minatomotors のすべての投稿

福井県からマツダCX-5 ATF完全圧送式交換!!全化学合成ハイパフォーマンスATF ニューテックNC-65!

前回・前々回ブログから3部に分けて紹介しているマツダCX-5のDSC・マルチサーブ・ATF交換作業。

http://minato-motors.com/blog/?p=33419 その1
http://minato-motors.com/blog/?p=33469 その2


通常は1泊2日で納車していますが、今回は1週間お預かりで作業をさせていただきました。

マツダCX-5 KE2AW 走行距離10万キロ



最後の作業はATF交換。


まずはATFの状態を確認し、ATオイルパンを外します。


ストレーナーも交換しオイルパンは洗浄します。


ATケース側とオイルパン側の密着部を完全脱脂して、液体ガスケットで再装着。

弊社のオイルパン組立用の液体ガスケットは某国からの直輸入品。
性能はもちろんですが作業性が良く、仕事が早くキレイに仕上がるのが特徴。


この液体ガスケット以外では作業する気が起きないほどで、なぜ国内で流通していないのかが不思議です。

排出した分のATFを補充し、完全暖機。
漏れをチェックして密封式ATにアダプターを接続。


これで密封式ATのATF圧送式交換の準備が出来ました。


まずはプレ洗浄を行います。
使用するプレ洗浄フルードはニューテックNC-RF。



弊社が企画しニューテックさんに作っていただいたスペシャルリンシングフルード(NC-RF)   今のところ国内では弊社のみの取り扱い商品になっています。  http://minato-motors.com/blog/?p=17434



それではニューテックNC-RFで全量圧送式交換をしますね。

オイルパンを洗浄しプレ洗浄をして、やっとここまでキレイになりました。


左奥が新油モニター。
中央ビーカーが廃油ATF。
右手前がクリーナーモニターでプレ洗浄後のATF。

ほぼ透明のNC-RFよりやや汚れていますが、廃油ATFと比べるとかなりキレイになったのが分かると思います。




このまま15分アイドリングタイム。
このあとは本命ATFでもう一度交換しますね。


弊社では高トルクが発生するスカイアクティブ-Dに、ニューテック NC-65のみをオススメしています。


全化学合成ハイパフォーマンスATF エステル系
極薄で強靭な油膜性能はローフリクション・ハイパフォーマンス。

高温・高圧・高回転時でも長く安定して油膜を確保するNC-65は、輸入車大排気量エンジン搭載車の多段AT・DCTに向けて開発されました。



SKY-Dr6速ATに対しては、既に数百台ほど使用してきました。
ユーザーさんの評判も良く、みんカラ等のSNSでも高評価ですね。


高価なエステル系ベースオイルを使用していますので、一般走行レベルの熱負荷であれば、そんな簡単には劣化せず長く使用が出来ますよ~。  純正ATFよりも数段ロングライフ化になります。




完璧に入れ替わりましたね。
ここまでキレイになれば次回交換推奨距離は約6万キロ。


最後にATFクーラーを洗浄し、フルードレベルも規定温度で調整しました。





トランスファとリアデフオイル交換はニューテックNC-70。
全化学合成ギアオイル エステル系






DSC・マルチサーブ・ATF交換などの作業が完了し、最終試運転を行います。
最終チェックをして無事納車となりました。




納車時には撮影した画像を見ながら、どのような作業をしたのかを説明しています。

またマルチサーブのアフターケミカルも手渡ししています。
アフターケミカルはインジェクター用・DPF用と各1本ずつ、燃料タンクに投入するタイプで遅効的に内部を洗浄します。





本日もミナト自動車ブログ日々是好日にお越しいただきありがとうございます。

DSC・マルチサーブ・ATF交換のご依頼は、HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

必要事項を記入し見積希望と送信していただければ、数日後には返信が届くと思います。   どうぞ宜しくお願い致します。



福井県からマツダCX-5 その2。マルチサーブでインジェクターとDPF洗浄!! 

