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京都府 三菱デリカD-5 CV1W エンジンパワーダウンの原因は?後編。DSCドライアイスで煤完全除去。DSCお勧めオプション整備!!

前回の前編ブログでは三菱デリカD-5 CV1W 4N14ディーゼルのインテークに堆積する煤を、DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)で除去しました。

https://minato-motors.com/blog/?p=39818


後編ブログではデリカD-5 CV1WのDSC時に(同時に整備していた方が良いですよ!!)というオプション整備を紹介します。

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デリカD5 DSC オプション整備
(ラジエター交換)


DSC時にはラジエター・ACコンデンサー・ファンシュラウドを外します。


・デリカD5のラジエターはサイド樹脂タンクが熱劣化で割れやすい。
(LLC冷却水が漏れるとオーバーヒートします。)
(独特の形状のため、樹脂タンクに負荷が掛かり、割れやすい。)

・同時交換なら交換工賃は非常に安価。
(2度手間の工賃が節約できます。)





ある程度走行したデリカD5はガソリン・ディーゼル問わず、ラジエターを定期交換しましょう。 (D-5定番のウィークポイントですね。)




デリカD5 DSC オプション整備
(LLC圧送式交換)


通常DSC分解時に排出されたLLC冷却水は、再利用します。



弊社の(LLC圧送式交換)はラジエターリフレッシャーを使用した脈動圧送交換。

・エンジンを掛けながらラジエター・エンジン・ヒーター等の冷却ラインに流れるLLC全てをろ過再生。





交換が難しい冷却ラインのLLCを脈動交換して、最後にLLC再生強化剤で防錆・消泡性能を強化。

エア抜き作業も行います。





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デリカD5 DSCオプション整備
(カーエアコンリフレッシュα)


DSC時にはACコンデンサーを外す時に、冷媒ガスを抜きます。

その時は単純に補充するだけではなく、(カーエアコンリフレッシュα)お勧めしています。


・長時間の真空引きで配管内の水分、空気を完全排出。
・規定充填量を重量管理で正確なガスチャージ。
・ニューテックNC-200注入で、潤滑気密性を強化。


このデリカも作業前に回収できたガス量は420g
規定充填量は780g±20g

AC冷媒ガスはメンテナンスをしないと減っていきますので、定期的にメンテしましょう。

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デリカD-5 DSC オプション整備
(マルチサーブ インジェクター洗浄システム)


燃料の流れは燃料タンク → フューエルフィルター → フューエルサプライポンプポンプ → インジェクター。




フューエルサプライポンプ~インジェクター~燃焼室までを、マルチサーブでシステム洗浄。

フューエルフィルターからフューエルサプライポンプに繋がるホースを切り離し、そこにマルチサーブのホースを接続。


ディーゼルシステムパージをマルチサーブに投入。


エンジンを掛けながら約70分間。
ゆっくりフューエルラインのスラッジをケミカル洗浄していきますね。




マツダSKY-Dやハイエースディーゼルでは、定番整備となっています。
https://minato-motors.com/blog/?p=39724






デリカD-5 DSC オプション整備
(フューエルフィルター交換)


狭いエンジンルームの奥にあるフューエルフィルター
ディーゼルのフューエルフィルターは真っ黒になるほど汚れます。


インジェクターの保護・フィルター詰まりの予防に定期交換をオススメしています。





デリカD-5 DSC オプション整備
(樹脂製インテークダクトパイプ交換)


デリカD-5 CV1Wの定番故障箇所のインテークダクトパイプの割れ。


エンジンルームから覗いてもダクトパイプは見えません。
ワイパーモーターなどを全て外さないと、目視出来ないのですが・・・・。


これが経年劣化で割れているんですよね。
長くデリカD-5を乗るなら、要チェック。




デリカD-5 DSC オプション整備
(マルチサーブ DPF洗浄システム)

他社ディーゼル同様に、ウィークポイントのDPF詰まり。



・新品・リビルト交換か?
・DIY的なケミカル商品で簡易洗浄??


弊社ではマルチサーブの大容量ケミカルを使用して、DPFのシステム洗浄を推奨しています。



マルチサーブのホースをDPFに繋がるパイプに接続。


1液目(DPFクリーナー)1000mlをマルチサーブに投入。


画面指示通りに進みます。



次に2液目(DPFフラッシュ)1000mlを投入。


エンジン始動させてDPF温度を上昇させて洗浄効果を促進。


しばらくするとマフラーから白煙・異臭の廃液が大量に排出されます。



弊社では廃液回収装置を製作し作業をしています。
・回収装置にはクリアパイプで廃液の色を確認。

・今回はグレー・やや茶色の廃液が大量に出てきました。




回収後の廃液は真っ黒。
DPFも定期的にメンテナンスを推奨しています。


簡易DPFクリーナーの溶剤充填量を見てください。
スプレー缶に記載されているはずですが、驚くほど溶剤量は少ないと思います。

スプレー缶なので7割ほどは噴出用のガスで、中身のケミカル剤は少ないのです。




マルチサーブは1000mlが2本の2000ml原液。
それをDPFにダイレクト洗浄。
(簡易的DIY商品とは違いますのでご安心ください。)







DSCとオプション整備が完了後に、試運転。
・各リセット作業と再学習作業。
・スキャンツールを接続しライブデータとダイアグコードをチェック。



加速も改善し本来のエンジン性能に戻ったと思いますよ。




デリカD-5のDSC作業は1週間お預かりとなっています。
その期間中は代車をご用意しています。

三菱デリカD-5のDSC等の御見積・ご予約は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

必要事項を記入していただけるとメールにて案内をさせていただきますね。
どうぞ宜しくお願い致します。



2025年3月17日

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