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愛知県からレクサスGS-F ATF完全圧送式交換。6速・8速のATの性能を引き出す!日帰りで納車可能です~。

愛知県からお越しいただいたのは、レクサスGS-F URL10 走行距離95000km



・ATF完全圧送式交換
・デフオイル交換
・リアトルクベクトリングオイル交換
・スロットルボディ清掃初期化
・カーエアコンリフレッシュα
合計5点の作業を日帰り作業で予約をいただきました。


作業前の問診をしてからお預かりします。

作業中は代車をお貸ししていますので、ユーザーさんは大阪観光等に出かける方が多いですね。 (電車でならミナミ・キタなら40分ぐらいで到着。USJも代車で30分ぐらい))






試運転をしてリフトアップ。
ATFの状態を確認して、オイルパンを分解しました。



・中古車購入で前オーナーは法人所有。
・以前のメンテナンス履歴が分からないので、オイル関係は交換したい。
・ストリート走行のみでサーキット走行の予定は無し。

問診時にどのATFとギアオイルを使用するかを相談されましたので、おススメを提案させていただきました。



オイルパンを洗浄してガスケットを交換。
ATFストレーナーも同時交換です。


排出された分のATFを新油で補充し、暖機を行います。

ATFチェンジャー(トルコン太郎)を接続し、まずはプレ洗浄を行います。


使用するプレ洗浄専用フルードはニューテック(NC-RF)
弊社がニューテックさんに提案して開発していただいたスペシャルリンシングフルードです。 http://minato-motors.com/blog/?p=17434


ミナト自動車はおそらく日本でATF交換を実施している整備工場の中では、年間施工台数はトップクラスだと思います。(手前味噌でごめん。)



ニューテックのハイパフォーマンスATF交換時にはNC-RFでプレ洗浄しており、小ロットの在庫ではとても間に合わない。(スグ無くなるから)

200リットルドラム缶5本の1000リットル単位で発注しています。
ちょうどドラムが到着したので記念撮影。


おそらくプレ洗浄用フルードだけで1000リットルも在庫している整備工場は、おそらく日本には弊社以外ないと思いますよ~。(たぶんね・・・調べてないけど。)




ATFチェンジャーにNC-RFをセットして、全量イッキに圧送式交換しますね。

高価な本命ATFを使用する前の、少し安価なNC-RFでのプレ洗浄工程。
(その方が経済的で費用対効果が高い。)


左奥はNC-RFの新油モニター。
中央ビーカーは排出した廃油。
手前のクリーナーモニターはプレ洗浄後のATF


新油に比べるとマダマダですが、廃油と比べるとかなりキレイになりましたね。



本命ATFにはニューテック最高峰ATF NC-65
全化学合成ハイパフォーマンスATF(エステル系)


・極薄で強靭な油膜性能は、ローフリクション・ハイパフォーマンス
・高回転・高負荷・高温時でも安定した油膜性能を維持。
・耐熱性が高く、熱劣化しずらいのでATFのロングライフ化。


お値段は高額ですが、性能は折り紙付き。
みんカラ等のSNSではすこぶる評判がイイですよね。



NC-RFからNC-65に入れ替えて、もう一度全量圧送式で交換します。

ほぼ完璧に入れ替わりました。

ここまでキレイになれば、次回交換推奨距離は約6万キロ。




トヨタ・レクサスの6速、8速ATの性能を最大限引き出したい方は、NC-RF & NC-65での完全圧送式交換をオススメします。





ATFクーラーを洗浄し、油温検出モードにセットしてからフルードレベル調整を行いました。



デフオイルはニューテック NC-70 75W90。
こちらも全化学合成ギアオイル(エステル系)




