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大阪府 ハイエースKDH206 リフレッシュプラン後編

大阪府から入庫したハイエースKDH206 H28年式 走行距離20万キロ
(10年10万キロ走行した愛車を、もう一度新車時に近づける)
リフレッシュプランの整備を紹介しています。


前々回ブログで入庫からエンジンを降ろして整備。
https://minato-motors.com/blog/?p=43234 前編

前回ブログではフロントサスペンションやブレーキなどの足回り下回り整備。
https://minato-motors.com/blog/?p=43308 中編




今回後編ブログではRサスペンションやマルチサーブ等の整備を紹介しますね。



・リーフスプリングブッシュ全数交換。
前後のブッシュとシャックルブッシュを交換しました。



車上でリーフのブッシュをSSTで交換。
リーフスプリングを外して油圧プレスでブッシュ交換。

個人的にはリーフスプリングを外す後者のやり方の方が早いような気がします。







・Rアクスルシャフトのベアリング交換。
ベアリングとオイルシールを交換しますが、長いシャフトの奥に装着されているので、SSTと治具が必要です。



比較的ハイエース系のシャフトベアリング交換はまだ簡単で、ランクル系の分厚いベアリング交換となると難易度が上がります。


ハイエースは10トンの油圧でOKですが、ランクル系は15トンは必要かな。


馴れた作業なのでサクサク進めていきます。
最後にABSピックアップローターの位置を測定し、ホーシングにはオイルシールを正確に打ち込みます。

これをミスるとオイル漏れの原因になりますよ~。








・ブレーキシリンダ カップキット交換
・ライニングシュー交換
・リアドラム研磨(外注)


ブレーキシリンダをO/Hしてブレーキライニングシューを交換。
ドラム研磨は弊社では出来ないので、外注しています。

シュー組立時にグリスアップ。   シュークリアランス調整をして、パーキングブレーキも引き代調整。



ブレーキの効きが悪いハイエースは、大体がリアブレーキの整備不足。
リアブレーキを整備すれば、本来の制動力に戻ります。





並行してブレーキフルード交換でエア抜き作業も実施。


これでフロント・リアのサスペンションやブレーキ・ハブ・シャフトなどの整備がとりあえず完了。


1G締付・車高調整・ホイールアライメント調整は後程。


・前後デフとトランスファのギアオイル交換。
トレーラーを牽引するので全化学合成ギアオイル ニューテックNC-70 (エステル系)LSD対応を使用しました。








・ラジエターリフレッシャーでLLCを圧送式交換。
全量LLCを圧送式で全量交換し、最後にエア抜き作業とLLC再生強化剤注入します。


ラジエターキャップも忘れずに定期交換しましょう。



・ATFオイルパン洗浄ストレーナー交換一式

液体ガスケット式のオイルパンを剥がして洗浄し、ストレーナーを交換。  完全脱脂をし、液体ガスケットでオイルパンを再装着。



暖機は終了後に、ATFチェンジャー(トルコン太郎)をATに接続。


本命ATFを使用する前に、まずはプレ洗浄。
ニューテックさんに開発していただいたリンシングフルードNC-RFで全量イッキに圧送式交換しますね。



プレ洗浄でここまでキレイになりました。
ビーカーにある排油とクリーナーモニターを比べると、違いが分かりやすいですね。


本命ATFには全化学合成ハイパフォーマンスATF ニューテックZZ51改(エステル系)


・4速ATのハイエースやプラドなどには従来粘度のZZ51改。
・6速ATのハイエースやランドクルーザーには低粘度のNC-65。
超耐久性のニューテックハイパフォーマンスATFをお勧めしています。


