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テスターをアナライザーとして。  見えないモノを診る機械。  よりベストなリフレッシュプランを提案するために。

弊社に足りない部分を年々改善し、

自分が目指す整備・それが出来る環境を。

 

 

やっとですが、またまた一歩踏み出してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

数年前から検討していたその設備は、

(アライメントテスター) と (アライメントリフト)

 

 

 

アライメント用リフトに関してはほぼ一択しかなく、

 

信頼性と耐久性を考えれば国産リフトNO,1の

スギヤス社 ビシャモン マルチアライメントリフト

 

(弊社の3台のリフトも全てビシャモン製。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アライメントテスターはアメリカ製の

ハンター社 or ジョンビーン社のこの2択。

 

アライメントテスターといえば

この2社が頭2つほど抜けていますからね。

 

 

 

 

そこで両社の取扱代理店から説明を受けて、

考慮した結果、ハンター社製に絞り込みました。

 

(理由は後ほど・・・。)

 

 

 

 

 

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ハンター社の日本総代理店である

自動車整備機器販売大手『イヤサカ』

 

大阪ショールームにお邪魔して実物を拝見しました。

 

 

 

 

ビシャモンリフトもイヤサカさんは取り扱っており、

イヤサカ仕様のアライメントリフトも展示してありました。

 

 

 

 

このショールームは

オフィス街のど真ん中にあるので、

パッと見た感じ何屋さん?かは分からないと思います。

 

 

 

 

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昔のアライメントテスターとの大きな違いは、

タイヤに取り付けるターゲットの装着スピード。

 

 

クランプをタイヤに挟むだけなので

セッティングが異常に早い。 パッチンX4回で終わり。

 

 

しかも接触面はシリコンゴムで

ホイールにキズが付かない。

 

 

 

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今回は鉄ホイール車なのでターゲットは

ホイールセンターには全然合っていませんね。

 

 

だいたいセンターにあればOKらしい。

 

 

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アライメントを少しでも理解している方なら、

ほぼ全員が思う事でしょう。

 

 

『これで正確な数値がでるのか?』

『無理でしょ。大丈夫か?ハンターは?』

 

 

早速この疑問を担当者に尋ねると、

『全く大丈夫です。』

 

『その質問は今まで見た方は、全員が言いますからね。ニコッ。』と

余裕で返答。

 

 

 

 

 

聞けば当のイヤサカさんも

このターゲット発表時のハンター社から説明会では

かなり疑ったらしいです。

(全員それはムリでしょう~と)

 

 

 

 

 

 

 

 

ところが実際に検証すると違ったのです。

 

 

ハンター社のテスターはセンサーの数が

他社に比べて倍の4つ。

 

 

 

測定時には停止してまず計測し、

さらに30cmほど車体を前に移動します。

 

これでターゲットが回転運動します。

 

そこからハンドルを左右に動かして終わり。

 

 

4つのセンサーが

ターゲットのドット柄の動きを読み込んで、

瞬時に数値を演算。

 

 

 

 

 

 

これでハブのセンターと水平軸を計算し、

キャンバー・キャスター・トゥなどの詳細な数値。

 

ホイールベース・オフセット・SAIなどももちろん計測。

 

 

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アライメントテスターが

世に登場して何十年たったのでしょうか?

 

 

 

大型コンピューターがパーソナルコンピューターに。

白黒iモード携帯電話からスマートフォンに。

 

ムーアの法則通りに進化を続けば、

当時の不可能が可能になる。

 

 

 

 

 

 

 

イーロン・マスクのスペースX(ロケット)が宇宙に行って、

海上で揺れる着地場にストッと着地する時代ですから。

 

 

 

たかだか数メートル先にあるターゲットの動きなんかは、

高性能なセンサーがあれば0.1mm単位で捕捉できるでしょう。

 

 

 

 

 

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タイヤ外してジャッキアップ状態でも

センサーは捕捉し続けるので、

調整の作業性が劇的に向上したそうです。

 

 

 

 

 

 

アライメントテスターという商品自体が、

成長期ではなく成熟期に入ったのでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

測定精度は行き着く所まで行ったので、

作業性・利便性が求められるのはどの商品も同じ。

 

 

 

冷蔵庫・洗濯機・テレビのように機械としては

ほぼほぼ完成されたようですね。

 

 

(もっと小さく、もっと薄く そしてもっと安くでお願いします)

(この機械 高すぎ~ !!)