リアデフ左右に搭載されているリアトルクベクトリングデフのオイル交換。


こちらはATFが使用されていますので、NC-65で交換しました。








アイドリングの安定化のために、スロットルボディ清掃初期化を行います。
WAKO’Sの専用クリーナーで清掃しました。


この作業も定期的に行って下さいね。






年々減少するAC冷媒ガスをリフレッシュ。
カーエアコンリフレッシュαで冷媒ガスを再生しリチャージ。


・デンゲン社エコマックスjrを使用
・冷媒ガスを全量回収し、ろ過再生。
・真空引きで配管内の水分と空気を除去。
・重量管理で高速液化充填。

結果的には規定充填量570gに対して、回収できたガス量は450g。
約120gほど冷媒が少なかったようです。

冷媒ガスは多くても少なくてもNG。

冷媒ガスは構造上少しずつ漏れて充填量が少なくなりますので、定期的にリチャージしてメンテナンスをしてくださいね~。


大阪府堺市にあるミナト自動車には、全国各地からお越しいただいています。


今のところ沖縄県以外からは全都道府県から来店してもらえていますね。
宜しければ弊社の過去のブログを見て頂ければ幸いです。
http://minato-motors.com/blog/?cat=8





初めての整備工場にATF交換を依頼する時は!!
・その整備工場が許認可を受けた整備工場か?
・また過去の整備事例をブログやSNSで紹介しているか?
・そしてATF交換以外の整備をハイレベルで行っているか?

少なくともこれぐらいは確認した方が良いかと思います。

他社でATF交換してから調子が悪いという相談が多すぎるので、(依頼する整備工場を吟味してますか??)と思ってます。


本日もミナト自動車ブログ日々是好日にお越しいただきありがとうございます。
ATF交換のご予約・御見積はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。


それではHAPPY CAR LIFE!!



レクサスIS250 クラウン・マークXも同様にカーボンが堆積しますよ~。 ドライアイスでカーボン除去。マルチサーブでインジェクター洗浄。

大阪府からお越しいただいたのはレクサス IS250 GSE20 走行距離6万キロ


ガソリン直噴エンジンのインテークに堆積するカーボン(煤)除去作業等を、メールから相談されました。


トヨタ・レクサスのガソリン直噴エンジン インテークバルブやポート内に、カーボン(煤)が堆積する事は皆さんご存じだと思います。


正確に言えば直噴を採用しているエンジンは、国産・輸入車問わずだいたい同じようにカーボンが堆積するんですけどね。


構造上簡単にインテークマニホールドを分解できるエンジンは良いのですが、エンジンの配置等でなかなか分解が難しいエンジンもあります。



今回のIS250の4GR-FSE V6エンジンはまだ分解がしやすい構造なので、DSCで完全除去を行えます。




依頼内容
・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
これでインテークバルブやポート内に堆積する煤を、ドライアイス洗浄で完全除去します。


・スパークプラグ交換
NGK最強のスパークプラグ プレミアムRXに交換を希望されました。
イグニッションコイルも同時交換を!と相談されたのですが、流石に走行距離6万キロでの交換は少し早すぎるのでは??とアドバイスし、今回はプラグのみ交換します。


・マルチサーブ インジェクター洗浄システム
DSCでは洗浄出来ない燃焼室やインジェクターを専用ケミカルでシステム洗浄します。





サージタンクやスワールコントロールバルブを分解して、バルブの状態を確認をしますね。


・インテークバルブの傘部には分厚い煤が堆積し、熱による硬化でカッチカチ。

・バルブシャフト部にはカマキリの卵状にこんもり煤が盛り上がっています。

・筒状のインテークポート内壁にはビッシリと煤が固着しており、厚みは1mm以上はあるかと思います。





こうなると高出力・低燃費のGR系エンジンの性能が発揮出来ません。

高圧噴射した微粒子のガソリンを吸気の空気渦で高速撹拌し、キレイに混ざる事で混合気になります。


混合気になる前に高温燃焼が始まると、気化されていないガソリンはパワーに変換されず煤になるのです。



その煤がインテークバルブ等に堆積し、少しずつ気が付かない内にエンジンパフォーマンスが低下する。  悪循環ですね。






8年前に弊社が開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)


当時ドライアイス洗浄機を導入している自動車整備業者は皆無で、その存在さえも知られていない時代。



直噴エンジンの弱点をいち早く解決する為にDSCを自社開発し、今では累計1千台以上の施工数になりました。




洗浄時の様子は完全非公開。
お見せ出来るのは、ほんの一部のみブログで公開しています。


企業秘密が多すぎるのでお見せする事が出来ないのですね。



その代わりに画像はバンバン残していますので、納車時にオーナーさんにお見せしており、 必要な方には画像のコピーもお渡ししています。


・DSCは唯一無二 ドライアイス洗浄の利点を最大限引き出す。
・ドライアイスの粒を、圧縮空気で高速噴射。
・熱収縮と昇華爆発力で付着物を母材金属から剥離。
・洗浄用ノズルやアダプター類は、全て自社開発。



