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大阪府 トヨタ アルファードANH20 リフレッシュプラン後編

大阪市から依頼されたトヨタ アルファードANH20 H25年式 走行距離13万キロ

前回ブログのリフレッシュプラン前編では、サスペンションやブレーキなどの足回り下回りを整備しました。  https://minato-motors.com/blog/?p=43015




今回の後編ではエンジンやCVTF関係の整備を紹介しますね。

CVTF完全圧送式交換。

まずはフルードの状態を確認してから、オイルパン洗浄ストレーナー交換一式を行います。

オイルパンを組み立てて、CVTFを補充。
そこから暖機をしてCVTFチェンジャーを接続します。


本命CVTFを使用する前にプレ洗浄を行います。

使用するプレ洗浄油はニューテックNC-RF リンシングフルード
弊社がニューテックさんに提案してプレ洗浄専用フルードを製作していただいています。





NC-RFリンシングフルードで全量イッキに圧送式交換します。

・左奥が新油モニター NC-RF
・中央ビーカーが廃油
・右クリーナーモニターがプレ洗浄後のフルード


プレ洗浄でここまでキレイになりました。
15分間のインターダル後に本命CVTFで再交換しますね。

本命に使用するのはニューテックNC-65。
ニューテック史上最高峰ハイパフォーマンスフルード。

・極薄で強靭な油膜性能はローフリクション・ハイパフォーマンス
・低温から高温まで安定した油膜は市販フルードでは最強レベル


みんカラ等のSNSでも絶賛されており、弊社での指名率も高いですね。



ほぼ完璧に入れ替わりました。

CVTFクーラーも洗浄して、規定温度でレベル調整を行います。



ブレーキフルードを交換&エア抜き作業。


・サーモスタッド交換。
・LLC圧送式交換
ラジエターリフレッシャーで交換がしにくいLLCを全量圧送式で交換します。


最後にLLC再生強化剤注入で防錆消泡性能を強化し、エア抜き作業。



・スパークプラグ交換
NGK最強プラグ プレミアムRXで交換しました。








・エンジンマウント全数交換。
・スロットルボディ清掃初期化

4点のエンジンマウントインシュレーターを交換し、スロットルボディ清掃初期化をして、アイドリング安定化と微振動抑制。

ミッション側とフロント側のマウントはゴムマウントが破断していましたね。

またエンジン側のマウントも新旧を比べると、硬さが全く違う。
外したマウントはプラプラに劣化していました。


・オルタネーターワンウェイクラッチプーリー交換

オルタネーターの発電状態は良好。
ですがワンウェイクラッチプーリーは経年劣化していますので、SSTを使用して交換します。

ワンウェイクラッチプーリーが破損するとゴロゴロ・カリカリ異音が発生し、オルタネーターにダメージを及ぼすので要注意。

そうなる前に予防交換。
ファンベルトも交換しますね。

・マルチサーブでインジェクター洗浄。

年々汚れが堆積しスプレーパターンや噴霧量が低下しますので、インジェクター洗浄システムでリフレッシュ。


マルチサーブのホースをフューエルラインに接続。
燃料タンクのガソリンを遮断し、マルチサーブから専用ケミカル剤を圧送してインジェクター洗浄。


エンジンを掛けながら約60分間の洗浄工程。

インジェクター内部の洗浄、噴射後にポート周辺やバルブの洗浄、燃焼室の洗浄。 汚れたカーボンやスラッジを除去していきます。





カーエアコンリフレッシュαでエアコン冷媒ガスをリフレッシュ。

年々減少していく冷媒ガスを回収・再生・再充填。
同時にコンプレッサーオイルをNC-200コンプブーストで強化しました。



前回ブログでサスペンション整備を実施したので、アライメントリフトで1G締付をします。

4輪が接地した状態でリフトアップ。



ロアアームやアクスルビーム リアショックアブソーバーなどを固定しているボルトを一度緩めます。

そうすると組立時に発生するブッシュの捻じれが解消されます。
そこからボルトを本締めするのが1G締付作業。


これをしないとブッシュが捻じれたまま走行する事になるので、新品ブッシュが早期破断しますよ。



締付後にはマーキングをチェック。

1G締付後に軽く試運転。
サスペンションを馴染ませます。


そこからホイールアライメント調整を行いますね。




・ハンター社 最新鋭ホイールアライメントテスターWA470ホークアイ

・イヤサカ社ビシャモンマルチアライメントリフト国産高剛性リフト


フロント側は左右のバランスを整えました。

リア側は入庫時に右側が過大なトゥインをシム調整で修正しました。


最後に試運転。

いつものテストコースを走行し、直進安定性やブレーキングをチェック。
異音や振動の異常が無いかを確認。

戻ってきてから再リフトアップ。
オイル漏れや締め忘れなどを何度もチェックします。


今回の作業は2週間お預かりで作業が完了。
前半の1週間で作業をして、後半の1週間でチェック作業と調整と納車準備。



本日もミナト自動車ブログ日々是好日に、お越しいただきありがとうございます。


今回はアルファードANH20のリフレッシュプランを2部のブログに分けて紹介しました。




リフレッシュプランは10年10万キロ以上走行した車両を、もう一度新車時に近づける為の提案型整備メニュー。

(新車時に近づける)なのでローダウン・リフトアップ車や改造車等の作業受付は不可としています。




またリフレッシュプランにとって重要な事は(整備予算)。

・年々上昇する純正部品。
・生産終了での純正部品の供給終了。


車種毎に整備予算の下限を設けています。
希望内容に対してあまりにも低い整備予算の場合は、お引き受けする事は出来ませんのでご了承ください。


リフレッシュプランのご依頼はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

○○年○○月の△△△のブログは総額いくら掛かりましたか??と聞いていただけるとお答え出来ます。 整備予算の参考にしてくださいね。




必要事項を記入していただいて(現状の不具合、不満点)(整備予算)を教えていただけると助かります。

どうぞ宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!

大阪府 トヨタアルファードANH20 リフレッシュプラン前編。サスペンション整備でリフレッシュ。

大阪市から入庫したのはトヨタ アルファードANH20 H25年 走行距離13万キロ。

車両全体をリフレッシュ整備する(リフレッシュプラン)を依頼されました。


リフレッシュプランとは10年10万キロ以上走行した車両をも、もう一度新車時に近づけるための整備メニュー。
(リフレッシュ整備をプランニングする)という意味で命名しています。