インターバル後に、こちらでもう一度全量圧送式交換を行います。

ほぼ完璧に入れ替わりましたね。

ここまでキレイに入れ替われば次回交換推奨距離は5万キロ。
ATFは定期的に交換しましょう。


エアコンガスもリフレッシュ。
年々減少していく冷媒ガスを全量回収し再生。

配管内も真空引きをしてから規定重量で高速液化充填。
エアコンガスは多すぎても少なすぎてもNGですよ~。




・マルチサーブでインジェクター洗浄

燃料タンクからの配管を切り離し、エンジンにマルチサーブを接続。 

中編ブログでアディショナルインジェクターを洗浄し回収した(ディーゼルシステムパージ)をエンジンインジェクター洗浄に使用します。


75分間掛けてゆっくり確実に、燃料ラインの内部洗浄。
サプライポンプ・コモンレール・インジェクター・燃焼室をキレイにしますね。




DPFもマルチサーブでシステム洗浄。

(DPFクリーナー・DPFフラッシュ)2種類のケミカル剤を使用して、DPFを洗浄します。







1液目DPFクリーナーで洗浄後に、2液目DPFフラッシュを投入。


エンジン回転数を上昇させ、DPF温度を上昇させ活性化。

マフラーから大量の白煙・廃液・異臭が猛烈に排出します。

それらを弊社が開発した(廃液・異臭回収装置)で処理。
一部クリアパイプを使用して、廃液の色・汚れ具合を確認しています。



納車時にはアフターケミカルを手渡ししています。
後日燃料タンクに投入してください。




最後に車高調整と1G締付をして、ホイールアライメント調整を行います。


アライメントリフトでリフトアップ。
4輪が接地した状態で1G締付でサスペンションブッシュを本締め。






同時に車高調整を実施。
ハイエースはフロントのみ車高調整機構がありますので、基準値と測定値からベストなフロント車高を調整します。



1G締付作業と車高調整をすれば、リフトダウンし軽く試運転。
サスペンションブッシュ等を馴染ませます。



そこからホイールアライメント調整を実施しました。









調整前はバラバラな数値。
車体下に潜り込んで、カムアジャストボルトを回して整えていきます。





最終的にはこんな感じで調整しました。
フロントはキレイに整いましたね。

リアは調整機構が無いのですが、スラスト角に合わせてステアリングセンターを微調整しました。


これで真っすぐキレイに走るハイエースになったと思います。






最後は試運転。

いつものテストコースで確認作業。
・直進安定性
・サスペンション・ブレーキの動き
・異音、振動、加速、減速
時間を掛けてチェックをします。



その後に再リフトアップ。
エンジンルームや足回り下回りを何度も再確認。

漏れや締め忘れ・ガタなどが無いかを入念に確認し、納車日に備えますね~。




納車時には約1時間ぐらいはお時間を頂戴します。

整備した箇所は全てデジカメで撮影していますので、画像枚数は300枚ほど。
それを見ながら作業結果を説明しています。



今後のメンテナンス方法などもアドバイスしており、不明な点がありましたらドンドン質問してくださいね~。 



3部に分けて紹介したハイエースKDH206のリフレッシュプラン。


リフレッシュプランのコンセプトは(10年10万キロ走行した愛車を、もう一度新車時の状態に近づける整備提案)です。


エンジン・サスペンションなどの改造車でノーマル純正状態ではない車両は、お引き受けする事が出来ません。     (内装・外装は公認であれば問題なく、キャンピングカーもOK)





リフレッシュプランの相談・依頼は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

○○年○○月の△△△のブログは総額でいくらしましたか??と問い合わせていただけるとお答え出来ますよ。  整備予算の参考にしてください。
https://minato-motors.com/blog/?cat=12



あまり古いブログは参考にならないので、新しいブログを参考に。
(整備内容も年々進化していますので~。)

それではHAPPY CAR LIFE!!






