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大阪市 アルファード GGH30 令和2年 7万3千㎞  ATF完全圧送交換 for NUTEC NC-65 8速AT(Direct Shift-8AT)を徹底洗浄!!



本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。



今回のご紹介するのは、
大阪市からお越し頂いた トヨタ アルファード 令和2年6月 
走行距離7万3千km

8速AT完全圧送交換 for NUTEC NC-65のご依頼です。



言わずと知れた
トヨタフラッグシップミニバン「アルファード/ヴェルファイア」


最終後期型では、パワートレーンのV6・3.5L 2GR‐FKSエンジンとUA80E型  8速オートマチックトランスアクスル(Direct Shift-8AT)を搭載。

走行シーンごとに適切なギヤ段選択及びエンジントルクをATの多段化により、きめ細やかに制御することで、ドライバーのアクセル操作に対する応答がより自然になり、走りやすさ、扱いやすさが向上しました。





そして、ATミッションケースには、プラスチック製のケースサイドカバーが採用され、更なる軽量化が図られました・・・・



メンテナンス出来そうな、サイドカバーは、取り付けられてはいますが、このカバーを外しても、従来型のような磁石やストレーナーが露出する訳では無く、バルブボディが格納されています。


ATFストレーナーは、装備されていますが、ミッションケースを分解しないと交換出来ない構造となっています。





設計上色々あってのこの形状だとは思うのですが、オイルパン脱着やストレーナー交換を車上で容易に出来ない形状するのは、いかがなものでしょうか?





ミッションメーカーは、メンテナンスの事を考慮していないのか、はたまたミッションを触って欲しくないのか、近年新型で搭載されるATのメンテナンスは、年々難しくなっていているように思います。


フルードは、確実に劣化するのに・・・



ですので、この手の形状をしたトランスミッションを搭載した車両は、容易にメンテナンス出来ないことを念頭に置き、ATFが劣化する前に交換する事をお勧めします。





さて本日は、日帰り作業となりますので、大急ぎで作業を進めます!

試運転でコンディションのチェックを終え、リフトアップ 作業開始。

先ずは重量級ミニバンで7万Kmオーバーした、ATFをサンプリングしましょう。




完全に真っ黒になってはいませんが、このレベルのATFが採取できました。

このお車のは、中古で購入されたで、購入以前のメンテナンス履歴は不明だそうです。

距離相応といった所でしょうか。





オーバーフローチューブをミッションケースから取外して、ケース内部に溜まっているATFをドレンアウトしますが、システム全量の半分くらいしか排出する事が出来ません。

(システム容量約9リットル中4リットル程排出)


排出量と同等量のプレ洗浄用のニューテックNC-RFリンシングフルードを先行投入。

少しでも、交換効率を高める為、完全暖気後ATFチェンジャーを接続。


プレ洗浄に使用するATFは、勿論ニューテックNC-RFリンシングフルード。


ニューテック NC-RF(無色透明)




ニューテック製NC-RFは弊社が企画し、ニューテックさんに開発していただいた専用リンシングフルード。http://minato-motors.com/blog/?p=17434



本命ATFを使用するために最適化されたリンシングフルードを使用してのATF完全圧送式交換は日本では弊社のみになります。

無色透明ですので、色が薄い緑のニューテック NC-65とのは、ベストマッチ。




それでは全量イッキに1回目プレ洗浄(ニューテックNC-RFリンシングフルード)スタート!



ドレンからサンプリングした廃油とさほど変わらないATFが廃油モニターに流れてきまたね。


これでも分かるように、ドレンアウトと投入を繰り返す所謂「循環方式』では、
交換効率が劣ります。

やはり、このタイプのミッションには、圧送ATF交換が最適だと思います。






ATFチェンジャーの監視モニターを通して観ると、汚れ具合が良くわかります。

洗浄中のATFの状態が一目で確認出来るのも、圧送式交換の大きなメリットです。




1回目のプレ洗浄が完了しました。

ですが、サンプル採取した排油と比べるとやや透明度が出ましたが、本命のハイパフォーマンスATFを投入出来るレベルでは無いと判断。

やはり、オイルパン脱着洗浄が出来ないので、1回のプレ洗浄では汚れが取り切れていない様子・・・


完璧に交換する了解をオーナー様から得ていますので、更に追加のプレ洗浄を実施します。


15分の洗浄インターバルを取りミッション内部を洗浄した後、

2回目プレ洗浄スタート!(ニューテックNC-RFリンシングフルード)




2回目プレ洗浄が完了

比較してみましょう。

・左奥が新油モニターのNC-RF
・中央ビーカーが廃油ATF  (新車から7万3千km使用した排油ATF)
・右手前のクリーナーモニターが2回プレ洗浄後のATF

2回のプレ洗浄を経てやっとNC-65を投入できるレベルに到達しました。

折角ATFのロングライフを狙って、高額なハイパフォーマンスATFを投入するので、下準備は完璧に。




ニューテック史上最高峰ATF 『NC-65』
全化学合成ハイパフォーマンスATF(エステル系)



極薄で強靭な油膜性能はローフリクション・ハイパフォーマンス。
高温・高回転・高負荷時でも安定した油膜性能を発揮。
エステル系基油を贅沢に使用しているので、なかなか劣化せず長寿命。


純正ATFの数段上を行く、市販ATFで最強レベルの高性能フルード。

大排気量エンジン&多段AT搭載の重量級ミニバンに最適です。




2回目のプレ洗浄15分が経過後、
ATFチェンジャーにNC-65をセット!

それでは、最終の本命ATFに交換します。



2回のプレ洗浄を経て、完璧に入れ替わりましたね。
ここまでキレイに入れ替われば、次回交換推奨距離6万キロ以上です。



ATF交換はATの不具合が発生してから行う作業ではありません。
そうなる前に行う予防整備です。



ですが、
ATFはエンジンオイルのように頻繁に交換するオイル(フルード)ではないので、ストリート走行レベルの負荷では簡単に劣化しないハイパフォーマンスATFをお勧めしています。

結果頻繁に交換するより、コストパフォーマンスでもATFの劣化を長期間抑えるという点でも有利になります。


最後の仕上げに。

この車両は、ATFの劣化度をECUがカウントしていますので、初期化して作業完了。



作業が終わり、最終チェックと試運転。
無事当日夕方には納車が出来ました。




納車引取時には作業中の画像を見ながら、説明をさせていただいています。
質問等があればどうぞご遠慮なく。




希望が有れば画像のコピーはお渡ししています。



本日もミナト自動車ブログ日々是好日にお越しいただきありがとうございます。

おかげさまでDSCやマルチサーブ、ATF完全圧送式交換のご依頼で全国各地からお越しいただいています。 

 ありがとうございます。



大阪には多くの観光スポットが有ります。

観光ついでに弊社をご利用頂くのもイイと思いますよ。

大阪中心地にも電車でアクセス良し、無料代車で近畿他府県にもアクセス良し!

是非、ご予約お待ちしております。




・ATF/CVTF交換
http://minato-motors.com/blog/?cat=8



・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
http://minato-motors.com/blog/?cat=169



・マルチサーブ 洗浄システム
http://minato-motors.com/blog/?cat=270



・提案型整備リフレッシュプラン
http://minato-motors.com/blog/?cat=12



弊社はこの4点を中心に作業をお引き受けしていますので、御見積・ご予約のはHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。


それではHAPPY CAR LIFE!!

2025年9月14日

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