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レクサス RC-F ATF完全圧送式交換    for NUTECニューテック NC-65 / NC-RF(仮名) 

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某県からお越しいただきました。

レクサス RC-F USC10  走行距離13100km

 

 

 

ATF完全圧送式交換の依頼です。

 

 

 

低めの車高にリップスポイラー。

 

弊社工場に入るためのアプローチは

やや傾斜があるのですが、

それを交わしながらリフトアップしました。

 

 

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走行距離は1万5千キロ未満。

 

サーキット走行用にATFを強化する為、

NUTEC NC-65を指名されました。

 

 

まずはオイルパン洗浄から始めます。

 

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オイルパンを洗浄し、ストレーナーも交換。

ガスケットも交換して、もう一度元の状態に組み立て。

 

 

 

 

ATFクーラーの洗浄はATF交換前に行います。

さすがに走行距離が浅いのでそんなに汚れてないですね。

 

 

 

 

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そこからプレ洗浄。

 

NUTEC NC-RF(仮名)で全量イッキに圧送式交換しますね。

http://minato-motors.com/blog/?p=17434 

 

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この時点でかなりキレイになりましたね。

 

 

 

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NUTEC 『NC-65』

ニューテック史上最高峰ATF

全化学合成ATF (エステル系)

 

 

 

極薄で強靭な油膜性能は、

ハオパフォーマス&ローフリクション。

 

 

もともと大排気量・多段ATやDCT用に開発された、

おそらく市販ATFでは最強のスペックフルードでしょう。

 

 

NC-65でもう一度圧送式交換をしますね。

 

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ほぼほぼ完璧に入れ替わりましたね。

 

ストリート走行なら約6万キロが次回推奨交換距離。

 

 

 

高温・高負荷が多いサーキット走行がメインの場合は、

ATF油温の変化で劣化度を判定してくださいね。

 

 

最後に規定温度でATFレベル調整を行いました。

 

 

 

 

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オプション整備のデフオイル交換は

NUTEC UW-76 75w140

全化学合成ギアオイル(エステル系)

 

 

ニューテック(Ultimate Weapon)シリーズは、

文字通りニューテックの最終兵器とアナウンスされ、

極限域でも安定した高油膜性能を発揮します。

 

 

 

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ATF交換は朝10時入庫で夕方17時頃の納車が多いです。

 

 

 

 

6時間程は交換時間をいただいていますので、

目の前のJR阪和線(百舌鳥もず駅)から、

大阪市内に遊びに行かれる方も多いですよ~。

 

 

 

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ATF交換のご予約は

HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

 

 

 

 

今年のGW10連休も休まずに限定営業しています。

http://minato-motors.com/blog/?p=21403

 

 

 

予約枠も残り僅かとなってきましたが、

GW中のATF交換・DSC等を希望される方は

お早めにご相談くださいね~。

 

HAPPY CAR LIFE!!

 

 

弊社が提案するリフレッシュプランとは??  

前回から3部作でご紹介した

ステージアのリフレッシュプラン。

 

 http://minato-motors.com/blog/?p=21512

http://minato-motors.com/blog/?p=21573

http://minato-motors.com/blog/?p=21642

 

 

(リフレッシュプランはこんな内容でやってますよ~)と、

ザックリとした感じで紹介しました。

 

 

 

 

今回ブログの本題(リフレッシュプランとは何?)

についてもう少し詳しくご案内したいと思います。

 

 

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10年10万キロ以上走行した車両にオススメしている

提案型整備(リフレッシュプラン)

 http://minato-motors.com/refresh/

 

 

(リフレッシュ・プラン)を日本語で無理やり書けば、

(一新・企画)かな??。

 

 

 

 

実は弊社のこのサービスを正確に伝えるならば、

(リフレッシュプラン)ではなく、

(リフレッシュ・プランニング)(一新する企画を計画する。)

と名付けたかった・・・。

 

 

 

ですが命名時に(リフレッシュプラン)としたのは、

単純に文字数が少ない、読み方もキャッチーで採用。

 

 

 

少し後にエゴサーチすると既にホンダNSXで、

同名のリフレッシュプランというサービスの

存在を知りましたが改名せずにそのままにしています。

 

(コンセプトも違うし競合する事もないでしょう)

 

 

 

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弊社がプランではなくプランニングと思っているのは、

メーカーや車種がバラバラで一つの企画で納まらないから。

 