メール相談内容
・新車で購入し約13年経過。 乗り換えも考えていたが愛着もありリフレッシュ整備を希望。

・不満は2列目の乗り心地が悪く、家族に不評。  リアアクスルビームブッシュ破損が気になる。 

こんな感じで(お問い合わせフォーム)から相談されて、予約入庫となりました。


まずは問診。
予約時のメールである程度(不満点・改善点)はお聞きしていますが、問診でもう一度確認します。

・こういう症状が気になる。
・こんな時に不具合が発生する。
アバウトで良いので、気になる個所を教えてください。



・ではこういう時には不具合が発生しますか?
・この操作をすると、どうですか?
私の方からグイグイ質問をしますのでどうぞ宜しくお願い致します。


問診をしてお車をお預かりしました。
お預かり期間中は代車をお貸ししています。


試運転をして走行テスト。
事前ホイールアライメント測定で現状確認。




リア側の数値はアクスルビームブッシュ破損とアクスルビームの歪みで、数値が悪化していますね。

サスペンション整備後にシム調整を行うので、作業前にどれだけ歪んでいるかを測定しておく必要があるのです。


・エンジン点検の基本 排気ガステスターで数値確認。  燃焼状態やセンサーの動きをチェック

・バッテリーアナライザーで充電・発電状態をチェック


・整備リフトでリフトアップ。  タイヤを外して足回り下回りを点検。
エンジン/AT周辺もチェックします。



点検をし整備プランの御見積書を制作。
メールで御見積書を送信し、電話で整備内容を説明。


現状を説明して、おススメの整備プランを提案しました。


御見積書を制作するには(現状確認の点検)と(整備予算)が必要。
(どれぐらいの予算)を確保しているのかを、メール相談時にお聞きしています。


自宅のリフォームでもそうだと思いますが、500万円と1000万円のリフォーム予算では工務店側も提案する内容が変わるでしょう。

自動車のリフォーム(リフレッシュプラン)でも、予算が分からないと提案する目安が分からないのですね。



オーナーさんと協議して整備内容が決まりましたので、作業を始めます。


心配されていたリアアクスルビームブッシュ破損。
やっぱり破損してました。


走行時に捩られるアクスルビームブッシュ。
破損した状態で使用し続けると、アクスルビーム自体が歪みます。


ブッシュが破損していると必要以上にアクスルビームが捻じれて、徐々にビーム自体が歪んでいくんですよ~。




治具とSSTを使用してサクサクと交換しました。
外すときにはブッシュに印を付けて、同じ角度になるようにブッシュを圧入します。




アクスルビーム組み立て。
・リアハブベアリングも予防整備で交換。
・パーキングブレーキの清掃調整/グリスアップ。

ブレーキバックプレートとアクスルビームの間に(SPC トヨタ リアシム)を
装着します。




リアシムは対角の厚みが違う樹脂製プレート。

これでホイールアライメント調整が出来ないアルファード アクスルビームを、対角の厚みの違いで(キャンバー・トゥ)を微調整が可能。


リアシムの厚みは6種類ありますので、事前ホイールアライメント測定の数値から選定しています。


リアシムの結果がどうなったかは後編ブログで紹介しますね。

フロントサスペンションも整備しますね。


今回ショックアブソーバーは純正をチョイス。
スプリング以外は全て交換します。

ダストブーツも破損しており、ショックアブソーバーもスコスコに抜けていました。








Frロアアームやスタビブッシュも交換。
破損していたスタビライザーリンクロッドも交換しました。

20系アルファード/ヴェルファイア 50系エスティマ。
