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福井県からレガシィBH5 リフレッシュプラン 前編。 ブレーキ・サスペンション整備でリフレッシュ。

大阪府堺市で営業していますミナト自動車。
依頼される入庫車両は全国各地からお越しいただいておりありがとうございます。



今回の依頼入庫車両
福井県 スバル レガシィツーリングワゴン BH5
平成14年式  走行距離7万キロ



10年10万キロ以上走行した愛車を、もう一度新車時のコンディションに近づける(提案型整備リフレッシュプラン)のご依頼です。


相応の費用は掛かりますが、(まだまだ愛車を乗り続けたい)方への整備提案です。

HP(お問い合わせフォーム)からのお問い合わせ内容。

・2年前に走行距離の浅い中古車購入。
日常使いで少しずつ不具合が発生。
今回はそれらを解消し、リフレッシュプランで車両全体のコンディションを戻したい。


・現時点でブレーキキャリパーピストン固着等を地元ディーラー点検にて指摘されている。

・年式的に経年劣化している部分を予防整備したい。



メール・TEL等で希望整備や改善点などをお聞きして、予約となりました。

後日に入庫してもらい問診。
スタッドレスタイヤ付きの代車をお貸しして、お預かりしました。(当時2月)



試運転をして事前ホイールアライメント測定・排気ガステストや車両点検をします。



・点検結果から整備プラン見積を制作。
・プラン見積を提示し、どこまで整備をするかを相談。

(弊社が提案する整備)と(オーナーさんの希望整備)を相談しながら、最終整備プランが出来上がります。






よく言われるのが(依頼する前に事前見積が欲しい)という要望。
この問い合わせには(リフレッシュプランでは、入庫前の事前見積はありません)とお答えしています。



ただそれでは依頼者側も困るので、(何年何月のブログで紹介している○○〇の作業は総額でおいくらですか??)と聞いていただけると助かります。





それで類似車両の大体の値ごろ感を把握していただけると、整備予算の参考になるでしょう。



リフレッシュプランの場合は(ある程度の正確な御見積は、実際に点検し、部品を分解しないと分からないんですよね。)



その理由をこのブログで説明しますね。



フロントブレーキは対向4ポッド(通称赤キャリ)
リアは浮遊式シングルポッド。


・ピストンに固着したグリスやブレーキダスト。
・ピストンシールの経年劣化によるゴムシール硬化。
・ピストンの戻りも悪く、引き摺りが出て異音発生。


キャリパーを分解すると酷くはないが、そこそこの錆腐食。

福井県の降雪地にお住まいなので、今回はピストンを再利用せず全数交換としました。


(使えなくはないが、オーナーさんと相談して交換になりました。)
(通常は使えるなら磨いて再利用ですが、ですが塩カリを撒く降雪地なので交換しました。)



・キャリパーを完全洗浄し、シールKITで組立。
適材適所に専用グリスを使い分けして組立ました。
ピストンは新品交換です。


・ブレーキパッドはWAKO’S BPR高性能ブレーキパッドグリスを使用。
バックシムに薄く塗って振動・異音防止。


・ディスクローターは研磨機にて再生し、耐熱塗装をします。
研磨しても厚み十分。 また10万キロ使えます。



これで異音や振動もなく、コントロールのしやすいブレーキに戻ったと思います。


Fr8個・R2個のピストンの部品代は数万円。
問い合わせ段階でピストンが再利用出来るか?は分からないのですよね。  



次はサスペンションをリフレッシュ。


今回はエナペタル製のビルシュタインショックアブソーバーを使用。
スプリング以外を組替交換。




サスペンションアームブッシュやボールジョイント一式もリフレッシュ交換。


スバル・三菱は比較的アームブッシュを個別に部品供給してくれますね。

他社だとアームASSYでの部品供給の場合が多いので、全てのアームブッシュを全交換すると部品代金が多く掛かります。



そういう意味ではスバル部品は良心的ですね。


油圧プレスを使用して、ブッシュ打ち替えしますね。


一部のブッシュには向きや方向性がありますので、ブッシュを外す前にマーキング。

新しいブッシュも同じ向き、同じ角度で組付けしないと、ブッシュ特性が変りますよ~。








フロントロアアームは前後のブッシュを交換し、ロアボールジョイントも交換しました。






Frハブベアリング交換も提案しました。

平成14年式の走行距離7万キロなら、まだ使えるかもしれません。
ただBH系のハブベアリングは、リアは簡単に交換出来るボルトオン取付。

ですがフロント側はナックルを分解し、油圧プレスで打ち替えないと交換出来ない構造。





あとで部品の寿命が来た時に、簡単に交換出来るリアは(その時に交換しても、工賃は安価ですよ。)


