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中古車購入のその後に。  安くて最高水準はムリですよ~。   

ある程度のコンディションが良ければ

10年10万キロでも

 

まだまだ十分使用できるのが国産中古車。

 

 

 

 

 

 

 

中古車ゆえに、過去の整備暦が分からない。

販売店が行う納車整備が、どの程度か分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

今後、使用していく上で

必要な整備があるのか?一度点検して欲しい

 

ATF交換と同時に依頼されました。

 

 

 

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京都府からお越しいただきました。

ホンダ エリシオン RR1

平成18年 98000Km走行

 

 

 

 

 

 

内装・外装とも非常にきれい。

 

中古車の評価点でいうと4点以上が付くでしょう。 (結構イイ点数)

 

見た感じのコンディションも上々。

 

 

 

 

 

中古車販売店側 ・ 一般消費者(ユーザー)側

双方から見れば、全く問題ない車両だと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

それでは専用の工具・設備を使って

本格的に点検してみますね~。

 

 

 

 

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エンジンコンディションが

ある程度分かるのが 排気ガステスト

 

 

CO   0.06 %

HC   0 ppm

CO2  10,8 %

 

CO2がやや低いが、問題ない数値ですね。

 

 

 

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イリジウムスパークプラグは十分使えそうですが、

恐らく新車から無交換でしょう。

 

 

 

次回の整備機会があれば交換をオススメました。

 

 

 

 

 

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エアエレメントはこんな感じ。

 

 

これだけ表面にホコリやゴミが付いていると、

微細なホコリはフィルター全面に埋まっています。

 

 

CO2の数値から判断すると、こちらも交換をオススメしました。

(日曜日の日帰り点検の為、部品商がお休みで在庫なし。)

 

 

 

 

 

s-s-IMG_5777 s-s-IMG_5777 - コピー

 

 

 

リフトアップをして下回りをチェック。

 

 

 

エンジンマウント Fr側のゴムは

破断していますね。

 

本来は赤い線部分は

繋がっていないとダメなんですけど。

 

 

こちらも次回の整備機会にと、お話しました。

 

 

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ブレーキキャリパーのチェックと

パッド残量を測定。

 

 

 

こちらは問題なくOKですね。

 

 

 

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アーガス社 バッテリーアナライザーで

バッテリー ・ 充電状態のチェック。

 

 

充電状態 ・ 始動能力 ・ 充電システム は良好。

 

 

 

 

ですがバッテリー寿命(BL)は低下し、

NGの診断結果。

 

 

 

 

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簡単にいうと

オルタネーターは発電出来ているが、

バッテリー劣化で充電できる容量が少なくなっている。

 

 

 

 

バッテリーは在庫があったので

新品に交換させて頂きました~。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからはオーナー様の希望整備です。

 

 

まずはWAKO’S RECS と  ATF交換から。

 

 

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ATFの状態をチャックし、トルコン太郎に接続。

 

 

 

本命ATFを使用する前に、

一度キレイにプレ洗浄しますね。

 

 

 

 

いきなり高額なATFを使用すると、

モッタイナイですから。

 

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NUTEC ニューテック 最高峰ATF  『NC-65

 

 

低粘度化された超ローフリクション

エステル系基油を贅沢に使用したハイパフォーマンス性能

 

 

高温・高回転・高負荷 の状態でも

安定して高い性能を発揮します。

 

 

 

 

車重が重たいミニバン。

高回転が得意のVTECエンジン。

 

 

NC-65がベストだと思いますよ。

 

 

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色味が弱い薄緑色のNC-65のため、

色まで完全に入れ替わりません。

 

 

ですが95%以上は交換できたと思いますよ。

 

 

 

 

これで次回交換推奨距離は4万キロ以上となります。

 

 

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エンジンオイルもNUTEC 全化学合成油で。

 

NC-51 エステルレーシング 0W30

 

 

 

 

0W20でも良いのですが、

前回までの使用粘度が分からない為

 

今回は0W30をチョイスしました。

 

 

 

 

オイル食い等がなければ、

次回のオイル交換は0W20でも良いかもしれませんね。

 

 

 

 

 

0W20から10W50まで

好きな粘度にブレンド調整できるのが

NUTECの特徴ですね。

 

 

 

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カーエアコンリフレッシュα』 と

NUTEC NC-200 コンプブースト注入。

 