大阪府 ハイエースKDH206 リフレッシュプラン中編。  アディショナルインジェクター洗浄とFrサスペンション&ハブ・ブレーキ整備。

前回ブログで紹介した大阪府から入庫したハイエースKDH206 H28年式 走行距離20万キロ のリフレッシュプラン。

https://minato-motors.com/blog/?p=43234 前編
今回中編ブログでも引き続き作業を紹介しますね。



エンジンを降ろしてのエンジン整備。
上・右・左・前側の整備が終わったので、エンジン後側にあるアディショナルインジェクターを分解整備します。




ターボチャージャー後方に装着されているアディショナルインジェクター。

車上だと見えずらい位置にあり、上から見ても下から見ても簡単に外せる箇所にはないのです。



今回はエンジンを降ろしているので丸見え状態。
順番に分解していきます。



外したアディショナルインジェクター。
噴霧口はもちろんインジェクター内部もケミカル洗浄します。



使用するのはエンジン燃料系を洗浄する事が出来る(マルチサーブ)


アディショナルインジェクターをマルチサーブに接続して、専用ケミカルでシステム洗浄。


使用する専用ケミカルは(ディーゼルシステムパージ1000ml)

200mlほどマルチサーブに投入。

インジェクターに信号を送り、開閉操作しながらケミカルを噴霧。
これを繰り返しながら内部を洗浄し、噴霧状態を回復させます。



洗浄工程が終われば、ガスケット一式を交換し組み立て。


・アディショナルインジェクター
・エキゾーストエルボパイプ
・キャタリティックコンバーター

これらはDPF燃焼に重要な部品。
全ても洗浄して再生しました。





一通りの作業が終わったので、エンジンを車両に載せます。
テーブルリフトを移動させて、車両リフトを降ろします。




エンジン・AT・トランスファ・Frデフ・サブフレームを一体で組付け。

電動テーブルリフトだと高さの微調整がしやすいので、エンジン脱着を安全で確実な作業が出来ますね。(慣れれば一人で問題なし。)

仮組してエンジン・ATマウントを交換。
そこから本締めして各ハーネスやホース等を組み立て。



とりあえずエンジン整備はひと段落。
次はサスペンション・ブレーキなどの整備に移行します。



・FrアッパーアームASSY
・Frロアアーム ブッシュ
・Frロアボールジョイント

ブッシュをSSTと油圧プレスで交換して、ボールジョイントも交換しました。


4WDのFrロアアームブッシュ一式交換は、工具が揃っていないと結構大変。
弊社は年間何台も作業をしているので、工具を全て揃えています。

ハブ・ナックル・ディスクローターを分解。


ハンマーでガンガン叩きながら外している整備動画が多いですが、適切な治具とSSTがあれば簡単に分解可能。(錆び付いていても問題なし。)

ハブとベアリングを分解し、インナーレースを取り外す。

新しいベアリングを圧入。

・Frディスクローター研磨

国産ディスクローター研磨機でディスクローターの凹凸・歪みを少しずつ研磨してフラットにします。




研磨後には耐熱塗装で化粧直し。

ハブとディスクローターを組み立て。

・ディスクの振れチェック。
・基準値内の最小に調整。

ハブとディスクローターを適当に外して、何のチェックもせずに組み立てる。
これだと最悪の場合、高速走行時にジャダーが発生します。

ネット上の動画・ブログを見ても、ハイエースハブ組立振れチェックをしているのは無いんじゃないかな?


弊社ではいつも通り、適切な工具と手順で正確に組み立てました。




・Frスタビライザーブッシュ一式
・FrドライブシャフトブーツグリスO/H

ドライブシャフトO/H時には純正ブーツグリスKIT一択。

ゴム部品に限ってはトヨタ純正は良いですよ。
耐候・耐久性がイイですね。




摺動が固くなったブレーキキャリパーは、10年10万キロに一度はO/Hしましょう。  片効き偏摩耗はキャリパーが原因。



・FrブレーキキャリパーO/H
・ステアリング ラックエンド+ブーツ交換


ガタが出やすいステアリングのラック。
高速時の振動やステアリングのセンターズレなどになります。


ここで中編ブログは終了。
まだまだハイエースKDH206の整備は続きます。

次回後編ブログではリアサスペンションやATF交換・マルチサーブにホイールアライメント調整などを紹介しますね。

それではHAPPY CAR LIFE!!