 

 

 

 

 

 

 

 

実際に2回計測しても

ほぼ同じ数値がでましたので、

 

作業性が格段に良い

ハンター社ホークアイHE421で決定しました。

 

 

 

http://minato-motors.com/blog/?p=255

3年前に見た時は、

まさかコレを導入するとは思わなかったですけどね~。

 

 

 

 

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8月末から土間工事は順調に完了。

あとはリフト完成を待って設置のみ。

 

 

今回は工事から設置まで

全てをイヤサカ大阪さんにお任せました。

 

(イイ仕事をしてくれました。感謝)

 

 

 

 

去年設置したファンタスリフトの3倍はデカイ、

土間の穴が開いたまま10日間。

 

コンクリートを養生します。

 

 

 

 

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リフト完成後に

アライメントテスターと同時に設置。

 

 

レベル出しからテスター較正作業。

 

 

やっと設置が完了しました~。

 

 

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設置は完了したが、これではまだまだ使えない。

 

 

実はそのままでは、

リフトの使い勝手が悪いのです。

 

 

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バックで斜め進入し、リフトに平行にして駐車するので、

ターニングラジアスゲージを横から踏みつけるリフト配置を採用。

 

 

前進・後進のまっすぐ進入で、

ハンドルは切らないのが一般的な配置だそうです。

 

 

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もちろん前進進入の検討したのですが、

作業のしやすさを考慮してあえてバック進入を選びました。

(センサータワーが邪魔で必然的に斜め進入になります。)

 

 

 

 

 

 

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前輪が乗るターニングラジアスゲージのスペースには、

オプションのフィラープレートでフラット化に出来るのですが・・・。

 

 

 

 

毎回入庫時に

T/Rゲージを外してフィラープレート設置。

出庫時には逆に再設置。

 

両方とも

メチャメチャ重くて腰壊すはず。

 

 

 

 

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そこでT/Rゲージは外さずプレートだけ移動で済む

アルミ製の軽量フィラープレートを自作。

 

 

重さ3分の1まで軽量化し、

入出庫時も手間が無くなりました。

 

 

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さらさらっと完成図を描いて採寸。

アルミ部材のオーダーカットで発注。

 

あとはアルミ溶接を

現物合わせで調整しながら作りました。

 

 

 

 

 

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オプションのジャッキングビームリフトも

下降時には脱輪するぐらいの大きな穴が空いているので。

 

 

 

 

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頑丈な天板をイヤサカさんにオーダーしたのですが・・・。

 

 

これがまた重い・・・。

二人では持てるが一人は無理。

(確実に腰が壊れる)

 

 

 

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そこで天板を肉抜き加工して少し軽量化。

下部にキャスターを付けて、ガイドを自作。

 

一人で簡単に外せるようにしました。

 

 

 

 

自動車を整備するのも楽しいですけど、

こんな工作物を作るのもまたまた楽しいのです。

 

 

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もともとビシャモン イヤサカリフトはブルーが標準なんですが、

今回はショールームで見たハンターレッドで特注オーダーしました。

 

 

サイズもロングホイール仕様を選択したので、

レクサスLS460ロング やハイエーススーパーロングも、

問題なくアライメントが測定可能。

 

 

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アライメントテスターとリフトを増設したので、

これからアライメント調整の依頼をバンバン受け付けると・・・・。

 

思われるかも知れませんが、実際は逆で受け付けません。

 

 

 

アライメント調整は既に昔からメインでしている業者さんがあるので、

アライメントのみの作業はするつもりはないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

弊社はこのテスターをアナライザーとして使用して、

リフレッシュ整備に役立てたい。

 

 

 

好評頂いているリフレッシュプランの診断用測定機として、

活用したいと思っています。

 http://minato-motors.com/ref/

 

・スキャンツール(G-SCAN)

・排気ガステスター

・バッテリーアナライザー(アーガス社)

・オシロスコープ(観測王)

 

 

見えないモノを診る機械。

 

 

 

 

 

それらと同列にアライメントテスターも

車両の劣化度分析や整備プランを試案するのに使いますし、

 

 

もちろん点検整備や足回りの部品交換時にも、

活用していきます。

 

 

 

 

弊社はチューニングショップではなく、

普通の自動車整備工場ですから、

安全・快適・経済的な整備を目指しています。

 

 

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どのように活用するかは

今後のリフレッシュプランのブログにて

順次紹介しますね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで今後ともミナト自動車を

どうぞよろしくお願いします。

 

Happy Car Life!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラウン GRS184  ATF交換とDSC。  宮城県からの来店は記録更新となりました。   

『記録はいつかは誰かに塗り替えられる。』

 

 