このプラットホームの定番不具合箇所のステアリングギアボックス破損。


問診時にオーナーさんの目の前で、ギアボックス異音テストを実施。

確認出来たのでギアボックスASSYを交換しました。
(オーナーさんも異音には薄々気が付いていたようです。)

FrドライブシャフトブーツグリスKITでO/H。
経年劣化したブーツとグリスをリフレッシュ。

使用するのは耐久性が高い(純正ブーツグリスKIT)一択。



劣化したグリスは粘度が低下して、液体状にドロドロ。
これでは油膜強度が足りません。


硬化したブーツは破棄し、ドライブシャフトを洗浄します。



ドライブシャフト右側の中間シャフトベアリングを圧入交換。
油圧プレスで交換しました。

ブーツグリスKITで組み替えますね。

ブレーキをO/Hします。

・ディスクローター研磨
・キャリパーO/H
・ブレーキパッド交換

リア側は歪みがありましたが。数回の研磨作業で修正出来ました。

艶消しブラックの耐熱塗装。
これでまた10万キロ使えるでしょう。



硬化したキャリパーシールはブレーキ引き摺りの原因。
定期的にキャリパーはO/Hを推奨しています。



キャリパーホルダー側もリフレッシュ。
スライドピンのグリスを洗い流して、新しいグリスを注入。

スライドピンのダストブーツも交換します。








ブレーキパッドはWAKO’S BPR高性能ブレーキパッドグリスで組付け。
バックシムも交換しました。




リフレッシュした足回り下回りの部品を組み立て。
リアショックアブソーバーも交換します。

これで今回のリフレッシュプラン前編が終わりました。


次回後編ブログでは引き続きリフレッシュ整備を紹介しますね。
・CVTF完全圧送式交換
・ブレーキフルード交換
・スパークプラグ交換
・エンジンマウント全数交換
・オルタネーターワンウェイクラッチプーリー交換
・ファンベルト交換
・LLC圧送式交換
・マルチサーブ インジェクター洗浄システム
・1G締付&ホイールアライメント調整


それでは次回ブログをお楽しみに!!
HAPPY CAR LIFE!!


2025年度の営業を終了しました。

2025年度の営業は12月27日で終了しました。
来年度2026年の営業開始は1月10日(土)から始めさせていただきます。


正月休みの間もメールチェックや返信作業は行いますので、ATF交換・DSC・マルチサーブ・リフレッシュプランのお問い合わせをお待ちしています。 


少しずつですが順次返信をさせていただきますので、どうぞ宜しくお願い致します。
それでは良いお年を。HAPPY CAR LIFE!!

大阪市 ハイエースKDH201 エンジン不調 後編。前段階の重要性。 マルチサーブでシステム洗浄。

大阪市から依頼されたハイエースKDH201 平成22年式 走行距離9万キロ。
新車から比べて燃費低下・DPF再生頻度の増加などが気になり予約入庫。



前回ブログで紹介したのはマルチサーブ洗浄作業の前段階。
https://minato-motors.com/blog/?p=42721


今回後編ブログではマルチサーブと専用ケミカル剤を使用して、各部分の汚れを洗浄除去をしますね。





マルチサーブは優秀な整備機器ですが、単純にケミカルを流し込むだけで症状は改善しません。   作業前段階での(分解清掃点検)が必要なのですよね。


・インテークを分解し煤除去と作動確認テスト。
・アディショナルインジェクター&エルボ分解洗浄と組み立て。






インテーク洗浄に移行します。

・マルチサーブに専用ケミカル剤(Dインテーククリーナー1000ml)を投入。
・30秒間に1回1秒のケミカル噴霧に設定。
・エア抜き後に噴霧器(アトマイザー)をインテークの経路に接続。