ですがフロント側は交換工賃+ホイールアライメント調整が必要になるので、総額が高額になる場合が多い。


今回は予防整備としてフロント側のみの交換を提案しました。







年式・走行距離・使用環境や車両状態なども考慮しながら、リフレッシュプランの整備見積が出来上がります。



問い合わせ段階では、まだ車両も点検をしていない。
部品も分解していない時点で、正確な見積をするのは不可能なんですよね。




であるならば、整備予算はざっくり○○万円とイメージし、過去のブログの総額費用を参考にして依頼される方が多いです。




寿司屋で例えるなら〇名〇万円でお任せ!!
食べれないのはアレとコレ。

リフレッシュプランなら整備予算は〇〇万円。
希望整備はコレとアレ。 不具合箇所はココとソレ。

こんな感じで相談・予約等を受け付けています。



・今回の整備に掛けれる予算。(車種により下限予算あり。)
・不具合箇所、改善したい点
・預けれる期間や代車の有無。
これらを問い合わせ時に教えていただけると助かります。




レガシィBH5 リフレッシュプランは3部のブログで紹介します。
中編・後編に続きます~。

それではHAPPY CAR LIFE!!


奈良県 ハイエース KDH201V 後編。     マルチサーブでインジェクターとDPF洗浄システム。

前回の前編ブログで紹介したトヨタ ハイエース KDH201V。
平成20年式 走行距離25万キロ



・加速不良 トルクが薄い。
・マフラーから出る黒煙。


・予約入庫~インテークの煤除去。
・マルチサーブ インテーク洗浄システム
までを前回のブログで紹介しました。
https://minato-motors.com/blog/?p=39566






インテーク系の煤堆積はクリアにしましたので、後編ブログではインジェクター・ターボフィンやDPFをマルチサーブでシステム洗浄します。




ハイエースの燃料の流れは燃料タンク・フューエルフィルター・サプライポンプ・インジェクターの順。


フューエルフィルターとサプライポンプが繋がるパイプを切り離し、マルチサーブのホースIN・OUTを接続。




マルチサーブに専用ケミカル剤(ディーゼルシステムパージ 1000ml)を投入。



強力洗浄にセットして、約70分間の洗浄時間。


マルチサーブから洗浄ケミカルを送り込み、エンジンを掛けながらフューエルラインのシステム洗浄。


フューエルサプライポンプ・コモンレール・インジェクター・燃焼室。
燃料が流れる経路を洗浄します。


特にインジェクターのニードル部や先端の噴霧口は汚れや煤が溜まりやすい。
燃焼状態には非常に重要な部分なので、定期的な洗浄作業は必要なんですよね。












次はターボフィン洗浄に移行します。

(ディーゼルターボサーブ 1000ml)をマルチサーブに投入。
こちらも70分間掛けてゆっくり洗浄しますね。








次はDPF(DPR)をシステム洗浄。


DPFに繋がるパイプにマルチサーブのホースを接続。

DPF洗浄システムでは2種類のケミカルを使用します。


まずは1液目(DPFクリーナー 1000ml)をマルチサーブに投入。




次は2液目(DPFフラッシュ 1000ml)をマルチサーブに投入。




エンジン回転数を上昇させて、DPFの温度を上げ、洗浄効果を促進させます。


しばらくするとマフラーから廃液が大量に出てきますが、異臭や白煙の廃液は回収装置でキャッチし、外には漏らさないようにしています。





回収装置のクリアパイプで廃液の泡を確認。
今回は茶色泡が多い廃液が多かったですね。


DPFのコンディションによって廃液の色が違うんですよ~。



最後に試運転。
スキャンツールを接続し、ライブデータの確認。


走行状態を確認して、無事納車となりました。



納車時にはインジェクター・DPF用の各アフターケミカルを手渡ししています。
後日燃料タンクに注入してください。

マルチサーブで即効的に、アフターケミカルで遅効的に洗浄します。









前編・後編ブログで紹介したハイエースKDH201のエンジン不調。


1・経年劣化でインテークに煤が溜まる。
2・煤堆積により燃焼状態が悪化。 煤の発生量が増加。
3・煤がインジェクター/DPFや各バルブ類の機能低下させる。

これがエンドレスで繰り返し、エンジンの加速不良や燃費悪化。
マフラーからの白煙/黒煙、DPFの不具合などに繋がる。



空気の流れはインテークから吸入し、排気のマフラーに流れる。
この流れをクリアにすると、クリーンディーゼルはよく走るのですよ~。




ハイエースへのマルチサーブの御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。 https://minato-motors.com/contact/


