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愛知県からハイラックスRZN167 リフレッシュプラン 番外編。一般ユーザーの方や新米整備士さんが思う事への回答。  私こうしています。

前回ブログで紹介したのは愛知県から依頼された トヨタ ハイラックスRZN167 平成10年式 走行距離16万キロ。


・メールでの予約相談~入庫。
・問診・点検をして御見積制作。
・エンジン整備を実施。(オイル漏れ・冷却系・燃料系)
などを紹介しましたね。 https://minato-motors.com/blog/?p=40634


今回のブログではクラッチO/Hやサスペンション・ハブ・ブレーキなどの整備を紹介しますが、その前に番外編。



新米整備士の方・普段整備をしない方・もしくはDIY整備をする方が懸念している事に対してお答えしますね~。


フロントサスペンションを分解しました。


ほとんどの整備工場ではサスペンション系のトータル整備を依頼すると(やんわりお断り)される場合が多いと思います。

特に年式が経過したクロカン車やハイエース系などは、部品脱着が困難な事。
・どの部品が必要か?その部品のメーカー在庫が有るのか?などが分からない。
・SST専用工具が必要で、SSTが無いと交換が出来ない。


乗用車に比べて部品点数が多いので、それを事前に全ての揃えておかないと作業は出来ません。



リフレッシュプランでは年式や走行距離・整備予算をお聞きして、入荷に時間が掛かる部品は手付前金を振り込んでいただいて先行発注しています。


特にサスペンション系の部品は頻繁に出荷される部品ではないので、メーカー在庫も薄いのです。


入庫して点検し、御見積をOKもらってから発注しているようでは間に合わないのです。


見てもいない車両のどの部分の部品を先行発注するかは、経験がないと難しいのが現状でしょう。



こんな感じで足回り・下回りはバラバラ。

フロントを分解しながら、並行してMTミッションを降ろしたり、リアも分解したりします。



以前にその作業を見学していた知人が私に聞いてきました。

・そんなに部品バラバラにして元の状態に組立られるの??
・ボルトナットなどを間違わない??余らない??
・どの場所のボルトナットか?忘れない??



私の答え
(もう30年整備士してますねん。笑)
(大丈夫。全部覚えているから。)
(今まで何千台と整備してきてるので、経験上分かる)


それでは答えとして面白くないので、このブログを見ている新米の整備士さんに(組立時の間違いを無くす方法)を少し教えますね。


・このような磁石が3つ付いてあるトレーを用意する。

一見無造作に置いておるボルトナットやワッシャー・スプリングなどは、実は規則性を保って配置しています。


・Aの場所に時計と反対回りで外したボルトナットを配置。

・Aの次はBに配置。

・Cの位置に配置して、まだ足りない場合はもう一つの磁石トレーを使う。


組み立てる時はCから順番にボルトナットを使っていくと、部品の組立てる順番を間違わない。(そもそも覚える必要もない。簡単。)


この方法で普段から整備をすると、ボルトナットが余るや、どのボルトナット・ワッシャーか?が分からないような事態にはならないのです。



あるYouTuberが(ザル)を使え!と言っていました。


金属メッシュや空箱などに、部分ごとのボルトナットをガバッと放り込んで、枚数を増やして管理する方法もあります。

ただこれだと、ボルトナットを(紛失する事は無くなる)が、組み立てる(順番)までは分からない。



組立て時に(アッ順番間違えた。こっちが先に組み立てないとダメだった。)
こんなイージーミスも磁石のトレーで規則的な置き方をすればノーミスです。


エンジンのタイミングベルトやウォーターポンプを交換する時も同様。
同じ太さで長さが違うボルトも、場所を間違える事は無くなります。



それでも忘れる心配性な整備士さん(私です。)は、磁石トレーにマスキングテープを貼る。


そこにメモ書きするんですよ。
ウォーターポンプとか、テンショナーとか、アース用ボルトとかね。

私もアース用ボルトとよく似たボルトを間違えないように、マスキングテープにメモ書きしています。


ボルトナットを探す手間は、時間の無駄。
これなら早いイイ仕事が出来ますよ~。


ボルト締付後にはマーカーでチェックをすれば、さらに万全。


タイミングベルトやウォーターポンプなどは、組立後はカバーなどで目視確認が出来ない場合が多い。

マーカーをしてからデジカメで撮影し、画像を残しておけば更に完璧になります。


組立後や納車後に(アレッ締めたかな??)(覚えてない??記憶があいまい??)なども無くなります。


ボルトナットの締め忘れでドエライ失敗をしない為に、私はこのようにしています。


整備士あるあるの小ネタを番外編で紹介しました。

次回ブログでは引き続きハイラックスRZN167のサスペンション作業等を紹介しますね~。
HAPPY CAR LIFE!!




2025年5月11日

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