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マツダCX-5 リフレッシュプラン。ATFにDSCで煤除去作業。サスペンションやブレーキもリフレッシュ。今回ブログも結構長編です。

島根県からお越しいただいたのはマツダ CX-5 KE2AW
スカイアクティブ-2,2D AWD 走行距離11万キロ


リフレッシュプランのご依頼です。


http://minato-motors.com/blog/?p=23448
愛媛県から依頼されたCX-5のリフレッシュプランのブログを見ていただいて、(私の愛車にも同様の整備+αで整備を提案してほしい)とご相談いただきました。


相談から予約までは全てメールでやり取りし、予約日に入庫していただきました。

まずは問診をして作業の方向性をお話し、代車をお渡ししてお預かりします。



試運転をして、事前ホイールアライメントを測定し、スキャンツールからECUにアクセスしライブデータやエラーコードを確認します。

整備リフトに移動してリフトアップ。

エンジン・AT・サスペンションや下回り等を点検していきます。
点検結果からお勧めの整備プランの御見積を制作し提案しました。

ユーザーさんと協議して予算に合わせた作業内容を決定します。


車種・年式・走行距離や過去の整備歴は事前にお聞きして、入庫前にはある程度の作業は実施するという前提で部品を先行発注しています。

そこから現車を確認し車両に合わせた整備プランを制作しています。




特にサスペンション系の下回り足回りの部品は、メーカー欠品も多いです。
入庫前に部品を揃えておかないと、これらの整備は出来ないのですよ~。



ユーザーさんと整備プランを協議してプランが決定しましたので、作業を始めますね。  同時に追加部品を発注します。



日本海側の降雪地域にお住まいなので、ある程度の錆固着・腐食は想定済み。

サスペンションやブレーキ関係を分解しながら、固着しやすいボルト等を緩めていきます。

フロントナックルのABSセンサーの10mmボルトなどは、少し緩めただけで折れましたね。  これも後から修正しましょうか。


リアのロアアームを固定しているボルトの錆固着。

フレームとアームを固定しているボルトですが、カムボルトになっているのでリアのホイールアライメント調整用も兼ねています。

これが固着すると当然ホイールアライメントを調整する事は不可能。


アームを交換しようにも、そもそもカムボルトがブッシュから抜けない。
さあどうしようかな??っと。



使用する器具は(ミニダクター2)

これで錆固着を解除してアームを外しますね。




ボルトナットの大きさに合ったコイルを選択し、ミニダクター2に装着。

スイッチオンでボルトの両端を電磁波で高温に熱します。

ボルトやナットが錆び付いて緩まない時はバーナー等で炙ってあげると、緩みやすくなるのはご存じだと思います。


ただ加熱したい個所にハーネス配線やセンサーやゴムホース等があると、炎からの熱でそれらが燃えてしまう危険性がありますよね。(今回もスグそばに車高センサーハーネスがありました。)




ミニダクター2はコイル内に電磁波誘導加熱によりピンポイントで高温まで熱し錆固着を解除する機器です。

簡単に言えば家庭用のIHコンロと同じ理屈だそうで、鉄製ボルトナットなら電磁波で熱が発生します~。


高温になるのはコイルの中で電磁波を帯びた金属のみで、コイル自体は高温にはなりません。


ボルト両端から何度も加熱してボルト中央部まで高温に。
すると固着が解除しましたので、何とかフレームからアームを外す事が出来ました。


ブッシュは熱でグズグズになっており、再利用は不可。
ブッシュのみのメーカー単体供給は設定されていないので、アームASSYで交換します。








これでも無理な場合は最終手段のセイバーソーが登場。
フレーム・アーム共に傷付けずに、ボルトのみを切断する方法に切り替えます。(ただこれは時間と体力の消費が大)


スプリング・インシュレーターも同時に交換して、新しいカムボルトのシャフト部に薄くグリスを塗っておけば今後の錆固着予防にもなりますね。


ショックアブソーバーも純正品で交換しました。



フロントナックルをボルト折れぐらいで、新品交換する訳にはいかないのでリコイルで修正します。

ナックル左右を新品交換すると結構部品代が掛かりますしね。
下穴開けてタップを切って、リコイル挿入すれば修復終了。




走行距離と予算を考慮してフロントハブベアリングを交換します。
こちらもナックルに錆固着していますが、プレスで打ち抜いて交換しました。

ナックルの錆を取り除いて、薄くグリスを塗り、ベアリングを装着しますね。



フロントショックアブソーバーも交換します。

スプリングコンプレッサーでスプリングを外し、マウントサポートやベアリング、インシュレーター等も交換しました。





(10万キロ走っていますけどショックアブソーバーは、まだ大丈夫でしょうか?)とたまに聞かれます。

私の答えは(純正品なら100%劣化しています。)とお答えしています。



ショックアブソーバーからオイル漏れが有る無しに関わらず、6万キロも走行すれば、ほとんどのショックアブソーバーの充填ガスが規定量より減少していますよ。

またショックのオイルも熱劣化で粘度が低下しているので、本来の減衰性能は発揮出来ていない。


個人的には整備すると激変し体感できるTOP3は、(ATF/CVTF交換)(サスペンション整備一式)(ブレーキO/H)だと思っています。(もしくは煤蓄積があるならDSCもかな。)




逆にスパークプラグ、LLC、エアエレメントを交換しても、余程酷いコンディションでなければ交換後の変化は分からないですね。(TOP3に比べれば微々たるもの)



