テスターをアナライザーとして。 見えないモノを診る機械。 よりベストなリフレッシュプランを提案するために。
弊社に足りない部分を年々改善し、
自分が目指す整備・それが出来る環境を。
やっとですが、またまた一歩踏み出してみました。
数年前から検討していたその設備は、
(アライメントテスター) と (アライメントリフト)
アライメント用リフトに関してはほぼ一択しかなく、
信頼性と耐久性を考えれば国産リフトNO,1の
スギヤス社 ビシャモン マルチアライメントリフト
(弊社の3台のリフトも全てビシャモン製。)
アライメントテスターはアメリカ製の
ハンター社 or ジョンビーン社のこの2択。
アライメントテスターといえば
この2社が頭2つほど抜けていますからね。
そこで両社の取扱代理店から説明を受けて、
考慮した結果、ハンター社製に絞り込みました。
(理由は後ほど・・・。)
ハンター社の日本総代理店である
自動車整備機器販売大手『イヤサカ』
大阪ショールームにお邪魔して実物を拝見しました。
ビシャモンリフトもイヤサカさんは取り扱っており、
イヤサカ仕様のアライメントリフトも展示してありました。
このショールームは
オフィス街のど真ん中にあるので、
パッと見た感じ何屋さん?かは分からないと思います。
昔のアライメントテスターとの大きな違いは、
タイヤに取り付けるターゲットの装着スピード。
クランプをタイヤに挟むだけなので
セッティングが異常に早い。 パッチンX4回で終わり。
しかも接触面はシリコンゴムで
ホイールにキズが付かない。
今回は鉄ホイール車なのでターゲットは
ホイールセンターには全然合っていませんね。
だいたいセンターにあればOKらしい。
アライメントを少しでも理解している方なら、
ほぼ全員が思う事でしょう。
『これで正確な数値がでるのか?』
『無理でしょ。大丈夫か?ハンターは?』
早速この疑問を担当者に尋ねると、
『全く大丈夫です。』
『その質問は今まで見た方は、全員が言いますからね。ニコッ。』と
余裕で返答。
聞けば当のイヤサカさんも
このターゲット発表時のハンター社から説明会では
かなり疑ったらしいです。
(全員それはムリでしょう~と)
ところが実際に検証すると違ったのです。
ハンター社のテスターはセンサーの数が
他社に比べて倍の4つ。
測定時には停止してまず計測し、
さらに30cmほど車体を前に移動します。
これでターゲットが回転運動します。
そこからハンドルを左右に動かして終わり。
4つのセンサーが
ターゲットのドット柄の動きを読み込んで、
瞬時に数値を演算。
これでハブのセンターと水平軸を計算し、
キャンバー・キャスター・トゥなどの詳細な数値。
ホイールベース・オフセット・SAIなどももちろん計測。
アライメントテスターが
世に登場して何十年たったのでしょうか?
大型コンピューターがパーソナルコンピューターに。
白黒iモード携帯電話からスマートフォンに。
ムーアの法則通りに進化を続けば、
当時の不可能が可能になる。
イーロン・マスクのスペースX(ロケット)が宇宙に行って、
海上で揺れる着地場にストッと着地する時代ですから。
たかだか数メートル先にあるターゲットの動きなんかは、
高性能なセンサーがあれば0.1mm単位で捕捉できるでしょう。
タイヤ外してジャッキアップ状態でも
センサーは捕捉し続けるので、
調整の作業性が劇的に向上したそうです。
アライメントテスターという商品自体が、
成長期ではなく成熟期に入ったのでしょうね。
測定精度は行き着く所まで行ったので、
作業性・利便性が求められるのはどの商品も同じ。
冷蔵庫・洗濯機・テレビのように機械としては
ほぼほぼ完成されたようですね。
(もっと小さく、もっと薄く そしてもっと安くでお願いします)
(この機械 高すぎ~ !!)