車種も違えば年式も走行距離も違う、

仕事用か?プライベート用か?と用途もバラバラ。

 

 

ブレーキO/Hは○○万円、タイミングベルト交換は○○万円と、

単純に均一料金では算出できないのです。

 

 

 

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弊社のリフレッシュプランは

もしこの車両が私の愛車なら限られた予算で

どこから整備するのかをプラン計画し提案するのが

本質だと思っています。

 

 

 

 

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よくメール相談でリフレッシュプランっておいくらですか?と

質問されますがコレが答えられないのですよね~。

 

(パッケージ商品ではないので点検後でしか概算が出ない)

(それぞれ部品価格も違うし車両の酷使度も違う。)

 

 

そこで弊社ブログからあなたの愛車に類似する車種や、

イメージに近いブログを見つけてもらい、

○○年△△月のXXXXの作業はおいくらですか?と

質問していただけると返答しやすく助かります。

 

 

だいたいコレぐらいの作業をすると、

コレぐらいは掛かるんだ!という事がイメージ出来るでしょう。

 

 

 

事前に概算が算出できないならば発想を変えてみて、

(いくら掛かるのか?)ではなく(いくら掛けれるのか?)

とした方が経験上スムーズに進むと思っています。

 

 

 

 

 

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予算はいくらぐらい用意すればいいのか?ですが、

リフレッシュプランでは車種や要望に合わせて、

お引き受けする金額の下限を設定しお伝えしています。

 

 

 

 

トヨタ ヴィッツと レクサスLS460とでは、

部品価格が全く違いますし、部品構成も大きく違う。

 

新車からバッチリ整備していたワンオーナー車か?

それとも中古車購入した車両なのか?

 

メール問い合わせの内容と車両情報から、

最低コレぐらいの予算から始まりますよ~とお伝えしています。

 

 

 

 

 

また希望される整備内容とご用意できる予算が、

大きく乖離している場合は(弊社では無理ですよ~)と

やんわりお答えしています。

 

 

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リフレッシュ(一新)と謳う以上は、

あんまり変化も無く、正直良くなったのかな??とは

思わせたくはない。

 

 

今回依頼して良かったな~と実感出来る仕上がりにすると、

やはり年式・走行距離相応の整備費用が掛かるのが現状です。

 

 

 

 

また相応の費用を掛けるという事は、

まだまだ長く使用するという事でしょう。

 

基本的な保守整備はもちろんですが、

(現在劣化している)(今後劣化が予想される)部品類を、

予算に収まるなら優先順位を立ててプランニングしています。

 

 

 

現状だけではなく少し先の事も見越して、

替えるべき部品はこの際に交換する整備プランの提案。

 

 

 

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10万キロ10年経過した車を10万円・20万円ぐらいの予算で、

弊社ブログのようなリフレッシュ整備をするのは無理でしょう。

(部品代だけでそれぐらいは掛かりますし・・・)

 

 

 

逆に言えばそれぐらいの予算で、

(リフレッシュ整備が出来ます)と言うのは、

弊社としては不親切で不誠実だとも思っています。

 

 

 

 

各方面から批判覚悟でお伝えしたいのは、

もし出来たとしてもそれは車検時にするような保守整備。

 

ビフォーアフターがハッキリ体感できる、

弊社が目指すリフレッシュとは言えないと感じています。

 

 

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リフレッシュプランのご相談を受けた時には、

3つの質問をさせていただき参考ブログも添付しています。

 

 

・愛車の不満点、不具合点。

・預けられる期間

・今回の掛けれる整備予算

http://minato-motors.com/blog/?p=12375

 

 

 

まだ見た事も会った事も無い私にいきなり予算を

切り出されると多くの方はビックリするでしょう。

 

ですが予算が分らないと受け入れ可否も言えないし、

作業スケジュールも組めず、提案も出来ない。

 

 

問診時には必ず確認する事なので、

最初にハッキリ確認をさせていただいています。

 

 

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弊社が推奨するリフレッシュプランは、

全てのユーザーさんにオススメするメニューではありません。

 

 

 

そもそも万人受けする整備メニューではないので、

(え~そんなに費用が掛かるのか~!!)

(そこまで車にお金の掛けたくない!!)

(車なんて前向いて動けば良いんだ!!)

