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ハイエース 100系 リフレッシュプラン 2。 AT・AC ノーメンテ??  適切な整備を定期的に。

前回ブログの続きです。

http://minato-motors.com/blog/?p=8682

 

 

 

ハイエースワゴン KZH100G

走行距離 236000km

 

 

 

ブレーキのリフレッシュが完了したので、

それ以外の部分を整備していきます。

 

 

 

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ATFもかなり劣化しているので、

おそらく23万キロ無交換でしょう。

 

 

 

まずはオイルパンから洗浄していきます。

 

 

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磁石に付いた鉄粉も除去。

ATFストレーナーも新品に交換。

 

 

 

 

オイルパンもキレイに洗浄して、

液体ガスケットを塗り直します。

 

 

 

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ATFを補充してエンジン始動。

 

十分暖気をしてから漏れをチェック

 

 

 

 

 

問題なければ、ATFチェンジャーに接続します。

 

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まずはプレ洗浄。

 

 

アイシンAFW+ で規定容量をイッキに入れ替えてみると・・・。

 

 

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まずは一度目の圧送式交換が完了。  こんな感じになりました。

 

 

 

 

 

 

左奥の新油と比べると

まだまだですが、

 

 

中央ビーカーの旧油と比べると

少しマシになってきましたね~。

 

 

 

 

数十分間のアイドリング後、

もう一度AFW+ で全量圧送式交換を行います。

 

 

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これでキレイに交換できましたね。

 

 

最後にレベル調整をして

ATF交換は完了です。

 

 

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ラジエターリフレッシャーを使用して、

ラジエター(メイン・サブ)

ヒーターコア(Fr・R)

LLCも圧送式で交換します。

 

 

 

エンジンを掛けながらドンドン圧送。

 

出てきたLLCをW高密度フィルターでろ過回収。

 

 

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圧送式交換が終われば、エア抜き作業。

 

LLC強化再生剤で(防錆・泡消剤)をリフレッシュ。

 

 

 

 

ターボ用水冷インタークーラーの冷却水も、

忘れずに交換しましょう。

 

 

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カーエアコンリフレッシュα も施工します。

 

 

カーエアコンはノーメンテでOKと思っていませんか~?

 

 

 

・冷媒ガス の減少

・コンプレッサーオイルの劣化

 

 

同時にリフレッシュできるのが、

デンゲン社 エコマックスjr

 

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ハイエース デュアルエアコンの

規定冷媒ガス量は 1200g ±50g

 

 

 

低圧・高圧配管にホースを接続。

 

1200gに設定して

リフレッシュスタート。

 

 

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・冷媒ガス全量 を 高性能フィルターでろ過回収。

・真空引きで配管内 の 水分・空気を排出。

・規定充填量 を 液化高速充填。

 

NUTEC NC-200 コンプブーストも同時注入。

 

 

 

 

全て重量管理で行い、全自動で30分。

 

 

 

 

 

 

 

 

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規定充填量 1200g

回収ガス量 460g

 

不足していたガス量は740g

 

 

 

 

 

 

冷媒ガス規定充填量より

6割ほど減少していた事になりますね。

 

 

 

 

はっきり分かる漏れ跡も無いので、

超スローリークしているのでしょう。

 

 

 

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チャージバルブのキャップは

両方とも砂まみれ。

 

 

パッキンが硬化し、

気密不良がガス漏れ要因。

 

 

新しいキャップに交換し、少し様子を見てみましょうか。

 

 

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ディーゼルメンテの基本整備

フューエルフィルター と エアエレメント。

 

 

交換暦が不明の為、リフレッシュしました。

 

 

 

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リアショックアブソーバーの固定部ブッシュ。

 

錆汁が出ていたので、点検しました。

 

 

 

あまり磨耗や腐食が激しいと

取付ボルトが折れるので、

 

点検と同時にブッシュも交換しました。

 

 

 

 

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試運転 と 点検作業。

整備プラン制作 と 御見積。

 

 

部品手配 に 交換作業。

 

 

 

 

数台掛け持ちしながら、

少しずつ作業しましたので

 

約2週間で納車となりました。

 

 

 

 

ハイエースのディーゼルは、

エンジン・シャシともに丈夫ですからね。

 

 

キチンと適切なメンテナンスをすれば、

まだまだ活躍してくれると思いますよ。

 

 

 

 

 

この部品は今!交換すべきか?

