート噴射時の(燃料の吸い込み・吸収)が加速レスポンス等に影響してきます。


走行状況に合わせて直噴とポート噴射を使い分けるD-4Sは、ポート噴射時に燃料噴射するとバルブやポート内壁に付着したカーボンにガソリンの一部吸い込まれます。


カーボン蓄積層は多孔性なので、簡単に言えば液体を吸収する余白があります。




燃料が必要な時にこのバルブに向かってガソリンを噴射するとどうなるか?

ガソリンの一部がバルブ表面のカーボン層に吸い込まれて吸収されます。




吸収されなかったガソリンは気化し混合気となり、燃焼室に導入されますが、必要だった燃料の一部がバルブに吸い込まれているので燃焼室の混合気は薄いですよね。(リーン)


その後にポート噴射しない走行時には、吸い込まれた分のガソリンは徐々に気化します。

徐々に気化した分と新たに噴射された分が混合気として燃焼室に流入すれば、結果的には混合気はリッチになります。


詳しく書くと長文になるので止めますが、もの凄~く簡単に言えばこんな感じ。




ある条件下で燃焼室のガソリンが(必要な時には足りず、不要な時に多い)というアンバランスな現象が起きます。


ほんの僅かの誤差ですが精密なエンジン制御では、微妙にフィーリングの違和感が残るのです。(失火・ノッキング・エンジン微振動など)



このバルブに固着した煤の蓄積による(ガソリンの吸い込み)は、どちらか言えばEGRを大量に使用する(従来型のポート式噴射エンジン)で最近は問題が多くなってきています。



ポート式噴射をしてもこのように金属剥き出しのキレイな状態なら、燃料が吸い込む余地は無く、噴射と同時に気化し混合気になります。


必要なタイミングで必要なガソリンを、余すことなく燃焼室に導入し、圧縮して点火し燃焼させる。  これがポート・直噴関係なく、理想的な燃焼です。


(リーン・リッチ)は燃焼後のA/FセンサーやO2センサーで検知し、ECUがフィードバック制御するのですが、加速時や高回転時・急減速時ではフィードバックが追い付かないのだと個人的には思っています。




ちなみに上記画像は走行距離16万キロのハイエースTRH200 TR系ガソリンエンジンのインテークバルブです。

1TR-FEなどのTR系エンジンは従来型のポート噴射なので、本来はインテークバルブのカーボンは洗い流されてキレイなはず・・・。




ですがポート噴射のガソリン噴霧状態が悪いのか?洗浄剤が添加されていないレギュラーを多用しているのか?原因は分かりませんが、バルブとポート内壁はカーボンまみれで酷い状態でした。

こうなると(燃料吸い込み)が酷くなり、燃費や加速レスポンスは低下し、アイドリング時の微振動が表面化します。



上記の画像は少し前に確認したハイラックスサーフTRN215 2TR-FE 走行距離8万キロのインテークバルブの画像。

さきほどのハイエース16万キロと同じエンジンですが、蓄積具合が全然違いますよね。こちらはキレイです。




ポート式でも15万キロ・20万キロになってくると徐々に洗い流せなかったカーボンが固着して、(ガソリンの吸い込み)が始まり、燃焼状態が悪く不安定になる事例が増えている。