エンジン警告灯(ダイアグコード)点灯の有無、不具合時の様子等をお知らせいただけると助かります。


どうぞ宜しくお願い致します
HAPPY CAR LIFE!!

奈良県からハイエースKDH201V 前編。     ディーゼルインテークの煤堆積。 エンジン不調 加速不良 黒煙あり。 エンジン警告灯は点灯せず。

奈良県からお越しいただいたのはハイエース KDH201 平成20年式 走行距離25万キロ

マルチサーブのご依頼です。


HP(お問い合わせフォーム)から相談されました。



相談内容
・加速時のターボ過給時に、低回転でバラつく?トルクが薄い?加速が悪い?
・マフラーから黒煙がある。 DPFが悪い?交換?




クリーンディーゼルエンジンは年々環境対策の為に、にいろんな装置が装着されています。

EGRやDPFや超高圧噴射のインジェクター。
これらが全て正常に作動して、本来の性能を発揮している。

逆に言えば一つでも作動不良があると、エンジンパフォーマンスは大幅に低下するのです。


・エンジン部品が故障。
・エンジンの不調・加速不足

こんな時はメーターパネルのエンジン警告灯が点灯して、ユーザーに知らせてくれると思っていませんか??



場合にもよりますが今回入庫したハイエースは、警告灯も点灯せず、原因不明で相談されました。





予約入庫してもらい、まずは問診。
・今までの整備歴や整備してきた工場の事。
・不具合の頻度や再現時の挙動。
・マルチサーブの必要性と作業手順。

などをお話ししました。




マルチサーブさえすればエンジンの不調がすべて解消!!ではありません。

マルチサーブではどの箇所を整備し、どのように作業を進めていくか?は、一般ユーザーさんには分かりにくい。(整備専門的過ぎて)


そこを噛み砕いて問診時に説明をさせていただいています。






試運転をしてから、作業開始。
『マルチサーブ インテークカーボン洗浄システム』から始めますね。



第一段階では吸気シャッターバルブ・水冷EGRクーラー・EGRバルブを分解します。




この時点で煤堆積が酷いですね。

でもエンジン警告灯は点灯しない。



EGRバルブがこんな状態。

それでもエンジン警告灯は点灯しない。




水冷EGRクーラーは意外と煤堆積が少ない。




第一段階ではこの状態まで分解しました。
インテークマニホールドの入り口から内部を確認。


・煤堆積が酷くなければ先ほど分解したバルブやEGRクーラーを洗浄して組立。
マルチサーボのケミカル洗浄に移行する。



・煤堆積が酷い場合は、第二段階に移行。
インテークマニホールドを分解して、エンジンヘッドのインテークポートまで煤除去する。


今回は後者でしたのでインテークマニホールドを外しますね。





インテークマニホールドのスワールコントロールバルブは固着。
煤が堆積しすぎて酷い状態。


それでもエンジン警告灯は点灯しない。
(ただ加速せず、黒煙が出るだけ。)


予想通りエンジンヘッドのインテークポートは煤堆積でポート内径が塞がりそう。



それでもハイエースは警告灯が点灯せず走ります。
(ただ加速が悪く、黒煙も出る)





エンジン警告灯が点灯すれば誰しもが気が付く。
ですが走行距離が増えるとユーザーさんも新車時のフィーリングは忘れているでしょう。

また中古車ユーザーならそもそも新車時のコンディションを知らない。




過走行ならこんな感じかな??と、騙しだまし使用している人が大半だと思います。




こんな感じになるとディーラーさんならインテークマニホールドは交換でしょう。


弊社なら各洗浄装置をフル活用して、完璧に再生します。



バルブシャフトが煤堆積で固着し、開閉しなかったスワールコントロールバルブも、洗浄後にはペコペコ開閉しました。

同時に作動&気密テストも行っています。
(バキューム負圧を掛けて、疑似開閉指示信号をON・OFF)