エンジンスタートでマルチサーブを作動。
エンジンを掛けながら吸気経路の吸気シャッターバルブへケミカル噴霧。

・噴霧された微細なケミカルは吸気の流れに乗って燃焼室に届く。
・取り切れなかった煤にケミカルが付着し、煤粒子の結束を緩める。

結束が緩んだ煤粒子は気流に流されて燃焼室へ。
ケミカルと煤粒子は高温で燃焼され、排気系に排出されます。





マルチサーブ前に分解もせず、ある程度の煤も除去せず、マルチサーブのケミカル剤をぶち込めば多少は煤は取れるでしょう。


でも高額なケミカル剤が何本も必要になり、非効率で経済的ではない。
そして最悪は煤が取りきれない。

もちろんスワールコントロールバルブの開閉やバキュームスイッチも未確認。





であるならば遠回りにはなるけども、

・手作業で分解できる部分は、確実に煤を除去。
・バルブやスイッチの作動テストで良否判定。
・マルチサーブのケミカル剤は1本でOK。
の方が確実ですよね。



1本のケミカル剤を30秒に1回1秒噴霧だと、洗浄時間は2時間ほど。
ゆっくり確実にエンジンを掛けながらインテーク系を内部洗浄。




ケミカルが無くなれば作業完了。







次はインジェクター洗浄に移ります。

マルチサーブのホースを燃料サプライポンプのIN・OUTに接続。

前編ブログでアディショナルインジェクター洗浄をしましたが、その時に使用した量は200ml。


噴霧したケミカル剤はほぼ回収しており、そこに残りの800mlを追加投入。



強力洗浄に設定して、作動時間は約70分。
ケミカルをエンジンに送り込み、サプライポンプ・コモンレール・デリバリーパイプ・インジェクターの内部経路をケミカル洗浄しますね。



70分間アイドリング状態で内部洗浄工程。
ケミカルが無くなれば作業終了。







引き続きターボフィン洗浄に進みます。
高回転で回るターボフィンに堆積した煤をターボサーブ1000mlで洗浄工程。












次にDPFの洗浄工程。


DPFに繋がる配管にマルチサーブのホースを接続。

まずは1液目(DPFクリーナー)を投入。


強力洗浄に設定して作業スタート。

液晶画面通りに作業が進み、2液目(DPFフラッシュ)を投入。

回転数を上げてDPFの温度を上昇させ、洗浄効果を促進。


エンジン回転数を上昇させると、ケミカル剤の廃液がマフラーからドバドバ出ます。


同時に異臭・白煙・泡泡がマフラーから大量に出てきますので、オリジナルで開発した(排煙回収装置)を繋いで作業をしています。



回収装置が無いと廃液や異臭で大惨事になりますからね~。


回収装置には一部クリアパイプを付けており、廃液の色や状態を確認。


DPFのコンディションによって色が変化します。
今回の廃液は茶色系でした。

フューエルフィルターも交換履歴が不明だったので、一緒に交換しました。



最後にDPFを強制燃焼を実施し、試運転も行います。

テストコースを走行後にスキャンツールを接続して、ECUのライブデータを確認。


ライブデータ数値のビフォーアフターチェック。

・数値項目を確認し、改善しているか?
・もしくは数値が一定基準をクリアしているか?
数十か所ある項目を確認していきます。


この症状の時は(この数値)が重要。
この不具合発生時には(この数値とあの数値)をチェック。
このダイアグコード点灯の時は(どこどこを調べる。)

これらの情報は全て企業秘密。
数十台・数百台と同一作業をしていくと(データ)がどんどん蓄積し、企業財産となっていくのです。



ハイエースへのマルチサーブは基本的には1週間預かり。
土日祝も営業しており、夕方入庫引き取りも対応可能。


ハイエースの場合プライベート使用ではなく、仕事仕様で工具や資材満載の方も多いですね。 代車はハイエースではありませんが、荷物が積める車両をお貸ししています。


納車時には作業中の画像を見ながら、作業内容を説明しています。
(今回は約300枚ほど画像が残り、希望が有れば画像コピーをお渡ししています。)


後日TELでレビューをいただきました。
・気になっていた燃費も改善し、DPF再生燃焼中の微振動も低下。
・本来のハイエースに戻った。




ハイエースへのマルチサーブのお見積り・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。https://minato-motors.com/contact/

警告灯点灯の有無や症状なども記載していただけますと助かります。
それではHAPPY CAR LIFE!!