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レクサス GS250  ATF完全圧送式交換。   オイル系オールリフレッシュ。  中古車購入のその後に。

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大阪府藤井寺市からお越し頂きました。

 

レクサス GS250 GRL11

H24年 58300km走行

 

 

 

 

ATF完全圧送式交換 のご依頼です。

 

 

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問診と試運転。

 

ATFチェックのあと

オイルパンを外していきます。

 

 

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距離相応の汚れ具合。

 

 

オイルパンは洗浄し、

磁石に付着した鉄粉も除去。

 

 

 

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ATFストレーナーも交換して

再度組み立てますね。

 

 

 

ATFを補充して、暖機をします。

 

 

 

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弊社オリジナルGS250専用アダプターを接続すれば、

密封式6速ATでも交換効率の高いATF交換が可能になりますよ。

 

 

 

 

 

本命ATFを使用する前に、まずはプレ洗浄。

 

 

アイシン AFW+ で規定容量分をイッキに入れ替えます。

 

 

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中央ビーカーの廃油と比べると、

かなりキレイになりましたね。

 

 

 

 

これで本命ATFを入れる準備が整いました。

 

 

 

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メールでのご相談時には、

NUTEC ZZ51改を希望されましたが・・・。

 

 

 

数プランの御見積を提示し検討され、

NUTEC NC-65にグレードアップ。

 

 

 

 

 

 

NUTEC最高峰のATF 『NC-65

 

強化された耐熱性はロングライフ化に貢献し、

極薄で強靭な油膜性能が

GS 6速ATの性能を引き上げます。

 

 

 

 

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もう一度NC-65で圧送式交換。

キレイに入れ替わりましたね。

 

 

 

注意

NC-65は薄緑色のため、色味が弱い。

AFW+の赤色に干渉されますので色までは入れ替わりません。

 

 

 

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LLCも圧送式交換。

 

 

ラジエターだけではなく、

エンジン・ヒーターコア 全てのLLCを

 

ラジエターリフレッシャーで交換します。

 

 

 

 

 

 

ラジエターキャップ・サーモスタットなどの配置を考慮して、

一番効率の良い場所にホースを接続。

 

 

エンジンを掛けながら15分~30分。

 

 

 

最後にLLC再生強化剤を注入し、

エア抜き作業を行います。

 

 

 

もちろんリザーバータンク内のLLCも交換しますよ。

 

 

 

 

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デフオイルもNUTEC ニューテックで。

 

 

全化学合成ギアオイル 『NC-70』 75W90

 

 

 

 

 

 

ドレン・リフィルG/Kも交換して、

規定トルクでマシ締め。

 

 

 

 

 

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エンジン・ブレーキなどのオイルも交換して、

一泊預かりで作業しました。

 

 

 

 

日帰りの場合は時間配分を考えながらしますが、

一泊預かりの場合は少し気が楽ですね。

 

 

 

 

 

 

 

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一番最後に ATFのレベル調整と試運転。

 

 

車種グレード毎に違う規定温度で、

正確に合わせました。

 

 

 

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最近中古車で購入されたGS250。

 

過去の整備暦をリセットするため、

今回はオイル系中心のリフレッシュ。

 

 

 

 

 

コレぐらいの年式・走行距離なら、

オイル系さえしっかりメンテナンスすれば十分OK。

 

 

 

 

あとは定期点検時にボチボチといった感じでしょうかね。

 

 

 

 

 

 

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先週始めに襲ったHP・ブログの混乱。

http://minato-motors.com/blog/?p=9900

 http://minato-motors.com/blog/?p=9924

 

 

アクセスが殺到してサーバーパンク寸前。

 

 

 

何とか数日の出来事で収まったようです。

 

 

 

下のグラフを見ると、

平常時のアクセスが低迷しているように見えますが・・・。

 

 

jjjjjj

 

 

もともと平常時のアクセス数は多い方だと言われるのですが、

ここまでアクセスが増えると霞んでしまいましたね。

 

 

信州・北陸の山々の中に

突如エベレストが出来た感じでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピーク時は24時間で

23,000セッション  平均2.13ページ。

 

40,000ページビューまで迫ったので、

オイオイ勘弁してくれよ~とは思っていましたが・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

この手の拡散は熱しやすく・覚めやすい。

 

