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奈良県からハイエースKDH201V 前編。     ディーゼルインテークの煤堆積。 エンジン不調 加速不良 黒煙あり。 エンジン警告灯は点灯せず。

奈良県からお越しいただいたのはハイエース KDH201 平成20年式 走行距離25万キロ

マルチサーブのご依頼です。


HP(お問い合わせフォーム)から相談されました。



相談内容
・加速時のターボ過給時に、低回転でバラつく?トルクが薄い?加速が悪い?
・マフラーから黒煙がある。 DPFが悪い?交換?




クリーンディーゼルエンジンは年々環境対策の為に、にいろんな装置が装着されています。

EGRやDPFや超高圧噴射のインジェクター。
これらが全て正常に作動して、本来の性能を発揮している。

逆に言えば一つでも作動不良があると、エンジンパフォーマンスは大幅に低下するのです。


・エンジン部品が故障。
・エンジンの不調・加速不足

こんな時はメーターパネルのエンジン警告灯が点灯して、ユーザーに知らせてくれると思っていませんか??



場合にもよりますが今回入庫したハイエースは、警告灯も点灯せず、原因不明で相談されました。





予約入庫してもらい、まずは問診。
・今までの整備歴や整備してきた工場の事。
・不具合の頻度や再現時の挙動。
・マルチサーブの必要性と作業手順。

などをお話ししました。




マルチサーブさえすればエンジンの不調がすべて解消!!ではありません。

マルチサーブではどの箇所を整備し、どのように作業を進めていくか?は、一般ユーザーさんには分かりにくい。(整備専門的過ぎて)


そこを噛み砕いて問診時に説明をさせていただいています。






試運転をしてから、作業開始。
『マルチサーブ インテークカーボン洗浄システム』から始めますね。



第一段階では吸気シャッターバルブ・水冷EGRクーラー・EGRバルブを分解します。




この時点で煤堆積が酷いですね。

でもエンジン警告灯は点灯しない。



EGRバルブがこんな状態。

それでもエンジン警告灯は点灯しない。




水冷EGRクーラーは意外と煤堆積が少ない。




第一段階ではこの状態まで分解しました。
インテークマニホールドの入り口から内部を確認。


・煤堆積が酷くなければ先ほど分解したバルブやEGRクーラーを洗浄して組立。
マルチサーボのケミカル洗浄に移行する。



・煤堆積が酷い場合は、第二段階に移行。
インテークマニホールドを分解して、エンジンヘッドのインテークポートまで煤除去する。


今回は後者でしたのでインテークマニホールドを外しますね。





インテークマニホールドのスワールコントロールバルブは固着。
煤が堆積しすぎて酷い状態。


それでもエンジン警告灯は点灯しない。
(ただ加速せず、黒煙が出るだけ。)


予想通りエンジンヘッドのインテークポートは煤堆積でポート内径が塞がりそう。



それでもハイエースは警告灯が点灯せず走ります。
(ただ加速が悪く、黒煙も出る)





エンジン警告灯が点灯すれば誰しもが気が付く。
ですが走行距離が増えるとユーザーさんも新車時のフィーリングは忘れているでしょう。

また中古車ユーザーならそもそも新車時のコンディションを知らない。




過走行ならこんな感じかな??と、騙しだまし使用している人が大半だと思います。




こんな感じになるとディーラーさんならインテークマニホールドは交換でしょう。


弊社なら各洗浄装置をフル活用して、完璧に再生します。



バルブシャフトが煤堆積で固着し、開閉しなかったスワールコントロールバルブも、洗浄後にはペコペコ開閉しました。

同時に作動&気密テストも行っています。
(バキューム負圧を掛けて、疑似開閉指示信号をON・OFF)