それよりも優先度の高い修理箇所はないのか?

 

 

交換するメリット ・ しないデメリット。

 

 

むやみやたらにアレコレ交換しても、

それはそれでイイのですが、

 

車体の状態に合わせて効果的に整備した方が、

経済的だと思いますよ~。

 

 

 

 

 

一度、愛車の整備記録簿を確認してみて下さい。

 

 

距離相応の部品は交換していますか?

オイル・LLCの交換量はそれで大丈夫ですか?

 

 

 

 

ご心配の方はどうぞ(リフレッシュプラン)をご利用くださいね。

 

 

HP(お問い合わせフォーム)からどうぞ~。

 

 

 

 

(お知らせ)

ホームページがもうすぐリニューアルします。

 

HP・ブログ・お問い合わせフォームなどが、

アクセスしやすいように構築中。

 

 

もう少しお時間をいただきますね~。

 

 

ハイエースワゴン100系  リフレッシュプラン。   大丈夫ではないブレーキ整備。

去年末に埼玉県からリフレッシュプランで

点検整備をして頂いたハイエースワゴン 200系。

 

http://minato-motors.com/blog/?p=8163

 

 

 

車両コンディションが向上されたようですね。

 

 

 

 

 

 

今回は大阪の職場で使用している

ハイエース100系のリフレッシュプランを依頼されました。

 

 

s-IMG_3048

 

ハイエースワゴン KZH100G

走行距離 236000km

 

 

 

 

 

入庫時の問診でお聞きしたのは、

『ブレーキング時の大きな振動。』

 

 

ブレーキを踏むとステアリング・ペダルにまで

ガタガタと振動が伝わるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

先日、いつも車検依頼している工場に相談しても、

(大丈夫です!)との事で・・・・・。

 

 

 

 

 

それならばミナト自動車で!という事になり、

入庫して頂きました。

 

 

 

 

 

 

問診をして試運転。

 

低速で10メートルぐらい走行。

 

 

 

 

 

(あきらかにブレーキがおかしい。)

 

(こりゃダメだ~。)

 

 

 

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ディスクローターが深く削れて、

外周(ミミ)が立っていますね~。

 

 

 

 

ローター自体の歪みもあると思いますが、

ミミがブレーキパッドに触れての微振動でしょう。

 

 

 

 

 

ちなみに国産車で

ここまでローターが削れるのは、

大きく分けて3点です。

 

 

・慢性的な急ブレーキの踏みすぎ。

・ブレーキキャリパーの固着。

・リアブレーキの調整不足。

 

 

 

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今回ココまでローターが削れた原因は

ローターの焼け・パッドの減りなどから判断して、

 

 

リアブレーキのクリアランス調整不足でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

4輪のブレーキで制動力を掛けるのに、

リア側の調整が甘いと

フロント2輪のみで止まろうとします。

 

 

 

 

 

 

ただでさえブレーキング時は

Fr側の負担が大きい。

 

 

 

 

リア側の効きが甘いと

 

余計に止まらないので

さらにペダルを踏み込む。

 

 

 

 

 

キャリパーがFrパッドを必要以上に押し付けるので、

ローターが深く削られる。

 

 

 

 

s-IMG_3320

 

 

まずはブレーキ関係からリフレッシュしますね。

 

 

 

 

 

ハイエース100系のディスクローターは

ハブを分解しないと外れません。

 

 

 

 

 

