静岡県からプレマシー リフレッシュプラン 前編。 前回同様2台目の愛車もリフレッシュ。 直噴エンジンの煤除去作業。
静岡県からお越しいただいたのは、
マツダ プレマシー CWEFW
走行距離13万キロ
リフレッシュプランのご依頼です。
http://minato-motors.com/blog/?p=21674
このプレマシーのオーナーさんは
弊社のリフレッシュプラン依頼は2回目になります。
前回作業をさせていただいたのはマツダ RX-8。
http://minato-motors.com/blog/?p=19195
http://minato-motors.com/blog/?p=19265
走行距離10万キロオーバーしたもう一台の愛車を、
前回同様にリフレッシュする為に依頼されました。
(いつもありがとうございます。)
試運転後に排気ガステスト。
事前ホイールアライメント測定も行います。
排気ガスは車検基準値内に収まっており、
ホイールアライメントもそこまで酷い状態ではないですね。
バッテリーアナライザーで充電発電状態をチェック、
エンジンルームや下回り等も点検しました。
車両全体を見ながら不具合箇所をピックアップ。
今回の整備予算から考慮して、
お勧めの整備プランの御見積を提案しました。
ここまで作業して初めて概算見積が出来ます。
よくメール質問で(リフレッシュプランは、おいくらですか?)
と聞かれますが正直答えようがないのが現状です。
ですが概算が分からない状態では
ユーザーさんも依頼しにくいと思いますので
類似車両の整備ブログと総額費用を返答させていただいて、
整備予算の参考にして下さい。
現状の悪いところだけ整備するのは、
私的には(保守整備)と呼んでいます。
点検結果や使用状況、車種特有のウィークポイント、
壊れる前にあらかじめ予測し整備するのが(予防整備)。
リフレッシュプランでは(保守整備)の優先順位は高いですが、
大きく比重を占めプランニングに悩むのが(予防整備)。
むやみやたらに部品交換するのも無駄ですし、
行き当たりばったりのその場限りの整備も無駄なのです。
(もしこの車両が私の愛車なら、
限られた予算でどこまで整備するか?)
リフレッシュプランのメインテーマかなっと。
オーナーさんと協議して了承が得れましたので
リフレッシュ整備を始めますね~。
マツダ ガソリン直噴エンジン LF-VDS
MZR2.0 2.0L DISI
ガソリン直噴エンジン特有のインテークバルブに蓄積する
強固なカーボンをDSCで除去します。
DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
弊社が開発したオリジナル整備。
圧縮空気でドライアイスペレットを高速噴射。
(昇華爆発力)(熱収縮)のドライアイスの特性を利用した
次世代洗浄方法。
ドライアイスショットでエンジンにノーダメージで、
短時間に完璧にカーボンを除去していきます。
ドライアイスの粒が圧縮空気で高速噴射され、
バルブのカーボンに直撃。
瞬間的な(熱収縮)で付着物に脆くし、
隙間にドライアイスが入り込む。
同時に直撃したドライアイスは
固体から気体に一気に変わる。(昇華爆発力)
昇華による急激な体積膨張は750倍。
小爆発が瞬時に連続して起こる事で
母材からカーボンが一気に剥がれる。
しかも柔らかいドライアイスが衝突しても、
金属製のエンジンは全くノーダメージ。
飛散したカーボンで車体が汚れないようにマスキング。
また燃焼室にカーボン等が入らないように、
圧縮上死点バルブ全閉にセットしてショットしています。
1気筒分が終わればクランクを回して、
次のポートでドライアイスショット・・・。
4気筒8ポートを全て奇麗に除去完了。
樹脂製マニホールドの内部にも煤が付着しているので、
こちらは洗浄剤で洗い流しました。
ガスケット類はすべて新品に交換していますよ。
吸気の気流を乱すカーボン蓄積を除去して、
理想的な気流の回復。
噴射から混合気になる時間が短い直噴E/Gは、
吸気渦が乱れると燃料と空気が均等に混ざらず、
ムラのある混合気に点火する事になります。
燃焼室単位で見るとストイキなんですが、
部分部分でみるとリッチだったり、
リーンだったりするのでしょうかね?
燃料を全てパワーに変換されないと
本来のエンジン性能は発揮できないと思いますよ。
その他にもウォーターポンプやサーモスタットなどの
E/G冷却系の消耗部品も今回交換しました。
走行距離から心配していたラジエターは、
もう少し使えそうですね。
(交換を保留にしました。)
LLCも全量圧送式で交換します。
使用するのはムラタトレーディング社の
ラジエターリフレッシャー。
冷却ラインを切り離しアダプターをIN・OUTで接続。
片側から内蔵ダイアフラムポンプでLLCを圧送し、
エンジンを掛けながらLLCを循環させます。
もう片側から排出されたLLCは
高密度ダブルフィルターでろ過して、
もう一度冷却ラインに戻します。
エンジンが暖機しサーモスタットが開いて、
数十分間ほど圧送を続けます。
交換後に消泡剤や防錆剤を強化する為に、
LLC再生強化剤を注入しエア抜き作業を行いました。
アイドリングストップからの再始動時に、
エンジンの振動が気になりだしたという事で・・・。
走行距離から考慮してE/Gマウントインシュレーターの
劣化度が激しい2点のみを交換しました。
振動源(E/G)に近い右側と
加減速で劣化するロア側。
まだまだリフレッシュ整備は続くのですが、
かなり長くなりそうなので今回はここまで。
次回ブログもプレマシーの
リフレッシュプランの続きを紹介しますね。
サスペンションや下回り系を整備します。
どうぞお楽しみに~!
HAPPY CAR LIFE!!