エレキトリックEGRバルブの開閉もチェック。

ダイアフラムの気密が悪いと開閉しませんので、テストしてから再利用。


ECUからの指示信号があるかも確認・確認。
洗浄だけではなく部品が再利用できるかをチェックしないといけません。




ビフォーアフターが分かるように、作業中は画像をバンバン撮影しています。

納車時にユーザーさんに画像を見てもらえると、何をしたのかを説明がしやすいんですよね。





水冷式EGRクーラーと切り替えバルブも洗浄。
新品ガスケットとホース等も交換。


熱劣化で割れるハーネスカプラーも補修部品でリカバリー。
トヨタ系のカプラーなら常時100種類ぐらいはストックしています。



エンジンヘッドのインテークポートは手作業で煤除去。


弊社が開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)なら一瞬で完璧にポート内をドライアイス洗浄が出来るのですが・・・。

ハイエースにDSCをすると飛散した煤で室内を汚してしまう。


 

 


地道にポート内の煤を除去。
ある程度キレイになりましたが、まだ一部煤が残っていますね。


バルブ傘部の周辺やポート奥に残った煤は、インテーク部品を組立後に、マルチサーブのケミカル洗浄システムで除去します。







・組立後にLLCを補充。
・エンジン始動で完全暖機とLLCエア抜き作業。


高圧のフューエルラインを切り離しましたので、燃料漏れのチェックは入念に。




やっとここからマルチサーブの登場。
(ある程度煤を除去してからマルチサーブを行うと、洗浄効果が高まります。)




例えると。
・道路の溝を掃除したいが、砂が溜まっている。
・いきなり水を流しても、砂が多すぎて流れていかない。

キレイに流すには大量の水が必要になるのは、皆さん経験上分かると思います。


ではどうしますか??

・溝の砂をホウキで履いてチリトリで取り除き、水を流す。
すると何もしないよりスグに溝はキレイになりますよね。



・道路の溝=インテークの経路。
・砂=煤カーボン
・水=マルチサーブのケミカル剤(ディーゼルインテーククリーナ)



ディーゼルインテーククリーナ1000ml
なかなか高額なケミカル剤ですから、何本も使うと料金が高騰します。



溜まりすぎた煤をマルチサーブのケミカルで洗い流す事は可能ですが、本数が掛かりすぎる。

であるなら、煤をある程度取り除いてからの方が、結果的にはキレイになりますよ。





インテーク分解作業をすれば、壊れた部品や脆い樹脂製部品も発見できて、予防整備でリペアも可能。




ケミカルを霧状に噴霧するアトマイザーコーン
エア抜き後にインテークの吸気シャッターバルブに装着。



ここからケミカルを噴霧し、吸気の流れに乗って燃焼室までケミカルが到達。
その経路にある除去出来なかった煤を、ケミカル洗浄除去。



固着した煤にケミカルが吸着すると、煤の結束が緩む。
塊の煤が少しずつ粒子状に剥がれて、燃焼室で燃えます。

エンジン始動し噴霧開始。


30秒間隔て1回 霧状に噴霧噴射。

約2時間ほど時間を掛けてゆっくり確実に吸気経路を洗浄します。





マルチサーブ インテークカーボン洗浄システムは終了。
加速不良・排気の黒煙を解消する作業はまだまだ続く。



次回ブログではインジェクター&ターボチャージャー洗浄。
DPF洗浄も紹介しますね。


どうぞお楽しみに!!

大阪府からスバル インプレッサG4 GK7 リニアトロニックCVTF完全圧送式交換。  時間は掛かるけど、日帰り納車可能!!