 

サーッと引いていきましたね。

 

 

 

コレって 営業妨害に近いですが、

まぁ~普通に戻れて良かったです。 ハイ。

 

 

 

 

 

スカイアクティブD のDSC記事。 ネットで誤報の拡散中。(追記しました。)

 

>追記 H29 / 10月<

数多くのsky-D 2.2Dのインテークマニホールドを

外してDSC作業をした結論から言いますと、

 

・EGRの煤はEGR系統およびバルブ等では蓄積しない。

・EGRの煤がインテークマニホールド以降の(吸気系統)から急激に蓄積する。

・その結果吸気効率が新車時に比べて低下する。

 

(排気系及びDPFは正常な状態であればそんなに蓄積はしない。)

 

 

 

 

sky-Dは従来のディーゼルに比べて、

煤の発生が多いか?少ないかではなく、

構造上特定の場所に煤が蓄積するのだと考えています。

 

(ちなみにハイエース1KDでは煤蓄積する場所が違います。)

 

 

 

理論上では問題ないように見えても

実際の現象では乖離する場合があるのでしょうね。

 

 

 

 

 

 

それに煤(PM)とNOxを同時に減らした新技術も

それはあくまでも新車時の話。

 

経年劣化すればそれはもう・・・・ですね。

http://minato-motors.com/blog/?cat=192

 

さらに詳しくは

http://minato-motors.com/blog/?p=13614

 

 

あまりのも煤が蓄積している車両が多すぎて

全てをブログにアップは出来ませんが一部公開しています。

http://minato-motors.com/blog/?cat=192

 

 

 

マツダ アテンザ スカイアクティブ-ディーゼル。     インテーク系のカーボン蓄積 完全除去。   DSCで踏み込みました。

 

追記 6月14日現在

少し情報が混乱しているので、

このブログを見た後は 次のブログもどうぞ。

http://minato-motors.com/blog/?p=9924

 

 

 

 

 

 

大阪府堺市からお越し頂きました。

 

マツダ アテンザW GJ2FW

スカイアクティブ ディーゼル

 

 

平成25年式

走行距離 66200km

 

 

DSCのご依頼です。

 

 

 

<スカイアクティブ ディーゼルについて>

http://minato-motors.com/blog/?p=9822

 

 

 

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少し前にお問い合わせフォームからご相談。

 

 

別件のエンジントラブルを

ディーラー様にて無償修理。

 

 

 

 

 

 

・インテークマニホールドASSY

・電子制御-吸気シャッターバルブ  を交換されたそうです。

(走行距離40000Km時)

 

 

 

 

補足

(毎回定期的に E-OIL・O/Eはディーラー店にてメンテナンス済み。)

(ライブデータ数値 PM蓄積量 問題なし = DPFは詰まり無し)

 

 

 

 

 

 

 

その際シリンダヘッド インテークポート内の

カーボン蓄積量が非常に多い事が伝えられ、

 

コレに関しては明確な解決策は

今のところ無いとの報告だったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

それでもカーボン蓄積が気になり、

いろいろ調べていると

 

 

 

弊社HP・ブログのDSCが目に留まり、

お連絡を頂いたのが事の始まり。

 

 

 

 

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DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)は、

 

もともとガソリン直噴エンジン用に開発した

弊社オリジナル整備。

 

 

 

 

 

その為に中古エンジン(トヨタ4GR)を購入し、

試行錯誤を繰り返した経緯があります。

 

 

 

 

 

 

DSCをするにあたっては部品構造や配置、

脱着作業手順や学習値初期化など

 

作業前に調べないといけない項目が地味に多いです・・・。

 

 

 

 

無知にDSC作業をしてエンジンを

壊してしまう訳にはいかないですからね。 (慎重・慎重)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで今回DSC初入庫のアテンザには、

VWパサート同様に入庫一週間のお時間を。

http://minato-motors.com/blog/?p=9129

 

 

また費用についても

(大体コレぐらい)という御見積で承諾して頂きました。

 

 

 

 

 

 

正直初めてのエンジンなので、

時間があるほど助かるのです~。

 

 

 

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試運転をし

スキャンツールで作業前のデータ収集。

 