前回ブログで紹介したマツダCX-5 KE2AW 走行距離10万キロ。
インテーク系に堆積する煤をDSCで完全除去しましたね。
http://minato-motors.com/blog/?p=33419

今回のブログでは引き続きCX-5の作業を紹介していきます。


クリーンディーゼルと従来型のディーゼルの大きな違いは2つ。

・高圧圧縮した燃料を超微細に噴霧するコモンレール式インジェクター。
・燃焼時の煤をマフラーから排出しないDPF。


ざっくり言えばこの2つの機能が増えたのですが、その分(故障・トラブル)も増えました。


インジェクター・DPFともに高価な部品ですので、(壊さないよう、壊れないよう)に予防整備は必要ですよね。


ディーゼル普及率が高い欧州から導入したマルチサーブ。


あちらのディーゼルメンテナンスは一歩先を進んでおり、ユーザー側もメンテナンスの必要性を理解しているのでしょう。


国産機では同じようなコンセプトの機器はないので、多数の海外機器を検討してマルチサーブを導入したのです。

おかげさまでDSCと同時にマルチサーブを指名していただく事が多くなりました。http://minato-motors.com/blog/?cat=270



まずはマルチサーブ インジェクター洗浄システムから始めます。


フューエルサプライポンプのIN・OUTにマルチサーブのホースを接続。

マルチサーブにディーゼルシステムパージ1000mlを投入。

強力洗浄にセットして圧力調整をし、約75分間掛けてポンプ・デリバリーパイプ・コモンレール・インジェクターの内部を洗浄します。


エンジンを掛けながらマルチサーブからディーゼルシステムパージをゆっくり流し込み、内部に付着しているスラッジをゆっくり洗い流すのです。




このディーゼルシステムパージ1000mlは非常に高額で、DIYで簡易に行う類似商品とは値段と効果も数段違います。



ディーゼルのフューエルライン内部って結構汚れてますよ。
フューエルフィルターを交換するとよく分かるのですが、濾過紙が真っ黒に汚れていますから。


軽油を高温高圧に圧縮すればどうしても黒いスラッジが発生するので、パイプ内やインジェクターのニードル部は汚れが付着します。


ニードル部や噴射口の隙間が汚れで狭くなると、適切なタイミングで適切な燃料を噴霧しづらい。



4気筒各インジェクターの噴霧バランスが乱れてくると、振動が増えたり燃焼状態が悪化したり、排気ガスが汚れてきます。



手作業ではそれらの部分をキレイにすることは不可能なので、このような特殊機器を使用し特殊なケミカルの効果でクリーンにしていきます。



そんな感じで75分経てば終了。



次はDPFシステム洗浄を行います。


DPFに繋がるホースにマルチサーブを接続。

液晶の指示通りに進めていきますね。
1液目の(DPFクリーナー)を投入します。



DPFクリーナーをDPFへ注入し、15分間のインターバル。


その後に5分間のアイドリング状態。


続いて2液目の(DPFフラッシュ)を投入。



エンジン回転数を2000rpmぐらいでキープしDPFの温度上昇。  洗浄効果を促進させます。


5分経過したら、とりあえず完了。

インジェクターとDPFの洗浄でマルチサーブの機器を使用するのはここまで。


問題はこの後にある猛烈な(白煙・異臭排出作業)が大変なんです。

これにナンダカンダで2時間ほど掛かるので、トータルで4時間ほどは必要ですね。



インジェクターの気筒間バランスも整い、DPFの数値もほぼゼロに改善しましたね。



高額な部品交換になる前に、定期的なメンテナンスをおススメしています。

DSCでインテーク系の煤堆積をクリアし、吸気効率を回復させる。
インジェクターもDPFもリセットして、最適な燃焼状態に戻す。


ディーゼルは低燃費・高トルクを発揮するエンジンですが、それが出来るのも燃焼状態が良い時のみです。   燃焼状態が悪いと高性能なSKY-Dでも走らないエンジンになってしまいますよ~。


次回ブログでも引き続きCX-5の作業を紹介します。
納車時の説明では上記画像のマルチサーブ アフターケミカルをお渡ししています。  そちらも一緒にご紹介します。





残す依頼作業はATF完全圧送式交換。
(ATFは無交換で良い)と言うのは間違った認識でしょう。
(10万キロ無交換車は交換出来ない)も、また間違った認識。



累計数千台のATF交換実績のある弊社なら、完璧にキレイに確実にATFを入れ替えれますね。
次回ブログをお楽しみに!  HAPPY CAR LIFE!



