minatomotors のすべての投稿

LS460 定番故障のエアサスオイル漏れ&ブッシュ破損。  E/Gマウントとブレーキも一緒に整備しました~。

s-IMG_0063

 

大阪市からお越しいただいたのは、

レクサス LS460 USF40

走行距離 88000km

 

 

 

LS460定番のフロントサスペンション故障箇所

・エアサス一式交換

・ロアアーム交換

・アッパーアーム交換

 

それに加えてエンジンマウントも同時交換し、

ブレーキパッド交換やディスクローター研磨も行います。

 

 

s-IMG_0064 s-IMG_0067 s-IMG_0069 s-IMG_0074 s-IMG_0080s-IMG_0090

 

 

 

 

 

特に酷いロアアームのブッシュは破断し、

アームを固定出来ていない状態です。

 

s-IMG_0118 s-IMG_0119

 

 

 

 

 

ここからオイル漏れを起こしている

エアサス(ニューマチックシリンダーASSY)を外します。

 

s-IMG_0093

 

 

ここまで分解するとあともう少しで

インシュレーター(エンジンマウント)が外れるので、

エンジンを支えながらサブフレームを降ろしましょう。

 

 

巨大なV8エンジンが落ちないように慎重に作業をしますね。

 

 

 

 

s-IMG_0104 s-IMG_0105 s-IMG_0106

 

液封入式インシュレーターが劣化すると

V8エンジンは振動もハンドルやボディに伝わります。

 

LS460らしからぬ不快な振動なので、

交換すれば静かになり快適ですよ~。

 

 

 

 

 

s-IMG_0111

s-IMG_0120 s-IMG_0121

 

アッパーアームNO,1 NO,2も交換します。

 

ブッシュが破損してプラプラ状態では、

乗り心地や走行安定性が低下しますよね。

 

 

 

s-IMG_0113

 

左が旧式アッパーアームブッシュ

右が対策済みアームブッシュ

 

 

形状が変更されていますね。

 

 

s-IMG_0096 s-IMG_0097 s-IMG_0100 s-IMG_0122 s-IMG_0126

 

ブレーキパッドは純正よりダストが少ない、

DIXCEL EC ブレーキパッドで交換。

 

ディスクローターは限度厚を測りながら、

研磨作業にて再生しました。

 

 

 

s-IMG_0091 s-IMG_0116

 

ブレーキパッド以外はオール純正品で交換しました。

 

 

 

 

入庫してからの発注だと欠品バックオーダーで、

納期がかなり伸びてしまいます。

 

前金制になりますが今回も部品は事前発注して、

納期を短縮しました。

 

 

 

 

s-IMG_0128 s-IMG_0129 s-IMG_0130 s-IMG_0131

 

アライメントリフトに移動して1G締付。

そこから軽く試運転をして馴染ませますね。

 

 

 

 

ハンター ホークアイWA470 ホイールアライメントテスター

 

まだ組み付けただけなのでキャスターや前後トゥ、

スラスト角等が大きく乱れていますね。

 

 

 

サブフレームやサスペンション系部品を外した後は、

ホイールアライメントを調整します。

 

サブフレームを移動させるクレドル調整などを実施し、

バラバラだった数値を出来るだけ左右差を少なく微調整。

 

ローダウンも考慮しながら、

直進安定性重視で調整しました。

 

 

 

 

USF40 LS460のフロントサスペンションは

結構ブッシュがダメな車両が多いです。

 

キチッと整備してあげると快適なLSに戻るのですが、

部品代金が異常に高額なのでコレが難点ですね。

 

なんとまぁ~お金の掛かる車ですなぁ~。

 

 

 

それではHAPPY CAR LIFE!!

 

 

 

 

 

 

 

マツダ スカイアクティブディーゼル DSCで煤蓄積を完全除去。  最近多い、いつもと違う蓄積事例。

今月はアテンザ・CX-5 アクセラ等の

スカイアクティブ 2.2DへのDSC依頼が多い月でした。

 

 

重いDSCガンを抱えての連日ショット作業で、

ちょっとヘトヘトな2月最終週。

 

 

 

 

s-IMG_4999

 

 

兵庫県からお越し頂いたのはマツダ アクセラ

BM2FW H26式 走行距離35000km

(新車購入 ディーラーにてオイルメンテ。)

 

 

新車時から比べて燃費やDPF再生距離等の低下が気になり、

DSCでインテーク系の煤除去をメールからご相談。

 

 

走行距離はまだ3万キロ代ですが

普段の乗り方から煤蓄積具合の確認も兼ねて依頼されました。

 

 

s-IMG_4859 s-IMG_4860

 

サクサク分解して

インテークマニホールドを外します。

 

 

 

 

s-IMG_4883 s-IMG_4884 s-IMG_4885 s-IMG_4886

 

 

 

インテークマニホールドをパカッと分解し、

吸気シャッターバルブを確認しますと、

結構な量の煤が蓄積していますね。

 

 

 

 

さらにインテークマニホールドの入り口を観察すると・・・・。

 

 

 

s-IMG_4890 s-IMG_4889

 

 

40~50%ぐらいは煤の蓄積で詰まっていました。

 

 

 

こうなるとどうなるか?