と思われるのが大多数でごく普通の感覚なのですから。

 

 

 

100人のユーザーがいれば弊社に依頼しようと思うのは、

1人か?2人ぐらいでしょう。

 

10年10万キロ以上走行した愛車に、

何十万円の整備費用を投入するのは、

ごく一握りの方なのだと実感しています。

 

 

 

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輸入車ではクラシックカーの文化が既に確立しており、

GT-RやRX-7・ロードスター・ランエボなどの国産スポーツカーや

クロカン4WD車などは全国各地に専門ショップなどがあります。

 

趣味性の高い車種にはもう既にメンテナンスをして、

リフレッシュする土壌があるのです。

 

 

 

 

 

ですが弊社がメインターゲットとしているのは、

ごく普通の国産車です。

 

 

ハイエースやアルファードなどのミニバンや、

クラウンやアテンザなどのミドルクラスセダン、

ヴィッツやシエンタなどのコンパクトカーなどなど。

 

 

チューニングやドレスアップ&カスタム、

車高調サスや社外パーツ取り付けも見向きもしない。

 

 

ほぼほぼ純正ノーマルの車両のみをお引き受けしています。

 

 

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まだまだ伝えたい事は多くあるのですが、

今回はこの辺りで終わりますね。

 

 

今後もブログの端々に弊社の思いを伝えていきたいと思います。

 

リフレッシュプランのご相談・ご予約は、

HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。

 

 

 

 

注意

国産車でも一部対応出来ない(しない)車種もありますので、

その時は作業不可とお伝えする場合もあります。

 

少人数で営業している弊社ではユーザー全ての要望に

お答えできるスペース、人員、時間に限りがあります。

 

ある程度の受入れを制限させて頂いていますので

申し訳ございませんがご理解の程宜しくお願いします。

 

HAPPY CAR LIFE!!

 

 

 

 

 

 

 

東京都からステージア NM35 リフレッシュプラン その3。ATF圧送式交換 ホイールアライメント調整などなど!! 

前回、前々回から引き続いて、

ステージアのリフレッシュプランをご紹介したいと思います。

 

 

ニッサン ステージア NM35

H16年式 走行距離11万キロ

 

 

 

 http://minato-motors.com/blog/?p=21512

http://minato-motors.com/blog/?p=21573

DSCとサスペンション・ブレーキ系などの整備を行ったので、

次はATF交換等に移ります。

 

 

過去の整備暦では数回ほどディーラーさんで

ATF交換を行っておりATFの状態も酷くはない。

そこで今回はオイルパン洗浄は不要と判断しました。

 

 

ATFチェンジャーを接続して、

本命ATFを使用する前にプレ洗浄を実施。

 

NUTEC ニューテックNC-RF(仮名)で、

全量圧送式交換をしました。

 

 

 

 

 

 

本命に使用するATFはNUTEC ZZ51改

全化学合成ATF (エステル系)

 

 

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こちらでもう一度全量圧送式で交換します。

 

 

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完全にキレイに入れ替わりましたね。

 

フルード量もバッチリ調整しました。

次回推奨交換距離は約5万キロです。

 

 

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カーエアコンリフレッシュα でACガスをリフレッシュ。

 

 

年々減少するAC冷媒ガスは、

ある程度の年数でリセットが必要。

 

 

冷媒ガスは消費したり、腐ったり、

劣化したりするものではないのですが、

ゴム配管などの隙間や継ぎ目から少しずつ漏れていきます。

 

極少量のスローリークなのでそれ自体は問題ないのですが、

何年もスローリークがあれば冷媒充填量は少なくなりますよね。

 

 

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極少量のスローリークと同時に

コンプレッサーオイルも少なくなります。

 

またオイルも使用すれば劣化しますので、

全交換は難しいですが補充する事は可能です。

 

 

 

AC冷媒ガスの回収・再生・再充填と平行して、

NUTEC NC-200 高性能コンプレッサーオイル注入を、

同時に行うのがカーエアコンリフレッシュαになります。

 

 

 

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ステージアNM35の冷媒ガス量は550g。

 

 

デンゲン社エコマックスJrをAC配管に接続して、

低・高圧の数値を確認します。

 

 

そして冷媒充填量を550gにセットしました。

 

NC-200もエコマックスJrに接続して、

スタートボタンを押せば交換作業が全自動で始まります。

 

 

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・車両に充填している冷媒ガスを全量回収し、

高密度フィルターでろ過して重量測定。

 

 

