滋賀県 デリカD5 H25年式 CV1W ディーゼル 19万3千Km 後編。 ドライアイス洗浄&マルチサーブを含むおススメ!オプション整備

前回の前編ブログでは三菱デリカD-5 CV1W 4N14ディーゼルのインテークに堆積する煤を、DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)で除去しました。
https://minato-motors.com/blog/?p=42232
後編ブログではデリカD-5 CV1WのDSC時に(同時に整備していた方が良いですよ!!)というオプション整備を紹介します。

デリカD5 DSC オプション整備
(ラジエター交換)
DSC(フロント周り脱着)作業時には、ラジエター・A/Cコンデンサー・ファンシュラウドをすべて取り外します。

デリカD:5のラジエターは、サイドの樹脂タンク部分が熱劣化により割れやすい構造となっています。
LLC(冷却水)が漏れるとオーバーヒートの原因となり、エンジンに重大なダメージを与える可能性があります。
また、デリカ特有の形状により樹脂タンクへ負荷がかかりやすく、トラブルが発生しやすい点も注意が必要です。

今回は、A/Cコンデンサーが塩害腐食により深刻な状態であったことに加え、樹脂製のラジエターキャップベース、アッパーホース、ロアホースも熱劣化 更にインテークダクトホースも破断していたため、オーナー様のご了承をいただき、ラジエターと同時交換を行いました。




経年劣化して破断しかけていた、インレットパイプ。
このパイプの破断は、デリカD5定番ですね。

DSC作業と同時に交換することで、交換工賃を大幅に抑えることができ、二度手間の工賃も節約できます。
結果的にコストを抑えつつ、将来的なトラブル予防にもつながります。
ある程度走行距離が伸びたデリカD:5は、ガソリン車・ディーゼル車を問わず、ラジエターの定期交換をおすすめします。
デリカD:5特有のウィークポイントでもあるため、トラブルが起こる前の予防整備が非常に重要です

デリカD5 DSC オプション整備
(LLC圧送式交換)
通常DSC分解時に排出されたLLC冷却水は、再利用します。
弊社の(LLC圧送式交換)はラジエターリフレッシャーを使用した脈動圧送交換。
エンジンを掛けながらラジエター・エンジン・ヒーター等の冷却ラインに流れるLLC全てをろ過再生。

交換が難しい冷却ラインのLLCを脈動交換して、最後にLLC再生強化剤で防錆・消泡性能を強化。
最後に完璧にエア抜き作業、量調整も完璧に行います。

デリカD5 DSCオプション整備
(カーエアコンリフレッシュα)
DSC時にはACコンデンサーを外す時に、冷媒ガスを抜きます。

その時は単純に補充するだけではなく、(カーエアコンリフレッシュα)お勧めしています。

・長時間の真空引きで配管内の水分、空気を完全排出。
・規定充填量を重量管理で正確なガスチャージ。
・ニューテックNC-200注入で、潤滑気密性を強化。
このデリカも作業前に回収できたガス量は420g
規定充填量は780g±20g
AC冷媒ガスはメンテナンスをしないと減っていきますので、定期的にメンテしましょう。

デリカD-5 DSC オプション整備
(フューエルフィルター交換)(ベルト交換)

① カウルトップパネルカバー取り外しで作業性が向上
通常は手が届きにくいエアクリーナーケース奥のフューエルエレメントですが、DSCの作業工程上カウルトップパネルカバーを外しますので、アクセスが格段に良くなります。
エアクリーナーエレメントだけでなく、フューエルエレメントの交換もスムーズに行えるため、整備効率が大きく向上します。
② フューエルエレメントの早めの交換をすすめる理由
高圧噴射システムの不純物の影響
コモンレール式ディーゼルは、通常で300〜400 bar、最大では1,600〜2,000 barという超高圧で燃料を噴射しています。その為燃料ラインには微細な不純物が発生しやすい特性があります。
燃料中のわずかな不純物や水分でもインジェクターの摩耗や噴射不良につながりやすく、燃料品質が非常に重要です。
③ 結露による水分混入が避けられない構造
燃料がエンジンとタンクを循環するディーゼル車は、温度差によってタンク内で結露が発生しやすく、水分混入のリスクを常に抱えています。
水分はフィルターの劣化を早めるだけでなく、インジェクターやフューエルラインをの腐食といった不調を引き起こす原因にもなります。
④ フィルターは使用とともに汚れが蓄積する
不純物と水分が循環することで、フューエルエレメントは使うほど黒く汚れ、負担が増えていきます。
そのまま放置すれば燃料供給(燃料圧力不良)トラブルの原因になります。
⑤ 早めに交換することで得られる効果
1・インジェクターの保護
2・燃料供給トラブルの予防
3・エンジン性能の安定維持
4・将来的な修理費用の抑制
カウルトップパネルカバーを取り外しているタイミングは、普段触りにくいフューエルエレメントを交換する絶好の機会です。
コモンディーゼル特有の高圧噴射インジェクター保護と水分混入リスクを考えると、早めの交換がエンジンを長く良好に保つための最善策といえます。


DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)の作業工程では、補器ベルトの脱着が必要になります。
そのため、作業時にベルトのひび割れ・硬化・摩耗などの劣化が見つかった場合は、オーナー様にご説明し、ご了承をいただいたうえで交換を行っています。
また、クーラー側のベルトには ストレッチベルト が採用されています。
ストレッチベルトは再使用ができず、専用工具での取り付けが必要になるため、後日の車検時に2本まとめて交換すると工賃が割高になりがちです。

デリカD-5 DSC オプション整備
(マルチサーブ インジェクター洗浄システム)
燃料に添加するタイプの洗浄剤とは比較にならない洗浄効果が得られます。
先ほどフューエルエレメントの項目でも触れましたが、超高圧で作動するコモンレール式ディーゼルエンジンは、微細な不純物が発生しやすく、長い時間をかけてフューエルライン内部にデポジットが蓄積していきます。
これらの堆積物は、インジェクターの噴射状態や燃料供給の安定性に悪影響を与えるため、適切なクリーニングが非常に重要です。
こうした長年蓄積したデポジットを、強力な専用クリーナーで効率よく除去するのが「マルチサーブ」というプロショップ向けの洗浄システムです。
ディーゼル車の比率が高い欧州で誕生し、その性能が実証されたのち、日本市場へ導入されました。
エンジン内部のコンディション回復に高い効果を発揮する、信頼性の高いクリーニング手法です。


フューエルライン洗浄を選択
フューエルフィルターからフューエルサプライポンプへとつながるホースを切り離し、その接続部にマルチサーブのホースを接続します。
フューエルサプライポンプ~インジェクター~燃焼室までを、マルチサーブでシステム洗浄。



マルチサーブ本体に、
専用洗浄剤ディーゼルシステムパージを投入します。


強力洗浄コースを選択

洗浄剤のみでエンジンを始動し、約70分間かけて施工します。
ゆっくりとフューエルライン内部のデポジットをケミカル洗浄していきます。

無事作業が完了
続けてマルチサーブ DPF洗浄システムに移行します。
デリカD-5 DSC オプション整備
(マルチサーブ DPF洗浄システム)
他社ディーゼル同様に、ウィークポイントのDPF詰まり。
ディーゼル車に共通する弱点として、DPF詰まりは避けて通れない問題です。
DPF(DPR)は排気ガス中の煤を濾過するフィルターで、走行を重ねるほど内部に煤が蓄積していきます。
一定量が溜まると自動再生燃焼によって浄化される仕組みですが、再生がうまく行われないと警告灯の点灯や出力低下、燃費悪化などの不具合が発生します。
対処法としては、
・DPFを新品やリビルト品に交換する。
・ケミカル剤で簡易洗浄する。
などが挙げられますが、必ずしもDPFだけが原因とは限りません。
他の箇所の不調が巡り巡ってDPFに影響し、結果的に詰まり症状として表れるケースも少なくありません。
そこで、まずDSCでインテーク周りをクリーニングし、その後にマルチサーブのDPF洗浄システムを施工することで、吸排気の流れを本来の状態に整え、多くのトラブルを改善します。
弊社では、強力な大容量ケミカルを使用したマルチサーブによるDPFシステム洗浄を推奨しており、より確実な改善を目指すメンテナンスとしてご提供しています。

DPF洗浄には2種類のケミカル剤を使用します。

マルチサーブのホースをDPFに繋がるパイプに接続。


ちなみに市販のDIY系スプレー缶式DPFクリーナー。
スプレー缶は大きいですが、中身はほとんど加圧充填用ガス。
(意外と中身のケミカル量はめっちゃ少ないですから。)
(マルチサーブは1000ml+1000mlの2000mlです。)


画面指示通りに進みます。
まずは1液目(DPFクリーナー 1000ml)を投入。 (ケミカルとしては大容量。)





投入後15分間のインターバル。
泡状に注入したケミカル剤はDPFの空間に充満します。

液剤が浸透したところで、
エンジン始動 アイドリング状態で5分間暖気します。


次は2液目(DPFフラッシュ 1000ml)をマルチサーブに投入。
DPFに泡状注入し すすぎ洗い工程に入りますます。




エンジン回転数を上げてDPFの温度上昇。
ケミカル効果を促進させ、内部の溶剤を排出します。


マフラーから廃液が大量に排出されますので、これを回収装置でキャッチ。
途中に確認用のクリアーパイプを付けているので、これで廃液の色を確認します。

今回は灰色に茶色がかった廃液でした。
マルチサーブの作業中は排気ガスが猛烈に臭い。
(工場内で作業をすれば、ヤバい状態。)

DPF洗浄では、泡まみれの廃液がマフラーからドバドバ出ます。
(それが塗装に付くと宜しくない。)
またDPFを強制燃焼すると廃液+異臭+白煙が大量に出ます。
(ボヤ火事か??と思うぐらい)
弊社では廃液・異臭・白煙を近隣にまき散らす事は、プロの仕事としてNG。
排気回収システムを自社開発し作業をしています。
(マツダSKY-D・三菱デリカD-5・ハイエースディーゼル用の3種類)
ディーゼル用排気回収システムを自社開発し使用している整備工場は、おそらく日本中探しても弊社ぐらいでしょう。


