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北海道からCX-5  リフレッシュプラン 長編ブログ第2部。マルチサーブでインジェクターとDPF洗浄。

北海道から大阪府堺市のミナト自動車までお越しいただいたのはマツダ CX-5 KE2AW 走行距離14万キロ。


車両全体を整備し、新車時のコンディションに近づける提案型整備リフレッシュプランで入庫しました。





第1部ではマツダSKY-D定番のインテークの煤をDSCで完全除去。
http://minato-motors.com/blog/?p=35191


第2部ではこちらもSKY-D定番整備になったマルチサーブを紹介します。




ディーゼル普及率が高い欧州から導入したマルチサーブ。


ガソリン/ディーゼル問わず、インジェクター・ターボフィン・インテーク・DPFを専用ケミカルでシステム洗浄するマルチな洗浄整備機器。


ここまで高性能で守備範囲の広いエンジン系洗浄機器は、世界中見渡してもマルチサーブぐらいでしょう。


マルチサーブの機器自体も非常に高額ですが、使用する専用ケミカルもなかなか高額。 (おそらく国内の市販ケミカル類の数倍高いかな。)



それではインジェクター洗浄システムから始めます。


フューエルサプライポンプのIN・OUTにホースを装着し、マルチサーブと接続。




ディーゼルシステムパージ1000mlをマルチサーブに投入。


75分間ほどアイドリング。
ユックリ確実に燃料ライン内の汚れを洗い流していきます。


コモンレール式クリーンディーゼルは燃料を高温高圧にして噴霧しますので、どうしてもスラッジが発生します。

発生したスラッジは超微細な粒子なのですが、これが燃料が流れるライン内に付着。


特に精密なインジェクターニードル部などでわずかに堆積すると、燃料の噴射が乱れ燃焼状態に影響します。

その辺りはメーカー側も想定内で、ある程度は(噴射学習値)としてECUが補正制御するのですが、それも限度がありますよね。




そして補正では補えないほど詰まってくると、高額なインジェクター交換になります。


インジェクターを分解や交換などをせずに、システム洗浄するのがマルチサーブのインジェクター洗浄システム。





約75分ほどアイドリングから、やや高めの回転数にセットし作業をしています。







次はDPFシステム洗浄。


DPFに繋がるホースにマルチサーブを接続。

1液目のDPFクリーナーをマルチサーブに投入し、DPFに直接ケミカルを注入しますね。



DPFクリーナーを注入して15分待機。


そしてエンジン始動をして5分間待機。

次は2液目のDPFフラッシュを投入します。



エンジン回転数を2000rpmまで上昇させて、DPFの暖機と洗浄効果の促進。



これでインジェクターとDPFのシステム洗浄は一時終了。




このあとはホース類を外して、元の状態に戻す。
そこから強制白煙・異臭排出作業に移ります。


マルチサーブ後には猛烈な白煙と異臭がマフラーから排出されます。
(普通にやれば工場内は煙と臭いで大惨事に。)


弊社ではそのような(美しくない整備作業)はしたくないので、独自に開発した排煙異臭回収装置を自社製作し作業をしています。



これでほぼ臭いや煙を気にせずに、確実に短時間で作業が出来るようになりました。



ミナト自動車は住宅地のど真ん中にあるので、無茶な作業は出来ないんですよね。


透明のパイプ内を流れ出るマルチサーブ後の廃液モニター。
(企業秘密のため周辺は隠しています。)

廃液の泡はコンディションによって(グレー・ブラウン・ホワイト)の3色で出てきますね。 今回はホワイトでした。


高温の泡とガスを分離させて、ガスの異臭は除去しています。





マルチサーブのインジェクターとDPF洗浄システムには個別にアフターケミカル1本ずつ付随します。


・ディーゼルエクストリームクリーナー
・DPFリジェネレーター


燃料給油時に燃料タンクに投入し、走りながらインジェクターとDPFを遅効的に洗浄します。



こちらは納車時に手渡ししていますよ。


DSCとマルチサーブの作業後も引き続きリフレッシュプランが進み、サスペンションやブレーキ等の整備をしていきます。


次回ブログでは足回り下回りの整備を紹介しますね~。
それではお楽しみに~!!