大阪府 ハイエースKDH206 リフレッシュプラン前編。   乗り換えるのも一手。リフレッシュ整備をするのも一手。

本日もミナト自動車ブログ(日々是好日)にお越しいただきありがとうございます。

最近よく聞くのが(ハイエースの新車が買えない)(納期が長くて受注ストップ)(その影響で中古車価格が高騰)となっている200系ハイエース。




ハイエースはプライベート使用・仕事使用・キャンピングカー使用が主でしょう。

・バイクや釣りなど遊び道具満載のトランポカー
・仕事道具満載のビジネス仕事車両
・内装を改造したキャンピングカー

代わりになる車両がなくハイエース一択の方も多く、今の愛車を長く使用したいと思うユーザーさんが多いですね。



ハイエースは買い替えが出来そうで、案外出来ない車種になっているのが現状。

では長く良い状態でハイエースを使用するには?という答えとして、今回のブログをお楽しみください。





大阪府から入庫したのはトヨタ ハイエースKDH206 平成28年式 走行距離20万キロ

車両全体をリフレッシュ整備する(リフレッシュプラン)のご依頼です。


メールからの相談内容
・エンジンパワーダウン、加速時の白煙が気になる。
・走行距離30万キロ以上は使用したい。
https://minato-motors.com/blog/?p=42010このブログ3部作と同等の整備がしたい。

・平日は通勤に使用し、休日は趣味でトレーラー牽引と200kgぐらいの道具を積載する

何回かメールを交換し予約完了。
数か月後の予約日に入庫してもらいました。




(リフレッシュプランは常時予約が埋まっています。)
(慢性的に数か月待ちの状態ですのでお早めに)


問診をして不具合・改善箇所をお聞きして、整備の方向性を説明。
代車をお貸ししてお預かり。


試運転をしてから事前ホイールアライメント測定。
サスペンションの状態を確認します。


数か月前にタイヤの片減りが気になり、ホイールアライメント調整をしたそうです。 その時に(少し調整した)と報告されたようですが、どこを調整したのかな??



今回バシッと整備して調整したいと思います。

スキャンツールでダイアグコードやデータモニター数値をチェック。

燃費や加速が悪い・白煙・黒煙などが出る原因を、リアルなデータ数値を読み込み探っていく。



スピードメーターに現れる(DPF警告灯 点灯!!)=(DPFが悪い)ではありません。  (DPF関係のセンサー・アクチュエーター等の数値が悪い)だけで、DPFではなくエンジン関係が悪い可能性もあります。


安易にDPFを交換して(DPF警告灯点灯が解消されない!!)なら、そらそうよと。


・バッテリーへの発電・充電状態をチェック。
・リフトアップしタイヤを外してエンジンや足回り下回りを点検。


おすすめの整備プランを御見積して提案。
予約時には今回の整備に掛けられる(整備予算)をお聞きしています。
それが分からないと提案する整備範囲が変ってくるのですね。



各車種によって(整備予算の下限)をお伝えしています。
ノアヴォクシー等とレクサスLS・RXでは部品価格が違うのでご了承ください。




整備プランの御見積を提案し、点検結果と作業内容を説明。


ご相談してサスペンション・ブレーキ関係など足回り下回りは、もちろんフルリフレッシュ整備する事になりました。





1KDディーゼルエンジンは整備する箇所が多数。
・左側 インテーク・EGRの煤を除去。
・前側 W/P Tベルト カム/クランクシール テンショナーベアリング類
・右側 サーモスタッドASSY オルタネータークラッチプーリー
・後側 DPF燃焼用アディショナルインジェクター分解洗浄
・上部 ヘッドカバーガスケットからのオイル漏れ