エステル系オイルを使用した

高性能AC添加剤。

 

 

 

デンゲン社 エコマックスJrを使用して

全自動回収・再生・充填していきますね。

 

 

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規定冷媒ガス充填量  750g    +0g  -50g

 

 

 

つまり (700g~750gの間で充填してね!)と

記載されています。

 

 

 

 

もちろん重量管理ですよ~。

 

(アバウトに充填すると冷えが悪くなります。)

 

 

 

 

 

 

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充填量720gにセットし、

NC-200内の充填ガス25gと合わせて

 

合計745gの冷媒ガスを充填する予定です。

 

 

 

 

全回収をして高密度フィルターで ろ過

真空引きで配管内の空気水分除去

重量管理された液化高速充填。

 

 

約30分ぐらいお待ちください。

 

 

 

 

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新車時の冷媒ガス充填量750gに対して、

 

回収できたのが580g。

 

 

冷媒ガスが170gほど

足りなかったのが分かりましたね。

 

 

 

 

 

これでエアコンの効きも良くなり、

ACオン時のパワーロスの減るでしょう。

 

 

 

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なんとか日帰りの作業完了ができる範囲で

点検整備を完了。

 

 

 

そして納車時に点検整備の結果

オーナー様にお伝えしました。

 

 

 

 

 

 

 

・エアエレメントが汚れている。

・エンジンマウントが破損している。

・バッテリー寿命が低下している。

 

 

上記3点はミナト自動車の点検基準ではNGですが、

 

 

 

普通の中古車販売店では

(OKの場合が多いですよ!)とお伝えしました。

 

 

 

 

 

 

理由は簡単。

 

 

理由(1)

法令24ヶ月には上記3点の項目はないですし、

車検にも十分合格するからです。

 

 

・排気ガスも基準値内。

・エンジンが脱落していない。

・バッテリーが上がっていない。(液量・比重はOK)

 

 

 

 

理由(2)

納車整備を必要以上すると、

中古車販売価格(総額)が上がり

 

買い手(お客様)が付かないから。

 

 

 

中古車の納車整備費が高いと、

敬遠されますよね。

 

 

 

 

 

 

 

エリシオンの状態や整備状況から

販売店側の納車整備は問題ないです。 (最低限では)

 

 

 

 

 

 

最低限以上の整備は、

納車後にオーナー様側がしないと

 

 

良いコンディションでgoodカーライフは

送れないんですよ~と説明しました。

 

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販売店はなるべく安く売りたい。

お客様も安く買いたい。

 

 

でも (整備状態は最高水準で)というのは、

無理な話だと思います。

 

 

 

 

 

恐らくミナト自動車の点検基準で

中古車販売の納車整備をしていたら、

 

買い手は現れないと思いますよ~。  (総額が高すぎてね)

 

 

 

 

それではHappy Car Life!!

 

めざせ30万キロ。  ハイエース ガソリン100系。  現在リフレッシュ中です。

リフレッシュ中のハイエース バン100系

H13年式   RZH112V  21万キロ走行

 

 

 

30万キロを目指して、予防整備で入庫しています。

 

 

 

過去に何度もこのブログに登場しているので、

ご存知の方は多いのでは?

 

 

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今回はラジエター/ウォーターポンプなどの

クーリング関係のメンテナンス。

 

 

 

ご存知のようにハイエース100系のエンジンルームは狭く、

エンジンのメンテナンス性は悪いです。

 

 

キャブオーバー車は構造上、仕方がないですね。

 

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今回ラジエターを外すので、

エンジンフロント部分が大きく開きます。

 

 

 

そこで単品交換では作業しづらい部分も

イロイロ同時に交換する予定です。

 

 

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運転席のシートとフロアパネルも外し、

開口部を大きくとります。

 

 

 

ラジエターのフェラーパイプが割れていますね~。

 

 

 

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ラジエターを外してアッパーホースの取付口を確認すると、

樹脂製のタンクが熱劣化していますね。

 

 

新車から15年 20万キロ。

 

よく持った方でしょう。  ご苦労様でした。

 

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この際、交換した方が良いホース類や

サーモスタット・ガスケットなども交換します。

 

 

 

それとオイル漏れはありませんが

Frクランクオイルシールも交換。

 

 

ここまでバラセば部品代 数百円と

僅かな工賃で交換できますよ~。

 