D-4Sの場合は直噴特有の弊害は起きにくいが、ポート式噴射特有の弊害が影響してくるのが、長年直噴のDSC作業をしている弊社では少しずつ分かってきました。





DSCのオプション整備(NGK プレミアムRXでスパークプラグ交換)も依頼されました。


DSCと同時にすると簡単に交換出来るので、その分工賃はお安くしています。




インテークマニホールドのカーボンとオイルを洗浄して、スロットルボディを清掃&初期化。


ガスケットも交換して組み立てていきます。




次はATF完全圧送式交換。

フルードをチェックしてオイルパン洗浄ストレーナー交換を実施します。


洗浄して組み立てて、フルードを補充します。

エンジン始動で暖機し密封式6速ATにアダプターを装着して、圧送式交換を行いますね。



まずはNUTEC謹製 NC-RF リンシングフルードでプレ洗浄します。
http://minato-motors.com/blog/?p=17434

全量イッキに圧送式交換しますね。

1回目のプレ洗浄をしてこんな感じ。
あまりキレイになっていないですね。


チェック時から相当汚れていたので、1回のプレ洗浄では無理かな??と思っていましたが、やっぱりねと。

オーナーさんに連絡してプレ洗浄追加を承諾してもらい、もう一度圧送式交換します。

2回のプレ洗浄でここまでキレイになりました。

・オイルパン脱着時の補充で4L
・プレ洗浄1回目 9L
・プレ洗浄2回目 9L
この時点でNC-RFは計22L使用しています。

8万キロの走行距離にしては、結構汚れていましたね。



ある程度キレイになったところで本命ATFを使用します。
NUTEC 全化学合成ハイパフォーマンスATF NC-65で圧送式交換しますよ。


完璧に入れ替わりました。

ATFクーラーを洗浄して、規定温度でフルードレベル調整を行いました。


オプション整備のデフギアオイル。
NUTEC 化学合成ギアオイル ZZ-31 75W85で交換しました。






同時にオプション整備のカーエアコンリフレッシュα。
AC冷媒ガスを点検&リチャージします。


最後に試運転をして、無事1泊2日で納車が出来ました。




同じ直噴でもシングルとデュアルでは、弊害の原因が少し違う。

またデュアルインジェクターのD-4Sでも運転の仕方やメンテナンスなどで、インテークバルブが全く汚れていない車両と汚れている車両があるのが分かっています。 


http://minato-motors.com/blog/?p=7255 
6年前の2015年にUPした古い旧ブログでは、クラウンGRS184とレクサスIS350のD-4Sを書きましたね。

D-4Sに限っては蓄積の有無は開けてみないと分からないのが現状です。





ATF交換やDSCどちらかなら、オプション整備のを含めても日帰り作業で納車が出来ます。

ATF交換とDSCを同時に依頼された場合は、1泊お預かりで朝9時半入庫で翌日夕方納車になります。



ATF交換やDSCの御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。


弊社のATF交換やDSCは国産車でも全ての車両に対応している訳ではありませんので、対応不可の場合はお断りさせていただく事をご了承ください。

どうぞ宜しくお願い致します。



トヨタ ハイラックスサーフTRN215 リフレッシュプラン。15年前の新車に戻すリフレッシュ整備。  ショックだけ交換しても、乗り心地は改善しないよ~。

今回紹介するのは三重県 トヨタ ハイラックスサーフ
TRN215 平成16年式 走行距離8万キロ。

提案型整備リフレッシュプランのご依頼です。
HP(お問い合わせフォーム)からご相談を受けました。


ハイラックスサーフ自体がもう代替車種がなくなり、大切に乗られている方が多く根強い人気車種ですね。

希望整備と要望
・重大な故障無しで今後10万キロは乗りたい。
・ドライブシャフトブーツからグリス漏れアリ
・燃費が悪くなってきた。
・牽引用ヒッチ装着

過去の整備歴をお聞きするとエンジンのW/Pやベルト類、ATFなどの整備歴はアリ。

電子制御によるソレノイドやアクチュエーターやスイッチ類の接触不良などによる突発的な故障はなかなか予防整備は難しいですが、機械的な故障をなるべく減らし、安全で快適なハイラックスサーフに戻す整備を依頼されました。