DSCならエンジンにノーダメージで、短時間に完璧に煤を除去出来ます。





ドライアイス洗浄機にドライアイスペレットを投入。
完璧なマスキングをしてから、テストで軽くワンショット。


ドライアイスが直撃した部分だけ、キレイに剥離しましたね。





数種類あるDSC専用ノズルと専用アダプターを組み合わせて、ポート内を完璧に洗浄しますね。




完璧にキレイになりましたね。



こうなると空気がスムーズに燃焼室へ流入し、スワール・タンブル気流でガソリンを均一な混合気に変わるのです。



(ガソリンエンジンの3要素)
・良い圧縮、良い点火、良い混合気。
ガソリン直噴エンジンの場合はこの3要素の中で一番早く劣化するのが(良い混合気)でしょう。



だって6万キロでこんな感じですから、走行距離が増えればそりゃ~・・・ね。


NGK最強のスパークプラグ プレミアムRXに交換しました。


強力な燃焼核で確実に混合気を燃焼させます。(これが良い点火)




サージタンク内の煤も洗い流して、スロットルボディも清掃初期化。



純正ガスケットで組付けてから、エンジン暖機して再学習をさせます。

欧州から導入したマルチサーブを使用して、インジェクターや燃焼室をケミカル洗浄します。



燃料タンクからのフューエルホースを切り離し、マルチサーブのホースをセット。



マルチサーブ専用ケミカル(インジェクションシステムパージ)を投入します。

強力洗浄側にセットして、作業スタート。

エンジンを始動させて70分ほど掛けてゆっくり確実にフューエルラインを洗浄しました。




・良い圧縮は定期的なエンジンオイル交換でしかカバー出来ない。
(出来れば高品質なエンジンオイルを使用する事を推奨)

・良い点火は走行距離にもよりますが、まずはスパークプラグの強化。
(そしてイグニッションコイルの定期交換。)







・良い混合はセンサー劣化やエアエレメント劣化などもあり、悪くなる原因は多岐に渡りますが、直噴エンジンの場合はインテークのカーボン堆積も着目してくださいね。


DSCで良い混合気を形成し、マルチサーブで燃料噴射を整えれますよ~。


DSC・マルチサーブの御見積、ご予約は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

宜しければ過去の施工事例の一部をブログにアップしていますので覗いてみてくださいね。  http://minato-motors.com/blog/?cat=169



それではHAPPY CAR LIFE!!




トヨタ マジェスタ GWS214 ハイブリッドCVTF交換。 マルチサーブで燃料系洗浄!!

大阪市からお越しいただいたのはトヨタ マジェスタ GWS214 走行距離5万キロ。

・ハイブリッドCVTF交換
・スロットルボディ清掃初期化
・デフオイル交換
・マルチサーブ インジェクター洗浄システム
4点を依頼いただきました。



予約来店から事前説明。
作業内容等を説明し、お車をお預かりします。

試運転をしてからリフトアップ。
フルードチェックをしてオイルパンを外しますね。

走行距離は5万キロの中古車購入。

以前の使用状況が分からないので、一度リセットして使用したいと相談されました。




中古車の場合は以前の使い方が不明な点が多いので、新ユーザーとしては現状確認とリセットを兼ねて依頼される場合が多いですね。


CVTのオイルパンを外して状態をチェック。
これぐらいの状態なら問題はないでしょう。


オイルパンを洗浄し、磁石に付着した鉄粉を除去。
ストレーナーも交換して再組立て。




使用するフルードはニューテック史上最高峰のフルード『NC-65』

最高品質のエステル系全化学合成基油を贅沢に使用したハイパフォーマンスフルード。


極薄で強靭な油膜性能はローフリクション・ハイパフォーマンス。
全化学合成基油によるフルード耐熱性能の強化。

純正フルードの数段上をいく油膜性能は、お値段もなかなか高額。
市販フルードでは油膜性能もお値段も最強レベルでしょう。



このタイプのCVTは圧送式交換は不要で、ドレンアウト式で全量交換します。

ATFチェンジャー(トルコン太郎)を使用し、注入・排出を繰り返して段々とキレイになります。



スキャンツールから整備モードに設定し、エンジン or HVフルードモーターを交互に駆動させながら交換すると、真っ黒なCVTFから綺麗なNC-65に入れ替わりましたね。