福井県からマツダCX-5 DSC・ATF圧送式交換 オプションフルセット!! ドライアイスで煤堆積を完全除去。

福井県から来店されたのはマツダCX-5 KE2AW 走行距離10万キロ
スカイアクティブ-Dの定番整備をご依頼いただきました。

作業内容的には1泊2日で完了しますが、今回は1週間預かりで週末入庫・翌週末納車となりました。





最近はマツダSKY-DのDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)依頼が多いので、オプション数が多い場合はお預かり期間が長い方が助かるんですよね~。

連日DSCを作業すると体力的にキツイんですよ~。

依頼内容
・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
・水冷EGRクーラー洗浄
・インタークーラー洗浄
・LLC圧送式交換
・LLCバイパスパイプ交換

・マルチサーブ インジェクター洗浄システム
・マルチサーブ DPF洗浄システム

・ATF完全圧送式交換 for NUTEC
・オイルパン洗浄ストレーナー交換一式
・リアデフ、トランスファ ギアオイル交換

ほぼフルセットに近いこの内容を完璧に行うには丸2日間が必要です。



手際よくインテークマニホールドとEGRクーラー・インタークーラーを外しました。


インタークーラーの内部に溜まったブローバイオイルを自重落下で排出。

組付ける時に内部を洗い流して、パーツクリーナーで脱脂します。


水冷EGRクーラー洗浄の内部で煤が堆積していますね。

こうなると高温のEGRを冷やすことが出来ないので、クールドEGRが効果的に使えなくなります。

4気筒8個の吸気ポートは比較的キレイでした。

煤の堆積も少なく、10万キロ走行にしてはマシな方だと思います。



逆に吸気シャッターバルブやインテークマニホールドの入り口には、大量の煤が堆積。


こうなるとアクセルレスポンスが低下し、ドッカンターボの乗りにくいCX-5になりますね。    また空気とEGR(排気ガスco2)との制御がスムーズにできなくなるので燃費も当然悪くなります。



インテークマニホールドの入口付近で煤が堆積する車両もあれば、エンジンインテークポートに堆積する車両もあり、乗り方やメンテ次第で堆積する場所が変るのですよ~。


マスキング完全体前の画像。

ここから完璧なマスキングをしますが、全容は企業秘密でお見せしていません。

弊社が6年前に開発したDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)は唯一無二。


ドライアイス洗浄機を使用して(エンジンにノーダメージで短時間で完璧に)煤堆積を除去します。

その作業は完全非公開で見学も不可にしています。企業秘密が多すぎるのでお見せ出来ないのですよね。





DSCはただ単にドライアイス洗浄機で煤を取っているだけではなく、その他の非公開作業も多くあります。   (キレイにすればOK)というわけではないので、模倣される事もないのです。


作業中は画像を多く撮影していますので、納車時には画像を見ながら作業説明をしています。



8ポート全て洗浄完了。

バルブ傘部やシャフト裏も完璧に洗浄していますよ~。



インテークマニホールド・EGRクーラーや各バルブも、全てDSCでキレイになりました。


高額な新品交換ではなく、DSCでリフレッシュ洗浄。





奥行30cmのフィン内部まで完璧に煤堆積を除去しました。

これによりEGRの冷却効率が回復し、効果的にクールドEGRが使えるでしょう。




『EGRクーラーは超音波洗浄機でキレイにするのですか??』と最近よく質問されます。  おそらくYouTubeの影響だと思いますが、答えはノーです。

EGRクーラーのフィン奥まで完璧に貫通させて洗浄するのは超音波洗浄機レベルでは無理です。 (弊社もスナップオンの大型超音波洗浄機はありますが、アレでは無理でした。フィン奥までキレイにならない。)