地元大阪府から来店されたのはスバル インプレッサG4 GK7 走行距離8万キロ。

リニアトロニックCVTFの完全圧送式交換のご依頼です。
ありがとうございます。


予約入庫していただいて、問診から始めます。


車両状態やCVTF交換の説明・ヒヤリングなどをして、お車をお預かりしました。

・リニアトロニックCVTF交換 アイシンCFW
・オイルパン洗浄ストレーナー交換一式

朝9時半入庫で当日夕方納車で作業をしますね。
代車もご用意しています。

試運転後にリフトアップ。
CVTFの状態をチェック。



オイルパンを外しますね。



オイルパンを洗浄し、磁石の鉄粉も除去。
ミッション側の旧液体ガスケットを剥がしてクリーニング。


ストレーナーも交換します。

スバル リニアトロニックCVTは、他社のAT/CVTに比べてオイル切れが悪いです。


オイルパンを外して再装着するまでは、ポタポタとCVTからフルードが延々と垂れてくる。


何時間も放置しないとフルードのポタポタが止まらないのが、リニアトロニックCVTの特徴。        当然時間が掛かり、日帰りでは間に合わないのが普通です。



ですが弊社では交換時間の掛かるリニアトロニックCVTも、日帰り納車が可能。


どうやってポタポタを止めるのか?
液体ガスケットの養生時間はどうしているのか?

このあたりは企業秘密で教える事は出来ませんが、一つ言えるのが・・・。




・某国から直輸入している高性能液体ガスケット。
密着性・作業性・耐久性が素晴らしい商品を使用しており、
信頼性も高く数百台はこの商品で作業してきました。


ポタポタ垂れてくる事を止める方法や、使用する製品の工夫で、納車時間を短縮する事に成功しているのです。





オイルパンを再装着して、CVTFを補充。
エンジン始動で完全暖機。


ATFチェンジャー(トルコン太郎)を接続し、これで圧送式交換の準備が整いました。



本命CVTFを使用する前に、まずはプレ洗浄。

使用するプレ洗浄フルードはニューテックNC-RF
無色透明のリンシングフルードです。
http://minato-motors.com/blog/?p=17434



これでイッキに全量圧送式交換をしますね。




12Lをイッキに交換して、ここまでキレイになりました。

中央ビーカーは最初に回収した廃油。
それに比べるとかなりキレイになったのですが、まだ少し濁りがありますね。




15分間のアイドリングタイム。
次は本命CVTFで交換します。




弊社取り扱いCVTFは4種類あります。
油膜性能のレベルや価格が違いますが、依頼車両に適合するフルードを提案させていただいています。

今回は提案した3種類のうち、アイシンCFWをチョイスされました。



CFWでもう一度、12L圧送式交換をしますね。



完璧に入れ替わりましたね。
ここまでキレイになれば、次回交換推奨距離4万キロとお伝えしています。




フルードクーラーを洗浄し、規定油温でフルードレベル調整も行いました。
最後に試運転をして納車になります。




納車引き渡し時には作業内容を説明しています。

作業中はバシバシ撮影していますので、画像を見ながら説明をさせていただいています。  ご質問が有ればご遠慮なくどうぞ~。

また画像コピーも希望が有ればお渡ししています。







本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。


スバルリニアトロニックのCVTF交換の御見積・ご予約は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね~。

どうぞ宜しくお願い致します。






京都府 三菱デリカD-5 CV1W エンジンパワーダウンの原因は?後編。DSCドライアイスで煤完全除去。DSCお勧めオプション整備!!

前回の前編ブログでは三菱デリカD-5 CV1W 4N14ディーゼルのインテークに堆積する煤を、DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)で除去しました。

https://minato-motors.com/blog/?p=39818


後編ブログではデリカD-5 CV1WのDSC時に(同時に整備していた方が良いですよ!!)というオプション整備を紹介します。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: s-IMG_6079.jpg

デリカD5 DSC オプション整備
(ラジエター交換)


DSC時にはラジエター・ACコンデンサー・ファンシュラウドを外します。


・デリカD5のラジエターはサイド樹脂タンクが熱劣化で割れやすい。
(LLC冷却水が漏れるとオーバーヒートします。)
(独特の形状のため、樹脂タンクに負荷が掛かり、割れやすい。)

・同時交換なら交換工賃は非常に安価。
(2度手間の工賃が節約できます。)





ある程度走行したデリカD5はガソリン・ディーゼル問わず、ラジエターを定期交換しましょう。 (D-5定番のウィークポイントですね。)