エレキトリックEGRバルブの開閉もチェック。

ダイアフラムの気密が悪いと開閉しませんので、テストしてから再利用。


ECUからの指示信号があるかも確認・確認。
洗浄だけではなく部品が再利用できるかをチェックしないといけません。




ビフォーアフターが分かるように、作業中は画像をバンバン撮影しています。

納車時にユーザーさんに画像を見てもらえると、何をしたのかを説明がしやすいんですよね。





水冷式EGRクーラーと切り替えバルブも洗浄。
新品ガスケットとホース等も交換。


熱劣化で割れるハーネスカプラーも補修部品でリカバリー。
トヨタ系のカプラーなら常時100種類ぐらいはストックしています。



エンジンヘッドのインテークポートは手作業で煤除去。


弊社が開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)なら一瞬で完璧にポート内をドライアイス洗浄が出来るのですが・・・。

ハイエースにDSCをすると飛散した煤で室内を汚してしまう。


 

 


地道にポート内の煤を除去。
ある程度キレイになりましたが、まだ一部煤が残っていますね。


バルブ傘部の周辺やポート奥に残った煤は、インテーク部品を組立後に、マルチサーブのケミカル洗浄システムで除去します。







・組立後にLLCを補充。
・エンジン始動で完全暖機とLLCエア抜き作業。


高圧のフューエルラインを切り離しましたので、燃料漏れのチェックは入念に。




やっとここからマルチサーブの登場。
(ある程度煤を除去してからマルチサーブを行うと、洗浄効果が高まります。)




例えると。
・道路の溝を掃除したいが、砂が溜まっている。
・いきなり水を流しても、砂が多すぎて流れていかない。

キレイに流すには大量の水が必要になるのは、皆さん経験上分かると思います。


ではどうしますか??

・溝の砂をホウキで履いてチリトリで取り除き、水を流す。
すると何もしないよりスグに溝はキレイになりますよね。



・道路の溝=インテークの経路。
・砂=煤カーボン
・水=マルチサーブのケミカル剤(ディーゼルインテーククリーナ)



ディーゼルインテーククリーナ1000ml
なかなか高額なケミカル剤ですから、何本も使うと料金が高騰します。



溜まりすぎた煤をマルチサーブのケミカルで洗い流す事は可能ですが、本数が掛かりすぎる。

であるなら、煤をある程度取り除いてからの方が、結果的にはキレイになりますよ。





インテーク分解作業をすれば、壊れた部品や脆い樹脂製部品も発見できて、予防整備でリペアも可能。




ケミカルを霧状に噴霧するアトマイザーコーン
エア抜き後にインテークの吸気シャッターバルブに装着。



ここからケミカルを噴霧し、吸気の流れに乗って燃焼室までケミカルが到達。
その経路にある除去出来なかった煤を、ケミカル洗浄除去。



固着した煤にケミカルが吸着すると、煤の結束が緩む。
塊の煤が少しずつ粒子状に剥がれて、燃焼室で燃えます。

エンジン始動し噴霧開始。


30秒間隔て1回 霧状に噴霧噴射。

約2時間ほど時間を掛けてゆっくり確実に吸気経路を洗浄します。





マルチサーブ インテークカーボン洗浄システムは終了。
加速不良・排気の黒煙を解消する作業はまだまだ続く。



次回ブログではインジェクター&ターボチャージャー洗浄。
DPF洗浄も紹介しますね。


どうぞお楽しみに!!

大阪府からスバル インプレッサG4 GK7 リニアトロニックCVTF完全圧送式交換。  時間は掛かるけど、日帰り納車可能!!

地元大阪府から来店されたのはスバル インプレッサG4 GK7 走行距離8万キロ。

リニアトロニックCVTFの完全圧送式交換のご依頼です。
ありがとうございます。


予約入庫していただいて、問診から始めます。


車両状態やCVTF交換の説明・ヒヤリングなどをして、お車をお預かりしました。

・リニアトロニックCVTF交換 アイシンCFW
・オイルパン洗浄ストレーナー交換一式

朝9時半入庫で当日夕方納車で作業をしますね。
代車もご用意しています。

試運転後にリフトアップ。
CVTFの状態をチェック。



オイルパンを外しますね。



オイルパンを洗浄し、磁石の鉄粉も除去。
ミッション側の旧液体ガスケットを剥がしてクリーニング。


ストレーナーも交換します。

スバル リニアトロニックCVTは、他社のAT/CVTに比べてオイル切れが悪いです。


オイルパンを外して再装着するまでは、ポタポタとCVTからフルードが延々と垂れてくる。


何時間も放置しないとフルードのポタポタが止まらないのが、リニアトロニックCVTの特徴。        当然時間が掛かり、日帰りでは間に合わないのが普通です。



ですが弊社では交換時間の掛かるリニアトロニックCVTも、日帰り納車が可能。


どうやってポタポタを止めるのか?
液体ガスケットの養生時間はどうしているのか?

