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GRS182 クラウンロイヤル  10万キロ前にリフレッシュ。  

大阪府東部からお越し頂きました。

クラウン ロイヤル GRS182  走行距離95000km

 

提案型整備(リフレッシュプラン)のご依頼です。

 

 

 

 

2年前に親族から譲り受けたクラウンを

一度リフレッシュして長く使用したいと

ご相談されました。

 

 

 

 

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メールにてある程度の不満点・不具合点などをお聞きし、

予約入庫頂いてから問診します。

 

 

 

試運転をしてトータルアライメントの測定。

(入庫時の足回り数値をチェックします。)

 

 

 

排気ガステスト や スキャンツール(G-SCAN)

バッテリーアナライザー等を使用して各部を点検。

 

ボンネットを開けリフトアップし、

タイヤを外して車両コンディションを診てみますね。

 

 

 

 

経験や勘などのアナログ的診断と

アナライザー等を駆使したデジタル的診断。

 

 

これからの自動車整備には、

どちらも必要だと思っています。

 

 

 

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排気ガスのHC数値がやや多め。

発電状態やブレーキの消耗度。

アライメント数値からのサス全般の劣化度。

 

 

今回の整備予算から

オススメの整備プランを提案させて頂きました。

 

 

 

(予約メール時には整備予算をお聞きしています。)

(予算が分からないとプランニングの範囲を決めれないので・・・)

 

 

 

家のリフォームと一緒で、

予算を考慮してプランニングしないと

なかなかプランが決まらないものなのですね。

 

 

 

数プラン内容を説明し、

多少の修正をして決定しました。

 

それでは作業を始めます。

 

 

 

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ディーラーさんではお断りされたATF交換を

全量圧送式でイッキに完全交換。

 

 

プレ洗浄と本命ATFは

どちらもアイシンAFW+を使用しました。

 

 

機械メンテはオイル交換が基本。

劣化しないオイルなんて無いと思いますよ~。

 

 

 

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DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

トヨタ直噴ガソリンエンジン(D-4)の

インテーク系に溜まるカーボンを除去作業。

 

 

 

弊社が開発したオリジナル整備メニュー。

 http://minato-motors.com/dsc/

 

おかげさまでレクサス・トヨタGR系直噴エンジンの

定番整備となりました。

 

 

 

 

 

 

ドライアイスの特性を利用して、

カーボンを剥離除去していきます。

 

 

使用するのはグリーンテックJ 社製

ドライアイス洗浄機(DRY-ICE POWER)。

 

 

kkkk

 

 

ドライアイス3mmペレットを

圧縮空気で高速噴射。

 

 

熱収縮と昇華爆発力で剥離します。

 

 

 

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カッチカチに硬化したカーボンに

ワンショット数秒。

 

カーボンにドライアイスペレットが直撃すれば、

その部分だけがキレイになりましたね。

 

 

 

数種類のノズルを使い分けて、

さらにキレイにしていきます。

 

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s-スワール

 

 

 

ブログでお見せしてる画像は全て実際に撮影した画像です。

(汚れたバルブ・ポート内部などなど)

 

 

 

ですがDSCのショット作業風景だけは

見せても差し支えのない最低限の画像のみ。

 

 

実際のショット作業は完全非公開。

 

こればかりはお見せする事が出来ないんですよね~。

(ノズル形状などなどは企業秘密です~。)

 

 

 

 

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半分以下のブレーキパッド残量と

ディスクローターのレコード盤状の傷。

 

 

停車寸前のブレーキコントロールがしやすくなり、

踏み増ししなくてもキュッを止まります。

 

 

 

 

 

ブレーキパッド交換 と ディスクローター研磨

適材適所のグリスを使用しています。

 

 

 

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ディスクローター研磨後には

パッドを装着して数十キロ走行すれば、

キレイに当りが付くのです。

 

 

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ショックアブソーバーのリフレッシュ交換。

(R左はオイルの漏れアリ。)

 

 

 

 

今回使用するのはカヤバ製アブソーバー。

 

減衰力調整式ではないグレードのため、

Gas-A-Justをチョイス。

 

 

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カッチカチになった

ゴム製スプリングインシュレーターも

もちろん交換しましたよ~。

 

 

 

 

 

次はリアも交換します。

 

 

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LLCはラジエターリフレッシャーで圧送式交換。

ラジエター・エンジン・ヒーターコア

全てのLLCを交換します。

 