そこで弊社ではEGRクーラー用の洗浄装置を自社開発し、特殊な洗浄剤で短時間に完璧にフィン奥まで煤を除去しています。


6年間1000台以上のDSC作業実績も唯一無二ですから。



本来はこれぐらいの吸気経路が確保されているのですが、あそこまで煤が堆積すると新車時の性能を発揮するのは難しい。


洗浄後は空気流れが良くなったのが分かると思います。




各バルブもDSCで洗浄しました。

これで新品部品は使用せず、ガスケットのみ新品交換しますね。



ちなみに上の画像は(手作業でバルブを清掃)と(DSCでのバルブ洗浄)の違いです。


ミナト自動車では(中途半端な・不完全な仕事)はしたくないんですよね。


インテークマニホールド等を組み立てて、LLCバイパスパイプホースも交換しました。

そこからLLCをラジエターリフレッシャーで脈動圧送式交換。
エンジン・ラジエター・ヒーターの全LLCをろ過再生し、最後にLLC再生強化剤が各添加剤を強化します。 同時にエア抜き作業も行いました。


劣化しやすいラジエターキャップはデフォルトで新品交換していますよ。



次回ブログではマルチサーブ インジェクター・DPF 洗浄システムをご紹介します。


それではHAPPY CAR LIFE!!







マツダ アテンザGJ系 リフレッシュプラン その3。 サスペンション・ブレーキをリフレッシュ!!新車時のコンディションを取り戻そう!!

前回・前々回ブログでスカイアクティブ-Dのウィークポイントであるインテークの煤堆積とインジェクター&DPF洗浄の予防整備を行いました。

http://minato-motors.com/blog/?p=33195 その1
http://minato-motors.com/blog/?p=33266 その2