最後にモード設定をしてから規定温度でフルードレベル調整。

ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は約6万キロ以上になります。
ストリート走行でしたらNC-65なら、なかなか劣化しないでしょうね。







デフオイルもニューテック。
エステル系全化学合成ギアオイル(NC-70 75W90)で交換します。







スロットルボディ清掃初期化。

走行していると少しずつスロットルバルブに付着するカーボンを清掃除去します。 ガソリン車・HV車問わず定期的に実施しましょう。



ワコーズの専用クリーナーを使用し、清掃後に初期化して再学習をしました。




欧州から導入したガソリン・ディーゼルエンジンをマルチにシステム洗浄が出来るマルチサーブ。


非常に高額な機器なので導入できる整備工場は非常に少ない。かつ専用ケミカルも高性能な為になかなかのお値段。





・マルチサーブ インジェクター洗浄システム

マルチサーブを使用して燃料ライン洗浄用の特殊ケミカルをエンジンに直接注入し内部洗浄します。


エンジンのフューエルラインを切り離し、マルチサーブとエンジンを接続。


この状態でエンジンを始動させて、燃料タンクのガソリンを使わずに、マルチサーブの洗浄剤でエンジンを始動させてフューエルラインをクリーニング。

燃焼室に噴霧された洗浄剤でインジェクター内部・噴霧口を洗い流し、燃焼室もクリーンにします。


約70分ほど掛けてクリーニング工程。


時々エンジン回転数を調整しながら作業が進みます。






マルチサーブから強制的に即効的にクリーニングするのがマルチサーブ インジェクションシステムパージ。









作業後に燃料タンクに注入して、走行しながら遅効的にクリーニングするのがアフターケミカルの(ペトロールエクストリームクリーナー)


トヨタ・レクサス直噴V6のGR系エンジンのようにインテークを簡単に分解できない構造のUR系V8エンジンには直噴のカーボンが堆積する前にマルチサーブでインテーク系の洗浄をお勧めします。


作業は朝10時に入庫で、当日夕方の17時頃に作業が完了しました。
この内容なら日帰り施工が可能です。


弊社は多くのオプション整備を提案していますので、オプション整備数次第では1泊お預かりになる場合があります。



納車時には作業時の画像を見ながら説明をさせていただいています。
ご質問があればご遠慮なく。
また画像が必要な方にはコピーをお渡ししています。

愛車の整備を依頼する場合は(その整備工場がどのようなポリシーで、なにを得意に整備作業をしているのか?)を見た方が良いかと思います。



初めて依頼する整備工場なのに??それがどうして分かるのか?? と思いますよね。





今時まじめな整備工場は自社の得意分野を積極的に発信しています。

自社ブログやSNSなどで得意としている整備を紹介しているはずなので、それを見てから依頼するのが良いでしょう。



地元密着で車検中心の一般整備がメインで、ATF/CVTF交換も出来ますよ!という整備工場なのか?


弊社のように他府県からの依頼が中心で、地元では出来ない整備を中心に請け負っている整備工場なのか?


各社のブログやSNSを閲覧すればよく分かると思います。





・ATF/CVTF交換
http://minato-motors.com/blog/?cat=8

・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
http://minato-motors.com/blog/?cat=169

・マルチサーブ 洗浄システム
http://minato-motors.com/blog/?cat=270

・提案型整備リフレッシュプラン
http://minato-motors.com/blog/?cat=12

弊社はこの4点を中心に作業をお引き受けしていますので、御見積・ご予約のはHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。


それではHAPPY CAR LIFE!!