このあたりは企業秘密で教える事は出来ませんが、一つ言えるのが・・・。




・某国から直輸入している高性能液体ガスケット。
密着性・作業性・耐久性が素晴らしい商品を使用しており、
信頼性も高く数百台はこの商品で作業してきました。


ポタポタ垂れてくる事を止める方法や、使用する製品の工夫で、納車時間を短縮する事に成功しているのです。





オイルパンを再装着して、CVTFを補充。
エンジン始動で完全暖機。


ATFチェンジャー(トルコン太郎)を接続し、これで圧送式交換の準備が整いました。



本命CVTFを使用する前に、まずはプレ洗浄。

使用するプレ洗浄フルードはニューテックNC-RF
無色透明のリンシングフルードです。
http://minato-motors.com/blog/?p=17434



これでイッキに全量圧送式交換をしますね。




12Lをイッキに交換して、ここまでキレイになりました。

中央ビーカーは最初に回収した廃油。
それに比べるとかなりキレイになったのですが、まだ少し濁りがありますね。




15分間のアイドリングタイム。
次は本命CVTFで交換します。




弊社取り扱いCVTFは4種類あります。
油膜性能のレベルや価格が違いますが、依頼車両に適合するフルードを提案させていただいています。

今回は提案した3種類のうち、アイシンCFWをチョイスされました。



CFWでもう一度、12L圧送式交換をしますね。



完璧に入れ替わりましたね。
ここまでキレイになれば、次回交換推奨距離4万キロとお伝えしています。




フルードクーラーを洗浄し、規定油温でフルードレベル調整も行いました。
最後に試運転をして納車になります。




納車引き渡し時には作業内容を説明しています。

作業中はバシバシ撮影していますので、画像を見ながら説明をさせていただいています。  ご質問が有ればご遠慮なくどうぞ~。

また画像コピーも希望が有ればお渡ししています。







本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。


スバルリニアトロニックのCVTF交換の御見積・ご予約は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね~。

どうぞ宜しくお願い致します。






京都府 三菱デリカD-5 CV1W エンジンパワーダウンの原因は?後編。DSCドライアイスで煤完全除去。DSCお勧めオプション整備!!

前回の前編ブログでは三菱デリカD-5 CV1W 4N14ディーゼルのインテークに堆積する煤を、DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)で除去しました。

https://minato-motors.com/blog/?p=39818


後編ブログではデリカD-5 CV1WのDSC時に(同時に整備していた方が良いですよ!!)というオプション整備を紹介します。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: s-IMG_6079.jpg

デリカD5 DSC オプション整備
(ラジエター交換)


DSC時にはラジエター・ACコンデンサー・ファンシュラウドを外します。


・デリカD5のラジエターはサイド樹脂タンクが熱劣化で割れやすい。
(LLC冷却水が漏れるとオーバーヒートします。)
(独特の形状のため、樹脂タンクに負荷が掛かり、割れやすい。)

・同時交換なら交換工賃は非常に安価。
(2度手間の工賃が節約できます。)





ある程度走行したデリカD5はガソリン・ディーゼル問わず、ラジエターを定期交換しましょう。 (D-5定番のウィークポイントですね。)




デリカD5 DSC オプション整備
(LLC圧送式交換)


通常DSC分解時に排出されたLLC冷却水は、再利用します。



弊社の(LLC圧送式交換)はラジエターリフレッシャーを使用した脈動圧送交換。

・エンジンを掛けながらラジエター・エンジン・ヒーター等の冷却ラインに流れるLLC全てをろ過再生。





交換が難しい冷却ラインのLLCを脈動交換して、最後にLLC再生強化剤で防錆・消泡性能を強化。

エア抜き作業も行います。





画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: s-IMG_6114.jpg

デリカD5 DSCオプション整備
(カーエアコンリフレッシュα)