 

ターボで過給された空気が

インテークマニホールドに入りずらくなります。

 

逆に過給新気が入りずらい分、EGRは必要以上に流入します。

 

 

 

パワーを産む空気(o2)が少なくなり、

パワーを産まないEGR(co2)が制御以上に入れば、

当然パフォーマンスは落ちるでしょう。

 

そして少し遅れてから排気にあるO2センサーで異常を感知し、

吸気バルブを制御して理想のバランスに整えます。

 

 

アクセル開度が変化する度に、

後手に回りながらも何とか理想なバランスに

ECUが戻しています。

 

その繰り返しですね。

 

 

 

 

実物を見ずに弊社の画像だけで判断して、

『EGRが煤で詰まってEGR量が減少し、パワーが低下』と

間違った解釈をしている方がいますが真相は逆です。

 

 

 

 

(EGRに含まれる煤が吸気経路で詰まり、

過給新気が理想量ほど入らずパワーが落ちる)

が弊社の見解です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらにインテークマニホールドの出口を見ると・・・。

 

s-IMG_4893 s-IMG_4892 s-IMG_4891

 

 

煤の蓄積が少しずつ進行していますね。

 

 

 

s-IMG_4895 s-IMG_4897

 

軽くホジホジすれば大量の煤が出てきますが、

内部で固着しているので半分以下しか排出は出来ない。

 

 

あとでドライアイス洗浄でキレイにしますね。

 

 

 

s-IMG_4874 s-IMG_4875 s-IMG_4876 s-IMG_4878 s-IMG_4879 s-IMG_4881

 

 

エンジンヘッド側も煤が蓄積し始めていますが、

インマニ入り口周辺に比べれば、まだマシな方でしょう。

 

 

酷い場合は全ての箇所で蓄積している車両もありますが、

おそらくメンテナンスと運転方法の差なのでしょうね。

 

 

 

3万キロにしては多いように思えますが、

平均でみると少ない部類でしょう。

 

 

 

 

s-IMG_4894 s-IMG_4899 s-IMG_4900

 

エンジン側のインテークポート及びバルブ傘部の蓄積は、

ドライアイス洗浄機を使用して除去します。

 

 

 

kkkk s-IMG_4902 s-IMG_4903

 

指で潰せるほど柔らかいドライアイスペレットを、

圧縮空気で高速噴射。

 

 

-79℃のドライアイスの特性を利用し、

熱収縮と昇華爆発力で煤を剥離除去。

 

 

 

エンジンにノーダメージで、

短時間&完璧に除去が出来るのは

おそらくDSCだけだと思います。

 

 

 

s-IMG_4907s-IMG_4908s-IMG_4914s-IMG_4911s-IMG_4912

 

 

1気筒ずつ圧縮上死点にセットして

軽くワンショットでコレぐらい。

 

 

数種類あるDSCノズルを使用して、

ポート内を全てキレイにしますね。

 

 

 

 

s-IMG_4948 s-IMG_4949 s-IMG_4950 s-IMG_4951 s-IMG_4946

 

 

4気筒8ポート全てキレイに除去完了。

 

除去しにくいインテークバルブのシャフト裏や、

バルブ傘部も入念に除去しています。

 

 

 

 

s-IMG_4919 s-IMG_4927 s-IMG_4920 s-IMG_4930

 

 

2つの電子制御EGRバルブも、

DSCで洗浄しました。

 

 

 

 

s-IMG_4934 s-IMG_4935 s-IMG_4936 s-IMG_4937 s-IMG_4940 s-IMG_4941 s-IMG_4942

 

 

手作業でここまでキレイにするのは、

非常に難しく出来たとしても時間が掛かる。

 

とても日帰りでは作業が終了しないと思います。

 

 

 

去年に制作したSKY-D用改良型DSCノズルで、

劇的に洗浄スピードは速くなり、

今回のアクセラへのDSCは

特急仕上げの日帰り作業で行いました。

 

 

(通常は一泊二日で作業しています。)

 