ATF交換・マルチサーブ等の整備も希望。



ここまでするなら車両からエンジンを降ろした方が話が早い。
・エンジンを降ろす=工賃アップ
・エンジンが下りた状態でエンジン整備は容易=工賃ダウン

工賃的にはプラスマイナスゼロな感じになるので、(エンジンは降ろしますね!)とお伝えして作業を始めました。




まずはエンジンを降ろす事から始めましょうか。



Frサスペンションを分解し、ハーネス・ホース類も切り離し。
車両からエンジンをゆっくり降ろします。


エンジン・ATトランスファ・デフなどを一体で降ろすので、1000kg昇降可能の電動テーブルリフト使用。

テーブルリフトには耐荷重キャスターを装着していますので、車両下からコロコロと移動。


今から赤矢印の奥に隠れているインテークマニホールドを外します。


ホース・パイプ・各バルブ・スイッチ/センサー・エアダクト・EGR
ぐちゃぐちゃに絡み合っているように見える各部品を分解していきますね。

いつもは車上整備の狭いエンジンルームから作業をしているので、丸見えの今なら整備性もよく楽勝ですね


2分割インテークマニホールドが見えてきたので、パカッと開けます。

1気筒目の煤堆積が多いですね。


ポート内径が煤堆積で狭くなり、バルブ傘部にも煤が固着。

現在のコモンレール式クリーンディーゼルは空気とEGR(CO2)と燃料のバランスを最適にする事によって性能を発揮しています。


それが崩れると本来の性能は発揮出来ず、燃焼状態悪化で故障トラブルを招く。

吸気系統にはどうしてもEGRの煤が流入するので、定期的なクリーニングは必要なんですよね。



通常ハイエース煤除去の場合は、エンジンは降ろさず車上整備をしマルチサーブでインテークをクリーニングしています。


今回はリフレッシュプランでサスペンションやエンジン整備も行うので、エンジンを降ろしDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)でエンジンポート内をクリーニングします。


1番圧縮上死点にセットして、簡単なマスキング。
ドライアイス洗浄機にドライアイス3mmペレットを投入。


DSC専用ノズルとアダプターをセットして、まずは軽くワンショット。


爆音と共にドライアイス洗浄機からペレットが噴射。

・圧縮空気でドライアイスを高速噴射
・熱収縮と昇華爆発力で付着物除去

柔らかいドライアイスの使用で、金属母材へのダメージはゼロ。
硬いメディアやクルミなどと違い、ドライアイスは昇華するので残留はゼロ。



YouTubeで動画公開中



10年以上前から施工しているDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)

ガソリン直噴エンジン・マツダや三菱のクリーンディーゼルへのカーボンクリーニングに対応。



ハイエースはキャブオーバーでキャビン下にエンジンがあり、DSCが出来ません。(今回のように降ろせば別)

4気筒8ポート全て除去完了。
これで吸気効率が回復し、シリンダ内で最適なタンブル・スワール気流が発生するでしょう。


結果、燃料と空気の撹拌が向上し燃焼効率が上がる。
煤の発生が少なくなり、DPFの負担も減る。



分解したインテーク・EGR系の部品も洗浄完了。

EGRバルブやスワールコントロールバルブは負圧制御。
負圧(バキューム)の力を利用して、ダイアフラムを動かし各バルブを開閉制御。


各バキュームスイッチの作動テストも行って、不良なら交換。

動きが渋く固着気味のバルブ開閉も洗浄でスムーズに。

キレイにした部品を組み立てます。
EGRクーラー内部もキレイになりましたね。


純正ガスケットで組立ました。


エンジン前部と右側のリフレッシュ整備。

・ウォーターポンプ
・サーモスタッド
・タイミングベルト
・カムシール クランクシール
・オルタネーターワンウェイクラッチプーリー
・ベルトテンショナー類


ハイエースで上記の部品を交換するのは、難しくありません。
ただ狭いエンジンルームに頭を突っ込んで作業するのは、体勢的にキツイ。

年々オッサン度が高まると、いろいろキツイんです。
目の前で作業が出来ると楽ですね~。






定番のエンジンヘッドカバーガスケットからのオイル漏れ。

オイル漏れを放置するとサスペンション系ブッシュは耐油ゴムではないので、ブヨブヨになりブッシュが破損しやすいです。



ヘッドカバーガスケット類を全て交換して、セミサーキュラ(半月)プラグも再シーリング。

硬化したブローバイのベンチレーションホースも交換しました。



こんな感じで進行しているハイエースKDH206
前編ブログはここまで。



次回中編ブログではエンジン後部のアディショナルインジェクター洗浄から、マルチサーブ洗浄などを紹介しますね。

引き続き宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!