HAPPY CAR LIFE!!



北海道からCX-5 リフレッシュプラン 長編ブログ第1部。 スカイアクティブD 煤堆積完全除去作業。DSCドライアイスショットカーボンクリーニング。

年間何台ぐらいでしょうか??
結構北海道からの作業依頼が多いですね。



小樽からフェリーで京都府舞鶴・福井県敦賀に行き、大阪府堺市の弊社まで高速で移動。

もしくは苫小牧市にある陸送基地にユーザーさんが搬入し、弊社まで陸送。


今回依頼いただいたCX-5は往復陸送での入庫・納車。

ユーザーさんとは顔を合わす事がなかったのですが、その分は打ち合わせをメール・電話にて入念に行いましたよ~。

北海道からもっと近くにミナト自動車のブログのような作業が出来る整備工場を探したそうですが、やっぱり無いんですよね~。



CX-5のATF交換などはギリ出来ても、DSCやサスペンション・ブレーキ整備などの車両全体的なリフレッシュ整備を、最新の整備機器で行えて実績十分となるとかなり探すのはキツイでしょう。




依頼された皆さんに聞くと(ミナト自動車ブログのようなリフレッシュ整備をしてほしい。)と地元整備工場に相談すると、やんわり断られるそうです。

まず見積の時点で経験が無いと大変ですから。



マツダ CX-5 KE2AW 走行距離14万キロ

車両全体を点検し新車時の状態に近づける提案型整備(リフレッシュプラン)の依頼です。


不具合箇所・気になる点
・時折排気ガスの白煙や匂いが気になる。

・乗り心地が悪くサスペンション等をリフレッシュしたい。



そして地元では出来ない整備 or 普段はメンテナンスしない箇所を中心に整備を提案させていただきました。



もともとトルクフルで低燃費・乗りやすいCX-5を取り戻す整備をこのブログで紹介しますね。




普段は入庫時に問診をするのですが、今回は陸送のため電話でお話ししました。


試運転をして事前ホイールアライメント測定をし、リフトアップして点検。

スキャンツールでライブデータを確認し、バッテリーアナライザーで充電系チェック。


アナログ・デジタル両面から点検し、お勧めの整備プラン見積を提案しました。
作業内容を説明し、OKがいただけたので作業を始めます。





まずはDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)から。

マツダ スカイアクティブDと言えば、トルクフルで乗りやすいクリーンディーゼルですが煤堆積がある。

メリット・デメリットはもう皆さんご存じだと思います。


コレ誰が言い出したか知ってますか?
日本で初めてSKY-Dの煤堆積の弊害を指摘し、煤完全除去に成功したのはミナト自動車。



今から7年前の2016年から弊社ブログで注意喚起とDSCの案内をしてきました。
おかげさまで全国各地からDSCの依頼を頂戴し、作業実績台数は軽く数千台以上となりました。


当時はね、マツダの煤堆積を指摘するとネットでは大騒ぎになって大変でした。(ミナト自動車の嘘だ!デマだ!ステマだ!!などなど。)

弊社のブログやメールにアクセスが集中し、3日ぐらいはサーバーダウンで業務に支障が出たほどで・・。

http://minato-motors.com/blog/?p=10114




早速インテークマニホールドやEGRバルブ等を外します。


同時にDSCオプション整備(水冷EGRクーラー洗浄)のため、EGRクーラーも外しました。


排気ガスを冷却するEGRクーラー内のフィンはダダ詰まり。
これでは効果的に高温の排気ガスを冷やす事が出来ませんね。




インテークマニホールドのEGR導入パイプはほぼ詰まっていました。

排気ガスを吸気系統に導入する為のパイプが詰まると、EGRが使えず燃費や燃焼状態が悪くなります。

また出口が詰まるとその手前にあるEGRクーラーも詰まっていき、悪循環のループに突入。




ディーラーさんなら全部品交換の高額修理が案内されますが、弊社ではドライアイスを使用した特殊洗浄技術で部品交換せずに対応しています。



エンジンヘッド側のインテークポートとインテークバルブ。
こちらも煤に埋もれて経路が狭くなっていますね。



空気の流入も悪くなり、エンジンパフォーマンスや燃費が低下する。

新車時は低速からトルクフルなのに、ある程度走行すると加速等が劣化していませんか?