ハブベアリングのガタを確認してから

分解していきます。

 

(ガタは無し)

 

 

s-IMG_3063 s-IMG_3065 s-IMG_3064

 

 

 

ハブインナーシールの劣化で

グリスが漏れていますね。

 

 

 

ハブベアリングのグリスと

シールも交換項目に追加しました。

 

 

 

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ブレーキキャリパーをオーバーホール

 

ピストンシール ・ ダストブーツ ・ スライドピンブーツ

 

 

キレイに洗浄して組み立てますね。

 

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ベアリングは焼けも無く、まだ使えるでしょう。

 

キレイに洗浄しグリスアップ

 

 

 

 

 

 

バックプレートも洗浄して、

ディスクローターとパッドも新品に。

 

 

 

 

ブレーキフルードも交換して、

FrブレーキはこれでOK。

 

 

s-IMG_3321

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リアライニングシューは交換し、

ドラムは研磨して再使用。

 

 

 

せっかくココまで分解したので、

アクスルオイルシールも交換します。

 

 

s-IMG_3322 s-IMG_3324

 

このシールが劣化すると

デフオイルがブレーキドラムに進入します。

 

 

そうなるとブレーキが効かなくなるので、

予防整備として交換しました。

 

 

 

 

 

もう一つの懸念材料のハブベアリングは

今のところ異音は無いようです。

 

 

s-IMG_3328

 

ブレーキシリンダのカップシールも交換して、

ブレーキ調整を行いました。

 

 

 

 

組み上げ後、試運転。

 

当たりが出てから、もう一度ブレーキ調整。

 

 

 

 

 

 

サイドブレーキの調整も確実に。

 

 

 

 

ブレーキング時のキックバックも無くなり、

制動力も回復しましたね。

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで少しずつ進行している

ハイエース リフレッシュプラン。

 

 

次回ブログでは

それ以外の整備も紹介しますね~。

 

 

Happy Car Life!!

 

大阪観光ついでにどうぞ~。  クラウン ATF交換・DSC。   D4-Sの詳細は秘密だそうです。

千葉県からお越し頂きました。

 

レクサス IS350  GSE21

走行距離87000Km

 

 

 

 

 

 

 

ATF完全圧送式交換 for NUTEC NC-65

DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

WAKO’S RECS

デフオイル交換  for NUTEC NC-70

 

 

4点の整備依頼です。

 

 

 

 

s-IMG_3335

 

 

この車両は数ヶ月前に中古購入し、

過去の整備暦は不明。

 

 

 

 

 

今から自分仕様にしていく予定で

 

一度リセット目的のため

大阪まで来ていただきました。  ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

まずはATF交換から紹介しますね。

 

 

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オイルパンを脱着洗浄し、

ATFストレーナーも交換。

 

 

磁石に溜まった鉄粉も除去しますね。

 

 

 

 

 

鉄粉の量は走行距離にしては、やや多めかな。

 

 

 

 

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オイルパンをセットし、

ATFを補充して暖機します。

 

 

 

密封式ATに対応する為、

IS350専用アダプターを接続し、

 

まずはプレ洗浄。

 

 

 

 

アイシンAFW+で

イッキに全量交換しますね。

 

 

 

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予定通り、ある程度はキレイになりましたね。

 

 

 

ここから数十分アイドリングをして、

本命ATFの交換準備が整いました。

 

 

 

 

 

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NUTEC ニューテック 『NC-65

全化学合成ATF (エステル系)

 

 

 

ローフリクション・ハイパフォーマンスの

NUTEC最高峰ATF。

 

 

 

 

 

高負荷・高回転・高圧にも

耐えれる強靭な油膜性能。

 

 

ストリート走行レベルの負荷ぐらいでは、

なかなか劣化しないと思いますよ~。

 

 

 

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NC-65に入れ替えて、

もう一度圧送式交換を行います。

 

 

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透明度も申し分なく、

キレイに入れ替わりましたね。

 