デリカD5 DSC オプション整備
(LLC圧送式交換)


通常DSC分解時に排出されたLLC冷却水は、再利用します。



弊社の(LLC圧送式交換)はラジエターリフレッシャーを使用した脈動圧送交換。

・エンジンを掛けながらラジエター・エンジン・ヒーター等の冷却ラインに流れるLLC全てをろ過再生。





交換が難しい冷却ラインのLLCを脈動交換して、最後にLLC再生強化剤で防錆・消泡性能を強化。

エア抜き作業も行います。





画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: s-IMG_6114.jpg

デリカD5 DSCオプション整備
(カーエアコンリフレッシュα)


DSC時にはACコンデンサーを外す時に、冷媒ガスを抜きます。

その時は単純に補充するだけではなく、(カーエアコンリフレッシュα)お勧めしています。


・長時間の真空引きで配管内の水分、空気を完全排出。
・規定充填量を重量管理で正確なガスチャージ。
・ニューテックNC-200注入で、潤滑気密性を強化。


このデリカも作業前に回収できたガス量は420g
規定充填量は780g±20g

AC冷媒ガスはメンテナンスをしないと減っていきますので、定期的にメンテしましょう。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: s-IMG_6115.jpg
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: s-IMG_6116.jpg
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: s-IMG_6118.jpg






デリカD-5 DSC オプション整備
(マルチサーブ インジェクター洗浄システム)


燃料の流れは燃料タンク → フューエルフィルター → フューエルサプライポンプポンプ → インジェクター。




フューエルサプライポンプ~インジェクター~燃焼室までを、マルチサーブでシステム洗浄。

フューエルフィルターからフューエルサプライポンプに繋がるホースを切り離し、そこにマルチサーブのホースを接続。


ディーゼルシステムパージをマルチサーブに投入。


エンジンを掛けながら約70分間。
ゆっくりフューエルラインのスラッジをケミカル洗浄していきますね。




マツダSKY-Dやハイエースディーゼルでは、定番整備となっています。
https://minato-motors.com/blog/?p=39724






デリカD-5 DSC オプション整備
(フューエルフィルター交換)


狭いエンジンルームの奥にあるフューエルフィルター
ディーゼルのフューエルフィルターは真っ黒になるほど汚れます。


インジェクターの保護・フィルター詰まりの予防に定期交換をオススメしています。





デリカD-5 DSC オプション整備
(樹脂製インテークダクトパイプ交換)


デリカD-5 CV1Wの定番故障箇所のインテークダクトパイプの割れ。


エンジンルームから覗いてもダクトパイプは見えません。
ワイパーモーターなどを全て外さないと、目視出来ないのですが・・・・。


これが経年劣化で割れているんですよね。
長くデリカD-5を乗るなら、要チェック。




デリカD-5 DSC オプション整備
(マルチサーブ DPF洗浄システム)

他社ディーゼル同様に、ウィークポイントのDPF詰まり。



・新品・リビルト交換か?
・DIY的なケミカル商品で簡易洗浄??


弊社ではマルチサーブの大容量ケミカルを使用して、DPFのシステム洗浄を推奨しています。



マルチサーブのホースをDPFに繋がるパイプに接続。


1液目(DPFクリーナー)1000mlをマルチサーブに投入。


画面指示通りに進みます。



次に2液目(DPFフラッシュ)1000mlを投入。


エンジン始動させてDPF温度を上昇させて洗浄効果を促進。


しばらくするとマフラーから白煙・異臭の廃液が大量に排出されます。



弊社では廃液回収装置を製作し作業をしています。
・回収装置にはクリアパイプで廃液の色を確認。

・今回はグレー・やや茶色の廃液が大量に出てきました。




回収後の廃液は真っ黒。
DPFも定期的にメンテナンスを推奨しています。


簡易DPFクリーナーの溶剤充填量を見てください。
スプレー缶に記載されているはずですが、驚くほど溶剤量は少ないと思います。

スプレー缶なので7割ほどは噴出用のガスで、中身のケミカル剤は少ないのです。




マルチサーブは1000mlが2本の2000ml原液。
それをDPFにダイレクト洗浄。
(簡易的DIY商品とは違いますのでご安心ください。)