ミナト自動車への最長来店距離記録が

1年6ヶ月ぶりに更新されました。

 

 

今まで長い間記録ホルダーとして君臨した

山形県米沢市からのクラウン GRS204

http://minato-motors.com/blog/?p=6445

 

 

その節は大変お世話になりました。

 

s-仙台s-仙台

 

 

今回は宮城県仙台市からお越し頂きました。

 

クラウン GRS184

走行距離103900km

 

 

ATF完全圧送式交換

DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

その他いろいろフルメニュー。

 

 

5日間ほどの大阪観光の2日間を

弊社でお預かりし作業をさせて頂きました。

 

 

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メールお問い合わせ時の中で、

(もし来店して頂けるなら、来店最長記録更新になりますよ~。)

とお伝えすると・・・。

 

 

(フェリーで名古屋市まで行き、そこからは運転で大阪に向かいます。)

と教えてもらったのですが・・・。

 

 

 

 

来店当日の問診時に

(米沢市の方が運転で大阪まで行ったなら、

やはり私も運転じゃないと更新したとは言えないので・・・。)と、

 

 

仙台市から片道約860kmのドライブを楽しみながら

無事大阪到着されたようです。

 

 

 

 

 

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まずはATF交換から行います。

 

 

試運転とATFをチェックして、

オイルパン脱着洗浄・ストレーナー交換。

 

 

 

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専用アダプターを接続し

アイシン AFW+ でプレ洗浄すれば、

ココまでキレイになりました。

 

 

 

 

キレイになれば本命ATFを使用して、

もう一度圧送式交換しますね。

 

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NUTEC ニューテック 『NC-65』

全化学合成ATF (エステル系)

 

 

ニューテック最高峰のハイパフォーマンスATF。

 

 

 

 

 

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キレイに入れ替わりましたね。

 

 

 

注意

NC-65は色味の弱い、薄緑色をしています。

 いくら交換しても赤いATFの影響を受けるので

色味に関してはご了承ください。

 

 

 

 

 

 

次はDSCに移ります。

 

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同じGRエンジンでもインテークバルブにカーボンが

溜まりにくいと言われる2GR-FSE D-4S直噴エンジン。

 

 

 

 

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インテークバルブにカーボンが

量はほどほどですが強固に固着していますね。

 

 

 

 

これらをエンジンにノーダメージで・短時間に・完璧に除去するのが、

弊社オリジナル整備(DSCドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

 

 

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洗浄に使用するのはグリーンテックジャパン社製

ドライアイス洗浄機(DRY-ICE POWER)

 

 

 

 

ドライアイスペレットを圧縮空気で高速噴射。

 

 

 

(熱収縮 と 昇華爆発力)

ドライアイスの特性を利用して

汚れを剥離していきます。

 

 

 

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DSCオプション整備のスパークプラグ交換。

 

長寿命・高性能プラグ NGK イリジウムMAX に交換しました。

 

 

 

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エアエレメントは真っ黒に汚れており、

燃費悪化・ブローバイ過流入の原因になりますので交換します。

 

 

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デフオイルもNUTEC NC-70 75w90

全化学合成ギアオイルに交換。

 

 

 

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中空タイプのガスケットは

トルクレンチでマシ締めしますね。

 

 

 

 

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ブレーキ関係の全オーバーホールを依頼されたのですが、

時間的にチョット難しいとお伝えしました。

 

(地味にチェックや洗浄に時間が掛かるのです。)

 

 

 

問診時にお聞きした

止まる寸前のグググッという異音も気になるとの事で

ブレーキパッドを確認すると・・・。

 

 

ブレーキパッド残量はほぼMAXに残っていました。

 

 

 

 

 

いつパッド交換しましたか?とお聞きすると、

10万キロ一度も交換した事が無いとのお返事が・・・。

 

 

 

 

 

 

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左がフロントブレーキ ディスクローター。

右がリアブレーキ ディスクローター。

 

 

左のローターが黒く鈍い焼け方になっていますね。

 

 

 

 

あまりにもプレーキパッドが減らない運転をすると、

パッド当たり面が磨耗しないので

表面のみが常に熱を帯びて硬化します。

 

 

 

硬化すると微妙なブレーキングがしづらくなるので、

停止寸前に制動が安定せず異音が発生。

 

 

 

 

 

ブレーキパッドはある程度踏み込んで

ほどほどに磨耗した方が、

 

当たり面が常に新しくなり

制動力が安定します。

 

 

 

 

パッドが減らない使わない運転は

意外と弊害があるのですよね~。

 