今回のブログはリフレッシュプランのメイン整備であるサスペンション・ブレーキなどの足回り下回り整備をご紹介しますね。


事前ホイールアライメント測定や各テスターを使用した点検。
リフトアップしてタイヤやアンダーカバー等を外して車両全体の点検。

そこからリフレッシュプランの御見積を制作。


ユーザーさんにリフレッシュ整備のプランと見積を提示しました。
多少修正をしてOKがもらえたので作業を始めますね。


まずはブレーキキャリパーからO/Hします。

20万キロまでO/Hは未実施だったので、今回のリフレッシュプランで行いますね。


リアキャリパーのダストブーツを確認すると、こんな感じでダストブーツが破れていました。  これでは雨水やダスト等がキャリパー内部に侵入しますよね。




フロントキャリパーも同様にこんな感じになっていました。


4つのキャリパーのうち、3つのキャリパーダストブーツが破損。

整備士の方ならこの時点でピン!!と来たでしょう。
以前にブレーキを整備した人が正しい処置をせずにブレーキ整備をした結果、ダストブーツを破損させたとスグに分かる。


幸いキャリパーピストンの腐食や傷もなく、キャリパー内部の損傷もなかったので完全洗浄して再利用は可能でした。


もし錆び付いていたらキャリパーASSY1個で4万円ぐらいするので、3つだと結構な出費になっていたと思います。


正しい方法でキャリパーを分解し洗浄して、シールやダストブーツを組付けました。



組付けた後も(ピストンとシールの馴染ませ作業)も行い、ピストンがスムーズに引っ掛かりなく動くようにしてから車体に組付けます。


恐らく以前整備した方は上記画像のような状態でブレーキキャリパーを組付けたのだと思います。

ダストブーツにエアが溜まった状態だと、ブリっとブーツが膨らみます。 


そしてブレーキパッドとピストンの間にブーツが挟まると、ブチッとブーツが切れて破損するのです。

ダストブーツ内部のエアを抜くとダストブーツの蛇腹がキレイに畳まれて、ブーツがハミ出ることもありません。

リア側も同じくエア抜きをしてから車体に組付けます。



整備書には(ピストンとシールとの馴染ませ作業)(ブーツのエア抜き作業)も記載されていません。

当たり前に知っているべき事を知らない整備士が作業をすると、こんな風にユーザー側が無駄な出費を払う場合があります。



今回のブログでナンバープレートを隠しているのは、都道府県名を明かすとご迷惑が掛かる可能性があるので、今回はナンバープレート隠しました。




キャリパーのホルダー側も洗浄してグリスアップし、ダストブーツ交換。

前後ブレーキパッドも交換します。


低温から高温まで安定した粘度を長期間維持する高性能ブレーキパッドグリスWAKO’S BPRをバックシムに塗り込んで組付けました。



ディスクローター研磨で再生。
乱れて歪んだローターの面を整えて、均一にしていきます。


研磨というとガッツリ削るイメージがありますが、実際は表面を軽く整える作業ですのでご安心を。


最後に耐熱塗装を塗装してフィニッシュ。
これで新車時と同じ制動力に戻りますね。




ドライブシャフトO/Hですが今回はリビルト品で対応しました。


いつもは純正ブーツグリスKITで組み替えするのですが、メール相談時に異音があると判明しましたので、内部破損を考慮してリビルト品で交換する事に。



ただリビルト品のブーツでは耐久性が低いので、リビルト会社にお願いして純正ブーツグリスKITで組立を別注しました。


続いてサスペンション整備はヘタヘタに劣化したショックアブソーバー及び周辺消耗部品を交換します。


ロアアームのリアブッシュは大きく破損しており、ボールジョイントブーツも亀裂が入っています。

これでは乗り心地も悪く、直進安定性も低下しますよね。



フロントはショックアブソーバーだけではなく
・アッパーマウントやベアリング・インシュレーター
・スタビライザーリンクロッド&ブッシュ
・ロアアームASSY
なども交換しました。


リアもショックアブソーバを交換しますが、ロアアームASSY・スプリングシートも同時交換しますね。


リアロアアームASSYを交換したいのではなくブッシュのみを交換したいだけなのですが、マツダはこのブッシュだけの部品供給がないのでASSY交換になりました。



ハブベアリングも20万キロ走行したのでお役御免。

4輪のハブベアリングASSYを交換します。

分解しリフレッシュした部品を、適切な方法と手順で組付。

ブレーキ同様に間違った組み立てをすると折角交換した部品が破損しますからね~。


ブレーキフルードを交換しながらエア抜き作業も行います。


ATFも完全圧送式交換でリフレッシュ。


オイルパンを脱着洗浄しストレーナーも交換します。




オイルパンとATとの合わせ面をキレイに脱脂洗浄してから、液体ガスケットを使用して組付け。


フルードを補充して完全暖機し、圧送式交換をします。

密封式ATにアダプターを装着し、ATFチェンジャー(トルコン太郎)を接続。


まずはNUTEC リンシングフルードNC-RFでプレ洗浄。

NC-RFはニューテックさんと弊社とのコラボ企画から誕生したプレ洗浄専用フルードです。


一般販売はされておらず弊社もドラム缶200リットル単位で購入。
現在ドラム5本単位で在庫していますが、1000リットル在庫してもスグに売り切れるので在庫管理が大変ですね。