・全量回収が終われば真空引きに移行し、

配管内の水分や空気を除去します。(約10分)

 

 

・真空引きが終われば冷媒ガスのリチャージ。

内蔵冷媒タンクの重量を測定しながら、

規定充填量まで冷媒ガスを液化高速充填。

 

 

・同時にNC-200も配管内に自動充填し、

コンプレッサーの気密・潤滑等を強化します。

 

 

 

 

ちなみにデンゲン社エコマックスJrは50回毎に、

濾過用の高性能フィルター交換が必要です。

 

50台の施工数は弊社ではスグに到達するので、

頻繁に純正フィルター交換&オイル交換をし、

メンテナンスを行っています。

 

 

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結果的には550gあるはずの冷媒ガスが、

年々減少し420gしか入ってなかった事が分りました。

 

規定充填量より130gほど少なかったようですね。

 

 

10分間の真空引き後に重量管理で550gチャージしましたので、

数年はACメンテは不要でしょう。

 

 

逆に言えばエアコンメンテは、

コレとACフィルター交換ぐらいしかする事がないのです。

 

 

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整備リフトからアライメントリフトに移動して、

分解・交換したサスペンションブッシュを(1G締付)します。

 

 

リフトアップ中のサスペンションが伸びた状態で、

ブッシュを固定すると接地した時はブッシュのゴムが捻れます。

 

 

 

 

ブッシュの不要な捻れ(テンション)は

性能低下・耐久性低下・乗り心地悪化と良い事は何も無い。

 

 

タイヤを接地した状態でブッシュを締付けているボルトを緩め、

もう一度規定トルクで締付けます。

 

ブッシュを開放し正常な状態に戻してあげるのが(1G締付)。

 

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そこから軽く試運転をしブッシュやショック等を馴染ませて、

ホイールアライメントを測定・調整しますね。

 

 

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ハンター社 ホークアイWA470

高精度センサーカメラ4つを搭載した

最新鋭のアライメントテスター

 

 

軽量樹脂製クランプ式ターゲットで、

ホイールを傷付けずにスピーディーに装着可能。

 

 

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イヤサカ ビシャモン アライメントリフト

ロングバージョンの特注ハンターレッドカラー

 

国産整備リフトNO,1のビシャモンリフト。

信頼性・耐久性は抜群、水平レベルを長期維持します。

 

 

それでも機械なのでグリスアップ、シリンダオイル交換は、

欠かさずしてますけどね。

 

 

 

 

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規定の位置以上に上昇させてから下降してロック。

 

ガッチリと機械的にロックしてリフト油圧も開放し、

水平レベルを確保できました。

 

(テスター、リフト共に定期的な校正をしています。)

 

 

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エンジンOFF・PブレーキOFF・ミッションNレンジ、

所定の位置から車体を押して約25cmほど前進し、

ステアリングを左右に振って元に戻す。

 

 

4つのターゲットの動きを4つのセンサーカメラが捕捉し、

高精度のアライメント数値を演算。

 

 

その数値から前後のキャンバー、キャスター、SAI、トゥ、

包括角度にスラスト角などをバランスを取りながら調整します。

 

 

 

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NM35のリアはカムボルトがあるので、

キャンバー・トゥは調整可能。

 

フロントはトゥしか調整機構がないのですが、

サブフレームの位置を微調整するクレイドル調整で

全体のバランスを整えました。

 

 

SAIのみレッドになっていますが、

左右差がほぼ無くしたので問題ないでしょう。

 

 

 

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試運転をして作業後の状態を確認し、

リフトアップして作業ミスが無いかを入念にチェック。

 

 

納車日まで試運転と作業確認を繰り返し、

ユーザーさんへの納車に備えます。

 

 

 

 

 

数えた事はないですが今回の整備では

恐らく数百箇所のボルト・ナットを緩めて締付。

 

締め付け後にはマーカーペンでチェック印をしています。

 

 

 

それでも作業した場面を頭の中で何度もイメージ再生し、

手順や作業ミスは無いか?を記憶を辿る。

 

 

整備士は心配性の性格で丁度良い。

いつもそう思っています。

 

 

 

納車時には画像を交えながら作業内容を説明して、

必要な方には画像をお渡ししています。

 

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こんな感じでリフレッシュ整備したステージア。

納車後にいただいたメールを公開します。

 

 

 

ステージアのリフレッシュプランでお世話になりました○○です。不具合なく帰宅できましたことお知らせします。

 