クロカン系車種はもともと頑丈な作りになっていますので、15年に一度はガッツリ整備してあげるとコンディションはかなり改善しますよ~。

予約来店から、まずは問診をします。
そしてお車をお預かりして試運転をしますね。

代車もお貸ししています。


そこから事前ホイールアライメント・バッテリー発充電状態・排気ガスなどを測定して、整備リフトに移動します。

テスターで調べた数値的にはマズマズ。
ホイールアライメント数値も今回の整備で改善出来るでしょう。


リフトアップしてタイヤを外し、エンジン・足回り・下回りなどを点検します。


車両点検をして整備プランの御見積を制作。
オススメの整備プランを提案させていただきました。


オーナーさんにプラン内容を説明して、OKがいただけたので作業を始めます。

点検と見積時点でここまで既に分解しています。
ボルトナットの錆固着やベアリングのガタ等も並行して調べているんですよ。

試運転から点検や部品分解し、整備個所を決めて部品価格を調べて見積書制作。
これだけで最低1日は掛かります。



それではフロントサスペンションから始めますね。

ショックアブソーバーは少し前に地元でビルシュタインショックをO/H済み。
今回はそのまま再利用します。

Frアッパー/ロアアームのブッシュ全数打替え交換。

ボールジョイントは手で触っても感触は良好。
今回はアームASSY交換ではなく、ブッシュとダストブーツをリペアします。

アームのブッシュにSSTをセットして、油圧プレスで打ち抜きます。
アームとブッシュに位置決めの印を合わせて、圧入して交換しました。


ボールジョイント部は清掃して純正リペアキットのグリスを注入。
ダストブーツも交換しますね。


漏れがあったドライブシャフトのブーツグリスも純正KITでO/Hしますね。


ドライブシャフトのブーツからグリスが漏れる原因は2つ。
一つはゴムブーツが劣化しバンドの締付が弱くなり、隙間から漏れてくる。

もう一つは熱劣化によるグリス粘度の低下。
熱劣化でバターぐらいの固さのグリス粘度が、飲むヨーグルトぐらいにシャバシャバになります。こうなるともうダメ。 粘度低下で油膜確保が出来なくなるので、グリスは要交換になります。



使うだけ使ってダメになればリビルト交換も選択肢としてあるが、私はそうなる前に純正ドライブシャフトを純正KITでリペアすれば、安価で耐久性があり、また10万キロは使えるとお伝えしています。


フロントハブやナックルもリフレッシュ整備。

ハブからベアリングをプレスで打替えますよ。
片側だけB/Gにチョット焼けがあり、グリスも変色していました。
そろそろ寿命でしょう。

ハブを分解して新しいB/Gに交換しました。
またナックルのダストシールも打替えます。


クロカン系のゴツゴツしたタイヤを履いていると、真円度が低く重量バランスも乗用車用に比べて低い。(ハブベアリングへの負荷大。)

またロードノイズが大きいので、ベアリング摩耗による異音が聞こえないんですよね。そういう意味では予防整備でのハブB/G交換は重要だと思いますよ~。






ブレーキのキャリパーは分解洗浄してからO/H。
洗浄後にピストンを磨いて、シールKITで組付けます。

これで固着も無くスムーズな動くブレーキキャリパーに戻りました。





ディスクローターは研磨機にて再生します。
http://minato-motors.com/blog/?p=14924

フロントはやや耳が立っている程度ですが、リア側はやや振れがあり修正しながら研磨しました。

前後ともに限度厚を十分残して研磨完了。また10万キロ使えます。



ブレーキパッドを交換してキャリパーをオーバーホールし、ディスクローターを研磨にて再生すれば、異音も無く、ブレーキコントロールがしやすいブレーキに戻ります。






リア側のシャフトハブベアリングを交換します。

パーキングブレーキを分解しアクスルからシャフトを引き抜いて、油圧プレスとSSTでシャフトからB/G・シールを外します。

ベアリングとリテーナーの厚みがハイエースと比べて倍ほどあります。(引き抜き強度が高い。)

専用SSTとプレスが無いとおそらくこのベアリングを交換するのは難しいでしょう。 間違った方法で交換するとシャフトを傷付けるか?破損させてしまいますよ。


適切な工具と手順で正確に組付け交換し、アクスルのオイルシールも同時交換します。

間違った方法で作業をすると交換したB/Gを痛める事になり、寿命も短くなるのですよね。




Fr、Rデフ・トランスファのギアオイルはNUTEC 全化学合成ギアオイル(エステル系)NC-70 75W90で交換。


牽引時の登坂走行はRデフオイルの負担が大きいので、耐熱性・耐久性の高いNUTECの高性能ギアオイルをお勧めしました。



リアのサスペンションも整備しますね。

ハイラックスサーフTRN215のリアサスペンションアームはブッシュだけの部品供給はなく、アームASSYのみ供給されます。

今回はアーム全数を交換しましたが、意外と部品単価が安かったです。
スプリングシートも同時に交換しました。



全国産車メーカーに言える事ですが、新車から10年経過すると部品価格が年々上昇します。長期の部品管理コストがそのまま部品価格に反映されるのは、ある程度覚悟が必要ですね。