原油高・円安の影響で価格を維持する為に、なんとか安定供給に努めています。

奥に見える新油(NC-RF)と比べると少し濁っていますが、中央ビーカーの廃油と比べると結構キレイに入れ替わりましたね。




このまま15分ほどアイドリングタイム。
次は本命ATFでもう一度交換します。

ニューテック史上最高峰のATF (NC-65)
高価なエステル系基油を贅沢に使用した全化学合成ハイパフォーマンスATF


極薄で強靭な油膜性能はローフリクション・ハイパフォーマンス
高温・高圧・高回転時にも安定した油膜を維持。



スカイアクティブ6速ATには数百台ほどの交換実績があり、おかげさまで評判は上々でリピート率も高いですね。


NC-65のレビューはみんカラ等のSNSで高評価をいただいているので、弊社から説明する必要はないでしょう。


完璧に入れ替わりましたね。


(NC-RF)&(NC-65)とのコンビ圧送式交換が出来るのは、国内ではミナト自動車のみになります。


最後にATFクーラーを洗浄して、規定温度でフルードレベル調整を行いました。

今回のアテンザにはDSCやマルチサーブ サスペンション・ブレーキ整備以外にも走行距離を考慮して、いろいろな整備を提案しました。


・フューエルエレメント交換
・ウォーターポンプ&サーモスタッド交換
・オルタネーターワンウェイクラッチプーリー交換

これらはDSCでインテークマニホールドやEGRクーラー洗浄時に行いました。

年々減少するエアコン冷媒ガスも、デンゲン社エコマックスjrで回収再生再充填。

結果的には規定充填量よりも250gほど冷媒ガスが不足していたようですね。
規定量490gで再充填し、コンプレッサーオイルもNC-200で潤滑強化しました。

アライメントリフトに移動します。

サスペンション整備の必須作業(1G締付)
組付け時に発生するブッシュの捻じれをボルトナットを緩めて開放し、もう一度再締付します。

1G締付をしないと交換したブッシュが早期に破損しますよ。



1G締付後に軽く試運転をしてサスペンションを馴染ませます。

そこからホイールアライメント調整を行いますね。


・ハンター社ホイールアライメントテスター ホークアイWA470
・イヤサカ社ビシャモンマルチアライメントリフト

こちらを使用してホイールアライメントを調整。
キレイに整ったので走りやすいアテンザに戻りましたね。



ここからいつものテストコースで試運転を繰り返します。
振動や異音等が無いか?ブレーキの効きや加速フィーリングを確認します。



数日後にユーザーさんに納車しました。


納車時には作業中の画像約250枚を見ながら、作業内容を説明。
また今後の整備アドバイスや注意点もお伝えしてます。

後日ユーザーさんからレビューをメールでいただきました。



ミナト自動車○○様リフレッシュプランありがとうございました。
仕上がりは最高です。
通勤で75km/日利用していますので整備前との改善状況を報告します。

①高速のみ燃費(大阪⇔神奈川470km):整備前17.8km/L、整備後18.9Km/L

②加速:昇りでの加速が大きく改善

③アクセルオンのレスポンス:低回転からの伸びが良くなる。前より踏みこまずにスムーズな加速です

④アクセルオフのレスポンス:回転数がすぐ落ちなくなっていたが、すみやかに低下するのでエンジンブレーキが利きやすい

⑤高速でのハンドルのぶれ:100km/Hと115km/Hで発生したハンドルのぶれがなくなる


⑥高速でのふらつき:100~120km/Hでの路面状況変化でのふらつきなくなり直進性改善

⑦コーナーのふらつき:カーブを曲がるときの車体のふらつきがなくなりふんばれる

大変満足しています。今後もご活躍をお祈りいたします。△△



・DSC、マルチサーブやDSCオプション整備などは1泊2日で納車が可能。

・ATF交換やATFオプション整備などは基本的には日帰り作業で納車可能。

・3部のブログのようにDSC・ATF交換・マルチサーブに加えて車両全体を整備するリフレッシュプランの場合は約2週間のお預かりになります。




DSC・ATF交換・マルチサーブ・リフレッシュプランのご相談・御見積・ご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。



どうぞ宜しくお願い致します。
HAPPY CAR LIFE!!