 

s-IMG_4944 s-IMG_4955

 

 

元の状態に組み付けますが、

もちろんガスケット類は純正新品を使用。

 

(常時5台分以上はG/Kをストックしています。)

 

 

 

 

 

 

s-IMG_4957 s-IMG_4958 s-IMG_4961

 

オプション整備(インタークーラー洗浄)

 

 

作業中は吊るしておいて、

最後に洗浄剤を流し込みキレイにしました。

 

 

ブローバイからのエンジンオイルが溜まるので、

定期的に排出した方が良いでしょう。

 

 

 

 

最後に各学習値をリセットして、

完全暖機後に燃料噴射量を再学習しました。

 

 

 

 

 

 

s-IMG_5010

 

 

35000kmの走行距離でコレぐらいの蓄積。

 

個人的にはあまり蓄積が酷くなる前に、

除去する事をオススメしています。

 

 

 

 

 

この部分に蓄積すると新気吸気が入りにくくなり、

EGRが必要以上に流入します。

 

なぜ新気が入りにくくなって、

EGRが必要以上に流入するのか?

 

それによるデメリットは??

 

 

 

納車時には作業画像を交えながら、

この辺りの仕組みを説明させて頂いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただココ最近よく見るようになったのが、

今までとは違う下記画像の蓄積パターン。

 

 

 

s-IMG_2217

 

 

 

インテークマニホールドの入り口には蓄積せず、

EGR導入パイプの入り口での固着です。

(先ほどのアクセラとの違いが分かりますか?)

 

 

 

 

一年前には見られなかったのですが、

最近ちょくちょくこのパターンの車両が複数入庫。

 

 

 

なぜ四角いEGR出口で詰まるのかは、

今のところ不明です。

 

 

EGR経路が詰まれば、

これはコレで問題を抱える事になりますね。

 

 

 

s-IMG_4626

 

その中で一番酷かったのは、

某県からお越し頂いたCX-5。

 

EGR導入口が完全に塞がり、

パイプ内部でカッチカチに固まっていました。

 

 

もちろん新車購入でエンジンオイル等は

ディーラーさんで定期的に交換している車両です。

 

 

 

 

 

 

 

 

全容がイメージしやすいように

EGR導入パイプを回転させますね。

 

 

s-IMG_4632 s-IMG_4633 s-IMG_4634 s-IMG_4635

 

 

 

パイプ内まで完全に塞がり強固に固着していましたので、

ドリルで煤塊を割りながら除去しました。

 

 

煤塊の硬さのイメージは、

サクラドロップスぐらい硬いかな。

 

 

 

 

s-IMG_4637

 

ここまでサッパリ除去してから、

あとはドライアイス洗浄で再生しました。

 

 

 

 

 

 

EGR2

 

マツダ資料引用

 

 

 

 

 

出口が塞がってしまうとEGRが全く入らないので、

エンジン警告灯が点灯したそうです。

 

点灯させながら弊社に入庫し確認すると、

P40100 (EGRシステム流量不足)

 

 

DSC作業して

とりあえずは仮処置を終えました。

 

 

 

 

s-IMG_4520

 

 

原因は他にもあるようなので、

ユーザーさんに状況を説明し、

地元ディーラーさんに相談するようにアドバイス。

 

 

高圧的なクレームを訴えるのではなく、

冷静に的確な事情を説明すれば、

出来る範囲でディーラーさんも真摯に対応してくれるでしょう。

 

 

 

・弊社でDSCをした画像と説明資料を持って

ディーラーさんに行ってはどうですか。

 

・ミナト自動車の見解では○○が悪い可能性があるので、

それを担当の方に伝えてくださいね。

 

このようにアドバイスをして、

ディーラーさんで対処して頂いた事例も多いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

(中を開けてみて、初めて分かる事もある。)

 

 

定期的なメンテナンスのつもりで、

DSCを利用するのも良いのかな?と最近は思っています。

 

 

 

 

 

 

 

DSCの御見積・ご予約は

HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

 

日中は作業をしていますので

お電話での対応は難しいです。

 

メールにてお問い合わせ頂けると助かります。

どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

 

兵庫県からクラウンGRS202 リフレッシュプラン その2。 サスペンション・ATF交換その他多数。  過剰整備と予防整備は紙一重。 

s-IMG_0008

 

前回ブログから続くクラウンGRS202の

リフレッシュプラン内容をご紹介しますね。

 

 http://minato-motors.com/blog/?p=17010

 

 

 

 

トヨタ クラウン GRS202

走行距離5万キロ

 

 

 