今回フロントの駆動系から異音が出始めたため、自分で思っていたより少し前倒しでリフレッシュプランをお願いすることになりましたが、結果は作業してもらって大正解でした。

徐々に劣化してくるとなかなか感じにくいものですが、作業後の変化は明らかで、新車時のころを思い出させるものでした。

サスペンション系はコーナーでの安定感、揺れの収まり具合、路面の荒れたところを通過するときの小さな異音解消(あまり感じていなかったが作業後静かになっていてびっくりした)。

また、ハンドル操作も滑らかになったような気もします。

DSCではエンジン音がから雑味がきえ滑らかなり、エアコンガスリフレッシュでは多分コンプレッサーから出ていたと思われる異音が消えていました。

 

それほど調子が悪いとは感じていませんでしたが、年式と距離なりの劣化は少なくないのだなと良い経験になりました。

簡単に行ける距離ではありませんが、今後冷却系などリフレッシュが必要になってくるところがありますので、その際はまたよろしくお願いします。

 

 

 

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3部に分けてご紹介したステージアのリフレッシュプラン。

 

結構長編になりましたね~。

 

 

 

この3部作で終わりと思いきや、

実はココからが今回のブログの本題に入ります。

 

 

そもそも(リフレッシュプラン)って何??

・費用や日数はどのくらい掛かるの?

・料金プランはあるの?

・どのような感じで依頼すればいいの?

 

 

次のブログでは(リフレッシュプランについて)を、

さらりとご案内したいと思います。

 

HAPPY CAR LIFE!!

 

 

東京都からステージア NM35 リフレッシュプラン その2。 サスペンションなどの下回り整備でリフレッシュ。

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前回ブログから引き続いて、

ステージアのリフレッシュプランをご紹介します。

 

ニッサン ステージア NM35

H16年式 走行距離11万キロ

 

 

http://minato-motors.com/blog/?p=21512

前回ブログではまずエンジン吸気系のカーボン除去

DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

を行いました。

 

 

 

 

 

次はサスペンション等の足回りをリフレッシュします。

 

第一希望整備だった下回りからの異音。

60km/hぐらいで走行するとコーコーとか、

ゴーゴーとかフロント辺りから聞こえてくる。

 

 

 

 

試運転の時点である程度目星は付けましたが、

(見込み修理)をする訳にはいかないので確証が欲しい。

 

 

リフトアップしてスピードメーター読みで60km/h。

(タイヤを空転させる)

 

 

聴診器代わりのロングマイナスドライバーを耳に当てて、

ハブベアリング周辺の音を聞き分けます。

 

 

 

ナックル、デフ、左右を聞き分けて、

Fr左ハブベアリングからの異音と診断しました。

 

 

診断方法としては定番の手法でしょう。

 

 

 

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フロントサスペンションを分解し、

ナックルからハブベアリングを交換します。

 

 

手でハブを回すと左のみ感触がやや軽く、

微かな引っ掛かりがありましたのでビンゴでしょう。

 

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油圧プレスと冶具でハブからB/Gを外し、

新しいB/Gに負荷を掛けないように圧入しますね。

 

 

 

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・FrロアアームASSY

・FrテンションロッドASSY

・スタビライザーブッシュ

・スタビ ロアB/J ASSY

 

負荷の掛かりやすいサスペンションアームブッシュや

ボールジョイント類を交換します。

 

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ショックアブソーバー及び周辺消耗部品も交換します。

(オール純正品で交換しました。)

 

 

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フロントドライブシャフトをオーバーホール。

 

純正ブーツグリスKITでIN・OUT共に、

リフレッシュ交換をしますよ~。

 

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インナー側のベアリンググリスは粘度が低下し、

サラサラのシャバシャバになっていました。

 

これでは油膜を確保できず磨耗の原因になりますね。

 

 

 

 

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FR車のリア Dシャフトは作業保留。

これぐらいの距離なら今すぐしなくても大丈夫でしょう。

 

 

 

 

 

ショックアブソーバー等を分解しているうちに、

エンジンマウントも同時交換。

 

サブフレームを外しながら

エンジンと挟まれているマウントを交換しますね。

 

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エアバキュームで吸収する振動幅を制御している、

この電子制御エンジンマウント。

 

結構高額です。

 

部品商に(コレ金額か違ってない??)と確認するほど、

お高いマウントインシュレーター。(特に右)