 

 

 

注意

NC-65は薄緑色のため、色味が弱いです。

AFW+の赤色が干渉する為、完全に色までは変わりません。

 

 

 

 

 

 

 

規定温度でレベル調整し、

ATF交換は完了。

 

 

 

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デフオイルもNUTECで。

 

NC-70』 75W90

全化学合成ギアオイル(エステル系)

 

 

 

 

純正ギアオイル以上の性能をお求めの方は、

どうぞご指名ください。  常時在庫していますよ~。

 

 

 

ガスケットも交換して、

規定トルクで締め付けます。

 

 

s-IMG_3344 s-IMG_3348

 

 

 

DSCに移りますね。

 

 

D4-S)搭載の直噴エンジン2GR-FSE。

 

 

 

 

 

筒内直接噴射(直噴)とポート式噴射の

二つの燃料噴射システムで、

 

インテークバルブのカーボンは、

他の直噴より溜まりにくいと言われています。

 

 

 

 

 

s-IMG_3236

 

 

 

そして過去の走行状況により、カーボン蓄積量は変動し

 

開けてみないと(どれだけ蓄積しているか?

正直分からないのがD4-Sエンジンなのです。

 

 

http://minato-motors.com/blog/?p=7255

 

 

 

 

 

 

 

中古車購入という事もあり、

リセット目的でチェックしてみました。

 

 

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スロットル・サージタンク・マニホールドなどを分解。

 

 

サージタンク・マニホールドは

ブローバイの流入オイルでベトベトですね。

 

 

 

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ポート式噴射の従来型エンジンと比べれば汚れていますが、

直噴エンジンにしては驚異的にキレイ。

 

 

 

 

今まで見てきたD4-Sエンジンの中で、

一番カーボン蓄積が少ない。

 

 

 

 

 

恐らく前オーナーは

燃料系洗浄剤の継続使用と、

 

ポート式噴射領域を多用した走行を

頻繁にしていたのでは??

 

 

 

 

 

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ドライアイス洗浄機で

オイルもカーボンも完全除去

 http://minato-motors.com/blog/?p=5921

 

12ポート全バルブをキレイにしました。

 

 

 

 

 

 

 

D4-Sは

高負荷・高回転時には直噴のみ。

 

 

低負荷・低回転時から中負荷までは、

直噴 と ポート式噴射を併用。

 

 

その併用配分 と 噴射量・噴射時間は、

整備書・解説書にも記載は無し。 (秘密なのでしょう。)

 

 

 

 

 

 

 

(NUTEC NC-221 ・ WAKO’S フューエルワン)などの

燃料系洗浄剤 と ポート式噴射領域を多用すれば、

 

D4-Sならカーボンは

溜まりにくいのかも?しれませんね~。

 

 

 

 

 

 

 

s-IMG_3331

 

 

最後にWAKO’S RECSを注入して、

全ての作業が完了しました~。

 

全工程 約1日半です。

 

 

 

 

 

 

大阪観光ついでに、千葉県からの来店。

 

 

約1日半のお預かりの間、

大阪を満喫されて納車時間となりました。

 

 

 

 

整備の為だけに、

遠方からの来店はモッタイナイ。

 

 

 

ぜひ大阪を楽しんで頂ければ幸いです。

 

 

 

御見積・ご予約のご相談は、

HP(お問い合わせフォーム)からどうぞ~。

 

 

壊れているから? 壊れる前に?   ランドクルーザー100。 車検整備と予防整備。

以前に弊社でATF交換をご利用頂いて、

 

その後に車検整備や点検整備などを

依頼される方が多いですね。   ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

今回もそのような経緯で

車検予約の入庫となりました。

 

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ランドクルーザー100 UZJ100

走行距離87000km

 

 

問診から希望整備などをお聞きして、

車両を点検していきます。

 

 

法令点検項目 や 私個人の目線で見た点検箇所。

 