DSCとオプション整備が完了後に、試運転。
・各リセット作業と再学習作業。
・スキャンツールを接続しライブデータとダイアグコードをチェック。



加速も改善し本来のエンジン性能に戻ったと思いますよ。




デリカD-5のDSC作業は1週間お預かりとなっています。
その期間中は代車をご用意しています。

三菱デリカD-5のDSC等の御見積・ご予約は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

必要事項を記入していただけるとメールにて案内をさせていただきますね。
どうぞ宜しくお願い致します。



大阪府からレクサスIS-F ATF完全圧送式交換 forNUTEC NC-65! デフ・LLC・スロットルもメンテナンス。

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越ししただきありがとうございます。


今回作業するのはレクサスIS-F USE20 平成21年式 走行距離3万キロ

依頼内容
・ATF完全圧送式交換 ニューテックNC-65
・デフオイル交換 ニューテックNC-70
・スロットルボディ清掃初期化
・LLC圧送式交換

朝9時半入庫で当日夕方納車で予約を承りました。


来店していただいて、まずは問診。
ATF交換の作業前に説明をさせていただきます。


お預かりをして試運転。
リフトアップをしてATFの状態をチェックします。


走行距離は少ないですが年数が経過しいます。

オイルパンを脱着洗浄して、ストレーナーも交換しますね。



オイルパン磁石の鉄粉も除去して、洗浄後にガスケットを交換し組立。
ストレーナーも同時交換です。


ATFを補充し完全暖機。


ATFチェンジャー(トルコン太郎)を接続し、ATF交換の準備が整いました。


いきなり本命ATFで交換はせずに、まずはプレ洗浄を行います。
プレ洗浄に使用するフルードは『ニューテックNC-RFリンシングフルード』


弊社が企画してニューテックさんに開発していただいたスペシャルリンシングフルード。    (洗浄力の強いフラッシングではなく、リンシングフルードで依頼しました。)




NC-RFでAT内部をキレイにしてから、本命ATFで交換した方が交換効率も良く、経済的なんですよ。



ほぼ無色透明のNC-RF リンシングフルード

弊社の年間ATF交換作業数は日本でもトップクラスでしょう。
プレ洗浄に使うNC-RFはスグに無くなるので、200Lドラム 5本の1000Lでオーダーしています。



各AT/CVTに適合する本命ATFを在庫しながら、プレ洗浄用のフルードを1000L単位で在庫している整備工場はなかなか無いと思いますよ~。


ドラム5本を発注してもスグに無くなってしまいますね。







それではNC-RFでプレ洗浄を行いますね。

プレ洗浄後にはクリーナーモニターの金属メッシュが見えるほど、キレイになりましたね。



このあと15分ほどのアイドリングタイム。
次は本命ATFでもう一度圧送式交換を行います。

ニューテック『NC-65』
全化学合成ハイパフォーマンスATF (エステル系)

NUTEC史上最高峰ATF
極薄で強靭な油膜性能は、ローフリクション・ハイパフォーマンス。
おそらく市販ATFでは最強レベルの油膜性能。




耐熱性が高い全化学合成基油を贅沢に配合していますので、サーキット走行はもちろん、ストリート走行レベルの負荷ではなかなか劣化しない。

結果的には高い油膜性能が、長く維持出来てATFのロングライフ化になります。



NC-65でもう一度圧送式交換をしますね。


ほぼ完璧に入れ替わりましたね。
ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は約6万キロ。


ATFクーラーを洗浄して、規定温度でレベル調整を行いました。



ニューテックNC-65 & NC-RFでのATF交換を指名されるユーザーさんが多いですね。  弊社でも7割以上の方はこのコンビでオーダーされています。

デフオイル交換もニューテック『NC-70』

75W90 LSD対応 全化学合成ギアオイル(エステル系)