大阪府 トヨタ アルファードANH20 リフレッシュプラン後編

大阪市から依頼されたトヨタ アルファードANH20 H25年式 走行距離13万キロ

前回ブログのリフレッシュプラン前編では、サスペンションやブレーキなどの足回り下回りを整備しました。  https://minato-motors.com/blog/?p=43015




今回の後編ではエンジンやCVTF関係の整備を紹介しますね。

CVTF完全圧送式交換。

まずはフルードの状態を確認してから、オイルパン洗浄ストレーナー交換一式を行います。

オイルパンを組み立てて、CVTFを補充。
そこから暖機をしてCVTFチェンジャーを接続します。


本命CVTFを使用する前にプレ洗浄を行います。

使用するプレ洗浄油はニューテックNC-RF リンシングフルード
弊社がニューテックさんに提案してプレ洗浄専用フルードを製作していただいています。





NC-RFリンシングフルードで全量イッキに圧送式交換します。

・左奥が新油モニター NC-RF
・中央ビーカーが廃油
・右クリーナーモニターがプレ洗浄後のフルード


プレ洗浄でここまでキレイになりました。
15分間のインターダル後に本命CVTFで再交換しますね。

本命に使用するのはニューテックNC-65。
ニューテック史上最高峰ハイパフォーマンスフルード。

・極薄で強靭な油膜性能はローフリクション・ハイパフォーマンス
・低温から高温まで安定した油膜は市販フルードでは最強レベル


みんカラ等のSNSでも絶賛されており、弊社での指名率も高いですね。



ほぼ完璧に入れ替わりました。

CVTFクーラーも洗浄して、規定温度でレベル調整を行います。



ブレーキフルードを交換&エア抜き作業。


・サーモスタッド交換。
・LLC圧送式交換
ラジエターリフレッシャーで交換がしにくいLLCを全量圧送式で交換します。


最後にLLC再生強化剤注入で防錆消泡性能を強化し、エア抜き作業。



・スパークプラグ交換
NGK最強プラグ プレミアムRXで交換しました。








・エンジンマウント全数交換。
・スロットルボディ清掃初期化

4点のエンジンマウントインシュレーターを交換し、スロットルボディ清掃初期化をして、アイドリング安定化と微振動抑制。

ミッション側とフロント側のマウントはゴムマウントが破断していましたね。

またエンジン側のマウントも新旧を比べると、硬さが全く違う。
外したマウントはプラプラに劣化していました。


・オルタネーターワンウェイクラッチプーリー交換

オルタネーターの発電状態は良好。
ですがワンウェイクラッチプーリーは経年劣化していますので、SSTを使用して交換します。

ワンウェイクラッチプーリーが破損するとゴロゴロ・カリカリ異音が発生し、オルタネーターにダメージを及ぼすので要注意。

そうなる前に予防交換。
ファンベルトも交換しますね。

・マルチサーブでインジェクター洗浄。

年々汚れが堆積しスプレーパターンや噴霧量が低下しますので、インジェクター洗浄システムでリフレッシュ。


マルチサーブのホースをフューエルラインに接続。
燃料タンクのガソリンを遮断し、マルチサーブから専用ケミカル剤を圧送してインジェクター洗浄。


エンジンを掛けながら約60分間の洗浄工程。

インジェクター内部の洗浄、噴射後にポート周辺やバルブの洗浄、燃焼室の洗浄。 汚れたカーボンやスラッジを除去していきます。





