マークX 130系 ATF完全圧送式交換&DSC
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越しいただきありがとうございます。
今回入庫したのはトヨタ マークX GRX130 走行距離11万キロ。
・ATF完全圧送式交換 for NUTEC NC-65
・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
のご依頼です。
問診と試運転をし、フルードチェックをしてから作業を始めますね。
まずはオイルパンを外してストレーナーを交換します。
オイルパンを洗浄しストレーナーを交換、
ガスケットも交換して元通りに組立ます。
排出したATFを補充して完全暖機します。
密封式6速ATに専用アダプターを接続し、
ATFチェンジャーに接続します。
これで交換効率の高い圧送式交換の準備が出来ましたね。
本命ATFを使用する前にまずはプレ洗浄。
NUTEC謹製NC-RF(仮名)で全量圧送式交換を行います。
弊社がNUTECさんに企画を申し込み、
プレ洗浄用リンシングフルードを製作していただいています。
http://minato-motors.com/blog/?p=17434
これを使用してプレ洗浄を行いますね。
一番汚れているオイルパンを洗浄して、
プレ洗浄を行って、やっとここまでキレイになりました。
次に使用するのはNUTEC ニューテックNC-65
ニューテック最高峰の全化学合成ATF(エステル系)。
極薄で強靭な油膜性能はローフリクション・ハイパフォーマンス。
また非常に高い耐熱性能は一般走行レベルの熱負荷では、
なかなか劣化しないでしょう。
おそらく市販ATFでは最強レベルのフルードでしょうね。
かなりロングライフに使えますよ~。
ほぼほぼ完璧に入れ替わりましたね。
ここまでキレイに入れ替われば、次回推奨交換距離は約6万キロになります。
ATFクーラーを洗浄して、規定温度でフルードレベル調整を行いました。
次はDSC。
ドライアイスショットカーボンクリーニングを施工します。
4GR-FSEエンジンには直噴特有のインテーク系カーボン蓄積があるのは、ご存じだと思います。こちらも定期的なカーボン除去で理想的な吸気渦を取り戻し、本来の性能に回復させますね。
インテーク系の部品を分解して、インテークバルブとインテークポートを確認します。
バルブ傘部にビッシリ固着したカーボンは非常に強固。
焼き付いているので、手作業の除去は難しいでしょう。
ドライアイス洗浄機を使用して、
固着したカーボンを完全除去します。
ドライアイス粒(ペレット)を圧縮空気で高速噴射。
<熱収縮と昇華爆発力>
金属等にはノーダメージで完璧に短時間に除去します。
軽く数秒ほどショットすれば、
ペレットが直撃した部分はキレイになりましたね。
数種類あるDSC専用ノズルとアダプターを組み合わせて、
バルブを完全に洗浄していきますよ~。
6気筒12ポートを全てキレイに除去完了。
スワールコントロールバルブもDSCでキレイにしました。
サージタンクは洗浄剤で煤を洗い流し、
ガスケットも交換して元の状態に組付けます。
エンジン始動し、再学習させて試運転を行います。
ATF交換とDSCの作業は各1日ずつ掛かりますので、
今回は1泊2日で作業を完了しました。
(もちろんオプション整備を追加しても1泊2日で完了します。)
ATF交換・DSCのオプション整備も今回作業をしています。
・デフオイル交換 NUTEC NC-70 70w90 全化学合成
・LLC圧送式交換
ATF交換はATに不具合が発生してからする作業ではなく、
そうなる前に施工しておく予防整備になります。
直噴エンジンの場合は構造上どうしてもカーボンが蓄積しますので、
こちらも定期的にDSCでの除去をお勧めしています。
マークXの本来の性能を取り戻し、
良い状態でドライブするとさらに愛着が湧くと思いますよ~。
ATF交換・DSCの御見積・ご予約は、
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
それではHAPPY CAR LIFE!!