ステアリングのラックエンドはASSY交換。

大口径ホイールを装着すると、ここのボールジョイントのガタが出やすい。
ガタがあるとホイールアライメント調整が正確に出来ないので交換しますね。


ボールジョイント部を見るとハイエースクラスのB/Jでした。
ランドクルーザー系になるとB/Jがもう一回り大きく頑丈になります。




エンジン・ATマウントも交換しました。

15年も使用すると柔軟性はなくなり、エンジンの微振動を吸収出来なくなりますよ~。




TR系エンジンの前期型は、冷却ラインの一部に樹脂製パイプを使用しています。

これが熱劣化で割れるんですよね。
対策品の金属製バイパスパイプに予防整備で交換します。


リサイクル出来る金属パイプと出来ない樹脂製パイプ。
重量もそんなに変わらず耐久性に難がある樹脂製を使うメリットはどこにあったのでしょうか?

輸入車はもちろん、国産車でも冷却ラインで樹脂製部品を使用したがりますが、熱劣化で割れる事を想定していないのかな??

樹脂製ウォーターポンプなんて長持ちしないし、バイパスパイプを樹脂製にしても、あとで対策品を作るならコストダウンにもならないと思うんですけど。


W/Pは既に交換済みなので、サーモスタッドを今回交換しますね。

またラジエターアッパータンクも樹脂製でこれも経年劣化と熱劣化で割れます。
冷却系統は漏れたり割れたりすると、走行が出来なくなるので予防整備で交換しました。



同時にホースとファンカップリングも交換します。

電動冷却ファンがないハイラックスサーフはラジエターの冷却にファンカップリングで風量制御しています。
オーバークール、オーバーヒートにならないように、地味に活躍してる重要部品なんですよ~。



LLCも圧送式交換でリフレッシュ。


ラジエターリフレッシャーのダイヤフラム式ポンプで脈動圧送しながら、E/G・ヒーター・ラジエターのLLCを全量交換しますね。

最後にエア抜き作業とLLC再生強化剤注入します。


ブレーキホースやキャリパー等を組付けてブレーキフルード交換。


タイヤを装着して整備リフトからアライメントに移動し、ATFは圧送式で交換します。


以前に他社にてオイルパン脱着を実施して、ATFは交換済み。
今回はオイルパンは脱着せず、ATFのみ交換します。

NUTEC NC-RFでプレ洗浄して15分間のアイドリングタイム。

このあとNUTEC最高峰ATF NC-65でもう一度圧送式交換します。


最終的にはここまでキレイに入れ替わりました。
フルードレベルも調整します。

ここまでキレイに入れ替われば、次回交換推奨距離は約6万キロになります。

アライメントリフトで4輪が接地した状態で『1G締付』

整備中はサスペンションが伸びた状態で、アームの角度も下方に向いています。
4輪接地した状態が走行状態ですが、この時のアーム角度は地面に対してほぼ平行。

サスが伸びた状態でブッシュのボルトを締め付けてロックし、接地した状態になるとブッシュは捻じれてしまいますよね。




接地状態からブッシュ取付ボルトを一度緩めて、再増し締め。
これでブッシュに掛かる無駄な捻じれやテンションを開放し、適切に締付するのが『1G締付』。


サスペンション整備では必須作業ですので、足回りを分解した時には必ず行いましょう。 やらないとブッシュが早期に破損しますよ~。


1G締付後に軽く試運転をしてから、サスペンションを馴染ませて、ホイールアライメント調整を行います。



・ハンター社最新鋭ホイールアライメントテスター ホークアイWA470
4つの高精度カメラでホイールに装着したターゲットの動きを捕捉。
瞬時にアライメント数値を弾き出します。