弊社が開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)

ドライアイスペレットを高速噴射して、付着物を完全除去。
エンジンにノーダメージで短時間で完璧に。







ドライアイス洗浄機と独自開発したDSC用ノズルとアダプターを装着して作業をしてます。


DSC作業中の様子は完全非公開&見学不可。
申し訳ございませんが企業秘密の部分が多すぎてお見せできないのです。


その代わりにデジカメでバンバン撮影していますので、引き渡し時にはその画像を見ながら説明をさせていただいています。



軽くワンショットでアルミ素地が見えるほどキレイに剥離しましたね。


まだまだ煤塊が残っていますので、ノズルとアダプターを組み替えて完璧に仕上げます。




圧縮上死点にセットし1気筒づつショットをします。

終わればクランクを回して次の気筒をショット。



全4気筒8ポート全てキレイに洗浄しました。




EGRクーラーやインテークマニホールドと吸気シャッターバルブなども洗浄終了。


完璧にキレイになりましたね。


サンドブラストやクルミブラストは硬いメディアを打ち付けて、メディアの研磨力で削り落とす作業。


ドライアイス洗浄は指で潰せるほど柔らかいドライアイスペレットを使用。 よってメディアの硬度に頼った洗浄方法ではないのですね。



熱収縮と昇華爆発力というドライアイスの特性を利用した次世代洗浄。

母材金属を傷付けずにトラブルなく洗浄作業が出来るので、精密な金型洗浄や食品加工装置の洗浄にも広く活用されています。




またドライアイスは放置すると昇華して大気に消えるので、エンジン内に残留する可能性はゼロ。  よってトラブル無し。



DSCの累計施工台数は数千台。 ガソリン直噴からクリーンディーゼルのインテーク煤除去はノートラブルなんですよね。


純正ガスケットで組立て、割れやすいLLCバイパスパイプはオプション整備でホースと一緒に対策品で交換しました。

樹脂製から金属製に純正対策品で対応。


破損したまま放置されていたハーネスカプラーも弊社では補修をしています。


ディーラーさんでも補修カプラーを常備していないのかな? 結構割れたままで無理やりタイラップで縛り付けているいる場合が多いですね。

弊社では100種類ぐらいは補修用カプラーを在庫。



このような小さな部品も外れてしまうとエンジン不調になりますからね~。



冷却水を補充し、劣化しやすいラジエターキャップ交換。



こんな感じでサクサクッとDSCが終わりました。


CX-5 KE2AWのリフレッシュプランはまだまだ続きます。


次はマルチサーブでインジェクターとDPFの洗浄。 そしてATF交換にサスペンション整備にホイールアライメント調整を順番に紹介しますね。


トルクフルで乗りやすいCX-5を取り戻そう!!
HAPPY CAR LIFE!!


三重県からクラウンGRS200 後編 ATF完全圧送式交換!! 全化学合成ハイパフォーマンスATF!!

三重県からお越しいただいたのはクラウンGRS200 


前回ブログでDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)やインジェクター洗浄システムを紹介しましたね。  http://minato-motors.com/blog/?p=35087



後編ブログではレクサスISやGS・クラウンやマークXに搭載されている6速ATのATF交換等を紹介します。



まずはATF交換から。



問診後に試運転をしてリフトアップ。
ATFのチェックをして作業を始めます。



オイルパンを外して洗浄。
硬化した古いガスケットはフルード漏れの原因になりますよ~。




バルブボディに装着されたストレーナーは純正新品に交換しました。


オイルパンを組み立てて、ATFを補充し完全暖機。


密封式6速ATに自社製作のアダプターを接続して、圧送式交換の準備完了。




昔はトヨタ・レクサスの密封式ATのATF圧送式交換は不可能と言われていました。

ですが10年前に日本で初めてクラウン・レクサス用の専用アダプターを開発し、不可能を可能にしたのがミナト自動車。 




おかげさまで北は北海道、南は九州など全国各地からATF交換のご依頼をいただいて累積作業台数は数千台となっております。 (多すぎて正確には数えてないけどね。)