作業直後・しばらく走行後のデータと比較して、

どの数値が変化するかも確認する予定です。

 

 

 

 

私のアテンザDの試乗は数回しかありませんが、

十分パワフルな加速を感じました。

 

 

 

でもオーナー様のお話では新車時と比べて

これでも吹け上がりが悪く・燃費の低下が見られるようです。

 

 

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スカイアクティブDユーザーには

みんから内で有名な『吸気圧センサーのカーボン蓄積』

 

 

オーナー様はスペアセンサーを所持し、

交互に清掃交換しているそうです。

 

 

 

センサー交換・清掃をし続けて、

この蓄積量未満をキープ。

 

何もしなければセンサーが埋もれるそうですね。

 

 

 

 

 

吸気系統の部品を順番に外します。

 

 

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EGRバイパスパイプ。

 

内径がカーボンで20%ぐらい狭くなっています。

 

 

 

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EGRバルブは高温の為か?比較的少なめ。

 

 

蓄積具合は10%ぐらいでしょう。

 

 

 

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4万キロ時に交換したはずの吸気シャッターバルブ

 

 

新気流入量の調整機構で、

ターボからの過給新気をコントロール。

 

 

ガソリン車のスロットルボディと同じ構造ですが、

役割が若干違います。

 

 

 

 

 

 

EGR合流地点のすぐそばにあるので、

乱気流温度低下でカーボンが溜まりやすい。

 

 

多いところでは1cmぐらい固まって、

それ以上溜まるとエンジンに吸い込まれるのでしょうね。

 

 

 

 

いろいろ外して

やっとインテークマニホールドが外れました。

 

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先ほどのシャッターバルブとEGRの合流点

 

わずか2万キロでこのカーボン量。

 

 

1.5cmぐらいの厚みでしょうか?

流れが悪いところに溜まっていますね。

 

 

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高温のEGRが低温の新気に冷やされ、

通路も広くなるので内圧も下がる。

 

 

 

 

このあたりからイッキに蓄積量が増えました。

 

 

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写真では写りずらいですが、

複雑な形状のマニホールド内にビッシリ蓄積。

 

 

 

すこしホジクリますね。

 

 

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軽~くホジホジするだけで、

缶コーヒー 一缶分出てきました。

 

 

 

しつこくやれば

マニホールドだけで2缶分はあると思います。

 

 

 

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ポート内径が30%ほど狭くなっていますね。

 

 

こちらもホジホジしてみます。

 

 

 

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蓄積の厚みが5mm以上はあるので、

非常にホジホジが楽しい。   (梱包のプチプチ潰しに似た感じ)

 

 

 

ポート内にモコモコ溜まっていきます。

 

 

 

ターボ車特有のオイル流入もなく、

乾いた煤が特徴でした。

 

 

もっとオイルでベタベタしてるか?と想像していましたが・・・。

 

 

 

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4気筒の8バルブ。

 

奥深くにインテークバルブのシャフト部。

 

 

 

 

入り口よりさらに蓄積量が多くなり、

もう一段階狭くなっています。

 

 

 

2番3番気筒のポートは酷く

約50%の内径かな。

 

 

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まずは車体をマスキング。

 

 

 

 

3M社製 耐薬品性の高い(ブロックマスカー6753

 

塗装業界ではメジャーの

溶剤や水分を通さない高品質マスキングペーパー。

 

 

 

 

 

 

いきなりDSCをすると、凄まじい黒煙が噴き出すので、

ある程度は除去してからDSCをスタート。

 

 http://minato-motors.com/dsc/

 

 

 

 

このポートの角度なら

Fr側に噴出するでしょうね。

 

 

 

カーボン片が燃焼室に入らないよう、

圧縮上死点にセットします。

 

 

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ドライアイス3mmペレット

圧縮空気で高速噴射。

 

 

ドライアイス洗浄は母材をキズ付けずに

付着物のみ除去できる 次世代洗浄システム。

 

 

(サンドブラストとは似て非なり)

 

熱収縮 と 昇華爆発力

ドライアイスの特性を利用しています。

 

 

 

 

 

軽く数秒のショットで

アルミ素地まで見えましたね。

 

ですが最深部のバルブ傘部には

焼きついたカーボンがガッチリ固着。

 