大阪府からハイエース KDH206 クリーンディーゼル エンジン振動・加速不良。 マルチサーブでインジェクター・DPF・インテークのシステム洗浄。

弊社ではハイエース200系のコモンレール式クリーンディーゼルに『マルチサーブ』をおススメしています。

・インテークカーボン洗浄システム
・インジェクター、ターボフィン洗浄システム
・DPF洗浄システム



前回ブログではハイエースKDH211のインジェクター洗浄システムとインテークカーボン洗浄システムを作業させていただきました。
http://minato-motors.com/blog/?p=35414

煤が溜まりすぎて不具合が発生する前に、予防整備としてマルチサーブを依頼されました。





今回のブログは状態が悪い例で、不具合が発生しエンジンコンディションが低下してから依頼をいただいた事例になります。




大阪府堺市からお越しいただいたのはハイエースKDH206


・マルチサーブ インテークカーボン洗浄システム
・マルチサーブ インジェクター洗浄システム
・マルチサーブ DPF洗浄システム
の3点を依頼されました。



不具合箇所、不満点。
・アイドリング不調でエンジンが振動し、加速も明らかに悪い。

・インジェクター補正数値は不具合(振動)が出るほど悪くはないが、良好とは言えない数値。



オーナーさんは中古車購入をし、数年は問題なかったのですがここ最近は不具合が気になってきたようです。



エンジン警告灯も点灯しておらず、エラーコードもありません。



そこでスキャンツールを接続しデータモニターの数値を観察。   2点ほど気になる項目が不安定な数値を叩き出していました。


前回ブログのハイエースのような感じでは収まらない事をオーナーさんに説明し、マルチサーブの作業を始めました。



この時点で結構な量の煤(カーボン)が堆積していますね。


煤が吸気の乱気流で、インテーク上流まで汚しています。




EGRバルブはこのように煤だらけ。


ここでこんなに堆積していれば、おそらくインテーク下流のインテークマニホールドやエンジンヘッド側のインテークポートも酷いと想像できます。



水冷EGRクーラーはそこまで酷くはありませんでした。

やや煤が堆積している程度で想定内です。



マルチサーブ インテークカーボン洗浄システムは、
・吸気シャッターバルブ
・インテークダクトパイプ一式
・水冷EGRクーラー
・EGRバルブ
上記の部品を分解清掃して、それ以降のインテークマニホールドやエンジン側はマルチサーブのケミカルで洗浄するのが基本内容。

通常はこれで作業が終了します。






ですが不具合の度合いが酷く、インテークマニホールド以降も煤堆積が酷いと判断した場合は、別途費用と日数は掛かりますがエンジンポートが見えるまでインテークマニホールド等を分解します。



エンジン側インテークポートには大量の煤が堆積し、奥に見えるはずのインテークバルブが全く見えません。


分解したインテークマニホールドは出口の穴が塞がりそう。
煤堆積が酷く、バルブフラップも硬く固着していました。



こうなると吸気抵抗が大きくなり、吸気充填率が著しく低下。
低速トルクの薄くなり、加速が鈍くなる。


空気を吸ってナンボのディーゼルエンジンが、空気を吸えない状態になるといろんな不具合が発症するのです。 

(燃費悪化・振動・息つき・加速不良・DPF劣化・インジェクター劣化など)



バキューム制御しているバルブ等の作動確認。

スイッチバルブやダイヤフラム不良の場合は、新品ASSYが必要になりお預かり日数が増えます。





マスキングをしてドライアイスペレットを高速噴射で煤を完全除去するDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)を行いたいところですが・・・。


ボンネットタイプのランドクルーザープラドのように、ドライアイス洗浄が出来ないのです。
http://minato-motors.com/blog/?p=34663





