奈良県 ハイエース KDH201V 後編。 マルチサーブでインジェクターとDPF洗浄システム。
前回の前編ブログで紹介したトヨタ ハイエース KDH201V。
平成20年式 走行距離25万キロ
・加速不良 トルクが薄い。
・マフラーから出る黒煙。
・予約入庫~インテークの煤除去。
・マルチサーブ インテーク洗浄システム
までを前回のブログで紹介しました。
https://minato-motors.com/blog/?p=39566








インテーク系の煤堆積はクリアにしましたので、後編ブログではインジェクター・ターボフィンやDPFをマルチサーブでシステム洗浄します。


ハイエースの燃料の流れは燃料タンク・フューエルフィルター・サプライポンプ・インジェクターの順。
フューエルフィルターとサプライポンプが繋がるパイプを切り離し、マルチサーブのホースIN・OUTを接続。




マルチサーブに専用ケミカル剤(ディーゼルシステムパージ 1000ml)を投入。



強力洗浄にセットして、約70分間の洗浄時間。
マルチサーブから洗浄ケミカルを送り込み、エンジンを掛けながらフューエルラインのシステム洗浄。
フューエルサプライポンプ・コモンレール・インジェクター・燃焼室。
燃料が流れる経路を洗浄します。
特にインジェクターのニードル部や先端の噴霧口は汚れや煤が溜まりやすい。
燃焼状態には非常に重要な部分なので、定期的な洗浄作業は必要なんですよね。

次はターボフィン洗浄に移行します。
(ディーゼルターボサーブ 1000ml)をマルチサーブに投入。
こちらも70分間掛けてゆっくり洗浄しますね。






次はDPF(DPR)をシステム洗浄。
DPFに繋がるパイプにマルチサーブのホースを接続。



DPF洗浄システムでは2種類のケミカルを使用します。
まずは1液目(DPFクリーナー 1000ml)をマルチサーブに投入。










次は2液目(DPFフラッシュ 1000ml)をマルチサーブに投入。




エンジン回転数を上昇させて、DPFの温度を上げ、洗浄効果を促進させます。
しばらくするとマフラーから廃液が大量に出てきますが、異臭や白煙の廃液は回収装置でキャッチし、外には漏らさないようにしています。
回収装置のクリアパイプで廃液の泡を確認。
今回は茶色泡が多い廃液が多かったですね。
DPFのコンディションによって廃液の色が違うんですよ~。


最後に試運転。
スキャンツールを接続し、ライブデータの確認。
走行状態を確認して、無事納車となりました。



納車時にはインジェクター・DPF用の各アフターケミカルを手渡ししています。
後日燃料タンクに注入してください。
マルチサーブで即効的に、アフターケミカルで遅効的に洗浄します。




前編・後編ブログで紹介したハイエースKDH201のエンジン不調。
1・経年劣化でインテークに煤が溜まる。
2・煤堆積により燃焼状態が悪化。 煤の発生量が増加。
3・煤がインジェクター/DPFや各バルブ類の機能低下させる。
これがエンドレスで繰り返し、エンジンの加速不良や燃費悪化。
マフラーからの白煙/黒煙、DPFの不具合などに繋がる。
空気の流れはインテークから吸入し、排気のマフラーに流れる。
この流れをクリアにすると、クリーンディーゼルはよく走るのですよ~。

ハイエースへのマルチサーブの御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。 https://minato-motors.com/contact/
エンジン警告灯(ダイアグコード)点灯の有無、不具合時の様子等をお知らせいただけると助かります。
どうぞ宜しくお願い致します
HAPPY CAR LIFE!!