スロットルボディ清掃初期化。

スロットルボディは走行すると僅かにカーボン(煤)がバルブ部に付着します。
その付着が増えてくるとアイドリングが乱れてフラフラしますよ~。

AC作動時のON・OFFやエンジン始動時も安定しないので、定期的にスロットルボディは清掃し初期化する事をお勧めしています。


WAKO’Sスロットルバルブクリーナーでバルブに付着したカーボンを洗浄しました。  初期化作業も行いリセット。






エンジン冷却水のLLC圧送式交換。

ラジエターリフレッシャーを冷却ラインに接続。
エンジン・ラジエター・ヒーターコア全てのLLCを脈動圧送式でろ過再生します。


LLCは交換しづらいので専用機器でクリーニングしながら、全量入れ替えしています。

LLC交換後にはエア抜き作業とLLC再生強化剤を投入。


防錆消泡性能を強化して、スーパーLLC同等の性能に回復させます。



作業が終わり、最終チェックと試運転。
無事夕方には納車が出来ました。


納車引取時には作業中の画像を見ながら、説明をさせていただいています。
質問等があればどうぞご遠慮なく。

希望が有れば画像のコピーはお渡ししています。



ATF交換はATの不具合が発生してから行う作業ではありません。
そうなる前に行う予防整備です。


弊社では純正同等のエントリーATFから、ハイパフォーマンスATFまで用意しています。

ATFはエンジンオイルのように頻繁に交換するオイル(フルード)ではないので、1度の交換機会に良いオイルを長く使用した方が、結果的にはロングライフになり経済的です!とアナウンスしています。


レクサスのATF交換の御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

必要事項を記入していただいて送信ください。
数日以内に返信をさせて頂きます。


どうぞ宜しくお願い致します。




愛知県からハイエースKDH201 マルチサーブ後編。   インジェクター・ターボチャージャー・DPFをシステム洗浄!!エンジン警告灯 DPF再生が終わらない。

愛知県からお越しいただいたトヨタ ハイエースKDH201 1KD-FTV 平成22年式

エンジン・DPF不調で入庫していただきました。







前回の前編ブログを簡単に説明すると・・・。

・エンジンの調子がイマイチ。
・DPFの再生燃焼も途中で終わる。

HP(お問い合わせフォーム)から相談をいただいて、入庫し作業開始。




エンジンのインテーク系・EGR系を分解してみると・・・・。


ディーゼルの煤堆積が酷すぎたので特殊洗浄をし、煤を除去しました。



それでもまだ一部残っているので、残留煤堆積をマルチサーブでケミカル洗浄。



ここまでは前回の前編ブログで紹介しましたね。
https://minato-motors.com/blog/?p=39646





今回の後編ブログはインジェクター・ターボチャージャーや、DPF等をシステム洗浄する様子を紹介します。



まずは『マルチサーブ インジェクター洗浄システム』


軽油を噴射ポンプで高温高圧にすると、必然的にスラッジが発生します。
(スラッジは黒い炭化物質で微細な汚れ。)




燃料が流れる経路(コモンレール・デリバリーパイプ・インジェクターニードル部)に汚れが付着します。



ディーゼルを通常使用すれば、必然的な汚れの堆積。
それが燃料噴射の弊害になり、燃焼状態が悪化する原因なのです。



ある程度の汚れで噴射状態が悪くなっても、ECUで燃料噴射量を増減制御しています。     ですがそれも限度があるんですよね。



またインジェクターの先端にある噴霧口に煤が堆積すると、スプレーパターンが乱れて、また燃焼状態が悪くなり、煤発生が増える。







その汚れや付着した煤をマルチサーブ専用ケミカル(ディーゼルシステムパージ)で除去する。


マルチサーブのIN・OUTホースをフューエルラインに接続。
マルチサーブからケミカルを送り込んで、エンジン始動。

(燃料タンク~フューエルフィルターの経路は使いません。)

