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大阪府 アテンザワゴン  GJ2FW 6万7千㎞ 他社でマニホールドとDPF煤掃除したが、不具合直らず...



本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。

今回のご紹介するのは、大阪府 からお越しいただいたのは、マツダ アテンザ  GJ2FW H24年式 走行距離6万7千キロ   

マルチサーブのご依頼です。


オーナー様からお伺いした内容



1・ 一昨年3月に中古で購入した車であるが、DPF再生距離が短く困っている。


2・ 購入後すぐエンジン警告灯が頻発するので、ディーラーで診てもらっても解決せず、一昨年5月に他社で煤掃除をしてもらい、警告灯は点かなくなり一旦は症状が治まった。


3・ その後、昨年4月にDPF洗浄を広島でしてもらい少し調子もよくなり60〜80kmになりましたが、また最近30kmほどになったので、インジェクター洗浄を考えて色々と調べていたところ、弊社の記事に辿り着いた。



と言う流れで弊社のお問い合わせメールからご相談を頂き、
メールで数回やり取りし、入庫日を決めて来店していただきました。
ありがとうございます。



エンジンチェックランプ点灯しているので、エラーコードを確認すると、
エンジンとは関係の無いコードが幾つか入力されていたが、DPF関係は過去にコード消去されたのか、不明であるが、記録無し。

とりあえず、すべてのコードを消去して作業を続行。



早速、試運転で加速フィーリングの確認。 

スキャンツールでエラーコード及び各センサーのパラメータをチェックします。




エンジンライブデータの数値をモニタリング。

・どのセンサーがどのような数値を出しているか?
・いつも見ている数値から逸脱した値を示している項目が無いか?
・ゆっくり動くなのか?リニアに変動するのか?

エンジンの回転数を上げたり、止めたりしながら、各パラメーターをチェック。

やはり、オーナー様が訴えているDPF関係のパラメーターに気になる数値があのを確認。

記録して、作業後と見比べます。




もう何千台とスカイアクティブDの煤問題と向き合っていますと、試運転時の加速フィーリングや各センサーのパラメーターを見るだけで、およその不具合が見えてきます。


この時点で、明らかに加速が悪く、異常な数値を示しているセンサー値が確認できました。


恐らくこのセンサー数値が原因で不具合を起こしている様子。




今回は、インテークマニホールドの清掃は完了していますので、それ以外のクリーニングを実施していきます。



まず最初にマルチサーブを用いて、インジェクターの洗浄を施工します。



フューエルエレメントフィルターから先のフューエルラインに、
マルチサーブのクリーニンングホースを割り込ませ、直接専用洗浄剤をエンジンに供給します。


燃料に添加するタイプの洗浄液では無いので、非常に洗浄力が高いです。


1000ccの洗浄液をダイレクトにインジェクターに送り込みエンジン回転約2000回転を保ち、70分掛けてゆっくり洗浄します。




施工は、全てマルチサーブ本体の液晶パネルの指示に従って進めます。




マルチサーブに専用ケミカル剤(ディーゼルシステムパージ 1000ml)を投入。



強力洗浄にセットして、約70分間の洗浄時間。


マルチサーブから洗浄ケミカルを送り込み、エンジンを掛けながらフューエルラインのシステム洗浄。


大容量の1000mlの専用ケミカルを使用して、ゆっくり時間を掛けてフューエルライン(フューエルポンプ・コモンレール・フューエルデリバリーパイプ・インジェクター)を内部洗浄します。


特にインジェクターのニードル部や先端の噴霧口は汚れや煤が溜まりやすい。
燃焼状態には非常に重要な部分なので、定期的な洗浄作業は必要なんです。



次はDPFをシステム洗浄。


DPFに繋がるパイプにマルチサーブのホースを接続。



DPF洗浄システムでは2種類のケミカルを使用します。


1液目の洗浄液
2駅目のリンシング液(すすぎ洗い)