ハイエースは作業スペースが狭いのとマスキングが大変なので、DSCは採用していません。



そこである程度の部分までは手作業で除去し、取り切れなかった煤堆積はマルチサーブで除去洗浄する方法を採用しています。

ハイエースには費用対効果を考慮するとこの方法がベストでしょう。



エンジン側の吸気ポートはホジホジして煤を除去し、奥に見えるインテークバルブ傘部やシャフト部もある程度キレイになったと思います。


これぐらいの煤ならばマルチサーブで十分キレイになるでしょう。



インテークマニホールドはピカピカになるまで洗浄しました。フラップの固着も解消し再利用が出来そうです。


インテークマニホールドやEGRバルブ・水冷EGRクーラー等を組み立てますね。
もちろんガスケットは純正品を使用します。

冷却水のホースは交換して、熱劣化で破損しているカプラーも修復。



エンジンを始動し、少し暖機します。




マルチサーブ インテークカーボン洗浄から始めますね。


マルチサーブのホースを吸気シャッターバルブに装着。
エアインテーククリーナーをマルチサーブに投入。



吸気シャッターバルブに接続したホース先端にはアトマイザーがあります。
これで専用ケミカル(エアインテーククリーナー)が超微粒スプレーで噴霧(30秒間隔で1秒噴霧)。



吸気の流れに乗って徐々にインテーク内部にケミカルが侵入し、煤塊に到達します。



決してケミカルで煤を溶解するのではありません。 固着した煤の結束を緩めるだけです。  (煤を溶解するほど強いケミカルはエンジンを痛める。)


結束さえ緩んで煤がバラバラになると、吸気の流れに乗って燃焼室で燃焼します。





・吸気シャッターバルブ
・エアダクトパイプ
・EGRバルブ
などに大量に煤が堆積しているとインテークポート奥までケミカルが届かないんですよね。



であるならば手作業で分解して洗浄出来る部品は洗浄し、出来ないところはマルチサーブでキレイにするのが最適で経済的だと判断しています。




それにね。  エアインテーククリーナー1000mlを何本も使えばいつかはキレイになりますが、このケミカルは結構高額なので多くの本数を使っての洗浄は費用が掛かりすぎますしね。










次はインジェクター&ターボフィン洗浄システム。

専用ケミカルで燃料が流れるフューエルラインを内部洗浄。
同時にターボフィンに到達するケミカルを注入し洗浄します。


燃料タンクからのホースを切り離し、エンジンに直接ケミカルをマルチサーブから流し込みエンジン始動。


ディーゼルシステムパージを投入し、約70分ほどで洗浄工程が終わりました。


ゆっくり確実にフューエルラインやインジェクター内部を洗浄。
ニードル内部や噴霧口の汚れは、なるべく無い方が良いのです。







ディーゼルターボサーブも引き続き投入。

エンジンを掛けながらターボフィンを洗浄します。








次はマルチサーブDPF洗浄システム。
ケミカルは2種類使用します。




DPFに繋がるパイプにマルチサーブのホースを接続し、DPFクリーナー(1液目)を投入。


強力洗浄側にセットして、洗浄作業を進めていきます。











洗浄工程が進み、次はフラッシング。

DPFフラッシュ(2液目)を投入します。

エンジン回転数を上昇させDPFの温度を上げる。
ケミカルの洗浄効果を促進させていきます。


そこからレーシングしDPF内の廃液を排出させます。

詳細は企業秘密でお見せ出来ませんが、パイプ内に流れるDPF洗浄後の廃液はグレーの泡泡でした。


DPFコンディションによって排出される泡の色が違います。
(今回はかなりエンジン燃焼状態が悪かったのでこの色にも納得。)



最後に試運転をして状態を確認。


加速も良好になりエンジンの振動も無くなりましたね。
これならオーナーさんも乗った瞬間に違いが分るでしょう。



乱れていたインジェクター補正値も良好な数値まで回復しましたね。


ビフォーアフターの数値を比べると一目瞭然で、少ない燃料噴射量でアイドリングが維持出来ています。 つまり無駄な燃料噴射が無くなったのです。



インジェクターとDPFのアフターケミカル。

・ディーゼルエクストリームクリーナー
・DPFリジェネレーター

こちらのケミカルは燃料タンクに投入するタイプの遅効的洗浄ケミカル剤です。



マルチサーブで即効的に、アフターケミカルで遅効的にシステム洗浄。





弊社としては今回のハイエースのように不具合が表面化し、異常が出てからのマルチサーブは積極的にはおススメしません。


むしろそうならない為に下記のブログのように、早め早めの予防整備を推奨しています。
http://minato-motors.com/blog/?p=35414
http://minato-motors.com/blog/?p=34199


その方が分解洗浄する費用も安くなりますし、部品も再生出来て余分な部品代も掛からないのですよ~。





ハイエースのマルチサーブの御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

ハイエースはエンジンのモデルが多いので、初年度登録年月と車台番号もお知らせください。

また不具合の詳細も記載していただけると参考になります。
どうぞ宜しくお願い致します。



それではHAPPY CAR LIFE!!