直噴エンジンのインテークに蓄積するカーボン除去は

DSCで処理しましたので他の作業に移行します。

 

 

 

s-IMG_2703 s-IMG_2705 s-IMG_2706 s-IMG_2707 s-IMG_2709

 

フロントサスペンションをリフレッシュします。

 

今回使用したショックアブソーバーはカヤバ エクステージ。

(もちろん純正AVSには対応していますのでご安心ください。)

 

 

バンプ・マウント・ブーツ等の消耗品も同時に交換しています。

 

 

s-IMG_2780 s-IMG_2782 s-IMG_2784

 

スタビライザー キャリアブッシュと、

ロアアームリアブッシュASSYも交換しました。

 

 

まだ5万キロなので

フロントはこれぐらいでOKです。

 

 

 

s-IMG_2739 s-IMG_2740 s-IMG_2743 s-IMG_2746

 

リアも同じくエクステージで交換しました。

 

 

 

 

s-IMG_2714 s-IMG_2716 s-IMG_2722 s-IMG_2723 s-IMG_2728 s-IMG_2778

 

 

ディスクブレーキもリフレッシュ。

 

ディスクローターは研磨機で再生し、

耐熱塗料(600℃)で化粧直し。

 http://minato-motors.com/blog/?p=14924

 

 

 

これでブレーキタッチが回復し、

コントロールがしやすくなります。

 

 

 

 

 

 

 

s-IMG_2729 s-IMG_2730

 

ブレーキキャリパーもオーバーホールします。

 

ピストンを分解すると

古いグリスが固着してますね~。

 

 

 

 

s-IMG_2731

 

指でグリスを拭き取っても、

固着したグリスはそのまま残っています。

 

これを放置するとグリスとダスト(鉄粉)が錆びて、

ピストンのメッキが腐食します。

 

またピストンシールに引っ掛かり、

片効きや固着に繋がります。

 

 

 

 

 

ブレーキキャリパーO/Hは

そうならない為の予防整備なんですよ。

 

 

 

 

 

s-IMG_2755 s-IMG_2759 s-IMG_2765 s-IMG_2766 s-IMG_2772 s-IMG_2773

 

キャリパーは完全洗浄して、

ピストンは微粒コンパウンドで磨きました。

 

 

シール・ダストブーツを交換して組み立て。

 

 

ブレーキパッドも新品に交換し、

シムにもWAKO’S BPRを塗りこみました。

 

 

 

ここまですれば当分ブレーキ系のメンテは、

不要になるでしょう。

 

 

s-IMG_2939 s-IMG_2942 s-IMG_2944 s-IMG_2945

 

LLCはラジエターリフレッシャーを接続し、

圧送式交換で全てのLLCを交換します。

 

 

 

 

内蔵されている5ミクロン・20ミクロンの

ダブルフィルターでろ過し再圧送。

 

E/G・ラジエター・ヒーターコア内のLLCが

キレイに入れ替えます。

 

 

 

LLC再生剤を注入して、

エア抜き作業も行いました。

 

 

 

 

 

s-IMG_2795 s-IMG_2800

 

 

ATFも圧送式で交換します。

 

専用アダプターを接続して、

NUTEC NC-65で全量交換。

 

全化学合成ATF ニューテックNC-65

ローフリクション・ハイパフォーマンス

 

 

 

 

今回はプレ洗浄は不要と判断し、

いきなりNC-65で入れ替えますね。

 

 

 

s-IMG_2803 s-IMG_2805 s-IMG_2810 s-IMG_2812 s-IMG_2817 s-IMG_2820

 

ここまでキレイになれば

次回交換推奨時期は6万キロとお伝えしています。

 

 

スムースなシフトフィーリングを希望されるなら、

NC-65はオススメですよ~。

 

 

 

 

s-IMG_2789 s-IMG_2786 s-IMG_2788 s-IMG_2792 s-IMG_2794

 

デフオイル交換もNUTEC NC-70 75W90

(全化学合成ギアオイル)

 

 

純正中空ガスケットも交換して、

トルクレンチでトルク締め。

 

 

 

s-IMG_0084 s-IMG_0083 s-IMG_0085 s-IMG_0087 s-IMG_0092

 

 

カーエアコンリフレッシュαで

エアコンメンテも忘れずに。

 

デンゲン社 エコマックスJr

(全自動冷媒ガス回収再生充填機)

 

 

10年目で80gの減少なら、優秀な部類でしょう。

 

NUTEC NC-200 コンプブーストを注入して、

コンプレッサーの保護強化しました。

 

 

 

 

 

s-IMG_6894 s-IMG_6906 s-IMG_6912 s-IMG_6926 s-IMG_6911

 