車種に合わせて診ていきますね~。

 

 

 

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点検結果からオススメ整備プランを提案し、

オーナー様と整備内容を相談します。

 

 

内容が決まれば、すぐに部品発注。

 

 

順番に紹介しますね~。

 

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電子制御スロットル清掃 や LLC圧送式交換。

 

 

中古車購入で始めての車検。

 

車両コンディションは良好。

基本的な整備は出来ているようです。

 

 

 

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ブレーキパッドの残量は問題なし。

 

 

 

パッド・ディスクローターはそのままで

ブレーキキャリパーのオーバーホールを実施します。

 

 

 

 

 

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フロントは異径4ポッド対向キャリパー。

 

フルード漏れ・酷い固着はありませんが、

年式を考慮して予防整備。

 

 

 

 

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ピストンシールとダストブーツ。

 

新車から13年も経過すると、

 

シールゴムが硬化して

ピストンの戻りが悪くなります。

 

 

定期的にリフレッシュしましょう。

 

 

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ブレーキパッドも清掃します。

 

バックシムとの間にあるパッドグリス

これも経年劣化で硬化しますよ。

 

 

 

 

劣化したグリスをキレイに洗浄して、

WAKO’S BPR 高性能パッドグリスで塗り直し。

 

 

 

 

 

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リアのシングルキャリパーの同様に、

オーバーホールでリフレッシュ。

 

スライドピンのシャフトも

洗浄してからグリスアップ

 

 

ちなみにブレーキ関係のグリスは、

使用箇所に合わせて2種類を使い分けてますよ~。

 

 

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フロント・リア デフオイル   トランスファオイル  も交換しました。

 

 

トランスファはワイドレンジの75W90。

 

 

弊社ストックオイルの全化学合成(NUTEC NC-70 75W90)は

純正ギアオイルの約3倍の価格。 高すぎる~。

 

 

 

 

もう少しリーズナブルな適合ギアオイルとして、

ガルフ プロガード 75W90 GL-5 を使用しました。

 

 

 

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エンジン・ATマウントも交換しますね。

 

約4mmほど縮んだソリッドゴムマウント。

 

 

収縮し硬化したマウントでは、

エンジンの振動を吸収できないですよね。

 

 

 

 

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フロントハブのガタも調整。

 

 

 

ステアリングホイールの付け根から

かすかに聞こえる擦り音。

 

エアバックを外して

スパイラルコイルを交換しました~。

 

 

 

 

 

おそらく2年以内には

10万キロに到達する予定のランクル100。

 

 

 

 

タイミングベルト や スパークプラグの

リフレッシュが控えています。

 

 

 

今後を見据えて

整備費用を分散させるために、

 

今回は予防整備を中心の作業となりました。

 

 

 

 

 

 

それではHappy Car Life!!

 

LS460 エアサス異音の原因は。    車高変化に一手間を。   

去年11月にATF完全圧送式交換で

来店頂いたレクサス LS460

 

 

USF40   走行距離 48000km

 

 

 

 

エンジンオイル・ATF・デフオイルまで

オールNUTECで交換させてもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

いつものように納車時に作業結果の説明や、

今後の整備などについての会話の中で・・・。

 

 

 

 

 

 

 

『このLS 右の前から僅かにコトコトと音がしますよね?』

『ご存知ですよね~。』

 

と何気なく話したのですが・・・・。

 

 

 

 

 

 

『いや~全く気が付かなかったです・・・。』

 

とその時はそれで会話が流れていき、

納車となったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

数週間後に再度メール連絡があり、

 

『気をつけて音を観察すると、やはり右前から音がする。』

『気になるので修理をお願いしたい』

 

と修理依頼をいただきました。

 

 

ありがとうございます。

 

 

s-IMG_2870

 

 

前回入庫時はATF交換がメインなので、

異音発生源は未確認。

 

 

 

 

試運転を繰り返し、もう一度異音を診断。

 