 

 

 

確か??エアバキュームが無いタイプは、

そこまで高くなかったような気がします。

 

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リアのサスペンションも分解しました。

 

 

ショックアブソーバー一式を交換し、

スプリングインシュレーターも上下交換。

 

リア スタビのブッシュも交換します。

 

 

 

サスペンションアームのブッシュの亀裂も無く、

今回は再利用となりました。

 

 

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この年代のニッサンFR車によくある

定番のリアデフキャリアブッシュ破損。

 

 

メール相談時にブッシュ交換を提案し、

事前に対策代替ブッシュを取寄せておきました。

 

 

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液体封入式ブッシュからオイルが漏れていますね。

 

 

メーカーからはブッシュのみの部品供給はなく、

サブフレームASSYに付属しているそうです。

 

 

さすがにサブフレームごと交換するのも

費用が掛かりすぎるのでホワイトラインのブッシュで対応。

 

 

分厚いブッシュが圧入されているので、

SSTを使用して交換しました。

 

 

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デフオイルはNUTEC ZZ-32 80W120で交換しました。

 

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ディスクローターとパッドは少し前に交換済み。

 

今回はブレーキキャリパーをシールKITで、

オーバーホールしますね。

 

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キャリパーを完全洗浄してから、

最低限のブラスト処理で錆除去。

 

シールをはめ込む溝が錆びている箇所だけは、

キレイにしておきます。

 

 

ピストンはコンパウンドで磨き上げて、

シール&ブーツを交換して挿入しました。

 

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ブレーキパッドのバックシムを洗浄して、

WAKO’S BPRグリスを塗りこみます。

 

防振・防錆・防水 高性能グリス。

 

 

ブレーキフルードを交換してエア抜き作業。

 

 

 

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エンジン冷却水(LLC)は圧送式でリフレッシュ。

 

ラジエターリフレッシャーを接続し、

交換しにくいLLCを全量交換します。

 

 

最後にLLC再生強化剤を注入し、

防錆・消泡性能を強化してエア抜き作業。

 

 

 

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サスペンション分解交換時の1G締付や、

ホイールアライメントは最後に行いますのでしばしお待ちを。

 

 

こんな感じで続くステージアのリフレッシュプラン。

まだまだ作業は続きます。

 

 

次回ブログでも引き続き、

ステージアの整備内容をご紹介しますね~。

 

それではHAPPY CAR LIFE!!

 

 

 

東京都からステージア NM35 リフレッシュプラン その1。  ドライアイスで煤除去作業。 直噴エンジンの定番整備。

東京都からお越しいただいたのは

ニッサン ステージア NM35

H16年式 走行距離11万キロ

 

 

 

リフレッシュプランのご依頼です。

 

なお今回はリフレッシュ整備をした箇所が多いので、

数回に分けてご紹介したいと思います。

 

 

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メールからのご相談では以下の事を教えてもらいました。

 

・おそらくフロント?からコーコーと異音がする。

(ハブベアリングか?)

 

・以前弊社ブログで見た同型車のDSCをしてほしい。

 http://minato-motors.com/blog/?p=19761

 

 

 

10万キロを超えても車両には大きな不具合はないが、

長く良い状態で使用する為のリフレッシュ整備を希望。

 

 

 

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予約入庫をしていただいて、まずは問診。

 

お車の不満点などを詳しくお聞きして、

今後の整備の流れなどをご説明しました。

 

 

 

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早速試運転をしてみると60km/hぐらいから響く異音。

 

おそらくフロント左ハブでしょう。

リフトアップしてから再確認しますね。

 

 

 

事前ホイールアライメントを測定して、

各数値を確認します。

(やや乱れているがそれほど酷い数値ではない)

 

 

 

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そして整備リフトに移動し、

車両全体を点検します。

 

 

 

排気ガスの数値を確認し、

バッテリーアナライザーで充電・発電状態をチェック。

 

スキャンツール(G-SCAN)を接続してライブデータを点検。

 

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下回りやエンジンなどを点検しながら、

整備が必要な箇所を見つけていきます。

 

 

 

デジタル・アナログ両面から点検して、

整備プランを考えるのですがここで重要なのが(予算)です。

 

 

(一体この愛車にいくらの整備費用を投入するのか?)