http://minato-motors.com/blog/?cat=8

本命ATFにニューテックのATFを使用しますので、プレ洗浄用フルードはニューテックNC-RFを使用しています。 




汚れたAT内部はオイルパン洗浄ストレーナー交換をして、本命ATFで圧送式交換をしたぐらいではキレイに入れ替わりません。


その間にプレ洗浄という作業を組み込みます。


簡単に言えばAT内部のススギ洗い。 汚れを取ってから本命ATFで入れ替えた方が完璧に入れ替えれるのです。




そこで弊社が企画してニューテックさんに依頼して誕生したのがNC-RFリンシングフルード。   http://minato-motors.com/blog/?p=17434



取扱店は日本では弊社のみ。

(NC-RFでプレ洗浄してからニューテック最強のATFで交換してほしい!!)という依頼が多いので、200Lドラム缶数本は常時在庫しています。


日本でATF交換をしている整備工場は多いですが、プレ洗浄フルードだけで600~1000リットル単位で発注している整備工場はほぼ無いと思いますよ。



NC-RFリンシングフルードで全量圧送式交換。


・左奥の新油モニターはNC-RF
・中央ビーカーは回収した廃油
・右手前のクリーナーモニターはプレ洗浄後のATF



新油と比べるとまだまだ汚れていますが、廃油と比べると少しキレイになりました。



15分間のアイドリングタイム。
リンシングフルードNC-RFでAT内部をススギ洗いし、本命ATFで入れ替える準備が整いました。



本命ATFに使用するのはニューテック史上最高峰ATF『NC-65』
全化学合成ハイパフォーマンスATF (エステル系)



・最高ランクの化学合成ベースオイルを贅沢に使用。
・極薄で強靭な油膜性能は市販ATFでは最強レベル。

・ローフリクション・ハイパフォーマンス&ロングライフ
相反する要求を高次元で達成するために、ATFの価格は非常に高額。


NC-65の評価はみんカラ等のSNSで絶賛されているので、効果や性能に疑問を抱く方は是非検索してみてくださいね。 




ATFチェンジャートルコン太郎にNC-65を入れ替えて、もう一度全量圧送式交換を行いますね。





完璧に入れ替わりました。


ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は6万キロ。
ストリート走行なら6万キロ以上は使用できますが、目安としての交換時期はこれぐらいです。





ATFクーラーを洗浄し、油温検出モードに設定してから規定温度でレベル調整。


他社でATF交換をしてからイマイチ良くならず、弊社にてATF交換を依頼される場合がよくあります。


フルードレベル調整が正確に出来ていない車両が多々ありますね。

正確な作業手順はもちろんですが、水平レベルを確保出来ている整備リフトでないとATFの量を正確に調整出来ないんですよね。



(依頼した整備工場のリフトはどうでした??)とそんな時は聞いています。


デフオイル交換もニューテック。

全化学合成ギアオイル NC-70 75W90 エステル系



純正オイルの数段上のギアオイル性能。



デンゲン社エコマックスjrでAC冷媒ガスをリフレッシュ。


年々減少するエアコンガスは定期点検が必要ですよ~。


エコマックスjrのホースを車両側AC配管に接続。

規定充填量をセットし、ニューテックNC-200もセット。


規定充填量450gに対し回収できたガス量は340g。
110gほどガスが少ない状態でした。


全量回収し配管内を真空引き。
再生した冷媒ガス450gを高速液化充填して、コンプレッサーオイルNC-200も同時注入しました。



コンプレッサーオイルNC-200も全化学合成オイルを使用。
気密・潤滑性能がUPします。






これからも他社では出来ないニッチで高性能な整備機器を導入していきますので、どうぞお楽しみに。




DSCやマルチサーブ、ATF完全圧送式交換等の御見積・ご予約は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしています。


必要事項を記入していただいて、希望する作業をお知らせ頂ければ返信をさせていただきます。

それではHAPPY CAR LIFE!!