・イヤサカ ビシャモン マルチアライメントリフト
国産アライメントリフトの最高峰 高剛性・水平レベルを長期に維持します。


ホイールに装着した樹脂製軽量ターゲットはホイールとターゲットの間にシリコンゴムリングが装着しており、ホイール面を傷付ける事無く、短時間で装着出来ます。

ターゲットもホイールの中心付近に大体で装着すればOK。ホイールとのセンタリングは不要で、その修正は4つの高性能カメラでターゲットの動きを捕捉して、ホイールアライメント数値を瞬時に演算します。



それにビシャモンリフトの高剛性と高水平レベル維持が、さらに測定数値の精度を向上させます。



ここから車体下に潜りこんで、リモコンモニターの数値を見ながらアライメント数値を微調整しますね。

フロントはほぼ完璧でしょう。
リアはリジットのために調整不可ですが、ステアリングセンターが中心になるように、フロントトゥを微調整しました。


最後にいつものテストコースを走行します。

住宅地の路面がガタガタしている所や、90度に曲がる十字路。
幹線道路でスピード上げて加速度・直進性を確認し、ブレーキやサスペンションの具合も五感を澄ましてチェックしています。


これで真っすぐに走る乗りやすいハイラックスサーフになりましたね。


最終チェックを何度も行い、無事納車となりました。


納車時には作業中の画像をお見せしながら、作業内容を説明しています。
また今後の課題整備やメンテナンスのアドバイス等もお話ししました。

画像は全てDVDにコピーして整備記録用にお渡ししています。
(また弊社でも保管しています。)




ちなみに今回のリフレッシュプランで撮影した画像は全300枚以上。ピンボケや写りが悪い画像を削除して、厳選した画像270枚ほどコピーしてお渡ししました。

後日レビューをメールでいただきました。

ミナト自動車様この度は、お世話になりました。帰り道の高速道路で凸凹での突き上げがマイルドになり、足回りの動きが良くなったのが、分かりました。今までは、硬めのダンパーとホイールをインチアップしているので、少しの凸凹での突き上げは仕方がないと思っていましたが、リフレッシュ後は、リラックスして運転を出来る事に喜びを感じております。今回、リフレッシュプラン整備をして正解だと思っております。これからもこの車を大事に乗り続けて行きたいと思っております。




こちらこそ弊社をご利用いただきありがとうございます。





本日もミナト自動車ブログ日々是好日にお越しいただきありがとうございます。

リフレッシュプランのご依頼はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

過去の事例から愛車の整備に近いブログを探して、何年何月の○○のブログ整備はいくらしましたか?と聞いていただけるとお答えできます。
http://minato-motors.com/blog/?cat=12
整備予算の目安にしてくださいね。


ただリフレッシュプランは非常に好評をいただいており、慢性的な長期入庫待ちが発生しています。その為にタイミングによっては新規予約受付を中断している事もありますのでご理解のほど宜しくお願い致します。


それではHappy Car Life!!


スカイアクティブ-D 続々入庫中!! ドライアイスでディーゼルの煤除去。 DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。


先週も全国各地からDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)やATF交換、リフレッシュプランの入庫・納車でバタバタでしたね。


偶然でしょうか?この日入庫した3台すべてがレッドカラーでした。



今回は3台入庫したSKY-2.2Dの1台。 岐阜県から依頼受けたマツダCX-5 KE2FWのDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)作業を紹介しますね。

朝9時半に入庫してもらい、お車をお預かりします。

そこから試運転をして作業を始めますね。




エンジンからインテークマニホールドやEGRバルブ等を分解しました。

インテークマニホールドを外すとエンジンシリンダヘッドのインテークポートが見えますので、内部の煤蓄積を確認します。



ポート内径に大量の煤が蓄積しており、奥に見えるインテークバルブの撮影が難しいですね。


極小LEDライトを照らして、もう少し奥まで撮影してみます。

インテークバルブのシャフトや傘部には原型が判らない程、煤が固着していました。

こうなると手作業での煤除去は、はぼ不可能でしょう。

インテークマニホールドや吸気シャッターバルブの煤蓄積も確認します。

結構、煤蓄積が多いですね。

参考に定規を置いて撮影しましたが、どうですか?
蓄積している厚みがイメージ出来ますか?
酷い箇所だと内径が約半分まで塞がっていますよね。

こうなるとエンジンシリンダの燃焼室に導入される、吸気の充填効率が低下します。

いくらターボで過給しても入り口が狭くなれば、設計時にイメージした空気量はシリンダ内に充填されないのですね。



これで本来のSKY-2.2Dの高性能が発揮出来ると思いますか?
新車試乗時に覚えたあのリニアな加速が維持出来ているでしょうか?