 

 

 

 

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Frローターは研磨で一皮剥いて、

ブレーキパッドは新品に交換します。

 

 

バックシムにはWAKO’S BPR 高性能パッドグリスを

薄く均等に塗りこみますね。

 

 

 

 

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リア側も同じように作業を進めると・・・。

やっぱりというか、キャリパーにトラブルがありました。

 

 

 

 

 

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浮動式キャリパーのスライドピンが

錆で固着し外れません。

(正常であればスムーズにスライドします。)

 

 

しかも左右とも

ダストブーツを空ければ完全錆固着。  (全く動かない)

 

 

 

 

時間制限があるので作業は中止し、

元の状態に戻して何とか走行できるようにしました。

(地元に帰ってからスグに修理を依頼してくださいね。)

 

 

 

 

 

 

正直に言えばね、ある程度トラブルは予想してました。

 

 

結構こういう事があるのでブレーキのO/Hは

ある程度預かれる状態じゃないと

お引き受けはしないようにしています。

 

 

本当に帰れなくなりますからね・・・。

 

 

 

 

 

 

最後にWAKO’S RECS をして試運転。

無事納車となりました。

 

 

 

 

 

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一週間以上預かれる場合なら

ブレーキO/Hをお引き受けしているのですが、

数日預かりの場合はお引き受けしない事にしています。

 

 

 

 

もし今回のように

・キャリパーが錆びて固着

・ボルト固着で折れや破損

・ピストンが錆びて虫食い穴

再使用できない場合はメーカーに部品発注します。

 

 

 

 

メーカーに部品があれば良いのですが、

無い場合はバックオーダーが掛かり

納期が長期化する事もあります。

 

 

 

近郊の方なら後日に引き取りも可能ですが、

さすがに仙台市からもう一度は現実的ではないでしょう。

 

 

 

 

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それにブレーキに関しては

普段依頼している整備士側の認識に差があるので

 

キャリパー・パッドのコンディションに

その差が反映されているように思えます。

 

 

 

 

 

OK

・車検のたびにキャリパーチェック と 各グリスアップ

 

NG

・パッド残量を隙間から見るだけでチェック終了

・パッド交換しても取付ミス や 組み付け忘れ   などなど。

 

 

弊社に初入庫車両は実際に ブレーキを診てみないと、

状態の程度が分からないのが現状です。

 

 

 

 

今回の事例は定期的なグリスアップさえしておけば、

予防整備になり固着はなかったと思いますよ~。

 

 

 

 

ユーザー側が依頼した点検内容にもよりますが、

点検のみ=診て良否判断のみ

点検整備=診て良否判断+作業(グリスアップや交換など)

 

 

 

安く早い点検 と高い遅い点検 を比べても意味はない。

『何を診て何をしたか?』が重要だと思います。

 

 

 

 

 

 

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本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

またいつもブログを見て頂いてありがとうございます。

 

 

 

 

ここ数年の入庫状況は

大阪府以外からが7割ぐらいでしょうか。

 

遠方から来て頂いて非常に感謝しております。

 

 

 

もし30分圏内の馴染みのお客様なら

(イイよ、もっておいで!!  直してあげるよ~)

気楽に言えるのですが。

 

 

 

今はほとんどの方が数時間掛けて来店して頂き、

数万円の交通費を掛けて頂いているので、

 

絶対に時間内で出来ると確証が無いなら

お引き受けせずに『出来ない理由』を

正直にお伝えするようにしています。

 

 

 

各作業のお引き受け可否は

どうぞメールにてご相談くださいね~。

 

 

 

 

ご理解のほどよろしくお願いします。

 

 

Happy Car Life!!

 

 

 

 

マツダ CX-5のインテーク系の煤蓄積。   ドライアイス洗浄で完全除去。 

注意

スカイアクティブ 1.5Dのリコールが出ましたね。

 

リコール内容を見ると排気系に煤が蓄積するそうですが、

1.5Dは『排気側?』なんでしょうね・・・原因箇所は。

 

 

 

 

1.5Dは分からないので何も言えないですが、

これから紹介するのは2.2Dなのでリコール対象外になっています。

 

 

 

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静岡県からお越し頂きました。

マツダ CX-5 XD ディーゼル

KE2AW 走行距離80000km

 

 

インテーク経路に溜まるカーボンを除去する

DSC作業のご依頼です。

 

 

遠方からありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

EGRを大量に使用するクリーンディーゼルは

構造上インテーク系統に多少はカーボンが溜まります。

 

 

 