 

 

 

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奥底にあるインテークバルブに向かって、

ドライアイスペレットを打ち込み続けます。

 

 

GRエンジン用のノズルでは少し時間が掛かる。

 

 

 

反響があればVPT-エンジン用の必要かも。

 

 

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砲弾型LEDを照明に。

 

 

 

手前から奥まで素地が見えています。

 

 

 

 

 

かなり画質は悪くなりますが、

ファイバースコープの画像がこちら。

 

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細いピック状のものでバルブ周辺をチェックし、

引っ掛かりが無いのを確認。

 

 

 

トヨタGRエンジンのように目視できないので、

少し慎重に確認しました。

 

 

 

 

 

 

1番バルブは冷却ラインの位置関係か?

他のバルブよりカーボン固着が酷かったですね。

 

良く冷えるからかな??

 

 

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インテークマニホールドも

ドライアイス洗浄で無事再生。

 

 

 

 

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交換部品はガスケットのみ。

 

 

 

各パーツの組み立ても完了し、

冷却水もエア抜き完了。

 

 

 

アイドリングで完全暖気後、

ECU・EGR系・吸気系・燃料系など

 

学習値を初期化し、試運転。

 

 

 

 

作業後のインプレッションは、

データが出揃ってからゆっくり検証します。

 

 

 

 

試乗した感じでは、

『なるほど、これがスカイアクティブDか!!』

というトルク感。

 

 

 

おそらくスカイアクティブDを購入した方は、

コレが気に入って選んだのでしょうね。

 

 

(普段ガソリン車ばかり乗っているので非常に新鮮でした。)

(最後に乗った乗用ディーゼルはいすゞ・アスカ以来かも  古っ。)

 

 

EGR3

 

 

 

赤ライン(吸気シャターバルブ~燃焼室まで)

後半部分の洗浄でしたが、

 

 

EGRを積極的に多用したディーゼルエンジンは、

多かれ少なかれコレぐらいのカーボンが溜まるそうですよ。

 

 

 

 

スカイアクティブDだけではなく、

ランクル80系・ハイエース200系以降のディーゼルにも

同様にインテークにカーボンが蓄積するそうですね。

 

 

 

いろいろ検索すると、

インテークマニホールドを新品に交換や、

ドブ漬けしての洗浄は見受けられますが、

 

 

インテークポート&バルブまで洗浄した事例は

チョット見つかりませんでした。

 

 

 

 

 

 

今回はDCSで一つ踏み込んだ作業が

出来てよかったと思います。

 

 

 

今回集めた施工前後のデータと

オーナー様の感想なども検証して、

 

何か良い整備プランが出来たらいいな~と。

 

 

 

 

 

ちょっとの間は手探りで進めたいと思います。

 

 

 

 

(追記)

その後このブログをみて来て頂いたCX-5 ディーゼルのDSCです。

 http://minato-motors.com/blog/?p=10130

 

 

 

 

 

 

それではHappy Car Life!!

 

 

 

 

スカイアクティブ ディーゼルに思う整備士的懸念。   何か一つ忘れてませんか?

マツダ スカイアクティブ ディーゼル

 

CX-5やアテンザなどに搭載される

マツダ社最新のクリーンディーゼルエンジン。

 

 

 

これが世に登場した時、少し疑問に思ったのが数年前。

 

 

 

 

その予感は的中したような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下の文章はもしかしたら誤りがあるかも?しれないので、

その時は訂正します。 私の勉強不足もあるはずなので・・・。

 

 

またなるべく一般の方に理解しやすいように

難しい部分は結構簡素化しています。

 

 

プロ整備士の方から見ると、簡素化しすぎかもしれませんが

そこは大目にみてくださいね。

 

 

 

 

 

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スカイアクティブ ディーゼルとは

今までの圧縮比より大幅に低く設定した

低圧縮比型のディーゼルエンジン。

 

 

 

 

構造詳細はグーグル先生に聞いてもらえれば、

教えてくれるので今回は省きますね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これから登場する用語集

CO2   二酸化炭素

NOx   窒素酸化物の総称

PM   粒子状物質 黒煙 煤

DPF ディーゼル黒煙・煤用のフィルター

 

 

 

 

 

 