三重県からクラウンGRS200 前編。  エンジン微振動・加速フィーリング低下は??カーボン煤が堆積か! ドライアイスでリフレッシュ。

三重県からお越しいただいたのはクラウン GRS200

以前にレクサスLS600hのリフレッシュプランを作業させていただいて、今回はクラウン200系の作業を依頼されました。


依頼内容
・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
・スパークプラグ交換
・マルチサーブインジェクター洗浄システム
・LLC圧送式交換
・ATF完全圧送式交換
・デフオイル交換
・カーエアコンリフレッシュα


計7点の作業を承りました。

これから紹介する作業は180系以降のクラウンやレクサスIS・GSに行う定番整備ですよ~。  (ディーラーさんでは提案すらされない内容です。)





トヨタ・レクサスの直噴ガソリンエンジンの吸気系に堆積するカーボン除去。

弊社が7年前に開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)で、エンジンにノーダメージで短時間に完璧に除去します。






信号待ちでの微振動や加速フィーリングの低下。
ある程度走行したクラウンあるあるですね。



それらを解消するために開発したのがドライアイス洗浄を利用したDSC。






煤が飛散してもボディーが汚れないように完璧なマスキング。
3M社製の高性能マスカーを使用。


ドライアイス洗浄機にドライアイス3mmペレットを投入し、DSC専用ノズルとアダプターを接続しました。





軽くワンショットしてみると固着したカーボン塊が一部吹き飛びましたね。





・ドライアイスペレットを圧縮空気で高速噴射。
・熱収縮と昇華爆発力で瞬時に異物を剥離。

アルミやクルミなどの硬いメディアを使用せず、柔らかいドライアイスペレットでの洗浄作業は、母材金属にダメージを残しません。




精密な金型の洗浄や食品加工装置の洗浄などで活躍している(ドライアイス洗浄機)

ドライアイス洗浄機を自動車整備に活用したのは、ミナト自動車が日本では初めてでしょう。





硬いメディアを使用したアルミナ・クルミブラスト作業は(研磨力)で異物を削り取る作業。

ドライアイス洗浄はー78℃の熱収縮と衝突時の昇華による750倍の体積膨張で付着物を瞬時に剥離させる。

そもそも研磨と剥離では洗浄原理が違うのですね。



圧縮上死点にセットし、バルブ全閉状態でショット。
(煤やペレットが燃焼室に入らない。)



複雑で細く深いポート奥にあるインテークバルブの傘部やシャフト部を完璧に洗浄しました。


硬いメディアを使用せず、ドライアイスを使用するメリットはもう一つあります。

それはメディアがエンジンに残留する可能性がゼロだから。




硬いメディアが万が一残っていてバルブシートに噛み込めば、おそらく圧縮不良になるでしょう。

ドライアイスはエアブロー等をしなくても、放置すれば自然に昇華して大気に消えます。  


つまりエンジンにドライアイスが残留する可能性はゼロ。
ヒューマンエラーがあっても残留する事はありえない。




整備してエンジンが調子悪くなれば、意味ないですよね。






ガスケット類は純正新品に交換。

スワールコントロールバルブやスロットルボディもドライアイス洗浄でキレイになりました。



DSCオプション整備 (スパークプラグ交換)