使用状況やメンテナンス次第で

その蓄積具合が増減するのですが、

 

 

このCX-5ユーザーさんもエンジンオイル・フィルターは

純正品をディーラーさんにて定期的に実施しているそうですよ~。

(メンテナンスパックにて)

 

 

 

 

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まずは試運転とライブデータを取ってから、

インテークバルブが見えるまで分解します。

 

 

 

あれからかなりの台数を作業してきたので、

分解手順は身体に染み付いてきましたね。

http://minato-motors.com/blog/?p=9900

 

 

サクサク分解していきます。

 

 

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EGRバルブやパイプ

ダクトやハーネスなどなど。

 

 

いろいろ分解して、

インテークマニホールドは外れました。

 

 

 

 

 

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やはりこのCX-5も

吸気シャッターバルブ以降から

急激に蓄積量が増えていますね。

 

 

 

 

EGRの煤と過給新気のミストオイルが交わり、

乱気流 と 燃焼熱で蓄積しやすいのでしょう。

 

 

 

 

 

逆にEGRバルブ上流(EX側)のパイプをみると

煤は有りますが蓄積はうっすら程度でサラサラですね。

 

 

2.2Dはおそらく排気側は問題ないと思います。

 

 

 

 

 

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2.2D Sky-Dユーザーにはお馴染みの給気圧センサー。

 

もちろんこのセンサーも清掃しますよ~。

 

 

 

 

 

 

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INマニホールドをホジホジして、

カーボンを集めてみました。

 

 

分厚い所で10mm以上、薄い所でも5mm。

 

 

表面の煤1mmぐらいはサラサラですが、

深く掘りこむとカチカチに固まっていますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吸気側で固着すればエンジン回転数を上げて

燃焼温度を上げても剥離することはないと思います。

 

 

 

排気系統はそれで良いのかも知れませんが、

吸気側はソコまで高温にはならない。

 

 

 

 

 

 

30分走行して軍手装着すれば

INマニホールドは触れますが、

 

EXマニホールドは非常に高温で

危険なくらい熱いですからね~。

 

 

 

 

 

 

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それではエンジン側の

インテークポート・バルブを見ていきますね。

 

 

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ポートもバルブも煤だらけ。

 

 

INマニ同様に

表面はサラッサラの煤。

 

 

 

 

クランクを回してバルブを全閉し

超硬ピックで軽~くホジホジしてみます。

 

 

 

 

 

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こんな感じでモソモソ・ゴボゴボ。

 

 

 

まあ普通の整備工場ならこの状態だと

煤には手は出さないでしょうね。

 

 

 

 

いくらホジホジしても

キレイにならないですから。

 

 

 

 

 

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シリンダヘッドを分解することなく

エンジンにノーダメージで、短時間に完璧に。

 

 

ミナト自動車オリジナル整備

DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

http://minato-motors.com/dsc/

 

 

 

 

 

 

次世代洗浄機と言われる

グリーンテックジャパン社のドライアイス洗浄機を使用して

強固に蓄積した煤を除去します。

 

 

 

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ドライアイスペレットを

圧縮空気で高速噴射しますので

 

ポートに打ち込めば前方に煤が噴き出します。

 

 

車体が汚れないように

3M社製 高性能マスカーで完全防備。

 

 

このマスカーは値段は高いが、防御力も非常に高く

シンナーを掛けても浸透しない耐溶剤性。

 

もちろん煤・水分も通しません。

 

 

 

 

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数種類のDSC専用ノズルを装着し、DSC作業をスタート。

 

 

ノズルを操作してポート内径全周・バルブ傘部に

ドライアイスペレットを直撃させます。

 

 

 

 

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マニホールドのアルミ素地が見えるまで、

完璧にキレイに除去します。

 

 

 

ドライアイスペレットは指で潰せるほど柔らかいので、

金属や樹脂・ゴムに打ち込んでも母材をキズつけません。

 

 

 

 

 

 

熱収縮 と 昇華爆発力を利用した剥離洗浄方法なので

サンドブラストのような硬いメディアの研磨力で

削っているのではないのですよ~。

 

 

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ブラインドで見えないバルブ傘部は

超硬ピックの先で触り、剥離状況を確認。

 

4気筒8ポートの洗浄は完了できました。

 

 

 

 

 

 

 

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インテークマニホールドもDSCで内部まで洗浄。

 

キレイにアルミ素地が出ましたね。

 

 

 

 

 

 

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EGRバルブ・パイプ と吸気シャッターバルブ。

 

 

これらもDSCでキレイに剥離完了。

 