カーエアコンリフレッシュαでエアコン冷媒ガスをリフレッシュ。

年々減少していく冷媒ガスを回収・再生・再充填。
同時にコンプレッサーオイルをNC-200コンプブーストで強化しました。



前回ブログでサスペンション整備を実施したので、アライメントリフトで1G締付をします。

4輪が接地した状態でリフトアップ。



ロアアームやアクスルビーム リアショックアブソーバーなどを固定しているボルトを一度緩めます。

そうすると組立時に発生するブッシュの捻じれが解消されます。
そこからボルトを本締めするのが1G締付作業。


これをしないとブッシュが捻じれたまま走行する事になるので、新品ブッシュが早期破断しますよ。



締付後にはマーキングをチェック。

1G締付後に軽く試運転。
サスペンションを馴染ませます。


そこからホイールアライメント調整を行いますね。




・ハンター社 最新鋭ホイールアライメントテスターWA470ホークアイ

・イヤサカ社ビシャモンマルチアライメントリフト国産高剛性リフト


フロント側は左右のバランスを整えました。

リア側は入庫時に右側が過大なトゥインをシム調整で修正しました。


最後に試運転。

いつものテストコースを走行し、直進安定性やブレーキングをチェック。
異音や振動の異常が無いかを確認。

戻ってきてから再リフトアップ。
オイル漏れや締め忘れなどを何度もチェックします。


今回の作業は2週間お預かりで作業が完了。
前半の1週間で作業をして、後半の1週間でチェック作業と調整と納車準備。



本日もミナト自動車ブログ日々是好日に、お越しいただきありがとうございます。


今回はアルファードANH20のリフレッシュプランを2部のブログに分けて紹介しました。




リフレッシュプランは10年10万キロ以上走行した車両を、もう一度新車時に近づける為の提案型整備メニュー。

(新車時に近づける)なのでローダウン・リフトアップ車や改造車等の作業受付は不可としています。




またリフレッシュプランにとって重要な事は(整備予算)。

・年々上昇する純正部品。
・生産終了での純正部品の供給終了。


車種毎に整備予算の下限を設けています。
希望内容に対してあまりにも低い整備予算の場合は、お引き受けする事は出来ませんのでご了承ください。


リフレッシュプランのご依頼はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

○○年○○月の△△△のブログは総額いくら掛かりましたか??と聞いていただけるとお答え出来ます。 整備予算の参考にしてくださいね。




必要事項を記入していただいて(現状の不具合、不満点)(整備予算)を教えていただけると助かります。

どうぞ宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!

大阪府 トヨタアルファードANH20 リフレッシュプラン前編。サスペンション整備でリフレッシュ。

大阪市から入庫したのはトヨタ アルファードANH20 H25年 走行距離13万キロ。

車両全体をリフレッシュ整備する(リフレッシュプラン)を依頼されました。


リフレッシュプランとは10年10万キロ以上走行した車両をも、もう一度新車時に近づけるための整備メニュー。
(リフレッシュ整備をプランニングする)という意味で命名しています。