実際に2回計測しても
ほぼ同じ数値がでましたので、
作業性が格段に良い
ハンター社ホークアイHE421で決定しました。
http://minato-motors.com/blog/?p=255
3年前に見た時は、
まさかコレを導入するとは思わなかったですけどね~。
8月末から土間工事は順調に完了。
あとはリフト完成を待って設置のみ。
今回は工事から設置まで
全てをイヤサカ大阪さんにお任せました。
(イイ仕事をしてくれました。感謝)
去年設置したファンタスリフトの3倍はデカイ、
土間の穴が開いたまま10日間。
コンクリートを養生します。
リフト完成後に
アライメントテスターと同時に設置。
レベル出しからテスター較正作業。
やっと設置が完了しました~。
設置は完了したが、これではまだまだ使えない。
実はそのままでは、
リフトの使い勝手が悪いのです。
バックで斜め進入し、リフトに平行にして駐車するので、
ターニングラジアスゲージを横から踏みつけるリフト配置を採用。
前進・後進のまっすぐ進入で、
ハンドルは切らないのが一般的な配置だそうです。
もちろん前進進入の検討したのですが、
作業のしやすさを考慮してあえてバック進入を選びました。
(センサータワーが邪魔で必然的に斜め進入になります。)
前輪が乗るターニングラジアスゲージのスペースには、
オプションのフィラープレートでフラット化に出来るのですが・・・。
毎回入庫時に
T/Rゲージを外してフィラープレート設置。
出庫時には逆に再設置。
両方とも
メチャメチャ重くて腰壊すはず。
そこでT/Rゲージは外さずプレートだけ移動で済む
アルミ製の軽量フィラープレートを自作。
重さ3分の1まで軽量化し、
入出庫時も手間が無くなりました。
さらさらっと完成図を描いて採寸。
アルミ部材のオーダーカットで発注。
あとはアルミ溶接を
現物合わせで調整しながら作りました。
オプションのジャッキングビームリフトも
下降時には脱輪するぐらいの大きな穴が空いているので。
頑丈な天板をイヤサカさんにオーダーしたのですが・・・。
これがまた重い・・・。
二人では持てるが一人は無理。
(確実に腰が壊れる)
そこで天板を肉抜き加工して少し軽量化。
下部にキャスターを付けて、ガイドを自作。
一人で簡単に外せるようにしました。
自動車を整備するのも楽しいですけど、
こんな工作物を作るのもまたまた楽しいのです。
もともとビシャモン イヤサカリフトはブルーが標準なんですが、
今回はショールームで見たハンターレッドで特注オーダーしました。
サイズもロングホイール仕様を選択したので、
レクサスLS460ロング やハイエーススーパーロングも、
問題なくアライメントが測定可能。
アライメントテスターとリフトを増設したので、
これからアライメント調整の依頼をバンバン受け付けると・・・・。
思われるかも知れませんが、実際は逆で受け付けません。
アライメント調整は既に昔からメインでしている業者さんがあるので、
アライメントのみの作業はするつもりはないのです。
弊社はこのテスターをアナライザーとして使用して、
リフレッシュ整備に役立てたい。
好評頂いているリフレッシュプランの診断用測定機として、
活用したいと思っています。
・スキャンツール(G-SCAN)
・排気ガステスター
・バッテリーアナライザー(アーガス社)
・オシロスコープ(観測王)
見えないモノを診る機械。
それらと同列にアライメントテスターも
車両の劣化度分析や整備プランを試案するのに使いますし、
もちろん点検整備や足回りの部品交換時にも、
活用していきます。
弊社はチューニングショップではなく、
普通の自動車整備工場ですから、
安全・快適・経済的な整備を目指しています。
どのように活用するかは
今後のリフレッシュプランのブログにて
順次紹介しますね~。
そんなわけで今後ともミナト自動車を
どうぞよろしくお願いします。
Happy Car Life!!