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スカイアクティブ ディーゼルに思う整備士的懸念。   何か一つ忘れてませんか?

マツダ スカイアクティブ ディーゼル

 

CX-5やアテンザなどに搭載される

マツダ社最新のクリーンディーゼルエンジン。

 

 

 

これが世に登場した時、少し疑問に思ったのが数年前。

 

 

 

 

その予感は的中したような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下の文章はもしかしたら誤りがあるかも?しれないので、

その時は訂正します。 私の勉強不足もあるはずなので・・・。

 

 

またなるべく一般の方に理解しやすいように

難しい部分は結構簡素化しています。

 

 

プロ整備士の方から見ると、簡素化しすぎかもしれませんが

そこは大目にみてくださいね。

 

 

 

 

 

s-IMG_8472

 

 

 

スカイアクティブ ディーゼルとは

今までの圧縮比より大幅に低く設定した

低圧縮比型のディーゼルエンジン。

 

 

 

 

構造詳細はグーグル先生に聞いてもらえれば、

教えてくれるので今回は省きますね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これから登場する用語集

CO2   二酸化炭素

NOx   窒素酸化物の総称

PM   粒子状物質 黒煙 煤

DPF ディーゼル黒煙・煤用のフィルター

 

 

 

 

 

 

ガソリン車に比べて

ディーゼルの排気ガスは

CO2排出量が少ないと言われています。

 

 

逆にNOx・PMは非常に多い。(ガソリン車に対して)

 

 

 

 

 

 

NOx・PMともに有害なので、

なるべく排出を減らしたい。  (基準以上は販売できない)

 

 

 

 

 

 

そして

NOx と PMの関係はトレードオフ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

圧縮比を上げればNOxが増え、

圧縮比を下げればPMが増える。

 

どちらかを減らせば、もう一つが増えるという宿命。

 

 

 

 

 

 

 

どちらの後処理が難しいか?(お金が掛かるか?)は

NOxなので低圧縮にすれば結構抑えられる。

 

 

しかしPMは出やすくなるはず・・・・。

 

 

 

s-IMG_8525

 

 

 

 

 

 

スカイアクティブ ディーゼルは

圧縮比を下げてNOxを抑え

PMはDPFで捕獲する戦法で問題を解決したそうです。

 

 

 

 

 

非常に簡単な説明ですが、

ざっくり言うとこんな感じのカラクリエンジン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マフラーからのCO2は少なく、

NOxも出さず、

PMもフィルターでキャッチ。

 

 

 

全く問題なさそうですが、

一つ重大な事が抜けてます。

 

 

 

 

 

 

EGR2

 

 

そう EGR 排気再循環装置 です。

 

 

 

 

 

 

 

排気ガスでターボタービンを回しマフラーから排出。

 

 

一部の排気ガスを

その手前の別経路に引き込み。

 

もう一度燃焼室に戻して、

再燃焼させるトレンドの省エネ低燃費技術。

 

(詳しくはグーグル君に聞いてね~)

 

 

 

 

 

 

 

 

EGRを制御しうまく使うと、

燃焼温度をコントロールし、NOxがさらに抑えられる。

 

 

よりクリーンになるのですが・・・。

 

 

 

 

 

その循環させる排気ガスは

エンジンにとって、全くクリーンじゃない・・・・。

 

 

 

EGR3

 

青ライン マフラーへの排気経路

赤ライン EGR経路2系統

 

 

 

PMを大量に含んだ排気ガスを

EGRとして燃焼室に戻せれば

 

PMは再燃焼で分解されます。 (ココは問題無し。)

 

 

 

 

 

 

 

 

エキゾーストマニホールドから燃焼室まで(赤ライン)は

二つのEGR経路 と 吸気経路を通過しますので、

 

もし燃焼室の手前で

PMが留まってしまうと、一体どうなるでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

高温高圧の排気ガスはEGR経路を通過し

新気と交わる吸気経路を通過する時は、

 

圧力も下がり、温度も下がる。

 

 

 

 

 

EGR・吸気シャッターなどの各バルブが障害物となり、

乱気流が起こり・衝突し蓄積する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ディーゼル EGR系の詰まり)はすでに有名ですが、

さらにPMが出やすくなった低圧縮型は

より深刻になるのでは??

 

 

 

 

 

数年前のスカイアクティブ ディーゼルの発表時に

疑問に思ったのは整備士の性でしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

s-IMG_8471

 

 

 

 

最新ディーゼルの頭に付く『クリーン

 

 

いったい何に対してのクリーンなのでしょうか?

 

 

 

 

 

環境?人体?

 

おそらく従来型の高圧縮・後処理無しディーゼルに対して

クリーンですよ!!と私なりの解釈。

 

環境や人体には、おそらくクリーンでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ですが車(エンジン)には???

もの凄い負担が掛かっているのではと、

 

 

スカイアクティブD 登場で

頭によぎった整備士も多いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回ブログはようやく入庫した

アテンザ スカイアクティブ ディーゼル。

 

DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

によるインテーク系統大掃除作戦をご紹介しますね~。

 http://minato-motors.com/blog/?p=9900

 

 

 

お楽しみに!!

 

 

 

2016年6月5日

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