アライメントリフトで1G締付をしてから、

軽く試運転をしてショックやブッシュを馴染ませます。

 

 

そこからハンター社ホークアイWA470で、

ホイールアライメントを測定し調整します。

 

 

 

 

 

極力左右差を少なくし、

直進安定性重視の数値で調整させて頂きました。

 

 

 

 

s-IMG_6897

 

 

 

過剰整備と予防整備は紙一重。

 

オーナーさんがそこまでは要らないと思えば、

過剰整備になるでしょう。

 

 

 

出来るだけ新車時に近く良い状態でと思うと、

これらの整備は予防整備と私は思っています。

 

 

 

今回ここまでの整備をしたクラウン202は、

少なくとも四年間はE/Gオイル交換ぐらいしか

作業をする箇所はないでしょう。

 

(しいて言うなら2年毎にブレーキフルードぐらいかな。)

 

 

 

 

 

個別にバラバラに作業重複度も考慮せず、

アレコレ部品を交換するよりも、

 

ある程度は一気に作業した方が、

結果的には経済的なメンテナンスが

出来るとお伝えしています。

 

 

 

納車数日後にオーナーさんからメールを頂きました。

 

ブレーキフィーリングの向上と直進安定性の高さは、

スグに実感できたようですよ~。

 

またエンジンの吹き上がりなども良くなり、

DSCにも満足して頂けたようです。

 

 

 

 

 

 

s-IMG_6897

 

 

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に、

お越し頂きありがとうございます。

 

 

 

 

私の愛車は93年式 ボルボ940エステート。

 

25年経過し16万キロ走行しましたが、

今のところエンストや立ち往生するような故障などは、

一度も発生していません。

 

 

 

 

古いFRボルボの小さな故障やトラブルは日常茶飯事。

(オイル漏れ・アイドリング不調・異音などなど)

 

 

 

(業者オークションから7万キロで手に入れてから)

・よく壊れるセンサー系や点火系部品・Tベルト類は計3回交換

・割れやすいラジエターとショックアブソーバーは計2回交換

・エンジン腰上のオイルシールやガスケットもO/H

・ATF交換は2万キロ毎

・ブレーキ系の7万キロ毎にO/H

 

上記以外にも年に1回は

それなりのボリュームがある整備を実施しています。

http://minato-motors.com/blog/?p=8525

http://minato-motors.com/blog/?p=11938

 

 

 

さすがにここまでの整備はやり過ぎで、

過剰整備かもしれませんが、

 

一年中数時間運転して海や雪山に行くので、

過剰なほどの予防整備はむしろお守りみたいなモノ。

 

(持ち主が納得出来れば良いのです。)

 

 

 

 

 

 

 

国産車の場合はこれほど整備をしなくても、

ポイントを抑えた整備をすれば十分使用できますよ~。

 

リフレッシュプランのご相談・ご予約は、

HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

http://minato-motors.com/refresh/

 

 

 

どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

兵庫県からクラウンGRS202  リフレッシュプラン。 直噴ガソリンエンジンの煤蓄積。 DSCで完全除去作業。

s-IMG_0010

 

兵庫県西宮市からお越し頂きました。

 

トヨタ クラウン GRS202

3GR-FSE 直噴D-4エンジン

走行距離 5万キロ

 

 

リフレッシュプランのご依頼です。

 

 

 

 

 

 

・年式が10年経過し、今後も長く良い状態で使用したい。

 

・希望する整備の優先順位1位がDSCで、

ブレーキ系・サスペンション系・ATF交換を予算内で。

 

 

 

こんな感じでメール相談を頂いたのが去年の年末頃、

スケジュールを調整し2月上旬に入庫して頂きました。

 

 

 

s-IMG_4017 s-IMG_4028 s-IMG_4031 s-IMG_4032 s-IMG_4033 s-IMG_4035 s-IMG_4036

 

 

 

 

問診をしてから試運転。

 

事前ホイールアライメントを測定し、

リフトアツプしてから車両全体を点検します。

 

アナライザー・テスター等を総動員して、

デジタル・アナログ両面から点検しますね。

 

 

 

s-IMG_4041 s-IMG_4047 s-IMG_4053

 

 

・オーナーさんが希望する整備

・弊社が点検結果から推奨する整備

 

二つを合わせたオススメ整備プラン見積を

提案させて頂きました。

 

 

プラン内容をTELにてご説明し、

内容にOKが出ましたので作業を始めますね。

 

 

 

s-IMG_2895

 

 

まずは弊社オリジナル整備 DSC

(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

 http://minato-motors.com/dsc/

 