ちなみに自分の愛車は5万キロ毎にショックアブソーバー等一式は交換しています。


フロントサスペンションがバラバラに分解している時に、ドライブシャフトもO/Hしますね。


耐久性の高い純正ブーツグリスKITでリフレッシュ。

シャフト中間ベアリングも同時に交換しますね。


グリスもオイル系ですから使えば劣化して、粘度が低下しますよ~。
低下したユルユルの油膜では高負荷が掛かるベアリングを守る事は難しいのです。


サスペンションを整備している時に、同時に作業をすれば脱着工賃が大幅に安くなるので、この辺りの整備は一気に行いましょう。


ちなみにリアのドライブシャフトはフロント程は劣化しないので、今回は作業を保留しています。


スタビライザーのインナーブッシュを交換して、ロアアームはASSYで交換します。

一番負担が掛かるFrロアアームのリアブッシュはアームに圧入式で非分解。
ブッシュ肉抜き量も多いのでしなやかにアームが動く半面、耐久性はやや落ちますね。


サスペンションを整備する時には必ず交換しましょう。





ブレーキもリフレッシュ整備します。

・ブレーキパッド交換(オートエグゼ)
・ディスクローター研磨再生
・ブレーキキャリパーO/H

音鳴りも無く、コントロールしやすいブレーキに戻しますね。




デフ・トランスファオイルも交換して、6速ATのATFも圧送式交換しました。

使用するATFはニューテック(NC-RF)&(NC-65)の最強コンビ。

NC-RFでプレ洗浄して、本命ATFは全化学合成フルードのNC-65で全量圧送式交換。


最後はスカイアクティブD定番整備のDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)


インテーク系に蓄積する大量の煤を完全除去しますね。

今年も年末までギッシリDSCの予約が埋まっています。(残り枠僅か)
こちらも良かったら参考として見てくださいね~。
http://minato-motors.com/blog/?cat=192

弊社オリジナル整備のDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)

ドライアイス洗浄機と弊社が開発したDSC専用ノズルとアダプターを使用して、
カッチカチに固着した煤を完全除去。



DSCのオプション整備も同時に行いました。
・インタークーラー洗浄
・水冷EGRクーラー洗浄

ガスケットも交換して組み立て。

LLCもラジエターリフレッシャで圧送式交換してから、エア抜き作業とLLC再生強化剤注入。

ブレーキフルードを交換してタイヤを装着し、アライメントリフトに移動。


アライメントリフトで各サスペンションアームを1G締付して、軽く試運転をしてからホイールアライメントを調整します。

キレイにホイールアライメントが整いましたね。


最後に1時間ほど試運転をして、何度も作業後チェックを繰り返し無事納車となりました。

お預かりした期間は約2週間になります。


納車後にユーザーさんからレビューをいただきましたので紹介しますね。


先日の納車から現在まで帰路を含め約500Km走行して
交換した足回りが馴染んできたと思います。
元々CX−5純正サスはあまり乗り心地が良い方ではないので
新車の時に感じた事がそのまま感じ取れるようです。
色々交換整備をして頂いた事で全てが新車に近い感覚になっており
ディーゼル特有のトルクやATのショックの少なさやダイレクト感
ブレーキのタッチ感、コントロール性など全て良くなっています。
これらにも感動を覚えましたが、高速道路での直進性の良さは
新車の時より良いのでは?と思った位良くなっており経年劣化で
徐々に悪くなっていた事に気づかされ帰路の運転の疲れ方に違いを
感じました。新車購入も考えていましたがこれならもう10万Kmは
乗れそうな気がします。ブログを拝見していますが気の遠くなるような
面倒な作業を完璧な形で実施して頂いていた事に感謝致します。
御社の方針がこれからも揺るぐ事なく継続されますよう願っております。
本当にありがとうございました。



スカイアクティブテクノロジーであろうが無かろうが、正しい整備を正しいタイミングである程度の予算を投入し整備をしてあげると、今の国産乗用車ならまだまだ十分リフレッシュが出来ると弊社ブログでアナウンスしています。


(Fr右キャリパーが固着した)右だけ交換する。
(ドライブシャフトのインナーブーツが破損した。)インナーブーツのみ交換する。


(ショックアブソーバーだけ)(ブレーキパッドだけ)バラバラで無計画なその場限りの整備をしても、いつまで経っても新車時には近づかない。




ある程度の費用は掛かりますが(愛車をあと10万キロ以上良い状態で使用したい)方には弊社のリフレッシュプランをお勧めします。



本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。


今回のブログもかなり長編で、文字数も画像数も非常に多くなりましたね。

文字数をこれ以上少なくすると伝わらない場合もあるし、画像を減らすとイメージしにくい。

最後まで読み切った方にはある程度弊社の考え方が伝えれたのかな?と思っています。



http://minato-motors.com/blog/?cat=12
今までリフレッシュプランを実施してきた一例をリンクしました。
リフレッシュプランを依頼したいが(総額費用・値ごろ感)が分からない方も多いと思いますので、リンク先から類似する車両を選んで、何年何月の○○○の作業はいくら掛かりましたか?と聞いていただけるとお答えできます。


出来れば昔のブログ記事ではなく、最近のブログを見ていただけると参考になるのでは?と思います。

リフレッシュプランのご相談・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

それではHAPPY CAR LIFE!!


2020年11月29日

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