マツダ アテンザ スカイアクティブ-D インジェクター洗浄&DPF洗浄はマルチサーブ!! リフレッシュプランその2

前回ブログで紹介したアテンザのリフレッシュプラン。
某都道府県から2週間預かりで入庫しています。

平成26年式 GJ2FW 走行距離20万キロ


前回ブログではスカイアクティブ-Dのインテーク系に堆積する煤をドライアイスを使用したDSCで完全除去しました。


次はクリーンディーゼルのウィークポイント(DPF)と(インジェクター)の予防整備を提案しました。

欧州ではディーゼル車の比率が多く、それに対するメンテナンスも先進的。

欧州トップレベルの技術でメンテナンス業界を席巻しているマルチサーブを弊社ではいち早く導入しています。



まずはDPFシステム洗浄から始めますね。


クリーンディーゼルには排気黒煙(煤)を捕獲するフィルター(DPF)が搭載されています。  

DPF閾値上限近くまで黒煙(煤)が溜まってくれば、DPF再生が自動で始まり除去再生されます。

走行しながらのDPF再生ではなかなか除去出来ない残留物(煤・アッシュ等)をマルチサーブの効果で内部洗浄し強制的に除去していきます。




・DPFに繋がるラインにマルチサーブのホースを接続。

・1液目の(DPFクリーナー)を投入しスタンバイ。



・液晶画面のDPF洗浄を選択し、かつ強力洗浄を選びます。

・スタートボタンを押して作業開始。

・1液目がDPFに自動注入され15分間待機。



・15分後にエンジンスタート。

・アイドリング5分後に2液目を投入します。




・2液目(DPFフラッシュ)をマルチサーブからDPFに注入。

・すすぎ工程がスタートしてからエンジン回転数を上昇させて、DPFの温度を上げて洗浄作用を促進。




5分後に作業終了のブザーがなり、DPF洗浄は一時終了。


この後には時間の掛かる(強制白煙異臭除去作業)があるのですが、その前にインジェクター洗浄システムを行います。



・フューエルサプライポンプのIN・OUTにマルチサーブのホースを接続。

・フューエルシステム洗浄を選択して、ディーゼルシステムパージをマルチサーブに投入。


・強力洗浄を選択して圧力を調整し、マルチサーブを約75分間作動させます。


・フューエルラインにケミカルを流し込み、フューエルポンプ・コモンレール・デリバリーパイプ・インジェクターを内部洗浄しますね。


・75分間はアイドリング状態で、時々回転数を上げてレーシング。


75分で作業は終了しました。



マルチサーブをエンジンから切り離し、強制白煙異臭除去作業を行います。
猛烈な白煙と異臭がマフラーから出ますので、弊社ではその排気ガスを回収除去。

またこれらの装置はマルチサーブ側が用意してくれないので、もちろん自社で開発し製作しています。



マルチサーブの機械自体にも弊社の基準からみると設計が甘い箇所がありましたので、メーカー・販売店に依頼し別注でカスタマイズをしております。



欧州から持ち込んだ現地仕様品ではなく、より安全に高品質な整備が提供できるように一部使用変更済み。 よって国内にある他社のマルチサーブと弊社のマルチサーブは少し違います。




DPF前後の圧力差を監視している(差圧センサー)の数値はほぼゼロにまで回復。


前後の圧力差が少ないと言う事は、DPFの詰まりが少ないと言う事です。





4つのインジェクター補正値は入庫前はやや乱れ程度でしたが、洗浄後はほぼゼロにバランスを整えましたね。



インジェクター内部が汚れてくると燃料の噴射量が少なくなるので、それを補うためにECUが補正値を増減制御します。    


出来るのなら補正値ゼロでプラスマイナスが少ない方が良いのですよ~。システム洗浄してバランスを整えましょう。


納車引き渡し時には(DPFリジェネレーター)と(ディーゼルエクストリームクリーナー)各1本ずつを手渡ししています。


これらのアフターケミカルは燃料タンクに投入するタイプの洗浄剤です。
即効的にマルチサーブでシステム洗浄し、遅効的にアフターケミカルで内部洗浄する2段階洗浄をおススメしています。




次回ブログではサスペンション・ブレーキ・ドライブシャフト等のリフレッシュ整備とATFの完全圧送式交換やホイールアライメント調整などを紹介しますね。

20万キロ走行したアテンザGJ系がどこまで劣化していて、どこまで回復するのか??

それでは次回ブログもお楽しみに!!