そこからDPF強制燃焼を実施。
さらに猛烈な白煙がより一層出てきます。
でも回収システムがあれば、余裕で対応可能。

スキャンツールでライブデータのDPF燃焼温度もを確認。申し分ありませんね。

燃料噴射学習ももちろん実施します。
マルチサーブは、
マツダSKY-Dやハイエースディーゼルでは、
すでに定番整備となっている整備メニューです。
https://minato-motors.com/blog/?p=39724
https://minato-motors.com/blog/?p=40859
https://minato-motors.com/blog/?p=40184
デリカD-5 DSC オプション整備
(ATF完全圧送交換 for NUTEC NC-65)
今回のデリカD5はDSCがメインですが、この際出来る事は全てとのオーナー様のご希望でしたので、最後にもう一つの定番メニュー ATF完全圧送交換を実施しました。

それでは早速
ハイトルク重量級ディーゼルで交換歴不明 19万Kmオーバーした、ATFをサンプリングしましょう。
予想通り真っ黒でしたね。

本命ATFで交換する前にまずはプレ洗浄。
プレ洗浄に使用するATFはニューテックNC-RFリンシングフルード。


ニューテック製NC-RFは弊社が企画し、ニューテックさんに開発していただいた専用リンシングフルード。http://minato-motors.com/blog/?p=17434
本命ATFを使用するために最適化されたリンシングフルードを使用してのATF完全圧送式交換は日本では弊社のみになります。
無色透明ですので、色が薄い緑のニューテック NC-65とのは、ベストマッチ。

それでは全量イッキにNC-RFで圧送式交換をします。
プレ洗浄(ニューテック NC-RF)
ATF圧送交換スタート!
トルクが大きいエンジン車であったり、車両重量が重い車は、思っている以上にATFは、酷使されています。
ATFは確実に緩やかに劣化します。



プレ洗浄が完了
比較してみましょう。
・左奥が新油モニターのNC-RF
・中央ビーカーが廃油ATF (19万km使用した排油ATF)
・右手前のクリーナーモニターがプレ洗浄後のATF
透明度が回復しましたので、本命ATFの交換に進みます。

ニューテック史上最高峰ATF 『NC-65』
全化学合成ハイパフォーマンスATF(エステル系)
極薄で強靭な油膜性能はローフリクション・ハイパフォーマンス。
高温・高回転・高負荷時でも安定した油膜性能を発揮。
エステル系基油を贅沢に使用しているので、なかなか劣化せず長寿命。
純正ATFの数段上を行く、市販ATFで最強レベルの高性能フルード。
高トルク&重量級のデリカD5ディーゼルにお勧めしています。


本命ATF『NC-65』への交換スタート!





綺麗に入れ替わりましたね。
ここまでキレイに入れ替われば、次回交換推奨距離6万キロ以上です。
ハイパフォーマンスATFをお勧めする一番大きな理由は、ロングライフであると言う事です。
ストリート走行レベルの負荷では簡単に劣化しないので、長く使用出来ます。
結果頻繁に交換するよりもコストパフォーマンスでも有利になります。
最後に試運転とライブデータ確認。

作業前の燃料噴射量

作業後の燃料噴射量
燃料噴射量が減少しています、つまり少ない燃料消費でアイドリングが出来る様になりました。

作業前のDPFの差圧

作業後のDPFの差圧
こちらの数値も減少しました。DPFの差圧力が下がると言う事は、排気抵抗率が下がり正常にDPF燃焼できたと言う事です。


納車時には作業中の画像を見ながら、説明をさせて頂き、無事納車となりました。
またインジェクター/DPFに各アフターケミカルをお渡ししているので、後日燃料タンクに投入してください。

デリカD5に限らず、マツダ SKY-Dもハイエースのディーゼルも、煤が原因でエンジン不調やエンジン警告灯点灯などの不具合が発生します。
またそれ以外の原因でエンジン不調になる場合もあり、原因が1つの場合もあれば、複数ある場合もあります。
クリーンディーゼルエンジンはガソリンエンジン以上に、定期的なメンテナンスが必要ですよ。 (頑丈・丈夫はクリーンディーゼルになる前の話。)
故障や不具合が出てからメンテナンスをするよりも、そうなる前にメンテナンスをした方が結果的には経済的だとお伝えしています。

本日もミナト自動車ブログ日々是好日にお越しいただきありがとうございます。
おかげさまでDSCやマルチサーブ、ATF完全圧送式交換のご依頼で全国各地からお越しいただいています。 ありがとうございます。
・ATF/CVTF交換
http://minato-motors.com/blog/?cat=8
・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
http://minato-motors.com/blog/?cat=169
・マルチサーブ 洗浄システム
http://minato-motors.com/blog/?cat=270
・提案型整備リフレッシュプラン
http://minato-motors.com/blog/?cat=12
弊社はこの4点を中心に作業をお引き受けしていますので、御見積・ご予約のはHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
それではHAPPY CAR LIFE!!