レクサス・トヨタGR系直噴エンジンは

インテークバルブ及びポート内に、

大量カーボンが蓄積するのはご存知だと思います。

 

 

狭く深いインテークポート内で蓄積し、

固着したカーボンはなかなかガンコで

GR系エンジンを手作業での完全除去はほぼ不可能でしょう。

 

 

 

ですが弊社が開発したDSCなら短時間に、完璧に、

エンジンにノーダメージで除去可能なんですよ~。

 

 

 

 

 

s-IMG_2896 s-IMG_2898 s-IMG_2899

 

 

サージタンクを分解すれば、

スワールコントロールバルブが見えてきました。

 

 

付着しているオイルはブローバイからのE/Gオイル。

 

この先でオイルと煤が混ざり合い、

燃焼熱で固着硬化します。

 

 

s-IMG_2900 s-IMG_2901 s-IMG_2902

 

サージタンクで6個に分かれた吸気経路は、

S/Cバルブで12個の経路に分かれます。

 

 

このバルブ開閉でシリンダー内に導入される吸気に

スワール渦流(横渦気流)を起こし燃料との攪拌を促進します。

 

 

作動例

エンジン低回転時 (バルブ閉 スワール発生)

エンジン高回転時 (バルブ開 タンブル発生)

 

 

※タンブル(縦渦気流)

 

 

s-IMG_2903 s-IMG_2904

 

 

S/Cバルブの奥がシリンダーヘッドの吸気ポート。

 

6気筒12個のポート内を覗いてみますね。

 

 

 

 

 

 

 

s-IMG_2906 s-IMG_2907 s-IMG_2908 s-IMG_2909 s-IMG_2911 s-IMG_2910 s-IMG_2922

 

 

ポート手前から奥のインテークバルブまで、

ビッシリカーボンが蓄積していますね。

 

 

バルブ傘部に固着したカーボンは非常に強固、

ガチガチに固まっています。

 

 

 

インテークポートの内径にも

厚み1mmぐらいのカーボン蓄積。

 

 

普通であればお手上げ状態ですよね。

 

 

s-IMG_2914 s-IMG_2916 kkkk

 

 

グリーンテック社ドライアイス洗浄機と、

DSC特殊ノズルを使用して、

カーボンを除去していきます。

 

 

ドライアイスペレットを圧縮空気で高速噴射。

 

 

ペレットは指で潰せるほど柔らかく、

ドライアイスの特性(熱収縮と昇華爆発力)で剥離させます。

 

 

s-IMG_2917 s-IMG_2918 s-IMG_2919 s-IMG_2920

 

 

軽く数秒ショットすれば、

ペレットが直撃した部分だけ剥離しましたね。

 

 

直径4cm 深さ15cmの筒状になっていますが、

数種類のDSCノズルを使い分けて

完全に除去していきます。

 

 

 

 

 

 

 

s-IMG_2923 s-IMG_2924 s-IMG_2925 s-IMG_2926 s-IMG_2927

 

 

トヨタ・レクサスの2GR-FSE・3GR-FSE・4GR-FSE。

これらのエンジンなら日帰り作業で除去が可能です。

 

 

GRエンジンでここまでキレイで鮮明な画像を

ブログ公開している整備工場は

おそらく弊社以外は無いと思いますよ~。(自社調べ)

 

 

 

BMWやミニ・アウディVWなどの直噴は、

比較的ポートの径が大きく、深さも数cmなので

輸入車のショップさんでは多少の作業実績があるそうですね。

 

 

 

このGRエンジンの場合は狭い・深いポート形状のため、

手作業でしてね!と言われたら私なら断ると思います~。

(メッチャ大変で何日掛かるやろか~?)

 

 

 

 

 

 

s-IMG_2936 s-IMG_2937 s-IMG_2935

 

S/CバルブもDSCでキレイにしました。

 

純正ガスケットを使用して、

組み立てていきますね。

 

 

s-IMG_2931 s-IMG_2933 s-IMG_2934

 

 

サージタンクにも吹き返したカーボンが付着しているので、

こちらは洗浄剤で洗い流します。

 

 

s-IMG_2938

 

 

スロットルボディも清掃し、

エンジン始動で完全暖機。

 

 

学習値も初期化してあげると、

DSCは終了ですね。

 

作業時間は約6時間ぐらいです。

(もちろん日帰りでもOK)

 

 

 

s-bbb

 

 

 

燃焼室内に直接燃料を噴射する(直噴エンジン)は、

従来型のポート噴射より高圧&微粒化して

ガソリンを噴射しています。

 

 

 

 