DSC時にはACコンデンサーを外す時に、冷媒ガスを抜きます。

その時は単純に補充するだけではなく、(カーエアコンリフレッシュα)お勧めしています。


・長時間の真空引きで配管内の水分、空気を完全排出。
・規定充填量を重量管理で正確なガスチャージ。
・ニューテックNC-200注入で、潤滑気密性を強化。


このデリカも作業前に回収できたガス量は420g
規定充填量は780g±20g

AC冷媒ガスはメンテナンスをしないと減っていきますので、定期的にメンテしましょう。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: s-IMG_6115.jpg
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: s-IMG_6116.jpg
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: s-IMG_6118.jpg






デリカD-5 DSC オプション整備
(マルチサーブ インジェクター洗浄システム)


燃料の流れは燃料タンク → フューエルフィルター → フューエルサプライポンプポンプ → インジェクター。




フューエルサプライポンプ~インジェクター~燃焼室までを、マルチサーブでシステム洗浄。

フューエルフィルターからフューエルサプライポンプに繋がるホースを切り離し、そこにマルチサーブのホースを接続。


ディーゼルシステムパージをマルチサーブに投入。


エンジンを掛けながら約70分間。
ゆっくりフューエルラインのスラッジをケミカル洗浄していきますね。




マツダSKY-Dやハイエースディーゼルでは、定番整備となっています。
https://minato-motors.com/blog/?p=39724






デリカD-5 DSC オプション整備
(フューエルフィルター交換)


狭いエンジンルームの奥にあるフューエルフィルター
ディーゼルのフューエルフィルターは真っ黒になるほど汚れます。


インジェクターの保護・フィルター詰まりの予防に定期交換をオススメしています。





デリカD-5 DSC オプション整備
(樹脂製インテークダクトパイプ交換)


デリカD-5 CV1Wの定番故障箇所のインテークダクトパイプの割れ。


エンジンルームから覗いてもダクトパイプは見えません。
ワイパーモーターなどを全て外さないと、目視出来ないのですが・・・・。


これが経年劣化で割れているんですよね。
長くデリカD-5を乗るなら、要チェック。




デリカD-5 DSC オプション整備
(マルチサーブ DPF洗浄システム)

他社ディーゼル同様に、ウィークポイントのDPF詰まり。



・新品・リビルト交換か?
・DIY的なケミカル商品で簡易洗浄??


弊社ではマルチサーブの大容量ケミカルを使用して、DPFのシステム洗浄を推奨しています。



マルチサーブのホースをDPFに繋がるパイプに接続。


1液目(DPFクリーナー)1000mlをマルチサーブに投入。


画面指示通りに進みます。



次に2液目(DPFフラッシュ)1000mlを投入。


エンジン始動させてDPF温度を上昇させて洗浄効果を促進。


しばらくするとマフラーから白煙・異臭の廃液が大量に排出されます。



弊社では廃液回収装置を製作し作業をしています。
・回収装置にはクリアパイプで廃液の色を確認。

・今回はグレー・やや茶色の廃液が大量に出てきました。




回収後の廃液は真っ黒。
DPFも定期的にメンテナンスを推奨しています。


簡易DPFクリーナーの溶剤充填量を見てください。
スプレー缶に記載されているはずですが、驚くほど溶剤量は少ないと思います。

スプレー缶なので7割ほどは噴出用のガスで、中身のケミカル剤は少ないのです。




マルチサーブは1000mlが2本の2000ml原液。
それをDPFにダイレクト洗浄。
(簡易的DIY商品とは違いますのでご安心ください。)







DSCとオプション整備が完了後に、試運転。
・各リセット作業と再学習作業。
・スキャンツールを接続しライブデータとダイアグコードをチェック。



加速も改善し本来のエンジン性能に戻ったと思いますよ。




デリカD-5のDSC作業は1週間お預かりとなっています。
その期間中は代車をご用意しています。

ユーザーさんから後日別件でお連絡があり、お話ししました。
あれからデリカD5の調子はどうでしょうか?と。


施工後今までとは全く違い、トルクフルで快調になったそうで、(費用は掛かったけど、依頼して正解だった。)とレビューを教えていただけました。


こうしてレビューをいただけると、今後の参考になり非常に助かります。
ありがとうございました。








三菱デリカD-5のDSC等の御見積・ご予約は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

必要事項を記入していただけるとメールにて案内をさせていただきますね。
どうぞ宜しくお願い致します。