レクサス IS250 直噴エンジン インテーク系カーボン除去作業。 DSC ドライアイスショットカーボンクリーニング。
大阪府からお越しいただきました。
レクサス IS250 GSE20
走行距離95800km
・ATF圧送式交換
・DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
の作業依頼で入庫しました。
DSCとはドライアイス洗浄機を利用した、
弊社オリジナルの整備メニュー。
トヨタ・レクサスの直噴エンジン インテークバルブに蓄積する
大量のカーボンを完全除去するために弊社が開発しました。
エンジンの吸気系の最深部にあるバルブに蓄積するので、
なかなか手が出せず除去は困難。
またカーボン自体も燃焼熱でガチガチに固着しており、
手作業での除去もほぼ不可能。
次世代洗浄方法のドライアイスを利用した洗浄能力。
弊社が自社制作したDSC用特殊ノズルとアダプターを使い、
(エンジンにノーダメージで短時間に完璧に)
不可能を可能にして除去する事ができました。
吸気系の汚れや付着物を取り除いて、
エンジンコンディションを回復させます。
樹脂製サージタンク、スワールコントロールバルブ、
インテークマニホールドを分解し、
インテークバルブの状態を確認しますね。
インテークバルブ傘部の形状が変わるほど、
カーボンが付着し強固に固まっています。
画像で見ると分かりにくいのですが、
実際は直径40mmほどの細いポート径の、
150mmほど深い位置にバルブがあります。
マスキングをして完全防備。
飛散するカーボンがボディに付着しないように、
上記画像から更にマスキング処置します。
そしてドライアイス洗浄機をセットし、
ドライアイスペレットを投入。
ガンにノズルとアダプターを装着して、
まずは軽くワンショットしてみますね。
硬く分厚いカーボンが一部弾け飛びましたね。
イイ感じにペレットが直撃すれば、
金属に固着したカーボンが剥離します。
ドライアイス洗浄はもともと大きな製造プラントや
金型工場などで水やケミカルを使わずに洗浄する方法。
ドライアイスペレットは指で潰すと、
粉々になるほど柔らかくて脆い。
それを圧縮空気で高速噴射し、
付着物に直撃させます。
金属母材と付着物の隙間に入ったペレットが、
熱収縮と昇華爆発力で一気に破裂。
(-76℃から昇華し750倍に体積膨張)
ちょっとした小爆発の連続で付着物を除去するのです。
それを自動車整備に応用し、
より能力を上げてカスタマイズしたのが
唯一無二のDSC。
ドライアイスペレット20kgを使用して、
6気筒12バルブを全て洗浄していきますね。
燃焼室にカーボンやペレットが入らないように、
圧縮上死点にセットしてバルブ全閉状態でショット。
完璧に除去出来ましたね。
バルブの縁やシャフト裏も全てキレイにしています。
スワールCバルブもDSCで除去完了。
ピカピカになりました。
サージタンクはドライアイス洗浄が出来ないので、
ケミカルで洗い流します。
純正ガスケットで組付けて、
スロットルボディも清掃しました。
DSCオプション整備のスパークプラグ交換。
NGK 長寿命高性能プラグ (RXプラグ)
10万キロ毎の交換をお勧めします。
最適な吸気渦を形成するインテークポートとバルブ形状。
それがカーボン蓄積で形状が変わると、
本来の吸気渦が作れなくなります。
結果、燃料と空気の撹拌が上手くいかずに燃焼し、
燃料がパワーに変換できない。
直噴は燃料噴射から点火燃焼までの時間が短く、
より理想的な吸気渦の形成が不可欠。
新車時は良いのですが経年劣化でカーボンが蓄積すると、
そこが上手くいかなくなるのでしょう。
直噴エンジン特有のカーボン蓄積。
DSCで本来の性能を回復させませんか?と提案しています。
(現在1部の車種のみDSCに対応しています。)
次はATF圧送式交換。
密封式ATでも自社制作のアダプターを接続すれば、
交換効率の高い圧送式交換が可能になります。
まずはプレ洗浄。
NUTEC ニューテック リンシングフルード
(NC-RF仮名)で全量を一気に交換しますね。
http://minato-motors.com/blog/?p=17434
プレ洗浄をするとここまでキレイになりました。
透明度はかなり回復しましたね。
15分ほどアイドリング状態で待機します。
本命ATFのNUTEC NC-65に入れ替えて、
もう一度圧送式で交換しますね。
ほぼほぼ完璧に入れ替わりました。
一度冷却してから油温検出モードに入れて、
規定ATF油温でレベル調整を行います。
デフオイルも交換します。
こちらもNUTEC NC-70 全化学合成ギアオイル。
ガスケットは新品に交換し、
規定トルクで締め付けます。
エアコン冷媒ガスもリフレッシュ。
カーエアコンリフレッシュαで冷媒ガスを、
全量回収再生充填していきます。
・冷媒ガスをフィルターでろ過回収し重量を測定。
・10分間の真空引きで配管内の水分、空気の除去
・規定充填量を測定しながら液化高速充填。
・NUTEC NC-200も同時注入 潤滑性強化。
年々減少する冷媒ガスは数年に一度は点検しましょう。
エンジンルームを覗いてみると、
定番のオルタネーター クラッチプーリーが破損していました。
このワンウェイクラッチプーリーは旧型タイプの場合、
10万キロぐらいで大体ダメになっていますね。
完全にダメになればオルタネーターの軸に振動負荷で、
オルタネーターASSYでの交換になるでしょう。
プーリーから茶色い粉が出ていれば要注意。
対策品プーリーへの交換をお勧めしています。
1泊2日のお預かりでしたが、
弊社在庫に適合プーリーがありましたので、
交換をさせていただきました。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越しいただきありがとうございます。
DSCやATF交換のご依頼は
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
日中は作業に専念していますのでなかなか電話には出れません。
ご協力のほど宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!