メール相談内容
・新車で購入し約13年経過。 乗り換えも考えていたが愛着もありリフレッシュ整備を希望。

・不満は2列目の乗り心地が悪く、家族に不評。  リアアクスルビームブッシュ破損が気になる。 

こんな感じで(お問い合わせフォーム)から相談されて、予約入庫となりました。


まずは問診。
予約時のメールである程度(不満点・改善点)はお聞きしていますが、問診でもう一度確認します。

・こういう症状が気になる。
・こんな時に不具合が発生する。
アバウトで良いので、気になる個所を教えてください。



・ではこういう時には不具合が発生しますか?
・この操作をすると、どうですか?
私の方からグイグイ質問をしますのでどうぞ宜しくお願い致します。


問診をしてお車をお預かりしました。
お預かり期間中は代車をお貸ししています。


試運転をして走行テスト。
事前ホイールアライメント測定で現状確認。




リア側の数値はアクスルビームブッシュ破損とアクスルビームの歪みで、数値が悪化していますね。

サスペンション整備後にシム調整を行うので、作業前にどれだけ歪んでいるかを測定しておく必要があるのです。


・エンジン点検の基本 排気ガステスターで数値確認。  燃焼状態やセンサーの動きをチェック

・バッテリーアナライザーで充電・発電状態をチェック


・整備リフトでリフトアップ。  タイヤを外して足回り下回りを点検。
エンジン/AT周辺もチェックします。



点検をし整備プランの御見積書を制作。
メールで御見積書を送信し、電話で整備内容を説明。


現状を説明して、おススメの整備プランを提案しました。


御見積書を制作するには(現状確認の点検)と(整備予算)が必要。
(どれぐらいの予算)を確保しているのかを、メール相談時にお聞きしています。


自宅のリフォームでもそうだと思いますが、500万円と1000万円のリフォーム予算では工務店側も提案する内容が変わるでしょう。

自動車のリフォーム(リフレッシュプラン)でも、予算が分からないと提案する目安が分からないのですね。



オーナーさんと協議して整備内容が決まりましたので、作業を始めます。


心配されていたリアアクスルビームブッシュ破損。
やっぱり破損してました。


走行時に捩られるアクスルビームブッシュ。
破損した状態で使用し続けると、アクスルビーム自体が歪みます。


ブッシュが破損していると必要以上にアクスルビームが捻じれて、徐々にビーム自体が歪んでいくんですよ~。




治具とSSTを使用してサクサクと交換しました。
外すときにはブッシュに印を付けて、同じ角度になるようにブッシュを圧入します。




アクスルビーム組み立て。
・リアハブベアリングも予防整備で交換。
・パーキングブレーキの清掃調整/グリスアップ。

ブレーキバックプレートとアクスルビームの間に(SPC トヨタ リアシム)を
装着します。




リアシムは対角の厚みが違う樹脂製プレート。

これでホイールアライメント調整が出来ないアルファード アクスルビームを、対角の厚みの違いで(キャンバー・トゥ)を微調整が可能。


リアシムの厚みは6種類ありますので、事前ホイールアライメント測定の数値から選定しています。


リアシムの結果がどうなったかは後編ブログで紹介しますね。

フロントサスペンションも整備しますね。


今回ショックアブソーバーは純正をチョイス。
スプリング以外は全て交換します。

ダストブーツも破損しており、ショックアブソーバーもスコスコに抜けていました。








Frロアアームやスタビブッシュも交換。
破損していたスタビライザーリンクロッドも交換しました。

20系アルファード/ヴェルファイア 50系エスティマ。
このプラットホームの定番不具合箇所のステアリングギアボックス破損。


問診時にオーナーさんの目の前で、ギアボックス異音テストを実施。

確認出来たのでギアボックスASSYを交換しました。
(オーナーさんも異音には薄々気が付いていたようです。)

FrドライブシャフトブーツグリスKITでO/H。
経年劣化したブーツとグリスをリフレッシュ。

使用するのは耐久性が高い(純正ブーツグリスKIT)一択。



劣化したグリスは粘度が低下して、液体状にドロドロ。
これでは油膜強度が足りません。


硬化したブーツは破棄し、ドライブシャフトを洗浄します。



ドライブシャフト右側の中間シャフトベアリングを圧入交換。
油圧プレスで交換しました。

ブーツグリスKITで組み替えますね。

ブレーキをO/Hします。

・ディスクローター研磨
・キャリパーO/H
・ブレーキパッド交換

リア側は歪みがありましたが。数回の研磨作業で修正出来ました。

艶消しブラックの耐熱塗装。
これでまた10万キロ使えるでしょう。



硬化したキャリパーシールはブレーキ引き摺りの原因。
定期的にキャリパーはO/Hを推奨しています。



キャリパーホルダー側もリフレッシュ。
スライドピンのグリスを洗い流して、新しいグリスを注入。

スライドピンのダストブーツも交換します。








ブレーキパッドはWAKO’S BPR高性能ブレーキパッドグリスで組付け。
バックシムも交換しました。




リフレッシュした足回り下回りの部品を組み立て。
リアショックアブソーバーも交換します。

これで今回のリフレッシュプラン前編が終わりました。


次回後編ブログでは引き続きリフレッシュ整備を紹介しますね。
・CVTF完全圧送式交換
・ブレーキフルード交換
・スパークプラグ交換
・エンジンマウント全数交換
・オルタネーターワンウェイクラッチプーリー交換
・ファンベルト交換
・LLC圧送式交換
・マルチサーブ インジェクター洗浄システム
・1G締付&ホイールアライメント調整


それでは次回ブログをお楽しみに!!
HAPPY CAR LIFE!!