ガソリン車に比べて

ディーゼルの排気ガスは

CO2排出量が少ないと言われています。

 

 

逆にNOx・PMは非常に多い。(ガソリン車に対して)

 

 

 

 

 

 

NOx・PMともに有害なので、

なるべく排出を減らしたい。  (基準以上は販売できない)

 

 

 

 

 

 

そして

NOx と PMの関係はトレードオフ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

圧縮比を上げればNOxが増え、

圧縮比を下げればPMが増える。

 

どちらかを減らせば、もう一つが増えるという宿命。

 

 

 

 

 

 

 

どちらの後処理が難しいか?(お金が掛かるか?)は

NOxなので低圧縮にすれば結構抑えられる。

 

 

しかしPMは出やすくなるはず・・・・。

 

 

 

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スカイアクティブ ディーゼルは

圧縮比を下げてNOxを抑え

PMはDPFで捕獲する戦法で問題を解決したそうです。

 

 

 

 

 

非常に簡単な説明ですが、

ざっくり言うとこんな感じのカラクリエンジン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マフラーからのCO2は少なく、

NOxも出さず、

PMもフィルターでキャッチ。

 

 

 

全く問題なさそうですが、

一つ重大な事が抜けてます。

 

 

 

 

 

 

EGR2

 

 

そう EGR 排気再循環装置 です。

 

 

 

 

 

 

 

排気ガスでターボタービンを回しマフラーから排出。

 

 

一部の排気ガスを

その手前の別経路に引き込み。

 

もう一度燃焼室に戻して、

再燃焼させるトレンドの省エネ低燃費技術。

 

(詳しくはグーグル君に聞いてね~)

 

 

 

 

 

 

 

 

EGRを制御しうまく使うと、

燃焼温度をコントロールし、NOxがさらに抑えられる。

 

 

よりクリーンになるのですが・・・。

 

 

 

 

 

その循環させる排気ガスは

エンジンにとって、全くクリーンじゃない・・・・。

 

 

 

EGR3

 

青ライン マフラーへの排気経路

赤ライン EGR経路2系統

 

 

 

PMを大量に含んだ排気ガスを

EGRとして燃焼室に戻せれば

 

PMは再燃焼で分解されます。 (ココは問題無し。)

 

 

 

 

 

 

 

 

エキゾーストマニホールドから燃焼室まで(赤ライン)は

二つのEGR経路 と 吸気経路を通過しますので、

 

もし燃焼室の手前で

PMが留まってしまうと、一体どうなるでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

高温高圧の排気ガスはEGR経路を通過し

新気と交わる吸気経路を通過する時は、

 

圧力も下がり、温度も下がる。

 

 

 

 

 

EGR・吸気シャッターなどの各バルブが障害物となり、

乱気流が起こり・衝突し蓄積する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ディーゼル EGR系の詰まり)はすでに有名ですが、

さらにPMが出やすくなった低圧縮型は

より深刻になるのでは??

 

 

 

 

 

数年前のスカイアクティブ ディーゼルの発表時に

疑問に思ったのは整備士の性でしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

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最新ディーゼルの頭に付く『クリーン

 

 

いったい何に対してのクリーンなのでしょうか?

 

 

 

 

 

環境?人体?

 

おそらく従来型の高圧縮・後処理無しディーゼルに対して

クリーンですよ!!と私なりの解釈。

 

環境や人体には、おそらくクリーンでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ですが車(エンジン)には???

もの凄い負担が掛かっているのではと、

 

 

スカイアクティブD 登場で

頭によぎった整備士も多いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回ブログはようやく入庫した

アテンザ スカイアクティブ ディーゼル。

 

DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

によるインテーク系統大掃除作戦をご紹介しますね~。

 http://minato-motors.com/blog/?p=9900

 

 

 

お楽しみに!!