 

 

 

 

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再使用不可なのはガスケットのみ。

 

 

最近はDSCの依頼が多いので、

常時数セットを在庫しています。

 

 

 

 

 

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今回は追加オプション整備の

インタークーラー洗浄も行いますね。

 

 

乾いた煤がオイルミストと結合すると、

固着して塊状になっていきます。

 

 

 

原因のミスト発生は防げないですが、

すでに溜まっている分は除去した方が良いかと思います。

 

 

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洗浄剤を流し込んで、

インタークーラー内部を洗い流し。

 

 

 

ブローバイからのオイル流入で、

結構溜まっていましたね。

 

 

ガスケットも交換して、

元通りに組み立てます。

 

 

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エンジン始動し暖機して、

各補正値をリセット。

 

 

 

またライブデーター数値を入庫前と入庫後で

確認して作業は完了しました。

 

 

 

朝からの入庫で

翌日のお昼には納車可能です。

 

 

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当初メールからの相談では、

 

『回転数を上げないと加速していかない感じで、

加速するまでの時間が掛かるようになった。』 と教えてもらいました。

 

 

 

 

 

・ターボラグが大きく、アクセルを踏み込まないと反応しない。

・リニアなアクセルワークがしづらくなった。

 

 

 

あれだけインテーク系が詰まり、

空気流入がしづらくなれば

 

新気とEGRのバランスを制御しづらくなるので、

ワンテンポ遅れた『ドッカンターボ』になりますよね。

 

 

 

 

 

 

 

壊れてはいないが、経年劣化か性能低下。

 

程度の差はあるがガソリンでもディーゼルでも

エンジンなので劣化・低下はしますよね。

 

 

 

 

 

その原因を修理交換・除去洗浄して、

元の良い状態に近づけるのが整備士の仕事。

 

 

またその整備方法を提案して、

実施してもらうのも整備士の仕事なのでは。

 

 

 

 

 

 

新車時のあのトルクフルな走りが鈍っているのなら、

もしかするとインテーク系統に煤が

蓄積しているのかもしれませんね~。

 

 

 

 

スカイアクティブDのDSC作業の御見積・御予約は、

HP(お問い合わせフォーム)からどうぞ~。

 

 

Happy Car Life!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レクサス LS460タクシー DSCでドライアイス洗浄。   出来る事と出来ない事。  時間制限あるならば。

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神奈川県からお越し頂きました。

レクサス LS460 タクシー仕様

USF40 264000km

 

 

 

直噴ガソリンエンジンのインテーク系カーボン除去作業

DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)の依頼です。

 http://minato-motors.com/dsc/

 

 

 

DSCには未対応だったLS460のV8エンジン(1UR-FSE)

 

 

最初に相談された時はDSC未対応エンジンのため、

作業は出来ないですよ~とお答えしました。

 

 

 

 

すると『私のLS460で試してみませんか?』と連絡が・・・。

 

 

 

1泊2日の短期間でインテークバルブが見えるまでの分解。

 

そこからのDSC作業と再組み立てと、

その他のオプション整備などなど。

 

 

 

 

 

・もしかすると時間内で出来ないかも?しれませんよ~。

・途中で作業を中止しても、ある程度の費用は発生しますよ~。

・正確な見積りは出来ないので約○○万円ぐらいでしょうか。

などなどメールをやり取りして・・・。

 

 

 

 

今回は大阪観光と合わせて来店して頂きました~。

 

 

 

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1UR-FSE V8エンジンは

こんな感じでインテークマニホールドなどの部品が

ハーネスや周辺部品に埋もれて見えません。

 

 

 

これらを分解しながらDSCが出来る状態までにするのは、

正直やってみないと分からない。

 

 

 

 

インテーク系の部品脱着作業が

メーカー整備書どおりに事が進めば良いのですが、

整備書も案外当てには出来ない場合が多いので・・・。

 

 

 

でも引き受けた以上はやらなければ・・・。

 

 

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エアダクト・スロットル・インジェクタードライバー。

カチカチに硬化したホース や クリップ達。

エンジンに覆いかぶさるように張り巡らされたハーネス配線。

 

 

 

壊さないよう・割らないよう慎重に分解します。

 

 

 

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ここまで何度も(コレ、ムリやろ)(引き返せ、引き返せ)

もう一人の自分が囁いていましたが・・・。

 

 

 

インテークサージタンクをなんとか外して、

インテークポート&バルブが

やっと見えてきましたね。

 

 

 

 

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作業を進めているとどうしても時間内で、

外せないカプラーが一ヶ所ありました。

 