フィルター以降の(サプライポンプ・コモンレール・デリバリーパイプ・インジェクター・燃焼室)をケミカル洗浄します。





約70分ほど掛けてゆっくり確実にフューエルラインを洗浄工程。
(その間はアイドリング状態です。)






次はターボチャージャーのフィンを洗浄。
排気ガス(煤)が直撃するターボに付着するカーボン(煤)を除去洗浄します。

ターボフィンにまで届く特殊ケミカルを注入します。



インジェクター同様に約70分掛けてシステム洗浄完了。








次は本命のDPFシステム洗浄。

DPF(DPR)が不調だから、いきなりDPF洗浄をしても意味が無い。
吸気上流~排気下流への一連の流れを理解し、リセットしないとダメなんですよね。


(クリーンディーゼルの整備は、遠回りが実は近道なんです。)




DPFクリーナー1000mlをマルチサーブに投入。



DPFに繋がるパイプにマルチサーブのホースを接続。

DPF洗浄の準備が出来たので作業スタート。



DPFを強力洗浄していきます。


一液目のDPFクリーナーを泡状注入が終われば、2液目のDPFフラッシュを投入。




DPFフラッシュ投入後に、エンジン回転数を上昇させる。
排気温度を上げ、洗浄効果を促進・活性化。



暫くすると排圧でマフラーから、汚れた泡が大量に出てきます。



泡状の廃液と猛烈な異臭・白煙がマフラーから出てきますが、飛散しないようにマフラーに回収装置を接続し、廃液の色などもクリアパイプから確認。


工場の外に廃液を撒き散らすのは、ビジュアル的にも美しくない。
またプロの仕事として良くないでしょう。



弊社では白煙・異臭・廃液がモクモクと出てくる作業は、自社開発した排気回収装置で環境対応しています。


回収装置は非公開。
住宅密集地で営業していますので、このような装置が必要なんですよね。
(そうじゃなくても、廃液垂れ流しはダメです。)



全ての作業が完了し、試運転。

DPF強制燃焼・燃料噴射量再学習・各部リセットなども行います。



スキャンツールを接続。
ECUのライブデータ 数値を再確認。

センサー数値や各アクチェーター数値をビフォーアフターで比較。


良好な数値を確認して、無事納車となりました。




納車時にはアフターケミカルをお渡ししています。
(後日給油時に燃料タンクに注入してください。)
マルチサーブで即効的に、アフターケミカルで遅効的に汚れを除去しています。







納車数週間後にユーザーさんからメールをいただきました。
長文でレビューいただいたので、一部公開しますね。



・悩んでいたところで相談して、事前説明が分かりやすかった。
メリットや注意点も納得の上で依頼できた。

・納車時の説明で画像を見ると、ビフォーアフターの綺麗さに納得した。

・今まで当たり前に感じていた異音や緩い加速感が無くなり、本来の性能に戻った。

・DPFの自動再生の自然に始まり、終了すれば何事もなく終わる。
再生途中で止まる事もない。

・燃費を気にする運転をしなくても、今までに比べてかなり燃費が改善した。



こんな感じのメールレビューを頂戴しました。



DPF(DPR)の警告灯が点灯したら、DPFだけの問題ではない場合が多い。

そもそもエンジン燃焼状態が悪いと、煤が多く発生し各部に悪影響がある。
今回の前編・後編ブログでアナウンス出来たと思います。


(結局ぜ~んぶ、煤が悪い)(それがどこに堆積するか)
簡単に言えばこうなんでしょう。




ハイエース ディーゼルへのマルチサーブの御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。https://minato-motors.com/contact/


必要事項を記入してもらえれば、後日メールにて案内をさせていただきます。


それではHAPPY CAR LIFE!!