 

 

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18年以上前に購入した

クランクプーリー ボルトを外すためだけの工具。

 

 

それ以外の使い道は全くないので、

使用頻度は非常に少ないです。

 

 

 

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クランクプーリーを固定するボルト。

 

ネジ首部分がクビレているため、

インパクトレンチでも緩まない場合が多いんですね。

 

 

 

 

使用頻度は少ないのですが、

コレが無いと作業が出来ない工具は

 

整備をしていると結構有るんです~。

 

 

 

そして工具地獄にはまり、増え続けていきます。

 

 

 

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このハイエースのエンジン設計は古いため、

いろんな部品を増設・増設しながら生産されていたのでしょうか。

 

 

一部の補機類は増改築を繰り返した住宅のように、

無理やり取付されています。

 

だからトヨタにしては、整備性が悪いのね。

 

 

 

 

 

 

今日はとりあえずココまで分解して、

注文した部品を待ちましょうか。

 

明日にはほとんどの部品が到着するでしょう。

 

 

 

 

 

それと今後の走行も考えると

オルタネーターも交換する事になりました~。

 

(作業していると、コレは交換していた方がイイのではと。)

(ついでに交換すれば工賃はかなり安くなりますしね~。)

 

 

次回ブログに続く。

 

 

 

 

予定だったのですが・・・。

 

 

 

作業がスムーズに進み、

ブログ用の撮影を忘れたので今回のブログはココまで。

 

 

ウォーターポンプ・ホース関係

リビルトオルタネーター・ベルト一式

ファンカップリングASSYなども追加交換しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

30万キロ走行予定のハイエース 100系。

 

圧縮が落ちるまでは、乗れそうですね。

(落ちればパーシャルエンジン乗せ換えか?)

 

 

 

 

 

 

大阪の市街地半分・高速道路半分の使用状況では、

それ相応のメンテナンスは必要です。

 

 

整備計画を立てて

ある程度まとまった予算を掛けながら、

 

関連部品を集中的に交換する方が

費用的には楽になるんですよ~。

 

 

それではHappy Car Life!!

 

 

故障診断と整備暦。     なり手がないのは、そういう事なんです。

自動車の故障探求は

非常に時間が掛かる場合があります。

 

 

それを少しでも短縮するにはイロイロあるのですが、

過去の整備暦が大きく影響します。

 

 

 

 

今回の故障探求は

整備暦がハッキリしているのに

 

少し遠回りした事例の紹介です。

 

 

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トヨタ ウィッシュ ZNE10   走行距離19万キロ。

車体の振動が酷いので見て欲しい』 と依頼されました。

 

 

 

 

このウィッシュは数年前から

弊社でリフレッシュ整備をさせて頂いています。

 

 

消耗・劣化していると想定される部品は

予防整備も含めてほぼ交換済みです。

 

 

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この年式ぐらいのトヨタ車に多い

Dレンジ信号待ちでの振動

 

 

・エアエレメント交換

・ISCVの分解清掃

・エンジンマウント全数交換

 

上記3点の作業はすでに交換・整備はしています。

 

 

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『Dレンジ信号待ちでの振動』

 

・完全暖機後

・ブレーキランプON

・ATシフト Dレンジ

・電気負荷OFF

 

この条件になるとECUによって

エンジン回転数は大幅に低く制御され、

 

500~550rpmまで引き下げられます。

(回転数を抑えて、燃料消費を少なくするのが目的)

 

 

 

 

 

その振動対策として1年前に

3点の整備を実施したのですが・・・。

 

s-IMG_5342

 

 

来店時に『完全暖機後  Dレンジ ブレーキON』

を再現すると結構な振動が伝わってきました。

 

ただ走行加速時にもゴトゴト振動があるので

エンジン低下だけの振動ではないはず・・・。

 

 

 

 

 

 

 

サスペンション一式も弊社で交換済み、

もしかして足回りの取付ミスからの振動か?

 

でも足回りなら停車時は関係ないはず。 (2ヵ所の故障か?)

 

 

 

 

 

私の考えでは今までの整備暦で、

振動が出るのは考えられない。

 

 

まさかエンジン本体がダメなのか?