 

エア抜き作業 と LLC再生強化剤の注入し

防錆・消泡を強化しました。

 

 

 

 

デフオイルも交換しますね。

 

 

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足回りの1G締め付けをしてから

最後に長めの試運転をして、

トータルアライメントを測定・調整します。

 

 

 

 

 

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米ハンター社 最新アライメントテスター (WA470 HE421シリーズ)

 

ターゲットをホイールに装着して、20cmほど前進。

 

 

 

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左・右にハンドルを切れば、

全てのアライメント数値が演算されました。

 

 

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バラバラだった数値を整えて、

直進安定性重視で調整しました。

 

 

 

これで高速・長距離走行が

走りやすくなったと思います。

 

 

 

 

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GRS180系 クラウン(通称ゼロクラ)

 

まだまだ人気の高い車種ですね。

 

販売終了から10年近くは経ちますが、

正しい整備作業を確実に行えば

かなり新車時に近づける事が出来ると思いますよ。

 

 

 

 

リフレッシュプランのご予約・ご相談は

HP(お問い合わせフォーム)からどうぞ~。

 

 

 

 

http://minato-motors.com/blog/?p=7626

 

・車両現状の不具合や不満点

・お預かり出来る期間

・今回のリフレッシュ整備に掛けれる予算

上記3点も同時に教えて頂けると助かります。

 

 

 

 

それではHappy Car Life!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リフレッシュプランの近況報告。  西から東から依頼頂きました。

 

・10年10万キロ走行したが、

愛着があるのでまだまだ使用したい。

 

・中古車購入し、気分新たに使用したいが、

過去整備暦が分からない。

 

 

 

 

愛車のコンディションを把握し、計画的なリフレッシュ整備をする事は

簡単なようで意外と難しい・・・。

 

 

 

そこで弊社は提案型整備(リフレッシュプラン)を

ご用意させて頂いています。

 

 

 

おかげさまで各地から整備依頼を頂きますが、

その依頼範囲がだんだん広がってきたようです。

 

http://minato-motors.com/blog/?cat=12

 

 

 

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今週も4台ほど並行して

リフレッシュ作業を進めていますが、

少しご紹介しますね。

 

 

 

 

 

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宮崎県からはレクサス IS250

H18年式 GSE20

 

宮崎県で中古車購入し、

納車前に弊社まで陸送搬入。

 

 

 

走行距離は非常に浅く、約1万キロ。

 

 

年数に対しあまりにも走行距離が少ないので、

固着やゴム硬化などが気になりますね。

 

 

またオイル関係やブレーキ関係などの

基本メンテ中心に作業を進めていく予定です。

 

 

 

 

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福島県からの依頼は

ハイエースワゴン KZH106W

H14年式 95000km ディーゼル4WD

 

(名義変更前のため、神戸ナンバーですが・・・)

 

 

 

 

福島県から関西近郊にて中古車購入。

引き取り後そのまま弊社に入庫。

 

 

問診と整備方針の打ち合わせ。

 

 

新幹線で一度福島県に帰り、

後日お引取りの予定になっています。

 

(約1ヶ月のお預かり予定)

 

 

 

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こちらも過去整備暦はもちろん不明ですから、

実車を点検して見極めていきます。

 

 

 

・既に劣化損傷している箇所。(保守整備)

・今後の事を考えると整備した方が良い箇所。(予防整備)

 

ハイエース特有の整備箇所や、

弊社以外ではなかなか作業を引き受けてくれない(出来ない)作業。

 

 

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今後の使用状況と整備予算からの整備範囲が非常に広いため、

(仮プランA)から作業進めます。

 

(本来はプラン決定後に作業を進行します。)

 

 

 

作業状況次第では3パターンぐらいに分かれる

プランニングを現在制作中。

 

 

ある程度は分解して、徐々に進めますね。

 

 

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中古車購入直後のリフレッシュプラン依頼は、

私はあまりオススメしていません。

 

 

 

隠れた不具合箇所を洗い出すには、

やはりある程度の期間・距離を走行しないと

発覚しない場合があるのです。

 

 

 

弊社がお預かり期間にできる試運転には

やはり限度がありますからね。

 

 

 

 

オーナーさんにある程度は乗り込んでからの

入庫が本当は望ましい。

 

上記2台のオーナーさんにも

事情をご説明させて頂いて入庫となりました。

 

