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大阪府 スバル レヴォーグ VMG 平成27年7月 9万7千km  リニアトロニックCVTF完全圧送交換 for NUTEC ZZ-51改





本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。




今回のご紹介するのは、
大阪府からお越し頂いた スバル レヴォーグ VMG 平成27年7月 
走行距離9万7千km

リニアトロニックCVTF完全圧送交換 for NUTEC ZZ-51改のご依頼です。







作業内容
・リニアトロニックCVTF 完全圧送式交換

・スロットルボディ清掃初期化


HP(お問い合わせフォーム)からご予約を頂いて、予約日当日の朝9時半からスタートします。









朝9時半に入庫していただいてまずは問診。

試運転をしてからCVTFチェックを行い、オイルパンとストレーナーを外します。





オイルパン周りに異常が無いか、オイル漏れが無いかチェック

この時点で、オイル漏れ等が有れば、後ほどオーナー様にお伝えするようにしています。


このお車は、オイル漏れも無く問題有りませんので、作業続行。





オイルパン脱着する前に、今まで使用したCVTFをサンプル採取します。



脱着したオイルパンの様子を見てみましょう。

磁石には、大量の鉄粉が付着していますね。

また、オイルパンの底部には、大きな異物は有りませんが、薄い層で沈殿物が堆積しています。





オイルパンの脱着を強くお勧めする理由は、これらの不純物を効率的に取り除くためです。


これらの不純物を取り除かず、フルード交換すると、磁石に付いている鉄粉は、
そのままになり、オイルパン底部に沈殿した汚れで、せっかく投入したハイパフォーマンスCVTFを早期に汚してしまうデメリットが挙げられます。





しかし、

スバル リニアトロニックCVTのオイルパンガスケットは液体ガスケットを使用しています。

通常のATオイルパン脱着洗浄に比べると、リニアトロニックCVTのオイルパン脱着に限っては大幅に時間が掛かかります。


ゴムガスケットならすぐに装着できますが、液体G/Kの場合はCVTからポタポタ落ちてくるフルードが止まるまでオイルパンの装着は出来ない。

ガスケット合わせ面と液体G/Kに油分が付着すると密着性が低下し、フルード漏れの原因になりますからね。


(それでも日帰り作業で納車可能。)
(CVTF交換作業自体はそんなに時間は掛かりません。平均的です。)






オイルパンを洗浄し、磁石に付いた鉄粉を除去。

ストレーナーも純正新品に交換します。







普通では一晩置いて1泊お預かりで作業しますが、弊社では基本は日帰り作業で完結しています。


リニアトロニックCVTの構造を把握し、独自技術で(フルードポタポタ)を短時間で止める方法を開発しましたので、余裕をもって日帰り納車を実現しています。




リニアトロニックCVTのCVTF交換だけでも、年間かなりの台数を作業してきていますので、このあたりは経験値の差になるのでしょう。


他府県からの依頼が圧倒的に多いので、なるべく日帰りで納車が出来るようにしています。






CVTケース側にある古い液体ガスケットをキレイにし、完全脱脂します。





ストレーナーの吸い込み口には、少量ですが、コンタミが付着しています。



ストレーナー交換とオイルパン貼付け面の脱脂が完了しましたので、オイルパンを取り付けます。



特殊な高性能液体ガスケット使ってオイルパンを装着し、ガスケット硬貨時間を待たずフルードを補充。    

(たぶんこの液体ガスケットを国内で採用している整備工場は少ないはず。)
(このガスケットを採用してから、作業時間が大幅に短縮できました。)



フルード漏れが無い事を確認後、すぐにエンジンを暖機し、ATFチェンジャーとCVTをホースで接続します。




まずはNUTEC NC-RF(仮名)でプレ洗浄を行いますね。






ほぼ透明に近いニューテック リンシングフルード NC-RFは現在弊社のみの取り扱い商品。http://minato-motors.com/blog/?p=17434


このあと使うNUTECハイパフォーマンスフルードに最適化されたリンシングフルードは弊社が提案してNUTECさんに製作していただいた商品となっております。





フラッシングではなく、リンシングにしているのは過度な洗浄効果を求めない為。   

そもそもフラッシングしなければいけないほどミッション内を汚すのはメンテナンス的にはNGですよ。


NUTECさん曰く(過度に洗浄効果を高める事は技術的に可能だが、ミッションにとってはあまり良くないのでリンシング程度に製品調整しています。)との事。


それではNC-RFで全量イッキに圧送式交換を行いますね。





プレ洗浄でここまでキレイになりました。


・左奥に見えるのがNC-RF。
・中央ビーカーが最初に回収した廃油。
・右手前のモニターがプレ洗浄のフルード状態。


廃油に比べると結構キレイになりましたが、新油と比べるともう少しですね。






今回本命に使用するのはNUTEC ニューテックZZ51改。
全化学合成ハイパフォーマンスフルード(エステル系)


低温から高温時まで安定した強靭な油膜性能は、フィーリング向上だけではなくフルード耐久性向上でCVT自体を保護します。


スバル(ハイトルク)リニアトロニックCVTF使用車には、こちらのフルードをおすすめしています。




ZZ51改でもう一度全量圧送式交換を行います





新油と変わらないレベルまで、キレイに入れ替わりました。

フルードクーラーを洗浄し、スキャンツールでフルード温度を確認しながら、規定温度でフルードレベル調整を行いCVTF交換は完了しました。



ほとんどのお車は、オイルパン脱着&NC-RFでのプレ洗浄1回でこのレベルに到達します。


汚れる前に交換をするのが、基本です。

折角綺麗になったミッション内部を汚す前に交換をお勧めしています。

次回交換推奨距離は約5万キロになります。




最後にオプション整備 (スロットルボディ清掃初期化)を施工します。

このお車は、インタークーラーが装備されていますので、脱着する必要があります。


走行距離が増えてくるとスロットルボディにカーボンが付着します。
ほんの僅かな付着ですが、それだけでアイドリングが不安定になります。



弊社では定期的なスロットルボディ清掃初期化を推奨していますので、ATF/CVTF時にご相談ください。



スバル車は、スロットルが後ろ向きに付いている場合が多いので、目視しずらい構造です。


カメラをブラインドで操作して、撮影しています。




スロットルの淵に黒くカーボンが付着していますね。
見た感じでは、少量に見えますが、専用クリーナーでスロットルを清掃すると、真っ白なウエスがカーボンだらけになります。

見た目以上に汚れていましたね。





綺麗になったスロットルを確認できましたので、インタークーラーを戻して
各ポイントのオイル漏れチェック、試運転を行い、フィーリング等に問題無い事を確認。



数百枚撮影した、作業中の画像をお見せしながら、オーナー様にご説明や今後のメンテナンスについてアドバイス等をお伝えし、無事納車となりました。


要望があれば画像データのコピーをお渡ししています。






本日もミナト自動車ブログ日々是好日にお越しいただきありがとうございます。

おかげさまでDSCやマルチサーブ、ATF完全圧送式交換のご依頼で全国各地からお越しいただいています。  

ありがとうございます。



・ATF/CVTF交換
http://minato-motors.com/blog/?cat=8



・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
http://minato-motors.com/blog/?cat=169



・マルチサーブ 洗浄システム
http://minato-motors.com/blog/?cat=270



・提案型整備リフレッシュプラン
http://minato-motors.com/blog/?cat=12



弊社はこの4点を中心に作業をお引き受けしていますので、御見積・ご予約のはHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。


それではHAPPY CAR LIFE!!

2025年7月28日

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