岐阜県 ランドクルーザー100 HDJ101 リフレッシュプラン後編。マルチサーブで煤除去作業。ニューテックATF交換。
前回ブログで紹介した岐阜県 ランドクルーザー100のリフレッシュプラン。
KDJ101 平成19年式 走行距離18万キロ
前回ブログではサスペンションやブレーキなどの整備を紹介しました。
https://minato-motors.com/blog/?p=41772
今回の後編ブログはエンジン・ATなどを整備していきますね。

左右のエンジンマウントを交換。
片側ずつスペースを作りながらマウントインシュレーターを交換出来ました。
なぜかATマウントはメーカー欠品納期未定だったので、交換する事が出来ませんでした。


ディーゼルエンジンのインテークに堆積する煤の除去作業、(マルチサーブ インテーク洗浄システム)を行います。
まずはインテークマニホールド手前までの部品を分解しますね。



これぐらいの煤堆積なら許容範囲でしょう。
分解した部品を洗浄して組立。
インテークマニホールドやエンジンポート内はマルチサーブのケミカルで洗浄し、煤を除去する事にします。




並行してエンジンシリンダヘッドカバーのオイル漏れ修理。
カバーガスケットを交換して組立ました。




ヘッドカバーガスケットとインテークの部品を組み立てて、マルチサーブをセットします。





マルチサーブに(ディーゼルインテーククリーナ1000ml)を投入。
ケミカル噴霧インターバルを設定し、アトマイザーのエア抜き作業。



アトマイザーからケミカルが霧状に微細噴霧状態を確認。
アトマイザーをインテークの吸気系統に装着しますね。


今回は20秒間に1秒の間隔でケミカル噴霧する設定。
・エンジンを掛けると吸気が始まります。
・アトマイザーから霧状に噴霧されたディーゼルインテーククリーナのケミカルが、吸気流に運ばれてインテークマニホールドやポート内の煤に付着。
・煤に付着したケミカルは(煤を溶解する程の洗浄力)はありません。
(固着した煤粒子の結束を緩めるだけ)です。
・結束が緩んだ煤粒子は、吸気の流れに乗って燃焼室に到達し燃焼します。
・手前から順番に煤を洗い流して、燃焼して除去。
約75分間作動させてシステム洗浄していきます。

次はインジェクター洗浄システム。
フューエルサプライポンプにマルチサーブのホースを接続。





ディーゼルシステムパージ1000mlを投入。
・エンジンを掛けながらディーゼルシステムパージを燃料ラインに送り込む。
・サプライポンプ・コモンレール・インジェクター・燃焼室のスラッジなどを洗浄。



約75分間作動させて、ゆっくり確実に洗浄しました。
納車時には燃料系アフターケミカルを手渡ししています。
燃料タンクに投入するタイプの遅効性ケミカルを併用しています。

ATFも交換しますね。
フルードチェックをしてオイルパンを脱着洗浄し、ストレーナーも交換。




オイルパンを洗浄して磁石の鉄粉を除去。
ガスケットとストレーナーを交換して組立ますね。



ATFを補充し完全暖機。
ATFチェンジャー(トルコン太郎)を接続して、まずはプレ洗浄。
ニューテック NC-RF プレ洗浄専用フルードで全量イッキに圧送式交換を行いますね。





・左奥は新油のNC-RF
・中央ビーカーが廃油
・手前右のクリーナーモニターがプレ洗浄後の状態
プレ洗浄をして、ここまでキレイになりました。
真っ黒のATFがやや透けてきましたので、本命ATFを使用してもう一度交換します。

本命ATFは(ニューテックNC-65)
ニューテック史上最高峰ATF エステル系全化学合成ATF
・極薄で強靭な油膜性能は、ローフリクション・ハイパフォーマンス
・非常に高い耐熱性能はストリート走行レベルの熱負荷では、なかなか劣化しない。(ATFのロングライフ化)
おそらく市販ATFでは最強レベルの油膜性能で、みんカラ等のSNSでも絶賛されていますよね。
余談ですが国産車オンリーの整備工場で、ニューテックNC-65の販売量はおそらく弊社が日本一でしょう。
年間で言えば何百リットル使用して交換しており、弊社ATF交換入庫車両の7割以上がNC-65でのATF交換を依頼されます。






キレイに入れ替わりました。
ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は6万キロになります。
弊社専売品のニューテックNC-RFとNC-65でのATF交換をご希望の方はご相談くださいね。

カーエアコンリフレッシュαでエアコン冷媒ガスをリフレッシュ。
年々減少する冷媒ガスをリチャージします。



・冷媒ガスを全量回収し重量測定
・真空引きで配管内の水分・空気を除去。
・規定充填量を液化高速充填。
・ニューテックNC-200コンプレッサーオイルを注入し強化。
結果的には約250gほど冷媒が少なかったようですね。
冷媒ガスは定期的にメンテナンスをしましょう。

最後に試運転をして、最終確認。
無事納車となりました。
納車引取時には作業内容を説明をしています。
作業中の画像を見ながら(どのような作業をして、どう改善されたか)をお話ししていますので、約1時間ほどお時間を頂戴しています。
また今後の整備アドバイスをしており、画像はコピーもお渡ししています。

リフレッシュプランのご依頼はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
・車両現状の不具合や不満点
・お預かり出来る期間
・今回のリフレッシュ整備に掛けれる予算
問い合わせ時に3点をお知らせいただけると助かります。
また○○年○○月の△△△の整備ブログ総額はいくら掛かりましたか?と聞いていただけるとお答え出来ますよ。 整備予算の参考にしてくださいね~。
それではHAPPY CAR LIFE!!