 

いろいろ考え・・・、もう一度チェックしよう・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

お預かりした翌日に試運転すると

最初のうちは加速時にも停車中も振動は無い・・・。

 

(勘の良い方ならココで目星は付いたと思います。)

(私もここでそう思いましたが、その部品は少し前に交換済み)

 

 

念のためエンジンのチェックからしてみます。

 

 

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完全暖気後の排気ガステスト

 

19万キロとは思えない完全な燃焼状態。

(O2センサー・スパークプラグなどは、もちろん交換済み)

 

 

 

 

また点火系にはイグニッションアナライザー

スパークプラグ ・ イグニッションコイルのチェック。

 

 

アイドリング状態 660rpm

バーンタイム  1,97 mS

ピークボルト  7,5 Kvolt

 

この車両なら良好な数値。

 

 

 

 

 

エアエレメント / ISCVの整備暦から

上記2点の結果をみれば、

 

エンジン本体は問題ないでしょう。

 

 

 

 

(圧縮・バルブタイミングなどは、とりあえずOK)

(スキャンツールからISCV・VVTの駆動状態もOK)

 

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少し前に交換したサスペンション関係

マシ締め等のチェックをして再確認。

 

これも問題なし。

 

 

 

 

 

となると1年前に交換したエンジンマウントか?

 

トヨタ純正部品がこんな短期間に劣化する・・・?

 

 

 

 

 

でも工業製品であるなら、不良品がゼロもありえないだろう。

 

 

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マウントの取付ボルトも再確認し、

問題ないので外してみました。

 

 

もうこれ以外考えられないしね・・・。

 

 

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はずしたマウントのアーム部をネジると、ガタが多い。

 

 

人力でガタが出るぐらいなら、

エンジンのトルク・振動に勝てるわけがない。

 

 

新品部品の状態は分からないが、

これしかないので部品発注してみました。

 

 

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数時間後には部品が到着。   (トヨタは早いね。)

 

 

 

 

新品マウントをネジってみると、

非常に硬くて全く違う

 

 

裏もゴムブーツが膨らんでおり、元に戻らない。

 

 

 

液封入式マウント内部が破損しているのでしょう。

 

早速交換をして、試運転。

 

 

 

 

 

 

走行加速時の振動は無くなり、

Dレンジ停車時の振動も無くなりました。

(回転数は550rpmのままで)

 

 

 

 

 

結論  右エンジンマウントの不良

 

 

お預かり翌日のマウントが冷えている状態では、

マウント自体が硬いのである程度振動を抑えていたのでしょうね。

 

 

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エンジンマウントの正式名称は 『インシュレーターSAB-ASSY

振動を遮断する部品になります。

 

 

 

 

 

 

もしエンジンマウントの交換暦が無ければ

真っ先に疑ったのですが、

 

今回はそれが裏目に出たようです。

少し遠回りしました。

 

結果から見ると、簡単な故障診断でしたね。

 

 

 

 

 

(国産純正部品でも、早期不良になる可能性あるようです。)

(輸入車の純正部品は、初めから信用していないですけど。)

 

 

 

 

 

 

お詫び

ウィッシュのオーナー様にはご迷惑をお掛けしました。

週末には他の依頼作業も完了し、お返し出来る予定です。

 

( もちろんクレーム修理ですから無料です。)

 

 

 

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本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

 

今回は比較的簡単な故障診断の

様子を紹介してみました。

 

 

 

『この症状ならこの部品が悪い』と判断する事は、

自動車修理のジャンルの中では一番難しいものだと思っています。

 

(整備・板金・塗装をしている私的にはね。 異論は認めますよ~。)

 

 

 

 

 

 

自動車の構造を理解し、制御システムも把握。

そして整備暦から不具合部品にたどり着く。

 

 

 

時間と経験・知識&設備が必要で

本来、整備業界では花形になるはずなのです・・・。

 

 

 

 

 

 

 

ですが実際の現場では正当な診断料(対価)が頂けず、

また内外に対して評価されにくい。   (儲からない・時間が掛かる)

 

内 →  会社側・経営者

外 →  お客様・ユーザー様

 

 

 

 

となると整備士は診断をせず、

(部品交換士)になり、士気も下がる。

 

 

 

 

数週間前の(自動車新聞社)様からの取材の中で、

『若い整備士の求人・雇用』についてお話がありました。

 

 

早い話が、なり手が無いそうです。 (しかも3K)

 

 

 

 