インジェクター洗浄時と同様、マルチサーブの液晶パネルの指示通り作業を進めます。





まずは1液目(DPFクリーナー 1000ml)をマルチサーブに投入。





DPFに接続されたホースからダイレクトに洗浄液が送り込まれます。





15分間掛けて、1液目のクリーナーを浸透させた後、

5分間掛けて、暖気運転し、DPFを温めます。





5分経過した後、
2液目(DPFフラッシュ)をマルチサーブに投入。



内部の汚れを洗浄した1液目のクリーナーを2液目(DPFフラッシュ)で排出する、ススギ洗い工程に入ります。





2液目(DPFフラッシュ)投入後、5分間掛けて、
エンジン回転数を2000~2500回転で保持し、DPFの温度を上昇させます。


洗浄効果を促進させた後、廃液をマフラー外に排出します。


しばらくするとマフラーから廃液が大量に出てきますが、異臭や白煙の廃液は回収装置でキャッチし、外には漏らさないようにしています。





回収装置に
排出されて出て来た、廃液を廃液回収装置のモニター窓でチェック中






排出された廃液



過去に他社で脱着してDPFの洗浄は、施工されていますが、やや汚れた廃液が出てきましたね。



DPFのコンディションによって廃液の色が違いますので、廃液を観察することで、DPFの状態を推測する事も出来ます。

やはり、DPFの洗浄等は、定期的に行った方が良いと言う事ですね。





全ての作業が完了しました。


最後に試運転。

スキャンツールを接続し、各センサー/アクチュエーターの学習値のリセット
ライブデータの確認。


走行状態を確認して、無事納車となりました。






納車時にはインジェクター・DPF用の各アフターケミカルを手渡ししています。
後日燃料タンクに注入してください。



マルチサーブで即効的に、アフターケミカルで遅効的に洗浄します。





納車時には作業中に撮影した画像を見ながら、どういった作業をしたのか?その結果どこまでキレイになり改善したのか?を分かりやすく説明しています。


このお車は、弊社入庫前に他社様でインテークマニホールドの系統とDPFの洗浄を施工していましたので、それを踏まえた問題点と今後の整備についてのアドバイスを説明し納車となりました。



結局のところ、単純にスキャンツールの情報等を鵜吞みにして、インテークやDPFの煤を掃除すればいいだけでは無いと言う事です。


クリーンディーゼルは、非常に複雑に制御されています。
何かがバランスを崩すと、思わぬ所に、影響を与えてしまう。



そんな1例でした。



後日、オーナー様から頂いたレビューを掲載します。



帰りに運転し始めてすぐに、アテンザが今までの挙動と明らかに違うと感じました。
 
洗浄後、数値に大きな変化はなかったものの別の車に乗ってるかのような感覚でした。
 
まず、もたつきがなく吹け上がりがスムーズで、変速時のぎこちなさがなくなり、思っている速度に簡単にキープできるようになりました。

次にハンドルに伝わる振動が大幅に緩和されていました。
そして、一番驚いたのが減速時にアクセルを緩めるとあれほどエンジンブレーキのような減速をし、プラグがかぶったようなエンジンの動きでブレーキが必要ないほどであったのが、惰性走行でどこまでも進むことです。ギアチェンジしなくなったのかと思うほどでした。
 
おかげで再生距離はかなり伸びており、1日空いて今日運転しましたが、まだDPF再生しておらず、このままの調子で行けば100キロ越えそうです。

正直、「しょうがないか」とあきらめていたので、感動すら覚えています。
 
本当にお願いしてよかったです。運転の度に大好きな車にストレスを感じるのが、なんとも言えず苦痛でしたが、これからはカーライフを心から楽しめそうです。
 
DPF再生距離がどう変化するのか、添加剤投入後の変化もご報告できればと思っています。

 ありがとうございました。




スカイアクティブDは煤が溜まります。
ですが適当に除去すればOKという訳ではありません。



一部のディーラー等でも煤取りを受付しているようですが、そのビフォーアフターの画像も無く、事後の作業説明や今後のアドバイスもないそうです。
これではキレイに除去出来たのかが分からないですよね。



特にエンジンヘッドのインテークポートやインテークバルブ傘部は高効率燃焼に重要な箇所になりますので、弊社ではドライアイス洗浄を用いたDSCで完璧に除去しています。


そのあたりをユーザーさんがブログで見て評価し、北海道や九州など遠方から来店していただいているのだと思います。





大阪万博も開催されているこの期間に、ミナト自動車で大阪観光と一緒に
DSCやマルチサーブはどうですか?



また、弊社からキタ・ミナミ・USJ・海遊館は30分ほどで到着します。
世界遺産 仁徳稜古墳・大仙公園はすぐ隣です。




おかげさまでDSCやマルチサーブ、ATF完全圧送式交換のご依頼で全国各地からお越しいただいています。  ありがとうございます。



・ATF/CVTF交換
http://minato-motors.com/blog/?cat=8


・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
http://minato-motors.com/blog/?cat=169


・マルチサーブ 洗浄システム
http://minato-motors.com/blog/?cat=270


・提案型整備リフレッシュプラン
http://minato-motors.com/blog/?cat=12




弊社はこの4点を中心に作業をお引き受けしていますので、御見積・ご予約のはHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。



それではHAPPY CAR LIFE!!

2025年5月26日

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