エンジンO/H以外での完全除去は不可能ですが、弊社が開発したDSCなら(エンジンにノーダメージで短時間に完璧に)除去が出来ますよ~。



ドライアイスの特性を利用した次世代洗浄ドライアイス洗浄機を使用し、DSCに特化したDSC専用ノズルとアダプターを自社制作。

それに長年蓄積した特殊技術で厄介で強固な煤を完全除去します。

それが世界初の特殊整備で唯一無二のDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)商標登録済。




・ドライアイスペレットを圧縮空気で高速噴射。

ドライアイスの粒が大容量高圧縮された空気でノズルから高速噴射されます。
マイナス79℃のドライアイス粒が直撃すると対象物や周辺が急激に冷却され隙間が生じます。  その隙間に次々とドライアイス粒が侵入すると個体から気体へ昇華します。



・ドライアイス洗浄の特性である熱収縮と昇華爆発力

ドライアイスの個体が衝撃で昇華すると、体積は750倍に急激膨張。
煤(付着物)と金属(母材)の隙間で一気に膨張し強固な煤を吹き飛ばします。 

この昇華爆発力が連続で行われるのがドライアイス洗浄なのです。



サンド・クルミブラストのように硬いメディアを打ち付けて、メディアの摩擦力で削り取っている訳ではないのですね。

ドライアイスペレットをオーナーさんに見せると、(結構大きな粒が噴射されるんですね~)と言われます。

青○の塊がペレットなのですが、これがドライアイス洗浄機で粉砕されて、赤○の粒子になりこれが高速噴射されます。

ペレット自体は指で潰せるほど柔らかいので、金属やゴム等に直撃してもダメージはなく、無傷です。  また時間が経てばCO2になり大気に消えるので、エンジンに残留する事もありません。

金属を削る事も無く、付着物である煤(カーボン)のみを剥離しますのでご安心ください。


完全防備のマスキング。(ちなみにこの画像はマスキングの途中です。)