そりゃそうでしょう。

 

花形が隅に追いやられている業界に、

未来がある若者が来る訳ないですよね。

 

 

 

今日はこの辺で。

 

直噴インテークバルブのカーボンに!  ドライアイス洗浄(DSC)。  ノーダメージで日帰り作業OK。  

5月下旬にATF交換等をさせて頂いた200系クラウン

 

今回はDSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

の依頼です。

http://minato-motors.com/blog/?p=6052

 

 

 

 

日程を調整して

入庫して頂きました。

 

 

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搭載されているエンジンは直噴 V6  3GR-FSE 

 

低燃費と高出力を両立した

最新のエンジンなのですが、

 

 

 

直噴エンジン特有の

インテークバルブ カーボン蓄積

防げないようですね。

 

 

 

 

s-IMG_5281 s-IMG_5194 s-IMG_5195

 

スロットル・サージタンクを分解すると

ブローバイからのオイル流入

 

さらに(スワールCバルブASSY)も外していきます。

 

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内部EGRで吹き返したカーボンと

上流からくるオイルが混ざり、

 

ベタベタに蓄積していますね。

 

 

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ここからやっと、インテークバルブが見えてきます。

 

6気筒12ポートを順番に

覗いてみますね~。

 

 

 

 

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インテークバルブのシャフト部には

コブのように蓄積し、

 

バルブ傘部はぶ厚くカーボンで覆われています。

 

 

 

 

 

 

 

インテークポート内径も約1mmほどの厚みで

タップリとカーボンでコーティング。

 

 

直噴エンジンである以上

どうしても溜まってしまうようですね。

http://minato-motors.com/blog/?p=5905

 

 

 

 

完璧なオイルメンテをしても、結果はそんなに変わらないでしょう。

 

(エンジン構造上の問題ですが、欠陥ではないと思います。)

(除去すれば良いだけですから。ただ除去が難しいだけです。)

 

s-IMG_5223IMG_5223

 

 

バルブが開いた状態だと

どれ程の厚みになっているか、分かりやすいですね。

 

 

ネッチョリカッチカチ のカーボンを

 

 

ドライアイスペレットを使用し

ドライアイス洗浄機(ドライアイスパワー)で

除去していきます。

 

s-IMG_1889 kkkk

 

3mmのドライアイスペレットを

圧縮空気を利用して高速噴射

 

直撃すれば一瞬で

750倍の体積膨張が発生します。

 

 

 

 

 

ドライアイス特有の昇華爆発力でイッキに剥離。

 

 

 

エンジンにノーダメージ&短時間で

完全に除去していくDSC。

http://minato-motors.com/blog/?p=5921

 

 

確実に日帰りで出来るのは、

恐らく世界でミナト自動車だけではと?

 

 

 

 

そもそも高額なドライアイス洗浄機を

自動車整備工場が導入しないと思いますしね。

 

 

 

s-IMG_5261

 

(私の左腕とその下にある黒い点々は、飛び出てきたカーボン片。)

 

 

 

特注DSC専用ノズルを利用して

ポート奥にあるバルブに、

 

ペレットを直撃させているんですよ~。

 

 

 

 

物凄い勢いでカーボン片が噴出しますので、

防御面と半身の姿勢で避けているんです~。

 

 

 

 

 

s-IMG_5263 s-IMG_5266 s-IMG_5268

 

10秒X2回ほどショットをすれば、

コレぐらい剥離しました。

 

 

ノズルの先端の感覚を頼りにバルブのイメージし、

ショットを繰り返していきます。

 

 

エンジン分解などの手作業ですると、

何日掛かるのでしょうかね~。

 

 

 

 

s-IMG_5321

 

爆音と昇華したC02と共に、

飛び出してきたカーボン片。

 

 

十円玉と比べてみると

どれだけの塊が蓄積しているか?