ですがいくら微細化しても水滴状のガソリンが、

完全に気化するまでには時間が必要です。

 

 

 

直噴エンジンは噴射から点火燃焼までの時間が

あまりにも短すぎるので気化する前に点火燃焼が始まる。

 

まだ気化していない水滴状の燃料は、

燃焼熱で炭化し煤(カーボン)になる。

 

 

 

ほんの僅かな煤発生も(塵が積もれば山になる)

その結果が強固で大量のカーボン蓄積となるのです。

 

 

ちなみに煤になった燃料はパワーを産まないので、

燃費的にもパフォーマンス的にもムダですよ~。

 

 

 

s-スワール

 

 

設計時の計算されたスワール渦流・タンブル渦流も、

バルブの形状が変わるほど煤が蓄積すれば、

性能が発揮出来ないのは想像が出来ると思います。

 

 

 

 

 

zzzz

 

 

 

今販売されている新型ガソリンエンジンは、

国内外問わずほぼ直噴エンジンでしょう。

 

 

 

海外では直噴カーボン蓄積をいろんな手法で洗浄していますが、

結構雑な方法で無理やり除去してますね。

(お国柄の違いでしょうけど・・・。)

 

 

 

 

s-IMG_2821

 

 

第一希望整備のDSCは終了しましたので、

リフレッシュプランは次の作業に移ります。

 

 

続きは次回ブログで紹介しますね。

それではHAPPY CAR LIFE!!

 

 

 

 

 

京都府からウィッシュ ANE10 リフレッシュプラン。  17万キロからのサスペンション・ブレーキ整備。

s-IMG_0006

 

京都府からお越し頂きました。

トヨタ ウィッシュ ANE10

走行距離17万キロ

 

 

リフレッシュプランのご依頼です。

 

 

 

 

実は今回の入庫の数ヶ月前に

CVTF圧送式交換を作業させて頂きました。

http://minato-motors.com/blog/?p=16416

 

 

 

その時の会話の中でリフレッシュプランの質問があり、

車両メンテナンスについてお話させて頂きました。

 

 

 

 

納車数週間後にお連絡があり、

走行距離と今後の使用状況などを考慮して、

リフレッシュプランを依頼されました。

 

ありがとうございます。

 

 

 

 

s-IMG_2589 s-IMG_2590

 

今回のメイン整備はサスペンションを含めた

足回り系・ブレーキ系のリフレッシュ。

 

 

 

その作業前にホイールアライメントを事前測定。

 

 

一見ムダに見えますが弊社では、

ビフォーアフターは結構重要視しています。

 

 

またこの数値を参考に

整備プランが変わる時もあるのですよ。

 

 

s-IMG_2591 s-IMG_2592

 

基本的にはフロント トゥ以外はまだ許容数値かな。

 

 

17万キロ走行してこの数値なら、

大切に乗られているのがよく分かります。

 

 

 

 

 

s-IMG_2593 s-IMG_2596

 

 

CO・HCはゼロがベストですが、

トヨタ直噴D-4エンジン(1AZ-FSE)なら

そこまで悪い数値はないでしょう。

 

 

燃焼系を完璧にするなら下記ブログのアイシスのように、

エンジンを下ろしてDSCが必要ですからね。

 http://minato-motors.com/blog/?p=13484

 

 

直噴エンジンはどうしてもインテーク系に

カーボンが蓄積するのです。

 

 

 

s-IMG_2597 s-IMG_2602 s-IMG_2603 s-IMG_2604 s-IMG_2606 s-IMG_2609 s-IMG_2613 s-IMG_2618

 

 

各部を点検し整備プランを制作。

 

オーナーさんにプラン内容と御見積を提示して、

予算に収まるように相談しながら微修正します。

 

 

 

OKが頂けましたので作業を始めますね。

 

 

s-IMG_2624 s-IMG_2627

 

 

 

まずはフロントです。

 

ショックアブソーバーを外して、

ハブ&ナックルASSYも外します。

 

 

 

ハブを単体にしてハブを手で回し、

ベアリングの回り具合を点検すると、

手応えが非常に軽い・・・。

 

 

 

 

ガタはありませんが走行距離も考慮すると

ハブベアリングも交換する事になりました。

 

 

 

s-IMG_3948 s-IMG_3949 s-IMG_3957 s-IMG_3958 s-IMG_3964

 

 

ボールジョイントも交換して、

ロアアームASSYも交換します。

 

 

基本的にトヨタはブッシュ単体の部品供給は少なく、

ロアアームなどはASSY交換が多いですね。

 

 

s-IMG_2629 s-IMG_2630

 

 