和歌山県からハイエースKDH211 マルチサーブでインジェクターとインテーク煤洗浄!! 悪くなる前の予防整備。

ハイエース(レジアスエース)の200系は不動の人気車。
新車購入される方もいれば、中古車購入もおられるでしょう。


今回ご依頼をいただいたのは和歌山県 ハイエース KDH211 H26年式 走行距離20万キロ

予防整備としてマルチサーブ(インジェクター洗浄システム)と(インテーク洗浄システム)を依頼されました。




ハイエースのディーゼルはもともと丈夫ですが、メンテナンスを間違うと当然コンディションは低下します。


中古車購入の場合は、以前の整備状況が分からない場合が多いのが現状ですよね。




ブレーキパッドの残量やオイル漏れの有無、部品の破損やひび割れ等は地元の整備工場さんに相談しやすいが、エンジンのコンディションとなると見極めは難しい。




であるならばハイエースディーゼルに行う定番整備を実施し、現状を確認するのも一つの案だと弊社は提案しています。



マルチサーブにはインテーク・インジェクター・DPF等の洗浄システムがあり、今回はインテーク&インジェクター・ターボ洗浄を行います。



それではマルチサーブ インテーク洗浄システムから始めます。
さっそくインテーク・EGR系統を分解していきますね。


メーカー問わずクリーンディーゼルは排気ガス(CO2と煤)を、もう一度インテーク系統に戻す(EGR制御)を積極的に採用しています。


煤交じりの排気ガスを戻すので、どうしてもインテーク系統に煤が堆積しやすい。


コンディション良好かつメンテナンスもgoodなら、ハイエースのKD系ディーゼルエンジンは煤が溜まりにくいのですが、(マツダSKY-Dに比べて。)

ですがそうでないと少しずつ煤が悪さをしてきます。


分解してみるとインテークには想定内の煤堆積でしたが、EGR系統は結構煤が多かったですね。



EGRの導入パイプは煤が堆積し、水冷EGRクーラーのフィンにも煤が堆積しています。


バキューム(負圧)で開閉制御しているバキュームチャックバルブやダイヤフラムの気密点検。


分解した時にバルブ等が開閉しているかをチェックし、チェックバルブの気密性や動きを確認。


この気密性やバルブの動きが悪ければ、いくら煤を除去してもコンディションは回復しませんよ~。



分解前の状態で開閉チェックをするのは大変ですが、分解している時なら容易。


しかも目視で本当に開閉しているかを確認できますしね。


年式によって搭載されているKD系エンジンは仕様が違います。

この車両はEGRクーラーやEGRバルブまで分解すると、インテークマニホールドの中やインテークバルブ等を少し見る事が出来ました。



結果的にはEGR系は酷かったですが、インテークマニホールド以降の吸気系統はそこまで煤堆積は酷くない。




想定内だったのでインテークマニホールド手前までは分解して洗浄。

それ以降のインテークマニホールド・インテークポート・インテークバルブなどはマルチサーブのケミカルでシステム洗浄する事にします。





分解した部品を完璧に洗浄しました。


ガスケット類は純正品で組み立てます。


熱劣化で割れやすい樹脂製ハーネスカプラーは、補修カプラーで修復。


これらのカプラーは100種類ほど常時在庫しています。


インテーク・EGR部品を組み立てて、軽く暖機。


マルチサーブをインテークに接続し作業を始めます。


マルチサーブに(ディーゼル・エアインテーククリーナー)を投入。



エア抜きをしてからインテークの吸気シャッターバルブに接続。

エンジンを掛けながらマルチサーブをスタート。



エンジン吸気負圧を利用して、クリーナーを霧状に噴霧。(15秒に1秒間噴霧)