 

 

 

レクサス IS250   継続検査と点検整備。     整備記録に無い整備。

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大阪府南部からお越し頂きました

レクサス IS250 GSE20

平成19年式 165000km走行

 

 

 

 

車検整備のご依頼です。

 

 

 

 

 

 

 

お車を知人から譲り受けたそうで、

 

前オーナーさんは新車時から

ディーラー様で整備をされていたようですね。

 

 

 

 

 

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最初に問診 と 試運転

 

 

過去の記録簿で整備状況をチェックし、

今回整備分のご予算もお聞きしました。

 

 

 

 

 

 

法令点検項目と弊社独自の項目をチェックし、

車両状態から予算に合わせたベストな整備プランを提案。

 

 

 

いる整備は採用。

いらない整備は不採用(今後検討)

 

 

 

 

オーナー様と協議して作業内容が決定すれば、

作業に移りますね。

 

 

 

 

 

 

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試運転時に気になった足回りのコトコト音。

 

 

オーナー様に確認すると、

 

どこかから音がするので気にはなっていたようで、

後?前?から聞こえていたようです。

 

(以前にリアはリコール交換済み)

 

 

 

 

 

 

 

 

試運転時には右前から聞こえましたので、

リフトアップし確認。

 

 

 

 

 

右Frショックアブソーバーの充填オイルがダダ漏れですね。

 

 

 

 

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片方のみのアブソーバー交換はバランスが大きく崩れるので、

左右とも純正ショックに交換しました。

 

 

 

 

 

 

2枚目画像に映るスプリングコンプレッサー

 

さすが純正SST(KTC製 OEM)だけあって、

スプリングを圧縮する作業が非常に楽チン。

 

 

 

もっと早く購入しておけば良かったと、

使用して実感。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廉価類似工具が溢れる中、

KTC・ハスコー・KOTOあたりの国産SST工具は、

 

お値段も結構しますけど、

便利・使いやすい・丈夫の3点セット標準装備ですからね~。

 

 

 

 

 

 

 

ショック交換後の微調整はしましたが、

トータルアライメントはオーナー様にお任せしました。

 

 

 

 

 

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過去整備暦に無いATF交換。

16万キロまで無交換でしょう。

 

 

オイルパンガスケットからもATFが漏れてます。

 

 

 

 

 

 

ATFチェックをして

オイルパン脱着洗浄・ストレーナー交換。

 

圧送式交換をする前の下準備は万全に。

 

 

 

 

 

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レクサス密封式6速AT(アイシン精機製)に

弊社オリジナルIS250用アダプターを接続。

 

 

 

 

 

使用するATFは (アイシン AFW+ )

 

交換効率の高い圧送式でイッキに全量交換します。

 

 

 

 

 

 

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規定容量を圧送式で施工して、

やっとここまでキレイになりました。

 

 

 

左奥が新油

中央ビーカーが廃油

右手前が現在のATF

 

 

 

廃油と比べればかなり良くなりましたが、

新油と比べればまだまだ汚れていますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

16万キロ分の汚れは

そんな簡単には取れないんですよ~。

 

 

 

 

 

 

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もう一度アイシンAFW+で全量圧送式交換。

 

 

ここまでキレイに入れ替われば、

純正同等油AFW+で次回交換時期は4万キロ

 

 

 

 

 

必ず劣化するオイル・ATFは定期的に交換しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに

ここ5年以内に発売されたレクサス・トヨタ車は、

ATF劣化度をECUでカウントしています。

 

(もちろんそれ以前の車両にもあるのですが、

見る事が出来なかっただけ。)

 

 

 

ニッサン・ミツビシの

CVTには昔からカウンターがありますね。

 

 

 

 

 

ECUが劣化度を見てるという事は・・・・つまりそういう事ですね。

 

 

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ディーラー整備でも他店整備でも出来ない、

弊社オリジナル整備 DSC 

 

 

 

 

 

(D ドライアイス ・S ショット ・C カーボンクリーニング)

 

直噴ガソリンエンジンのインテークバルブに蓄積する

大量に硬化したカーボンを除去します。

 

 

 

 

 

 

 

 

短時間に、完全に、エンジンにノーダメージで。

 

 

 

 

 

 

16万キロ走行のIS250 吸気系統上流

サージタンクの中までカーボンまみれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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サージタンク下流にあるスワールCバルブには

それ以上のカーボンが付着しています。

 

 

 

 

燃焼室から吹き返す

内部EGRでここまで汚れるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

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吸気系統 最下流

インテークポート と インテークバルブ。

 

 

 

もちろん先ほど以上に蓄積し、

燃焼熱の影響も加わっていると思いますよ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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インテークバルブの傘部には、