 

 

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京都県からの依頼は

エルグランド E51 V6 3500cc

 

走行距離は15万キロ。

 

 

 

こちらは長く使用されている愛車なので、

過去の整備記録も分かる状態です。

 

 

 

 

普段なかなか整備しない箇所や

すでに不具合が発生している箇所なども含めた

オススメ整備プランを提案させて頂きました。

 

 

 

届いた部品から順次作業を進めていく予定です。

 

 

 

 

 

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ある程度走行して年数も経過すれば、

それ相応に各部品は劣化しています。

 

 

 

ですが劣化度は部品・機関ごとにさまざまで、

全てが同一に劣化する訳ではない。

 

 

 

限られた予算からベストな整備。

 

 

(この車が自分の愛車なら、どこから整備するか?)

いつも悩みながらプランニング。

 

 

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アナログ的な点検診断。

デジタル的な点検診断。

 

 

弊社の設備工具で

車両の全てが分かる訳ではないのですが、

出来る限りの事はしたいですよね。

 

 

 

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また初めて会うお客様がほとんどなので、

作業内容やプランニング根拠は

明確に提示したいと心掛けしています。

 

 

 

またそれが出来る環境を少しずつ整えてきました。

 

 

お見積・ブログ・事務処理用や

現場作業用や商談用などを合わせると、

 

PCは4台・PCモニター7台

カメラ4台(コンパクト&一眼) や タブレット1台。

 

 

少人数&ほぼ無休で営業しているので、

時間が短縮できる部分は

なるべくデジタル機器に頼っています。(笑)

 

(一人 PC・モニター・カメラ1台づつの、あの時代には戻れない)

 

 

 

 

 

カメラでの撮影枚数は1台平均100枚ぐらい。

多い時にはそれ以上の枚数になります。

 

 

 

 

手元には常にデジタルカメラ配備。

バシバシ撮影して、納車時にお見せしています。

 

 

記録媒体をご持参頂ければ、画像はお渡ししています。

 

 

 

 

 

それでは次回ブログでは先日納車した

リフレッシュプランの内容を紹介します~。

 

 

それではHappy Car Life!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1月下旬のATF交換などなど。  バタバタしてますが時間を見つけてブログ更新中。

先週も多くの車両のATF交換を作業させて頂きました。

 

作業台数が多いため全ての車両は紹介できませんが、

一部ピックアップして紹介しますね。

 

 

 

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兵庫県明石市からは

レスサスGS350 GRS191

 

ATF完全圧送式交換はNUTEC ニューテックNC-65で、

その他スロットル清掃やカーエアコンリフレッシュαなど施工しました。

 

 

 

 

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別途ラジエターの破損?LLC漏れも事前相談頂きました。

 

用意した純正ラジエターに交換して

ラジエターリフレッシャーでLLC圧送式交換。

 

 

 

 

 

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H17年式 走行距離45000kmなので

そんなに劣化するような使用状況ではないのですが、

 

ラジエターとアッパータンクの継ぎ目から漏れていました。

レアケースでしょうか?珍しいですね。

 

 

 

 

 

 

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滋賀県からはUSトヨタ タコマ GRN245L

 

 

アイシンAFW+ でATF完全圧送式交換。

サクサクっと入れ替えて、規定温度でレベル調整をしました。

 

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兵庫県宝塚市からはアルファード GGH20W

 

こちらはNUTEC NC-65でATF完全圧送式交換。

 

 

 

・電子制御スロットル 清掃・初期化

・カーエアコンリフレッシュαを施工しました。

 

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本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

ATF交換・DCS・リフレッシュプラン等の

御見積・ご予約等はHP(お問い合わせフォーム)から

ご相談くださいね~。

 

 

TELや急な来店では作業中もあり、

対応が難しいのでご協力お願いします。

 

 

 

それにメールの方が過去の履歴が全て残るので、

言い間違い・値段の聞き間違い等が無くなりますよ~。

 

 

使ってみると結構便利なので、

現在はメールのみで

お問い合わせには対応させて頂いています。

 

 

 

 

ただメールのみの(問い合わせ一本化)は、

恐ろしいほどのメールが来るので

コレはコレで大変なんですけどね・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

ATF交換&DSC 。  マツダCX-5 一泊二日のお預かり作業。   やはりその道のプロなら知っている。

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(ご迷惑が掛かるかもしれないので、ナンバープレートは伏せてます。)