ゴムブッシュが劣化し硬化すると、

本来のしなやかさが無くなりますからね。

 

 

 

s-IMG_3969 s-IMG_2655

 

 

ショックアブソーバーはスプリング以外は全交換。

 

オール純正品を使用しました。

 

 

s-IMG_2632 s-IMG_2633

 

 

 

ブレーキディスクローターも

研磨にて再生します。

 

 

これぐらいの磨耗なら2回軽く研磨すれば、

厚みも十分残りキレイに仕上がります。

 

 

s-IMG_2637 s-IMG_2638 s-IMG_2640 s-IMG_2641 s-IMG_2642

 

 

 

ブレーキパッドは少し前に地元で交換し、

まだ距離が浅い。

 

 

残量も十分ありますので、

こちらもペーパー研磨とグリスアップで対応。

 

 

 

s-IMG_2663 s-IMG_2665 s-IMG_2666 s-IMG_2668 s-IMG_2669

 

 

s-IMG_2643 s-IMG_2644 s-IMG_2692 s-IMG_2690 s-IMG_2691

 

 

ブレーキキャリパーとブラケットも洗浄して、

シール・ダストブーツも交換しました。

 

 

s-IMG_2662

 

 

 

 

 

 

リア側は定番のアクスルビーム ブッシュ交換。

車体からアクスルビームを外します。

 

 

 

このブッシュは単体供給してくれるのですが、

交換できる整備工場自体が少ないと聞いています。

 

ディーラーさんでも断られるそうですね。

 

 

 

s-IMG_2649 s-IMG_2651 s-IMG_2652

 

 

ブッシュをSSTでビームから外し、

別のSSTで圧入します。

 

 

ブッシュの位置決めもありますので、

慎重に交換しました。

 

 

 

s-IMG_2671s-IMG_2672

 

 

リア ショックアブソーバーと各消耗品も同時交換。

 

 

 

s-IMG_2677 s-IMG_2686 s-IMG_2687 s-IMG_2688

 

リアキャリパーも同様にオーバーホールしますね。

 

ディスクローターは研磨にて再生。

ブレーキパッドも同様に。

 

s-IMG_3981 s-IMG_3983

s-IMG_2696 s-IMG_2697 s-IMG_2698 s-IMG_2699

 

 

スタビライザーブッシュも交換して

サスペンション系部品を組み立てれば、

ブレーキフルードを交換します。

 

 

 

 

 

s-IMG_2824

 

エンジンマウント・インシュレーターは、

エンジンに近い右側のみ交換します。

 

 

液封入式マウントは見た目では良否判定が出来ないので、

走行距離を目安に交換して下さい。

 

 

 

 

 

アライメントリフトに移動して、

ロアアーム等のボルトを1G締付。

 

ブッシュの不要なテンションを開放してあげます。

(これをしないとブッシュがすぐにダメになりますよ。)

 

 

 

少し試運転をしてから

ホイールアライメントを調整しますね。

 

 

s-IMG_2747 s-IMG_2749 s-IMG_2751

 

測定すれば各部品を外しているので、

当然ながらバラバラの数値になっています。

 

 

ここから数値を整えるよう調整していきました。

 

サブフレームを移動させるクレドル調整や、

アクスルビームを微調整しスラスト角調整。

 

 

ボルトとのガタが少なく、

思うように調整出来ないのですが、

そこはなんとか直進安定性重視で調整しました。

 

 

 

s-IMG_0003 s-IMG_0004 s-IMG_0005

 

調整後の数値をプリントアウトをして、

オーナーさんにお渡ししています。

 

もちろん記録簿も発行しています。

 

 

 

納車時には撮影した画像で作業内容を説明し、

必要な方には画像データもお渡しいていますよ~。

 

 

s-IMG_0007

 

 

本日はミナト自動車ブログ 日々是好日に、

お越し頂きありがとうございます。

 

 

 

リフレッシュプラン時には

平均150枚から250枚ぐらいは撮影していますね。

 

 

一人1台づつデジカメを所持しながら、整備作業を進行。

(ちなみに私は一眼とコンデジの2台体制です。)

 

 

 

銀塩フィルム時代はこんな枚数の撮影は、

費用が掛かり過ぎて無理ですが、

デジカメが身近になった今なら存分に活用してます。

 

 

 

 

 

 

リフレッシュプランのご相談は、

HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

 

何年何月のあの○○のブログは総額いくらですか?と、

聞いて頂ければお答え出来ますよ~。

(ぜひ予算設定の参考にしてくださいね。)

 

 

どうぞ宜しくお願い致します。

HAPPY CAR LIFE!!