このあと完全体のマスキング処置をすれば、作業中に飛散する煤からボディーをガード。






ドライアイス洗浄機にペレットを投入し、軽くワンショット。
ペレットが直撃した箇所だけキレイに剥離しましたね。


複雑な形状のポートやバルブを完璧に洗浄するために、複数あるノズルとアダプターを使い分けて洗浄しますね~。



4気筒8ポート全て除去完了。

バルブシャフト裏や傘部に固着した煤も完璧に除去出来ました。


インテークマニホールドや各バルブ等もDSCで新品同様にキレイになりました。

ガスケットは全て純正新品で交換し、元の状態に組付けますね。

DSCと同時にオプション整備も依頼されました。

・インタークーラー洗浄
煤固着の原因であるブローバイオイルミスト。内部に溜まるオイルを排出し洗浄します。

・水冷EGRクーラー洗浄
熱交換用のフィンに煤が蓄積し、経路が塞がる車両が増えてきました。
新品交換は高額なので、完全洗浄で再利用しています。




回収したLLCを注入して、エンジン始動し暖機します。
LLCのエア抜き作業をして劣化しやすいラジエターキャップも交換しました。

各学習値等をリセットして再学習し、マル秘作業をゴニョゴニョして完成です。

今回の作業は1泊2日のお預かり。
朝9時半入庫で翌日午前中の納車になります。

お急ぎの方は(特急日帰り作業)も対応可能。
こちらは朝9時半入庫で当日夜19時頃の納車です。

何日も愛車を預ける事もありません。
早く、美しく仕上げます。

最後に試運転をして納車引渡。
作業中の内容を画像にて説明しています。


また必要な方には画像をDVDコピーしてお渡ししていますよ。

トヨタ資料引用


最新クリーンディーゼルはスワール渦を利用した形状のポート設計よりも、より吸気抵抗が掛からない高効率低流動吸気が主流。

ディーゼルなんて空気を吸ってナンボのエンジンですから、空気が吸いづらいインテークだと本来の高性能は発揮出来ないのです。


煤が蓄積し経路が狭くなり抵抗が大きくなれば、折角のスカイアクティブ-Dも宝の持ち腐れですね。


ディーゼルの煤は定期的に除去する事を弊社ではオススメしています。


コロナ禍もワクチン接種が進めば、ひと段落するでしょう。


その時には是非とも大阪観光ついでに弊社をご利用くださいね。

大阪府堺市にあるミナト自動車

世界遺産の(仁徳天皇陵)が目の前にあります。
またJR阪和線もず駅も目の前ですから電車で大阪中心部(キタ・ミナミ)までは30分で行けますよ。

代車もお貸ししていますので、高速道路を使えばUSJも30分で到着します。

DSCやATF交換等のご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

どうぞ宜しくお願い致します。
それではHAPPY CAR LIFE!!

マツダ プレマシーCWFFW ATF完全圧送式交換。 forNUTEC NC-65。

兵庫県からお越しいただいたのはマツダ プレマシー CWFFW
走行距離7万キロ スカイアクティブ6速ATのATF交換を依頼されました。

HP(お問い合わせフォーム)からご予約をいただいて入庫してもらいました。

まずは問診をして作業説明後に試運転を行います。

リフトアップしてフルードの状態をチェックしますね。

そこからATのオイルパンを外して洗浄し、磁石に付着した鉄粉を除去。

ATFストレーナーも同時に交換します。

液体ガスケットタイプなので、パンとATケースの合わせ面を完全脱脂。

これを怠ると密着不良により後日フルード漏れが発生しますので、慎重に確実に作業を行いますね。




排出したフルード分の新油を補充して、完全暖機。
ATにSKY専用のアダプターを装着して、全量圧送式交換を行います。

まずはNUTEC NC-RF(リンシングフルード)でプレ洗浄をしますね。

結構キレイになりましたね。

この後に使用する高価な本命ATFを使用する前には、プレ洗浄でAT内部をクリーンにしています。

このプレ洗浄を(する)と(しない)とでは大違いの結果になるのですね。

今回使用する本命ATFはニューテック史上最高峰ATF(NC-65)

・極薄で強靭な油膜性能は市販ATFでは最強レベル。
・ローフリクション・ハイパフォーマンス
・ハイレベルな耐熱性能はATFのロングライフ化に寄与します。


全化学合成基油(エステル系)を贅沢に使用したハイパフォーマンスATFでもう一度全量圧送式交換を行います。

ほぼ完璧に入れ替わりましたね。
ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は約6万キロ。

安価で耐久性の低いフルードを頻繁に交換するより、金額は少し高いが良い状態が長く維持出来るNC-65を使用する事の方が結果的には経済的。

だからみんカラ等のSNSでもNC-65は絶賛され、弊社でもリピート指名率が常にナンバー1なんですよね~。


スムーズで素早いシフトフィーリングを楽しんでくださいね。




このあとATFクーラーを洗浄して、ATFを冷却し規定温度でフルードレベル調整を行いました。

ATF交換のオプション整備(カーエアコンリフレッシュα)でAC冷媒ガスをリフレッシュ。

年々減少するAC冷媒ガスは定期的な点検と補充が必要になります。
冷媒ガスが少ないとエアコンの冷えも悪くなり、燃費も悪化しますよ。


デンゲン社エコマックスjrを使用して、全自動冷媒回収再生充填を行います。

結果的には150gほど冷媒ガスが減少していたようです。

回収再生充填で正確な冷媒量の管理をし、NUTEC NC-200の高性能コンプレッサーオイルも同時に補充しました。


冷媒ガスは多すぎても少なすぎてもNGです。
定期的なメンテナスを推奨しています。


本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。


ATF/CVTF交換の御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

車種年式グレードによって使用されているフルードが違います。
また搭載ミッションも異なる場合がありますので、御見積に関してはメールでの一括管理をしていますのでどうぞ宜しくお願い致します。

それではHAPPY CAR LIFE!!