 

 

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リフレッシュと謳う以上は10年10万キロ走行した車両でも

(きちんとした整備をすれば全然違うよね!)と感じて欲しい。

 

 

そこで過去の整備暦や現在の不満点からメール相談の段階で、

(今回投入できる整備予算)をズバリお聞きしています。

http://minato-motors.com/blog/?p=12375

 

 

 

 

車種に合わせてお引き受けする最低予算は区切っていますが、

ここを曖昧にすると結果的にはリフレッシュが出来ず、

中途半端な整備に終わり(思ってたのと違う)となりかねない。

 

 

 

 

 

メールからの内容や過去の整備状況、

希望する整備や現状の不満点。

 

それらを考慮して予算的に無理な場合は

(それは無理ですよ~無駄金になるよ~)

(良い結果にはならないよ~)とやんわりお伝えしています。

 

 

 

 

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さてさて話を戻しますね。

 

 

 

 

そんな感じで整備プラン制作し御見積を提示。

 

愛車の現状とリフレッシュ整備箇所を説明して、

OKが頂ければ作業に着手します。

 

 

 

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DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

 

直噴エンジンのインテーク系に蓄積するカーボン煤を、

完全除去する弊社オリジナルのスペシャル整備メニュー

 

世界初のオンリーワン。

 

もともとはトヨタ直噴GRエンジン用に開発したのですが、

今回はその応用ですね。

http://minato-motors.com/blog/?cat=169

 

 

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インテークバルブが見えるまで、

各部品を分解していきます。

 

 

スロットルバルブやサージタンクの内側が、

EGRの煤で真っ黒になっていますね。

 

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VQ25DD直噴エンジン。

 

やっとインテークポートが見えてきました。

内部のバルブを確認しますね。

 

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トヨタGR直噴エンジンよりも、

さらに細いインテークポート内径。

 

カメラの焦点が合いづらく撮影がしにくいですね。

 

 

バルブのシャフトや傘部にはビッシリカーボンが付着し、

燃焼熱でカッチカチに固着していました。

 

 

またポート内径にもカーボン煤だらけで、

手作業での除去はほぼ絶望的・・・。

 

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弊社が独自に開発したDSCは、

今から4年前に誕生しました。

 

 

エンジンをオーバーホールせずに、

短時間で完璧にカーボン除去。

 

 

もちろんエンジンにはノーダメージで、

エンジンのコンディションを回復させます。

 

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車体をマスキングして、

ドライアイス3mmペレットを洗浄機に投入し、

特殊ノズルを装着して軽くワンショット。

 

 

 

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ペレットが直撃した部分だけキレイに剥離しましたね。

 

 

ここから数種類のノズルとアダプターを組み合わせて、

バルブとポート内径を洗浄していきます。

 

 

 

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燃焼室に煤やペレットが入らないように、

圧縮上死点にセットして作業しました。

 

 

バルブ本来の形状に戻り、

あきらかに吸気の流れが良くなりそうでしょ!

 

 

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エンジンはガソリンと空気がキレイに混ざり、

混合気になってから点火燃焼するのが理想。

 

 

ですが直噴の場合は完全な混合気が出来る前に、

点火燃焼が始まる時もあるので、どうしても煤が出やすい。

 

 

そして構造上インテークバルブに煤が付着しやすく、

走行が進むと徐々に蓄積して硬化固着する。

 

 

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煤になるという事は燃料がパワーに変換出来ていない。

簡単に言えば(ガソリンを無駄にしている)のです。

 

 

 

DSCはエンジン本来のパフォーマンスに戻す為の

(清掃系整備)だとお伝えしています。

 

 

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ガンコな煤固着もこんな感じでピッカピカ。

 

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スワールコントロールバルブもDSCで洗浄し、

ガスケットは純正品で交換します。

 

 

スロットルボディも清掃して、

各学習値を初期化リセット。

 

 

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とりあえずこれでDSCは終了です。

 

(DSC後のレビューは他のリフレッシュ整備と合わせて紹介します。)

(ユーザーさんからレビューのメールをいただいていますので)

 

 

 

 

 

リフレッシュプランはこのまま他の作業に進みますが、

ニッサンVQ25DD直噴エンジンへのDSCだけの依頼なら、

日帰りで作業は完了しますよ~。

 

 

 

次回ブログでは引き続きステージアNM35の

サスペンション整備などをご紹介しますね。

 

 

リフレッシュプランはまだまだ続きます~。

 

 

HAPPY CAR LIFE!!