 

 

 

某県からお越し頂いたのは

マツダ CX-5 KE2AW

走行距離 87000km

 

 

・ATF圧送式交換 for NUTEC NC-65

・DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

の依頼です。

 

 

 

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まずはATF交換から行いますね~。

 

試運転をしてATFチェック。

 

 

 

 

自社製作の専用アダプターを接続すれば、

sky-dr 6速密封式ATでも

交換効率の高い圧送式交換が可能になります。

 

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このATには定番プレ洗浄油のアイシンAFW+を使用せず、

sky-dr専用のプレ洗浄ATFを使用。

 

 

純正油よりハイスペックATFですが、贅沢に使用します。

(銘柄は内緒です。)

 

 

本命ATFを使用する前に、規定容量分をイッキに交換しますね。

 

 

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新油と比べるとマダマダですが、

廃油と比べればかなりキレイになりましたね。

 

 

 

ここから15分ほどアイドリングをして、

本命ATFをATFチェンジャーにセットします。

 

 

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NUTEC ニューテック 最高峰ATF 『NC-65』

全化学合成ATF(エステル系)

 

 

 

添加剤等に頼ったボトムアップをせず、

エステル系全化学合成油をベース基油に使用して

油膜性能の強化。

 

 

 

純正ATFの数段上の油膜性能は、

おそらく市販ATFの中でも最強でしょう。

(お値段も数段上ですが・・・)

 

 

 

 

もともと高トルク大排気量の輸入車多段ATや

フルードに高負荷が掛かるDCT用に開発されたようですよ。

 

 

 

ディーゼルの高トルクを受け止めるには、

NC-65はベストATFかもしれませんね。

 

 

 

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もう一度全量圧送式で交換します。

 

 

 

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キレイに入れ替わりましたね。

これで95%は入れ替わっていると思いますよ。

 

 

 

注意

NC-65は薄緑色で色味が弱いです。

プレ洗浄油の赤色が少しでも混ざると

色までは完全に入れ替わりません。

 

 

 

一般走行レベルならロングライフ化になり、

次回推奨交換時期は6万キロになります。

 

 

 

 

 

 

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マツダ ディーゼルエンジンsky-D 2.2D の

吸気経路に溜まる煤の除去作業(DSC)に移ります。

 

 

 

この作業は去年だけで結構な台数を施工済み。

 

 

ほとんどが一般ユーザー様からのオーダーなのですが、

3名ほどマツダディーラー営業マンからの依頼もありました。

 

 

 

エンジンを全交換やOH以外の方法で

DSCをせずにあの煤を除去するのは、ほぼ不可能。(たぶん・・・)

 

 

 

自分の愛車の煤がどこまで溜まっていて、

除去すればどうなるか?非常に興味があると依頼されました。

 

 

 

 

 

オフレコ話が多いのでネットでは公開はできませんが、

いろんな話が出来て勉強になりました。

 

まだまだ私も勉強不足ですね。頑張ります。

 

 

 

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ちょっと脱線しました。

作業紹介に戻ります。

 

 

 

 

慣れた手順で各部品を外して、

インテークマニホールドを取り出します。

 

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そこから吸気シャッターバルブを分解して、

煤の状態をチェックしますね。

 

 

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吸気シャッターバルブの煤の量は、

走行距離の割には少なめ。(経験上)

 

 

インテークマニホールドの入り口

(EGRと新気の合流点)は平均的な蓄積でしょうか。

 

 

 

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インマニ内部はススとオイルで固着しているので、

ひとまずホジホジして回収します。

 

回収量はコーヒー缶約1本分ぐらいかな。

 

 

 

 

 

エンジン側インテークポートも覗いてみますね。

 

 

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こちらも平均的な蓄積量で、

多からず、少なからずという感じです。

 

 

 

(ただ走行距離を考慮すれば、少ない方かなと?)

(問診時に聞いたの燃費・DPF再生距離ならもう少し溜まっていても?)