大量のカーボンが蓄積。

 

 

燃焼熱でガチガチに硬化しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

またポート内径にも1~2mmほど

分厚いカーボンがコビリ付いているので、

 

手作業のみの完全除去は非常に難しいと思います。

 

 

 

 

 

(オーバーホールは別ですが、費用と時間が掛かりすぎる)

(手作業は時間が掛かるし、破片が残るのも怖いですね。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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次世代洗浄機と言われ製造産業では

すでにポピュラーな存在になりつつある(ドライアイス洗浄機

 

 

 

 

 

その中でもドライアイス洗浄機で

NO’1メーカーの(グリーンテックジャパン)

 

http://www.greentech-japan.co.jp/hokotate/

(どんな物でも剥がす洗浄機 vs 絶対剥がれない塗装)

 

 

 

 

 

 

 

 

出来るだけ少ない空気とドライアイスで、

フルパワーの洗浄力を維持するのが難しいとお聞きしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コラボというと何ですが、

ご協力頂いてDSC専用ノズルを製作して頂きました。

 

 

あれから一年以上が経ちましたね~。

 

 

 

 

 

 

 

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ワンショット 10秒ほど。

 

 

圧縮空気で

ドライアイス3mmペレットを高速噴射

 

 

 

 

 

 

 

 

熱収縮 と 昇華爆発力で、

硬化したカーボンを除去します。

 

 

 

 

 

 

 

サンドブラストのように研磨力で削っているのでなく、

ドライアイスの性質原理を利用した洗浄方法。

 

 

 

 

金属にダメージを与えるような洗浄機では、

製造プラントなどではまず採用されないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

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ショットで飛び散った砕けたカーボン片。

 

 

ドライアイスの衝突による昇華で、

ポートから逆噴射されます。

 

 

 

 

 

ドライアイスは固体から気体(昇華)になると、

体積が750倍急激に膨張。

 

 

 

 

 

母材に合わせた圧力調整、

DSC用にセッティング。

 

 

 

 

 

 

 

 

車体は3M社の耐薬品に強いマスカーで完全防備

 

 

作業者はほぼ無防備なので基本真っ黒。

防御服が暑いのでこの時期からは着ていないのです・・・。

 

 

 

 

 

 

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最終的には

ここまでキレイになりました。

 

 

6気筒全12ポート全て除去完了。

 

 

 

 

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サージタンクに洗浄剤で洗い流し。

 

黒い粉が大量に流れてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガスケット類は新品交換。

 

 

サージタンクなどを組み直して、

電子制御スロットルも清掃・初期化。

 

 

 

 

 

 

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ラジエターリフレッシャーでLLC交換。

 

 

ラジエター・エンジン・ヒーターの

LLCを圧送式で交換しました。

 

 

 

 

通常のドレンアウト式では交換しない

ヒーターコア内のLLCも交換可能。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンジンを掛けながら15分~30分以上。

(車種によって交換時間は変動)

 

 

 

サ-モスタッド・ラジエターキャップの位置で

アレンジしています。

 

 

 

 

 

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温間時に鳴り出すベルトアイドラプーリー。

 

 

16万キロご苦労さん。

 

 

 

 

 

 

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おそらく無交換のデフオイル。

 

純正低粘度タイプに対応する

NUTEC ZZ-31 75w85 部分合成ギアオイル

 

 

 

 

 

こちらも交換させて頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

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一般的に言う車検とは、

(継続検査手続き) と (保守点検整備)の合わせ作業。

 

 

 

 

 

 

基本的には別々のものだと思いますので、

継続検査はお近くのお安いトコで受検して、

 

 

ガッツリ点検整備は弊社にお任せ頂いても全くOKです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

継続検査を他社でして

整備だけを依頼するのは失礼に当たるかな?と

 

よくメール相談されるのですが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全然OKだと思いますし、

その方が車検期間に左右されずに

お互いのタイミングで入庫できますからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

それにミナト自動車で継続検査手続きをしても

数ヶ月多めに期間が延びる事もないですしね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論

 

継続検査は全国どこでしても同じ。

点検整備はお店によって大きく変わる。

 

 

・・・のではと思います。

 

 

 

Happy Car Life!!