 

 

 

予定していたハーネスの束の撤去は

エンジン上部をタスキ掛けのように覆ったまま。

 

非常に邪魔ですが、この状態からDSCを施工します。

 

 

 

 

 

 

 

整備書では全てのカプラーは

簡単に外れると記載していましたが、

 

まあまあこんなモンですよ~初作業なんてものは。

 

 

 

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D-4S直噴 デュアルインジェクター搭載

1UR-FSEのインテークバルブ。

 

 

 

V6エンジンのGR系とは少しポート形状と

インジェクターの噴射角度に違いがあって、

バルブ自体はまだキレイな部類だと思います。

 

おそらく燃料が掛かりやすいのではと推測。

 

 

 

 

ただインテークポート内径には

ビッシリとカーボンが1mmほど蓄積していました。

 

ここには燃料が掛からず

カーボンを洗い流せないのでしょう。

 

 

 

 

 

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飛び散ったカーボンが付着しないように

ボディをマスキングで防御。

 

 

 

 

ハーネスの束は何とか交わしながら、

ノズル操作すればイケルでしょう。

 

もう後戻りは出来ないし・・・・。

 

 

 

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kkkk

 

 

 

 

ドライアイスの特性を利用した(ドライアイス洗浄)

 

 

米粒状のドライアイスペレットを、

圧縮空気で高速噴射。

 

熱収縮 と 昇華爆発力。

 

 

 

エンジンにノーダメージで、

短時間でカーボンを除去します。

 

 

 

 

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噴射したペレットが直撃すれば、

金属素地まで見えるほどキレイになります。

 

 

ただノズル操作するスペースが少ないので、

なかなか作業は捗らず非常にやりずらい。

 

 

 

またGR系エンジン用のDSCノズルでは

インテークポートとの角度が合わず、

かなり無理な体勢でショットします。

 

 

 

 

 

 

後戻りは当然出来ない訳で・・・。

ひたすらドライアイスを撃ち続けますね。

 

 

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いつもより時間が掛かりましたが、

なんとかキレイに完全除去しました。

 

 

 

 

 

 

そしてスグに再組み立てしつつ、

 

スロットル清掃・初期化

スパークプラグ 8本を全交換して

次の作業に移ります。

 

 

 

 

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そしてもう一つの本命依頼である

ATF完全圧送式交換。

 

 

LS460なら月に数台は作業しているので、

作業手順は体に染み付いている。 楽勝・楽勝。

 

 

 

 

 

試運転とフルードチェック。

 

 

ある程度は定期的に交換しているようで、

26万キロ走行なら良い状態でしょう。

 

 

 

 

 

お聞きすると商売道具のLSタクシーには

かなりの整備費用を投入しているそうですね。

 

 

手を掛けているLS と 掛けていないLS とでは、

エンジンルームと下回りを見ればスグに分かりますね。

 

 

 

 

 

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オイルパンを洗浄し、ストレーナーも交換。

 

まずはアイシンAFW+でプレ洗浄しますね。

 

 

 

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ここまでキレイにしてから、

本命ATFを使用します。

 

 

NUTEC ニューテック 『NC-65

低粘度タイプの全化学合成ATF(エステル系)。

 

 

 

ニューテック最高峰のATFにチェンジして

もう一度イッキに全量交換しますね~。

 

 

 

 

 

 

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ここまでキレイになりました。

 

 

 

注意

NC-65は薄緑色の為、色味が弱いです。

プレ洗浄のAFW+の赤色に干渉されますので

色まではキレイに入れ替わりません。

 

 

 

 

 

この時ですでに入庫から11時間経過し

残りは翌日にと一度中断します。

 

 

 

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翌日にNUTEC ZZ-31 75w85 で、デフオイルを交換。

 

 

エンジン始動して冷えたATFを暖機しつつ、

ATFのレベルを調整します。

 

 

 

 

 

 

 

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最後にWAKO’S RECSを施工して、

作業箇所の最終チェック後、夕方に納車となりました。

 

 

 

遠方から来て頂いて、

『スイマセン出来ませんでした』とならずに一安心。

 

事前に予定していた作業は全て施工する事ができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

今回は依頼者と作業者がチャレンジした結果、

良い方向に辿り着いたようです。

 

 

 

 

他社では施工出来ない特殊な作業を

日帰りや1泊2日預かりで施工するのが多いです。

 

時間制限アリでお引き受けするには、

事前にどれだけ準備が出来るかに掛かっています。

 

 

 

 

北は東北、南は九州 と来て頂いています。

(さすがに沖縄・北海道からの来店は無いでしょう。)

 

 

来店し一泊するだけで宿泊代や交通費、

お客様はすでに何万円も掛けて頂いている訳で・・・。

 

 

(いや~スンマセン。出来ませんでしたわぁ~笑。)と

言えないですよね~さすがに。

 

 

 

 

逆に出来ないモノは出来ないと、

ハッキリお伝えしなければ

お客様にご迷惑をお掛けする事になるのですから。

 

その加減が難しいところですね。

 

 

HAPPY Car Life!!