DSCでインテークサージタンクが外れている時に同時交換すれば、スパークプラグ交換工賃が安くなります。


NGK史上最強のスパークプラグ プレミアムRXで全数交換しました。

冷却水はラジエターリフレッシャーで全量圧送式交換でリフレッシュ。


エンジン・ラジエター・ヒーター内にあるLLCを、この装置で全量交換。
同時に冷却ラインの浮遊物を回収しろ過しています。




メーカー整備書に記載されているラジエター下のドランプラグを開ける方法では、残念ながら全ての冷却水は交換出来ないのです。


エンジンを掛けながらゆっくり確実に入れ替えていきますね。



最後にLLC再生強化剤で防錆・消泡性能を強化し、エア抜き作業も行いました。


DSCでインテークのカーボン除去を実施し、マルチサーブ インジェクター洗浄システムでは(インジェクターや燃焼室を専用ケミカルでダイレクトに洗浄)します。


エンジンのフューエルラインを切り離し、マルチサーブのホースをエンジン側に接続。

インジェクションシステムパージをマルチサーブに投入。


燃料タンクのガソリンを使わずに、このケミカル剤で直接フューエルラインに流し込みます。


精密なインジェクターに付着するスラッジやカーボン除去。
燃料噴霧口や燃焼室内もケミカルの効果で洗浄。




約70分ほどエンジンを掛けながら、ユックリ洗浄していきますね。

時々回転数を上下変動させながら作業をしています。



・高回転までのスムーズなフケ上り。
・信号待ちでの不快なエンジン微振動。


カーボン煤が堆積し燃焼状態が悪くなれば、噴射されたガソリンはキレイに燃えません。

精密なスプレーパターンでガソリンを噴射しなければ、短時間で完全な混合気になりません。



つまりガソリンが無駄になり、パワーに変換されず、そしてマフラーへの煤が増える。


良い事なんて何もない。





・最適な吸気渦を復活させて混合気を形成し燃焼。

・キレイなスプレーパターンで燃料噴射。

・確実な圧縮・強い点火燃焼。



GR系V6エンジンをリフレッシュしましょう。





次回ブログでも引き続きクラウン200系の整備を紹介しますね。


・ATF完全圧送式
・デフオイル交換
・カーエアコンリフレッシュα


3点ともにニューテックの高性能製品で新車時以上の性能を引き出します。


それではHAPPY CAR LIFE!!







ハイエース KHD201 DPF警告灯点灯。   DPFが詰まって交換後!! 何故詰まったのか??が重要です。

大阪府からお越しいただいたのはハイエースKDH201 H19年式
数年前に弊社でATF交換をしていただいた方から相談がありました。



エンジン不調になりDPF警告灯が点灯し、地元整備工場にてDPFを新品交換。

警告灯は消灯したが(このまま乗り続けても問題ないでしょうか?)とメール相談がありました。





インジェクターやEGRバルブ・エンジン自体の煤堆積も気になるので、DSCやマルチサーブの見積希望。



御見積を提示し、数週間後に予約入庫していただきました。



スキャンツールを接続し、ECUのライブデータを確認。

各数値を見て現状を把握します。



ハイエースの標準ボディはエンジンルームが狭いので、DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)での洗浄は難しい。





そういう場合はマルチサーブでインテーク系の煤を、専用ケミカルで除去していきます。




ですがいきなりマルチサーブで作業をするのではなく、比較的簡単に分解できる部分までは外しましょう。


吸気シャッターバルブ・エアダクト・EGRバルブ・水冷EGRクーラーなどを外しました。



分解時には各機関の機能点検をしています。
適正な負圧と電磁バルブスイッチが作動しているかも調べますよ。




そこから煤堆積の状態をチェックしますね。

EGRバルブは煤堆積で酷い状態ですね。


手作業で煤除去するのは大変なので、ドライアイス洗浄で洗浄しました。




水冷EGRクーラーもフラップを分解して、内部を確認。
予想通りフィンの内部で煤が詰まっています。



こちらは弊社が開発した特殊洗浄装置でキレイにしましょう。






ハイエースのマルチサーブ(インテーク洗浄システム)では吸気シャッターバルブ~水冷EGRクーラー・EGRバルブまでの分解洗浄で終了し、それ以降はマルチサーブでの洗浄に切り替えます。