 

 

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ドライアイス3mmペレットを

圧縮空気で高速噴射。

 

 

ドライアイスの特性を

最大限利用した(ドライアイス洗浄)

 

 

 

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軽くワンショット。

 

ペレットが直撃した部分だけ

キレイに剥離しましたね~。

 

 

 

 

ドライアイス洗浄はサンドブラスターとはよく似ていますが、

洗浄する原理が全く違います。

 

サンドブラスター等は硬いメディアを打ち付けて、

研磨力でキレイにしています。

(母材に傷が付きます)

 

 

 

 

ドライアイスペレットは非常に柔らかく、

指で潰せるほどの硬さ。

 

 

 

熱収縮と昇華爆発力を利用して、

固着した異物(煤)を母材から剥離します。

 

 

(母材は無傷ノーダメージです。)

 

 

kkkk

 

 

あまり馴染みのない洗浄方法ですが、

各製造業・加工産業では既に多くの企業が採用しているそうですよ~。

 

 

 

一般自動車整備業で数年前からこの洗浄方法を

活用しているのはおそらく弊社だけでしょう。

(自社調べ) (レストア業者は別ですが・・・)

 

 

 

自社導入にはいろんな障壁があるので、

なかなかこの洗浄機に手が出せない(出さない)ですね。

 

 

 

(手を出した整備工場はきっと変わり者でしょう。)(笑)

 

 

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DSC専用ノズルを使い分けて、

ポート内径とバルブをキレイにしました。

 

 

もちろんバルブ傘部に固着したススも

キレイに除去しています。

 

 

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ほどほどにホジホジしたインマニも、

DSCでキレイに洗浄。

 

 

内部形状が複雑なので、

手作業ではキリがない。

 

ドライアイス洗浄機なら楽勝です。

 

 

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電子制御の吸気シャッターバルブやEGRバルブも

DSCでスッキリ洗浄。

 

 

 

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再使用不可能な部品はガスケットのみ。

 

純正ガスケットを使用して再組付けしました。

 

 

 

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エンジンを完全暖気させて、

各学習値を初期化。

 

インジェクター噴射補正学習も行います。

 

 

 

sky-DのDSC作業は一泊お預かり。

sky-dr6速のATF交換は約半日。

 

 

2つを同時に作業したこのCX-5は、

朝一入庫で翌日お昼過ぎの納車になりました。

 

 

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今までの作業経験上では走行距離に対して、

蓄積量が少なかった今回のCX-5。

 

 

作業後オーナーさんに

作業内容は画像を交えて説明しました。

 

 

すると帰り際に

(実は私の仕事は○○のディーゼルE/G開発の部門で勤務しています。)

とお話してくれました。

 

 

自動車ではないディーゼルエンジン開発に携わっているそうで、

開発現場ではもっと過酷なテストをし

酷い煤蓄積事例もあるそうです。

 

 

 

おそらくディーゼルのスス問題は

そんな簡単には解決しないのでしょう。

 

ディーゼルの主戦場が

貨物・重機・船舶などの大型エンジンになるので、

微妙なフィーリングの低下は

気が付かないし(気にもしない)のですね。

 

 

 

小排気量の小型エンジンはそのあたりが表面化しやすく、

自家用車ゆえに違和感が分かるのだと思います。

 

 

 

 

おそらくこのオーナーさんは職業柄、

なるべく煤が溜まらない走行を意図的にされていたのでしょう。

 

 

やっと煤が少ない理由に合点しました。

 

 

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去年の春にsky-DのDSC作業始めてみると、

良くも悪くも反響が大きかったですね。

 

 

 

DSCはガソリン直噴用に開発した作業なので、

最初は触った事もないディーゼルE/Gのため、

ヤンワリお断りしたのですが・・・。

 

アテンザ赤オーナーさんの熱意に負けて作業させて頂きました。

http://minato-motors.com/blog/?p=9900

 

 

 

 

 

 

そして依頼は全国各地から

高速道路を使い大阪まで来店し、

決して安いと言えない作業料金の出費。

 

納車帰宅後にビフォーアフターのメールを貰い、

感謝の言葉もメールに添えられると、

整備士冥利に尽きますね。  感謝感謝。

 

 

 

まだまだ分からない事が多いエンジンですが、

町の小さな整備工場なりの経験で勉強していきたいと思います。

 

それではHappy Car Life!!