 

右エアサスペンションASSYからと特定しました。

 

 

 

リフトアップをして

サスペンション関係を観察すると、

 

 

ロアアーム・アッパーアームなどのゴムブッシュが、

ほぼ全て亀裂破損。

 

 

 

 

 

 

現状をオーナー様にお伝えし、

 

・エアサスペンション (左右)

・ロアアームASSY (左右)

・アッパーアームASSY(左右)   を交換する事になりました。

 

 

s-IMG_2872

 

 

アルミ製のナックル・タイロッドエンドなどを切り離し、

 

各アームASSYを外していきます。

 

 

 

ロングボルト化したボールジョイントを、

破損しないように作業しました。

 

 

 

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ロアアームのブッシュは、深い亀裂が入っていますね~。

 

放置すればネジ切れるのも

時間の問題でしょう。

 

 

 

 

(強力に固着してそんな簡単には外れない)言われる

ナックルとロアアームの分厚い連結部を、

 

SST工具を駆使して外しました。 (無茶苦茶固いよ)

 

 

 

 

 

この作業でミスると

 

SSTが壊れるだけではなく、

ナックルまでダメになるので慎重に。

 

 

(並の工具なら外れないか?壊れるか?だと思います。)

 

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右のエアサスペンションASSYは

外観からはオイル漏れが分からないのですが、

 

 

分解していくと

このようにショックオイルが流出してました。

 

 

 

 

おそらくこれが異音の原因でしょう。

 

 

 

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デュアルアッパーアームASSYも、

ここまで分解すれば交換がしやすいですね。

 

 

 

ベースプレートごと外して、

アームを捻ってみると・・・。

 

 

 

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こちらも深い亀裂がはいっていますね。

 

 

 

僅か5万キロでなぜここまで劣化するのか?

 

純正新品と比べてみますね。

 

 

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対策品になりブッシュ形状が変更されていますね。

 

 

旧型はアームのしなやかさを出すため、

ブッシュゴムが2重構造に。

 

 

これでは耐久性がなくなったので、

1重構造のゴムブッシュに変更改良

 

 

耐久性が向上するとイイですね。

 

 

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全ての部品を交換し、

エアサス車高制御でエア充填

 

 

1G締め付け後、試運転。  (異音も解消)

 

 

アライメントを測定調整し、

作業完了となりました。

 

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LSだけに採用されているこのサスペンション形式。

 

 

今まで入庫したほとんどのLS(3万キロ以上走行)は、

アッパー・ロアともにアームブッシュが破損しています。

(ブッシュが小さい・稼動域が大きい)

 

 

 

逆にクラウン・IS・GS などは結構丈夫で、

見た目での亀裂は少ないです。

(ブッシュがデカイ ・ 稼動域が少ない)

 

 

 

 

 

上質な動きをするためにブッシュゴムを

小さく柔らかくしているのも原因なのですが、

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一つの原因はエアサス機能にあると思います。

 

 

 

 

 

エアサスペンション車をローダウン化するのは、

スプリング式サスペンションに比べて簡単。

 

社外エアサスコントローラーを装着すれば、

サスペンションを触ることなくローダウンが可能。

 

 

 

 

 

車高が変われば

 

アームブッシュを固定しているボルトを緩め、

ブッシュのネジレを開放しないといけない。

(通称1G締め付け)

 

 

 

 

簡単なローダウン化は一手間の作業が抜けているので、

ブッシュを破損している可能性が高いのです。

 

 

 

 

 

中古車購入の場合は前所有者が

どんな乗り方をしていたかが分からない。

 

 

エアサスコントローラーで

安易な車高変更をしていたら、

 

比較的少ない走行距離で、

ブッシュが亀裂破損している事もあるのですよね。

 

 

 

 

 

 

(カタカタ・コトコト)サスペンションから音が鳴っていませんか?

 

それってLSの本来の姿ではないのですよ~。