ですが今回は状態が悪かったので、更に奥にあるインテークマニホールドを確認しました。




この年式ぐらいからインテークマニホールドの吸気ポートにはスワールコントロールバルブが採用されています。



1気筒に対して2系統の吸気ポート。  一つは四角いポート形状で、もう一つはフラップ付きの丸型形状。


フラップを開閉して燃焼室に流入するスワール気流渦をコントロールしています。



開閉は負圧で制御していますが、フラップのシャフトが完全に煤固着し全く動きません。


これでは常にフラップが閉められた状態なので、高回転・高流量時には、燃焼室に空気が入りずらい状態になりますね。



・燃焼室に流入する空気量が想定より少ない。
・燃料に対して空気が少ない状態での燃焼。
・リッチ状態が多くなり、煤の発生が多くなる。


正常に動かないと必要以上に煤が発生するので、当然DPFに堆積する煤の量も増える。


その状態が長ければ、頻繁にDPF再生が繰り返され、燃費も悪くなりDPFも壊れる。




DPF警告灯点灯し交換したからもう安心!!ではないんですよね~。



エンジンヘッド側のインテークポートはまだマシな方なので、こちらの煤はマルチサーブで洗浄しましょうか。



DSCのドライアイス洗浄をすればこれぐらいの煤堆積なんて楽勝。

でもエンジンルームにスペースが狭いのと、養生マスキングが大変なので作業不可。  仕方がないですね。




インテークマニホールドは固着が酷いので、新品交換となりました。
(煤除去してもシャフトが固着で断念)




これで低回転時と高回転時での吸気渦のコントロールが可能になり、燃料と空気の撹拌が出来るようになりますね。






ガスケットやホース・割れたカプラーなども交換しました。


配線のカプラーは熱劣化でパキパキ割れますのでリペア。



組み立てて冷却水を補充し、エア抜き作業と暖機。



そこからやっとマルチサーブの出番です。


まずはインジェクターとターボチャージャーから内部洗浄しますね。



マルチサーブのホースを、ハイエースの燃料ラインに接続。

ディーゼルシステムパージをマルチサーブに注入。


液晶画面の指示通りに作業が進む。



フューエルサプライポンプ・コモンレール・デリバリーパイプ・インジェクター等の内部を強力な専用ケミカルで洗浄中。


特に精密なインジェクターニードル部や噴霧口周辺に堆積するスラッジや煤を洗浄するのは非常に重要です。


約70分ほどアイドリング状態で作業をし、ひとまず終了。

引き続いてターボチャージャーフィン部に付着する煤も同時に洗浄します。


マルチサーブにディーゼルターボサーブを注入。



こちらも70分ほど掛けてアイドリングし、洗浄していきます。






次は吸気インテーク系の煤洗浄作業を行います。

マルチサーブを吸気シャッターバルブの上流側に接続。



ディーゼルインテーククリーナをマルチサーブに注入。


インテークの吸気経路にケミカル剤を微細噴霧し、インテーク内に固着した煤塊を洗い流していきます。


吸気シャッターバルブ~インテークマニホールドまでは、分解で煤を完全除去したのでこのケミカルはエンジン側ポートに直接届きます。



ケミカルで煤粒子を溶かすのではなく、結束を緩める。
固着が緩んだ煤粒子は気流に流されて燃焼室で燃えます。




ケミカルで硬い煤を溶かすのは困難ですが、煤同士の結束を緩めて洗い流すのがディーゼルインテーククリーナです。



煤堆積が多過ぎると、ディーゼルインテーククリーナの使用本数が増えます。
(1本あたりの価格が高いケミカル剤)


手作業で除去出来る箇所は分解で除去し、出来ない部分はマルチサーブで洗浄する2段重ね。

約75分ほどアイドリングをしながら、インテーク内部にケミカルを噴霧し洗浄しました。


作動中はマフラーから猛烈な異臭と白煙が出ますので、排煙回収装置で無害除去しています。



こんな感じで作業したハイエース KDH201のマルチサーブ洗浄システム。


全ての作業が完了後に試運転。
スキャンツールを接続し、ECUライブデータ確認。


数値も良好。 

インジェクターの補正学習値も±1mm3未満に整いました。



これでエンジン燃焼状態も改善し、DPFの詰まり再発も無くなるでしょう。




詰まったからDPFだけ交換しても意味ないですよ~。
(何故そうなったか?)を調べないと、交換した部品が無駄になる分かりやすい事例でしたね。






納車時にアフターケミカルのディーゼルエクストリームクリーナー1本をお渡ししました。


後日燃料タンクに注入してもらい、遅効的にフューエルラインを洗浄していきます。



ハイエース200系等の煤除去作業(マルチサーブ)をご希望の方は、HP(お問い合わせフォーム)から御見積やご予約をお待ちしています。


必要事項や不具合点なども記載していただけると助かります~。

それではHAPPY CAR LIFE!!