 

分かりやすいですね~。

 

 

ココまで溜まるとWAKO’S RECSでは

除去出来ないと思います。

 

 

s-IMG_5250

 

 

何度もショットを繰り返し、

キレイに除去出来るまで行いますね~。

 

 

 

 

s-IMG_5274 s-IMG_5275 s-IMG_5277

 

ここまでキレイに除去しました。

 

 

エンジンをバラさずに、

数時間でココまでキレイにするのは

 

DSC以外では無理だと思いますよ~。

 

s-IMG_5280

 

スワールコントロールバルブも、

キレイにしていきますね。

 

 

ガスケットも新品に交換して、

元の状態に組み立てていきます。

 

 

s-スワール s-bbb

 

現在の最新エンジンでは

少ない燃料と空気を効率よく混合する、

高流速の気渦発生が不可欠です。

 

 

 

 

また燃焼力を最大化するため

中央にあるスパークプラグ付近に、

 

混合気を集めなければなりません。

 

 

 

 

 

大量のカーボン蓄積により

設計時の気渦が成形出来なければ、

 

本来の性能を発揮するのは難しいと思います。

 

s-IMG_5288

 

 

直噴GRエンジンの場合、

5万キロぐらい走行すれば十分溜まっています。

 

 

 

10万キロ以上になればさらに蓄積し、

高硬度に焼き付いていきます。

 

 

 

BMWミニ・VWとアウディの直噴。

少し前なら三菱GDI ・ トヨタ 旧D-4。

 

 

 

 

直噴のカーボン蓄積が酷くなれば、

アイドリングさえ不安定になるので、

 

 

そう考えるとGRエンジンは

止まらずに動いている方だと思います。(ある意味優秀かな。)

 

 

 

でもそれは(本来のGRエンジン)ではないんですけどね~。

 

 

 

 

 

DSCの依頼相談・お見積は、

HP(お問合せフォーム)からお願いします。

 

 

オプション整備も含めた案内を

返信させていただきますね~。

 

それではHappy Car Life!!

 

 

 

数年遅れの自動車工学   小さな整備工場の出来る範囲でコツコツと。   

s-IMG_5305

 

 

いつもお世話になっている異業種の整備工場様から、

読み終えた『自動車工学』を頂いています。  ありがとうございます。

 

弊社のような

町の自動車整備工場に入庫する車両は

新車から数年経った車両が多い。

 

 

 

 

数年前の『自動車工学』は

むしろタイムリーな時期に見れるので、

好都合なのではと思っています。

 

 

 

 

s-IMG_5306s-IMG_5315

 

(自動車工学)の中身は

 

・新車の紹介や新しい技術の解説。

・設備や工具の案内広告。

・民間整備工場の取り組み や サービスの紹介。

 

 

 

 

記事の内容も一般ユーザー様向けではなく、

整備工場や整備士向けに編集に。

 

 

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毎号必ず連載されている(整備日誌アラカルト)

 

不具合発生で入庫した車両を

どのように診断整備したのか。

 

 

 

 

(これを修理するのに苦労した。)

(あれが故障して、実は原因が意外な所だった。)

 

 

各整備士の方々が苦労しながら、

診断整備している事が書かれています。

 

 

 

みなさん苦労して診断しているんですよね~。

 

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中には(おいおい、そんな診断方法はダメでしょう~!)

と思うような、ツッコミどころ満載の整備事例や、

 

 

(よくこの症状の原因を突き止めれたな~!)

(こんな故障、絶対に分れへんよね~。)と関心する

難易度の高い事例など様々で。

 

 

 

(毎回自分ならどうするか?)と考えながら、

見ているのです。

 

 

 

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そんな『自動車工学』の記事のひとつに

輸入車ディーラー大手『ヤナセ』新本社 社屋に併設してある

巨大整備工場の特集。

 

 

 

 

取扱メーカーごとに専従スタッフ。(BP含め70名)

それもベンツ整備部だけで5人1チームの8班体制。

 

 

メーカー純正のスキャンツールに各SST。

 

 

階が違えば主要部品の90%が揃う(部品パーツ部門)

 

 

 

整備士としては最高の環境の中で、

仕事が出来るのでしょう。

 

 

(見えない苦労もあるかと思うけど・・ それは置いておきましょうか)

 

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これからの自動車整備は

設備・工具・情報など

 

今までとは比べられないほど、必要になるでしょう。

 

 

 

経験や勘も大事ですが、

 

この工具や機械・資料が無いと

どうする事も出来ない場面に遭遇する事もしばしば。

 

 

この故障探求は設計した人でないと、

分からないのでは?という事例もあるかと思います。

 

 

 

 

 

 

町の小さな整備工場ですが、

やれる範囲でコツコツと。

 

少しでも向上出来ればイイですね。

 

 

 

 

 

 

 

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