 

 

 

 

ウィッシュ ANE11W  サスペンションをリフレッシュ。  ハッキリ印象が変わります。

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大阪府南部からお越し頂いたのは

トヨタ ウィッシュ ANE11W   (京都ナンバーですが・・・)

 

 

何度も弊社をご利用頂きありがとうございます。

今回はサスペンション系のリフレッシュをさせて頂きました。

 

 

まずは現在のアライメント数値の測定から始めます。

 

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ハンター社最新3Dアライメントテスター (WA470 HE421シリーズ)

 

 

入庫時の足回りの状態をチェックします。

パッと見た感じでは

Frトゥ・Rキャンバーが気になりますね。

 

 

 

弊社では入庫時と納車時の違いを、

数値化や画像で説明しています。

 

(もちろん画像やプリントアウトも用意します。)

(ATF交換でも・DSCでも・その他の作業でも)

 

 

 

 

 

その為には作業前の車両状態を、

一度調べる必要がありますよね。

 

 

ブッシュ交換をしてもアーム自体が曲がっていれば、

以降の作業は無駄になりますし・・・。

 

 

 

 

一手間掛けて事前測定。

二手間掛けて作業を撮影。

 

 

多いときは50枚・100枚ほどカメラで撮影しています。

 

 

 

 

 

 

 

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2.0Lの直噴エンジンを搭載したANE11はワイドトレッド化され

リアサスペンションはWウィッシュボーン式に。

 

 

 

どこまでのブッシュを交換するかは予算次第ですが、

今回は一番負荷の掛かるロアアームブッシュ2点を交換します。

 

 

 

 

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リアロアアームのフロント側はボルトオン。

リア側のブッシュは圧入交換。

 

 

ブッシュには位置決めの印も無いので、

交換する前の位置を計測しておきます。(念のため)

 

 

圧入方向と基準値を整備書で確認して、

油圧プレスにセット。

 

 

 

 

 

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リアショックアブソーバーはカヤバ社製、

スプリングはTEIN社製に交換します。

 

 

カヤバのローファーアブソーバーは

なぜか?ANE11W用の設定が無いので、

ニューSR-Sで対応しました。

 

 

 

 

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Fr側はロアアームASSY と ボールジョイント交換。

 

 

サブフレームを降ろして、左右ロアアームを交換しました。

結構大変です。

 

 

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Frショックアブソーバーも同じように交換しますね。

 

 

 

アッパーサポートASSYのベアリング部には、

アブソーバーシャフトとが連結します。

 

この部分は防錆・防水のために、

グリスをタップリ封入してキャップを装着。

 

 

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組み付けてから1G締め付けをして、

少し長めの試運転。

 

 

 

試運転が完了してから、トータルアライメントを測定・調整します。

 

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左右4つの高精度カメラで

ホイールに装着したターゲットを捕捉。

 

20cm前進させて数値を演算します。

(測定自体はわずか数分で完了。)

 

 

 

アバウトに装着したターゲットでも

ハブセンターを割り出し全ての数値を測定可能。

 

 

 

 

 

 

 

 

最新アライメントテスターの測定精度はMAXまで向上しているので、

あとは測定とターゲット装着の早さが各社の違いだそうですよ~。

 

 

 

 

 

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トヨタでは珍しくリアも複数の調整箇所があるので、

調整し甲斐がありますね。

 

 

 

なぜこのサスペンション形状が

トヨタ車で普及しなかったのでしょうか?

コスト高?重量増? 不思議です。

 

 

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リア調整時はメインモニターが見えないので、

リモコンモニターで確認します。

 

 

 

全てのブッシュを開放し、再マシ締め

(2度目の1G締め付け)。

直進安定性重視のセッティングで調整しました。

 

 

 

 

 

 

これで長距離走行や高速走行が安定すると思いますよ~。

 

 

 

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本日はミナト自動車ブログ 日々是好日に

お越し頂きありがとうございます。

 

 

 

ショックアブソーバーはある程度走行すれば

機能が劣化して乗り心地が低下します。

 

 

アブソーバーからオイルがダダ漏れなら別ですが、

普通の車検や点検時などの整備見積には

あまり登場する事はないと思います。

 

 

 

ショックアブソーバー交換は

その部品のみを交換するのではなく、

関連消耗品も同時交換がセオリー。

 

 

また多数あるサスペンションアームのブッシュも

予算の限り同時交換がベター。

 

 

 

そうなると結構高額な整備になるので、

なかなか実施する方は少ないように思えます。

 

 

 

ですがこれほど車両の印象が変わる整備もあまりない。

 

普段使用しているオーナーさんなら、

その違いはスグに分かると思いますよ~。

 

 

 

 

ミナト自動車では結構オススメしています。

それではHappy Car Life!!