福井県からレガシィBH5 リフレッシュプラン 前編。 ブレーキ・サスペンション整備でリフレッシュ。
大阪府堺市で営業していますミナト自動車。
依頼される入庫車両は全国各地からお越しいただいておりありがとうございます。
今回の依頼入庫車両
福井県 スバル レガシィツーリングワゴン BH5
平成14年式 走行距離7万キロ
10年10万キロ以上走行した愛車を、もう一度新車時のコンディションに近づける(提案型整備リフレッシュプラン)のご依頼です。
相応の費用は掛かりますが、(まだまだ愛車を乗り続けたい)方への整備提案です。


HP(お問い合わせフォーム)からのお問い合わせ内容。
・2年前に走行距離の浅い中古車購入。
日常使いで少しずつ不具合が発生。
今回はそれらを解消し、リフレッシュプランで車両全体のコンディションを戻したい。
・現時点でブレーキキャリパーピストン固着等を地元ディーラー点検にて指摘されている。
・年式的に経年劣化している部分を予防整備したい。

メール・TEL等で希望整備や改善点などをお聞きして、予約となりました。
後日に入庫してもらい問診。
スタッドレスタイヤ付きの代車をお貸しして、お預かりしました。(当時2月)
試運転をして事前ホイールアライメント測定・排気ガステストや車両点検をします。







・点検結果から整備プラン見積を制作。
・プラン見積を提示し、どこまで整備をするかを相談。
(弊社が提案する整備)と(オーナーさんの希望整備)を相談しながら、最終整備プランが出来上がります。

よく言われるのが(依頼する前に事前見積が欲しい)という要望。
この問い合わせには(リフレッシュプランでは、入庫前の事前見積はありません)とお答えしています。
ただそれでは依頼者側も困るので、(何年何月のブログで紹介している○○〇の作業は総額でおいくらですか??)と聞いていただけると助かります。
それで類似車両の大体の値ごろ感を把握していただけると、整備予算の参考になるでしょう。
リフレッシュプランの場合は(ある程度の正確な御見積は、実際に点検し、部品を分解しないと分からないんですよね。)
その理由をこのブログで説明しますね。





フロントブレーキは対向4ポッド(通称赤キャリ)
リアは浮遊式シングルポッド。
・ピストンに固着したグリスやブレーキダスト。
・ピストンシールの経年劣化によるゴムシール硬化。
・ピストンの戻りも悪く、引き摺りが出て異音発生。
キャリパーを分解すると酷くはないが、そこそこの錆腐食。
福井県の降雪地にお住まいなので、今回はピストンを再利用せず全数交換としました。
(使えなくはないが、オーナーさんと相談して交換になりました。)
(通常は使えるなら磨いて再利用ですが、ですが塩カリを撒く降雪地なので交換しました。)









・キャリパーを完全洗浄し、シールKITで組立。
適材適所に専用グリスを使い分けして組立ました。
ピストンは新品交換です。
・ブレーキパッドはWAKO’S BPR高性能ブレーキパッドグリスを使用。
バックシムに薄く塗って振動・異音防止。
・ディスクローターは研磨機にて再生し、耐熱塗装をします。
研磨しても厚み十分。 また10万キロ使えます。
これで異音や振動もなく、コントロールのしやすいブレーキに戻ったと思います。
Fr8個・R2個のピストンの部品代は数万円。
問い合わせ段階でピストンが再利用出来るか?は分からないのですよね。

次はサスペンションをリフレッシュ。
今回はエナペタル製のビルシュタインショックアブソーバーを使用。
スプリング以外を組替交換。






サスペンションアームブッシュやボールジョイント一式もリフレッシュ交換。
スバル・三菱は比較的アームブッシュを個別に部品供給してくれますね。
他社だとアームASSYでの部品供給の場合が多いので、全てのアームブッシュを全交換すると部品代金が多く掛かります。
そういう意味ではスバル部品は良心的ですね。




油圧プレスを使用して、ブッシュ打ち替えしますね。



一部のブッシュには向きや方向性がありますので、ブッシュを外す前にマーキング。
新しいブッシュも同じ向き、同じ角度で組付けしないと、ブッシュ特性が変りますよ~。


フロントロアアームは前後のブッシュを交換し、ロアボールジョイントも交換しました。



Frハブベアリング交換も提案しました。
平成14年式の走行距離7万キロなら、まだ使えるかもしれません。
ただBH系のハブベアリングは、リアは簡単に交換出来るボルトオン取付。
ですがフロント側はナックルを分解し、油圧プレスで打ち替えないと交換出来ない構造。
あとで部品の寿命が来た時に、簡単に交換出来るリアは(その時に交換しても、工賃は安価ですよ。)
ですがフロント側は交換工賃+ホイールアライメント調整が必要になるので、総額が高額になる場合が多い。
今回は予防整備としてフロント側のみの交換を提案しました。




年式・走行距離・使用環境や車両状態なども考慮しながら、リフレッシュプランの整備見積が出来上がります。
問い合わせ段階では、まだ車両も点検をしていない。
部品も分解していない時点で、正確な見積をするのは不可能なんですよね。
であるならば、整備予算はざっくり○○万円とイメージし、過去のブログの総額費用を参考にして依頼される方が多いです。

寿司屋で例えるなら〇名〇万円でお任せ!!
食べれないのはアレとコレ。
リフレッシュプランなら整備予算は〇〇万円。
希望整備はコレとアレ。 不具合箇所はココとソレ。
こんな感じで相談・予約等を受け付けています。
・今回の整備に掛けれる予算。(車種により下限予算あり。)
・不具合箇所、改善したい点
・預けれる期間や代車の有無。
これらを問い合わせ時に教えていただけると助かります。
レガシィBH5 リフレッシュプランは3部のブログで紹介します。
中編・後編に続きます~。
それではHAPPY CAR LIFE!!