インテークマニホールドやポートや燃焼室にクリーナーが届いて、ユックリ煤を洗浄していきますね。


回転数を上げながら約75分ぐらい掛かります。


簡単に言えばEGRの煤は硬い微粒子。

ブローバイのオイル等が煤に混じると、煤微粒子同士が結束しやすい。
そして熱でより硬く結束し、徐々に固着堆積。


マルチサーブのインテーククリーナーは煤を溶解するほどの洗浄力はありませんし、そこまでの強いケミカルはエンジンを傷付ける。



そうではなくケミカルの効果で、固着した煤の(結束を緩めるだけ)なのです。



固まった煤の結束が少しずつ緩むと、吸気の気流に乗って徐々に燃焼室に流れていきます。 燃焼室では高温で燃焼し消失。



砂の山を水鉄砲で崩すように、少しずつ洗い流していくイメージですね。

仕組みとして説明すると簡単で分かりやすい。






ただインテーク系統の手前から大量に煤があると、インテークマニホールドまでケミカルが届かないんです。

クリーナーを2本・3本・4本を使えば別ですが、クリーナー自体が高額なので無駄に本数を使うのはモッタイナイ。


ならば比較的簡単に分解できる部分までは、手作業で洗浄して組立。
手間のかかる奥の部品(インテークマニホールド以降)はマルチサーブのクリーナーで煤を除去。


これが弊社が推奨するマルチサーブ インテーク洗浄システムです。





これは別の車両のハイエースです。(参考事例です。)

KDH201V 走行距離20万キロ


同じハイエース200系で搭載エンジン違いですが、こちらは水冷EGRクーラー・EGRバルブ等を分解した時点で酷い状態でした。



インテークマニホールドを覗き込むと、煤堆積が酷すぎるので予定変更。

インテークマニホールドを分解してエンジンを確認します。

分解してみるとエンジンヘッドのインテークポートやバルブ・インテークマニホールド内にも大量の煤が堆積。


ここまで酷い場合は別途オプションでインテークマニホールドまで分解し、ある程度煤を洗浄してからマルチサーブでのケミカル洗浄を提案しています。


この煤堆積が酷いハイエースは次の機会にブログで紹介しますね。











簡素休題

和歌山県のハイエースに戻ります。

インテーク洗浄システムが終われば、インジェクター・ターボフィン洗浄システムに移ります。


ディーゼルサプライポンプのIN・OUTにマルチサーブのホースを接続。



インジェクター系の洗浄剤ディーゼルシステムパージ1000mlを投入。




強力洗浄にセットし、約70分ほど掛かてフューエルラインを内部洗浄。
エンジンを掛けながらゆっくり確実にフューエルラインを洗浄します。




こちらもライン内のスラッジを溶解するのではなく、結束を緩める。

そうすれば燃料の流れで超微細なスラッジが燃焼室に到着し、燃焼熱で燃える。



サプライポンプ・コモンレール・デリバリーパイプ・インジェクターを内部洗浄し、インジェクターニードル部や噴霧口をクリアにします。




引き続きターボフィン洗浄もスタート。



燃焼室後にあるターボフィンに付着する専用ケミカル(ディーゼルターボサーブ)を投入。




こちらも70分ほど掛けてターボフィンに付着する煤を除去します。


インジェクターやインテークを洗浄するケミカルより、更に高額なディーゼルターボサーブ。


燃焼室後にあるターボフィンにケミカルを届けるのは、非常に難しいそうですよ。



元の状態に戻して試運転。




ライブデータを確認します。

入庫時より燃料噴射補正値が改善しました。



また煤の堆積もクリアできたので。まだまだ長く良い状態で走ってくれるでしょう。




インテークマニホールドまで煤が堆積する前にマルチサーブ インテーク洗浄システムをする方が良いですよ。


インテークマニホールド以降まで煤が堆積すると、費用が多く掛かりますから。



インジェクター洗浄システムも同様に、悪くなる前に予防整備。
洗浄不可なほど汚れてしまうと、洗浄では回復せずに高額なインジェクター交換になってしまいます。





ハイエース(レジアスエース)200系のマルチサーブを希望される方は、HP(お問い合わせフォームからお待ちしております。

必要事項と現状の状態を記載してもらえれば、御見積を返信させていただきます。


それではHAPPY CAR LIFE!!