 

 

 

ハイエース 200系ディーゼル4WD  リフレッシュプラン 第4部。   自社ブログとして作業公開する重み。

前前々回から続く

ハイエースのリフレッシュプランの長編ブログ。

 

長々と続き、最終の第四部になりました。

 

 

第一部 http://minato-motors.com/blog/?p=10463

第二部 http://minato-motors.com/blog/?p=10523

第三部 http://minato-motors.com/blog/?p=10530

 

 

 

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ハイエース KDH206 ディーゼル 4WD

走行距離17万キロ

 

 

 

最後は完全ATF圧送式交換 と カーエアコンリフレッシュα。

 

 

 

 

ATFをチェックしてオイルパンを外します。

 

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17万キロ無交換にしてキレイな部類ですが、

鉄粉量も多くATFは完全に劣化していますね。

 

 

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純正ATFストレーナーも交換。

 

キレイに洗浄したオイルパンに

耐油・耐熱液体ガスケットの塗り込み。

 

 

 

組み付け後、ハミ出さない為には

最低限の量で的確に塗りますね。

 

 

 

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ガスケット硬化後にATFを補充。

 

完全暖機後に

全量イッキに圧送式交換します。

 

 

 

 

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アイシンAFW+で規定容量分のプレ洗浄完了。

 

旧ATFに比べるとかなりキレイになりましたね。

 

 

 

ここから20分ほどアイドリングし、

もう一度AFW+ で圧送式交換します。

 

 

 

 

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ここまでキレイに交換すれば、

次回交換推奨時期は4万キロ。

 

 

 

ATFは必ず劣化しますので

定期的に交換しましょう。

 

 

 

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カーエアコンリフレッシュαで冷媒ガス点検。

 http://minato-motors.com/blog/?p=331

 

年々減少する冷媒ガスを一度全回収し、

規定容量まで再チャージ。

 

 

同時に劣化しているコンプレッサーオイルも補充します。

 

 

 

 

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カーエアコン整備機器NO、1メーカー デンゲン社製

全自動冷媒回収再生充填装置 『エコマックスjr』

 

 

補充するACオイルはNUTEC ニューテック 『NC-200』

エステル系化学合成オイルを使用した高性能AC添加剤。

 

 

 

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規定冷媒量700gに対し、回収できたガスは 550g

150gほどの少なかった事が分かりましたね。

 

 

 

エコマックスJr は回収も充填も 重量管理。

 

 

冷媒は多くても少なすぎても

エアコンの効きが悪くなるのですよ~。

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じで数回に分けて紹介した

ハイエースのリフレッシュプラン。

 

 

数週間の整備預かり中に

心配していたエンジン警告灯の点灯もなく、

 

もう再発はなさそうですね。

 

 

 

無事納車となりました。

 

 

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第一部の冒頭で説明した

詳しい事が書けない理由は、

ネット社会特有の犯人探しが始まるからで・・・。

 

 

 

 

実際に自動車整備をしていると、

前回作業者の不手際が見えてきて

 

『これはダメだなぁ~』と思いながら

基本的にブログアップする事はないのですが・・・。

 

今回のハイエースを整備していると

コレはチョット酷すぎるな~と。

 

 

 

 

 

 

 

・エンジン不調の診断根拠が全くない見積り。

・親切心からの間違った整備方法 と 不具合発生。

 

自分が一般ユーザーなら途方に暮れるでしょう。

 

 

 

 

 

私自分の整備方法や考え方が

一番正しいとは思わないですし、

間違っている事もあるかもしれません。

 

 

 

そのあたりは私も日々勉強するしかないですから、

反面教師・反面教師。

 

 

 

 

 

 

自社の看板を背負ってブログ公開する事は

いろんな意味でコワイ事だなと思っていますが、

 

(見えない・聞けない整備)はユーザー側もコワイので、

これからも弊社の作業内容や理由根拠は

入庫・納車時には説明していきたいと思います。

 

 

Happy Car Life!!